新ゲッターロボ【ネタバレあり】#大西 信介に注目です#特撮ネタは避けられない(笑)

以下、ネタバレありの感想となります。独自解釈による偏見もございます。どうか、ご了承のほどを宜しくお願い致します。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

概要

『ゲッターロボアーク』が2021年夏に向けての発表を受ければ、いつ以来だ?新ゲッターから、15・6年ぶりか?

やるからには流竜馬石川英郎で、神隼人内田直哉で、武蔵だったり弁慶だったりする役は(笑)梁田清之で、声優はそのまま引っ張ってきてもらいたい。

担当声優だけは変えないでくれよ、という希望を激らせます。

それだけ2000年前後に展開された「ゲッターロボOVA3作品」は、個人的な嗜好を明快してもらった忘れ難い作品群です。

ロボットものは観ますが、マニアックにまではいかないジャンルです。
いや熱狂する友人が何人も見て、敵わないといったところです。凄いですよね、ロボ好きは。特にガンダムを中心とする方々には、とてもとても追いつきたくもない(笑)

それに自分としては、リアルよりスーパーなのかな、と思っています。
あり得ない武装があってこそ、とする、ここでも特撮好きが影を落としているようです(笑)

3機のマシンによる、3種類のロボ形態がある、未だ完全玩具化は不可能とする合体ぶり!商品化前提の現代では、とても生まれない無茶な変形合体に、これこそがスーパーロボットという感じです。

ゲッターロボ、素敵です。

突き抜けたロボット設定に、ファンタジー満載の世界観に、シリアスな展開。
そして、ヤワじゃ付いていけない男同士の友情に親子関係といった骨太なストーリー。

それが2004年から全13話で構成された『新ゲッターロボ』の概要です。

ストーリー構成

3機合体のゲッターロボ。
各機に乗り込むメンツが揃っていくさまが、1話づつで描かれます。3人ですから3話をかけて。3人の関係性を確認しあう4話で、さぁこれからだ!という時に急展開します。

いきなり過去へ飛びます。
かなり曲者な平安時代です。なにせ和船系の軍艦が空を飛びます。凄い技術を持ってますが、庶民の生活は平安時代そのものといった感じです。

ここでの苦難を乗り越えたゲッターチームが、現代へ帰ってきたところまでが前半戦であります。

そして後半早々、主人公の竜馬がゲッターと関わることで起こりうる破滅の未来を見たことで、降りてしまいます。
けれども敵が来ることで、ゲッターを降りても世界は地獄へ落ちることを思い知ります。

ゲッターから逃れることは不可能!ならば、とことん付き合ってやる。

ようやく腹を決めたところへ、出現してくる四天王の神々。
ゲッターは世界に破滅をもたらすものとして、抹殺にやってまいります。

かくして、最後の戦いが始まります。
全13話、それはもう目眩くようなストーリー展開は観ているほうにのんびりなどさせてくれません。

緊張感が、全話へ渡る。
『新ゲッターロボ』のよく出来た点として、そこを真っ先に上げたい。

その功績として第一として上げたい者が、シリーズ構成及び全話の脚本を担当した大西 信介(おおにし しんすけ)です。

大西信介

リアルタイムで観ていた『ウルトラマンティガ』第38話「蜃気楼の怪獣」やたらと印象に残った回でありました。

どんな内容かと言われれば、情報操作のお話しです。
しかも闇が深いのが組織の論理に押される形で、現場の責任者が自分に寄せられる信頼を利用しなければならないところです。
にっちもさっちもいかない立場へ押し込まれる。リアルタイム時より、自分が大きくなればなるほど、理解できるようになっていった感じです。現在では、ぞっとするような逸話にまで成長しています(笑)

これがデビュー作だった大西信介です。

それからの活躍はご存知の通り・・・とまで有名な活躍はございませんが、絶え間なく仕事を続けている脚本家です。

知る人ぞ知る渋い作家さん、といった感じでしょうか。

ただ何でもこなせることが、災いしたか。ほとんどお呼ばれで書くホンが多い。

シリーズ構成やメインを張ることが、ほとんどありません。

いち脚本家として、このままずっといくのか、と思っていたらです。

2018年放送『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』で久々のシリーズ構成です。

好きな作品と言っていい『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』その大きな理由としては挙げられるのは、『新ゲッターロボ』に通じるような「大西節」が見られたことです。

ともかく、敵がしつこい!
倒しても、倒しても、あの手この手で甦ってきては、主人公に襲いかかってくる。
それこそ物語りが完結する、その寸前まで敵がやってきます。
笑っちゃうくらい、敵の執念が凄い。

最後の最後まで、予断を許しません。

『新ゲッターロボ』が2004年で、『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』が2018年。これだけ時代を経ても変わらない大西信介の世界。

現在のニュージェネの冠を抱くウルトラシリーズ、ニチアサ枠なら仮面ライダーでしょうか。メインで任せたら面白そうな脚本家な気がしてます。

特撮に興味ない方々にとっては、まったくの何の話しをしているの?ですが、個人的に抱えた密かな願望をここぞとばかり発露させたわけであります(笑)

攻めてくる劇中歌

ここ一番は、歌で来て欲しい。
熱くなるクライマックスのバトルには、主題歌が、それ専用の挿入歌が流されるのが好みです。

演出家によっては、ベタすぎて嫌がるそうです。歌は印象が強すぎるので、せめてメロディだけでという考え方もあります。否定されるものではありません。

ただ個人的な趣向としては、やはりここ一番のバトルには歌がいい。具体的に挙げれば、もうキリがないくらい。特に最終回のラストバトルに主題歌が流れるパターンと言えば、頭に浮かぶエピソードは多いのではないでしょうか。

この『新ゲッターロボ』ここまで連なってきたゲッターシリーズ及び同時期に製作されたスーパーロボ系『マジンカイザー』と比較しても、歌の劇中へ叩き込み方がためらいがない。

なにせ『新ゲッターロボ』毎話のごとく、主題歌がはさみこまれます。バトルには必ず、といっていいくらいです。

しかし回を重ねれば、バトルシーンはさらに盛り上げなければなりません。

だから主題歌に、挿入歌をプラスしていく方法が取られます。

劇中に流れる歌は2曲から、最終的には3曲も!

バトル開始の威勢いい歌に始まり、キャラの特性に迫る熱い歌ときて、ここ1番に流れる主題歌。

ここまでお腹いっぱいにする演出は、意外に?あまり見ない思い切り良さです。
なにせ、当作品の監督である川越淳の後の作品を観ても、こんな音楽の使い方をしていない(笑)

劇中歌の扱いだけに関しても、滅多にない演出をしています。

このゲッターを待つ

ゲッターチームを組織する早乙女博士を演じたのは、2019年に鬼籍に入った有本 欽隆(ありもと きんりゅう)スター声優ではありませんでしたが、低くて重みのある声は欠かせないものとして存在し続けました。1960年代からキャリアを積む大ベテラン声優でした。

その有本欽隆が『新ゲッターロボ』における早乙女博士役を演じた感想のインタビューで「心の時代に入った」と述べています。

ファンタジー色満載のスーパーロボット活劇に違いない『新ゲッターロボ』それでも早々に戦いで亡くなった息子、そして反発しつつもどこか尊敬の念は抱いているかのような娘に対する、早乙女博士の父親としての心情。

早乙女親子の、特に父と娘の間においては、見る側が心情を読まなければならない程度で止められています。
だからこそ沁みるものがあり、演者も感じ入ったのでしょう。

あれから15年以上の歳月が流れていれば仕方ない部分はあるとはいえ、亡くなったことを惜しまずにいられません。

そう言いつつも、やはり当作品の魅力はバトル!

何が素晴らしいといえば、必殺技は「ゲッタービーム」その出力を高め強力化するのは、操縦する竜馬隼人弁慶この3人による心を一つにした、気合い!気合いのみ!

台詞は「うぉー」まさに唸り声で撃ち込まれていくシーンに痺れます。

やはりゲッターチームの声優は変えないで欲しいと思う理由が、ここにあります。

そして最終回における、竜馬の暴走を食い止めた隼人弁慶から雪崩れ込む全てのゲッター変形。ゲッター1にゲッター2で撃破し、最後の「ゲッター3」があまり姿を見せない演出がたまらない。

カッコ良すぎる!
もちろん流れるは主題歌『DRAGON』ときては、ここがクライマックスか。

けれども、ここでも大西節が利いて、まだ敵は壊滅に至らない。まだこの後もしばらくバトルは続くという、執拗さ(いい意味で)

この方もお亡くなりなってしまった原作者である石川 賢(いしかわ けん)の絵柄ままのヤワでない画風が、バトルにエッジをかけてます。

完成度やテーマなどといった考えは無駄だと言わんばかりの振り切れ方が、当作品の最大の魅力です。

と、これまでずっと思ってきました。
しかし15年以上を経た現在になって見直してみればです。

敵味方とはっきり分かれていながら、正義という観点から眺めればどちらにあるかは解らない。けれどもそれを跳ね除ける人として根源的な行動が、論理に振り回されがちとなりそうな者に示唆を含んだ爽快感を与えてくれる。

とても深い作品なのか、それともここで書いている者がボンクラか。なるべく前者であって欲しいと願うところではあります(笑)

どちらにしろ『新ゲッターロボ』面白さはいくら年月を経ても変わりません。