仮面ライダーセイバー【ネタバレ感想】第29章「その時、剣士が動いた。」#粛清兄妹
以下、ネタバレありの感想となります。独自解釈による偏見もございます。どうか、ご了承のほどを宜しくお願い致します。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
キャスト
◇仮面ライダーセイバー:神山 飛羽真(かみやま とうま)
◇須藤 芽依(すどう めい)
◇仮面ライダーブレイズ:新堂 倫太郎(しんどう りんたろう)
◇仮面ライダーバスター:尾上 亮(おがみ りょう)
◇仮面ライダーエスパーダ:富加宮 賢人(ふかみや けんと)
◇仮面ライダー剣斬:緋道 蓮(あかみち れん)*令和の蓮場合あり
◇仮面ライダースラッシュ:大秦寺 哲雄(だいしんじ てつお)
◇謎の男→仮面ライダー最光:ユーリ
◆元謎の衛兵改めマスターロゴス
◆仮面ライダーサーベラ:神代玲花
◆仮面ライダーデュランダル:神代凌牙(しんだい・りょうが)
□タッセル
□仮面ライダーカリバー&先代炎の剣士上條大地
●ストリウス
●レジエル
●ズオス
粛清
やはりこれは、そらのせいに違いない。
尾上そら!それは仮面ライダーバスターの息子。くりくり坊主の、将来きっと美男子なるぞ、という感じではない(笑)かわいい男の子であります。
『萬画 仮面ライダーバスター』が読みてぇ〜、となるのも、尾上の魅力はもちろん、そらの存在が大きい。
仮面ライダーセイバーのキャラたちは魅力を湛えているんだよなぁ〜・・・多人数における展開の難しさを、つくづく感じております。
尾上の息子であるそら。今回も、出番があったわけではありません。
にも関わらず、いつも思い出します。
美しき女性仮面ライダーサーベラ・・・なかなか出番はありませんが、変身前の玲花はいつも登場しています。
このクールビューティの玲花を観るたびに、そらのパフォーマンスを思い出します。
両手で目を釣り上げて「粛清します」のお姉さんとして、飛羽真らに助けを求めてきた姿は、ずっと忘れられそうもありません。
やはり子役には、動物以外はなんぴとも勝てないものなのです。
そしてそらだけでなく、賢人もまた仮面ライダーの息子です。
セイバーに登場する仮面ライダーは、普通に結婚して子供を為す。人間として当たり前でも、仮面ライダーの世界においては魅力的に仕上げられそうな要素です。
しかも敵に位置することが完全に判明したサウザンベースの仮面ライダーの方は、兄妹ときます。
今回から本格参戦となった、玲花の「お兄さま」であり仮面ライダーデュランダルに変身する凌牙。
このお兄さまも口癖みたいに「粛清」を連発です。
どうやら、粛清兄妹みたいです。
「粛清」がSNSのトレンドに入ったら面白いだろうなぁ〜、と思いましたが、当作品はそこまで勢いがございません(笑)。
マスターロゴスに忠誠を誓うクールな神代兄妹。
「家族」もまたセイバーのテーマとして重要な要素として、クライマックスを彩るでしょうか。
神代は「兄が妹を支配」という設定があるそうです。
一歩間違えれば扇情的になりそうな設定(笑)が、家族というテーマに深みを与える要素として消化されるか。
神代兄妹が、今後のキーマンにまでなるか。
瞬間移動という能力を持つ仮面ライダーデュランダルは、相当な手強さです。
ところで「デュランダル」とは、どんな意味?と思ったらです。
「フランスの叙事詩『ローランの歌』に登場する英雄・ローランが持つ聖剣」だそうです。
叙事詩からのネーミングには、格を感じさせます。それに相応しいだけの雰囲気も、キャラにあります。
ネーミングに合わせた雰囲気・・・「サイコー=最光」もまた体現しているかな、と思います。デュランダルとは、全く別方向ではありますが(笑)。
出番は少ないけれど
冒頭で、遂に飛羽真たちとあることを決心した倫太郎。
恋仲の方向にはある芽依と2人だけで会話しています。
きちんと組織に対して、けじめを付けてくるとする倫太郎。
それに対して芽依は、好物のエクレアを用意して待っている、ときます。
おいおい、倫太郎!これって、死亡フラグが立ってないか!
倫太郎は仮にも第二ライダーであります。不破さん(前作の第二ライダーw)と共演させたら、チョー面白そうなキャラであります。
そうか、きっとこれは恋人を失うシチュエーションだな。愛する人の喪失を抱えながらも、先に進んでいく。
これは、泣けそうだ。いいかもしれない。
今後のドラマティックな展開のためなら、芽依の犠牲は厭わないぞ(笑)。
それだけ今回は、いろいろ悪い予感を催す冒頭だったわけです。あくまで個人的な妄想です。
落とし前をつける意味で倫太郎はサウザンベースを探ります。スパイもどきの行為はあまり上手そうには見えませんが、ソフィアが監禁されているところを突き止めます。
やはり優秀だった倫太郎ですが、気質が「ど」が付くストレート。もっとも怪しんで欲しいマスターロゴスへ報告です。
いや、信じるべき組織の長であるマスターロゴスを疑うなんて難しいことでした。
それでもおかしなことを言われれば、倫太郎は意を唱えられます。
ネット上ならともかく、実際の対面においては、言っていることの中身よりも発する者の立場に流されるが現実です。
内容の精査より、上下といった力関係で通されることが多いのが社会です。
そう思うここで書いている者のストレスを晴らしてくれるような、倫太郎の相手が長であろうとも毅然と立ち向かえる姿。
やはり好きなキャラです、倫太郎は。
それに前回の令和の蓮くんといい、倫太郎といい、決して例年のライダーに比べ出番が与えられているわけでもないにも関わらず、熱演ぶりが凄い。
役者の成長ぶりといった点では、なかなかな見応えがある作品であります。
【次回】絆、切り裂かれても。
ソフィアが復活となりました。
ノーザンベースに結界を張って場所を特定させない凄い能力の持ち主です。昨年以来の、久々に戻ってきた現時点で、その重要性を理解した次第であります。
正直に申せば、このキャラいるのか、となっていた当初であったことは懐かしい思い出です(笑)。
しかもサウザンベースに監禁された理由も「人間を創造する秘術が記された本の在処」を知っているため。世界の根底を揺るがしかねない、とんでもなく重要な部分を握っておりました。
そんなソフィアが、目の前に現れた仮面ライダーカリバーに「上條大地」けれども実は賢人だと判明すれば「エスパーダ」の名を口にします。
時の流れを再確認させる、上手いシーンだと思いました。
次回、第30章「絆、切り裂かれても。」。
個人的にお気に入りとなる監督は、どこかクセのある演出をします。
坂本浩一の室内戦は、瞬間移動というトリッキーなシーンを折り込みながらもシャープに魅せてくれました。
次回の監督は、石田秀範。どんな独特を「魅せて」くるか、楽しみです。
ところで、タッセルはもう消えてしまったのか?やはり粛清の文字は不吉なれば、トレンド入りなどしなくて正解でした(笑)。