装着!ダイブイン!超星神シリーズ コンプリーション【読書感想文】#川北監督には、あと10年(100年でもいい)生きていて欲しかった

以下、当作品を鑑賞している前提で語っております。しかもネタバレあり独自解釈による偏見が酷いものとなっているに違いありません(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

推しです

”推し”とは、何を差すか?

アイドルであったり、タレントであったり、ミュージシャンが大抵でしょうか。

正直に申せば、ここで書いている者は芸能人を推す感覚が持てませんでした。あくまで作品の延長線上にしかすぎない、といった感じです。

推し文化というものを、少し自信なさげに遠巻きで見ておりました。誰かに入れ込む感覚が、イマイチ掴みきれなかった
過去形を使わせていただいております。
この頃は、理解できたというほどではありません。でも以前よりは肌感覚程度ですが、いいもんだな!くらいに思うようになりました。

ここ1年ばかりの話しです。令和に入ってから、ようやくです。

全てツイッターのおかげです。
『GARO -VERSUS ROAD-』によって知り得たボイメンBOYS AND MENという男性アイドルグループだぜw)のフォロワーさん達によって「推し」という文化を理解まではいかなくても、学ばせたもらった気が致します。

もしツイッターがなければ、仕事先にいた「うんざりさせられた方々の共通趣味」という偏見を、いつまでも持っていたかもしれない。たまたまでありましたが、人間性はどうでもいいから最低限の仕事はしてくれない?といった相手にぶち当たりすぎました。

SNSは大きな問題も孕んでいますが、使用の仕方では知見を広げてくれる装置です。

なんだか素直に「推す」姿勢っていいな、と思います。

そうなると、ここで書いている者は、劇中のヒロインならば手当たり次第。この頃は着ぐるみキャラまでか、という節操のなさに、異性趣味がマニアックへ方向へ走っているのではないか、と怯えるほどです(笑)

実際の人物で、この人!といった推しを作るのも楽しそうです。けれど、なかなか難しい。無理して作るのは違う気もします。

ただ「推し」ではありませんが「憧れ」をもって追う人物はいます。正しく言えば「いました」です。

子供の頃に影響を与えてくれた人物が、こちらが大人になったら単なる偏狭な年上の人物になっていたは、よくあることです。

けれども一方で自分が大人になっても、さらに輪を広げた姿は子供の頃に憧れたままだった人物もいます。

こっちもすっかり大人へなったにも関わらず、お会いすれば初めてサインや握手してもらった年齢へ戻ってしまう。

そしてイベントでサインしてもらってから、ほぼ一年後にして亡くなるなんて、信じられない想いは未だです。

川北紘一、2014年72歳にて没。
当ブログで取り上げる書籍『超星神シリーズ コンプリート』に掲載された大森一樹のインタビューには「川北ロスが続いている」せめて、もう10年を生きていたら次々に発刊される監督の諸作品において、もっと新たなお話しが聞けたはずです。

しかも今回の『超星神シリーズ コンプリート』発売(2021年3月22日)から十日も立たないうちに『ゴジラVSスペースゴジラ コンプリート』(2021年3月31日)も出版されるときます。

このコンプリートシリーズは、今や5000円近くする代物となっています。予想発行部数から収益を計算しているのでしょう。けれども中身は実に細かく散りばめられており、早々読破はできません。

見方を変えれば、この金額設定ならば、バンバン出版できるわけです。
まだまだ出版可能なだけに、川北監督の生前ではなく現在なりのインタビューがあったら、と無いモノねだりしてしまいます。

それでも、躊躇なしで買っています(笑)

特撮ファンゆえに関連出版物が値段相応か、普段は厳しい値踏みをします。

けれども川北紘一関連になると、掲載だけで手が伸びてしまいます。
これこそ”推し"に対する行動へ相当するものではないか、と考えたりしますが・・・ツイッターで読む”推し"へ注ぐ愛情としては、まだまだ甘いかもしれない(笑)

それにしても『超星神シリーズ コンプリート』に続いてすぐ出る『ゴジラVSスペースゴジラ コンプリートバコさんの、もっと広げれば『ウルトラマンZ』及びメイン監督の田口清隆のおかげでしょう。

『VSモスラ』『VSメカゴジラ』を押し退けて先に出版されるほどのものか、超星神シリーズと共に(笑)

けれど、個人的にはとても嬉しい。
なにせ川北監督に初めて握手にサインまでもらったのは『ゴジラVSスペースゴジラ』公開初日挨拶の時だったからです。一生忘れられない思い出です。

超星神コンプで、改められたこと。

2003年から2006年まで続いた3作品『超星神グランセイザー』『幻星神ジャスティライザー』『超星艦隊セイザーX』を総じて超星神シリーズと呼びます。

ここで書いている者はリアルタイムで視聴をしており、尖った意見を述べる厨二がかった年代の時期です。
もっとも現在が厨二がかっていないかと言われれば、難しいところではありますが(笑)

取り敢えず、偉そうに作品を観ていたことは間違いありません。一端に製作状況の分析などをやるようになっていた頃です。

製作の裏側を推察する・・・放送から15年ほど経ってから出た『超星神シリーズ コンプリート』によって、けっこう的外れしていたことを思い知ります。素人どうこうよりも、俺自身が所詮は所詮だなぁ〜といった感じです。きちんと分かっていた人には分かっていたと思います。

最大に勘違いしていた点といえば、「超星神シリーズは当初から3部作と決まっていた」と思い込んでいたことです。

特に3作目である『超星艦隊セイザーX』は、前2作が1年間だったのに、3クールと短い。予算が削られて仕方なしで、こうなったんだ!と、ずっと思っておりました。

実は、開始時期をずらして売り上げを向上させる意図を持ったマーケティングに添った短縮でした。仮面ライダーで喩えるならば、ディケイドに通じる方針と取ったようです。

超星神シリーズは、まだまだ続けたかった。最低5作くらいは、なんての発言も掲載されていました。

理由は、売り上げられなかったから。
グランセイザーは、まぁまぁ。ジャスティライザーで落ち込み、セイザーXで持ち直したものの、といったようです。

ニュアンスから読み取れば、それなりの売り上げでもメインスポンサーが納得してくれなければ、ダメなんだということです。

もしメインスポンサーであるコナミが、少々こらえてくれれば・・・赤字は拡大していたかもしれませんが(笑)

けれどもここで改めて思うのは、やっぱり特撮作品においてお金を投げくれるメインは玩具メーカーであり、メインスポンサーの顔色を窺わなければ製作できない事情は、常に一貫しているということです。

極端な話し、視聴者の満足よりも販促です。
ファンの好評が売り上げに結びつかないか。観続けていれば、よく直面する事象です。

本来なら続行可能な限り続けたかったシリーズだった。
これを知ったことで放送当時のインタビューから、コナミの営業担当者も続行に腐心していた旨を感じます。

製作スタッフだけでなく、スポンサーサイドの現場担当も気持ちを同じくしていたかもしれなければ、もうちょっとうまく転がれば長期シリーズへなっていたか。

2010年代は東映のヒーロー枠2作品に、いずれ加わる円谷のウルトラマンシリーズ、深夜帯の牙狼といったところに東宝系の特撮作品が加わる。

夢は、夢でしかないにしても。特撮ファンとしては夢見てしまう『超星神シリーズ コンプリート』からもたらされた事実でした。

キャストのインタビュー

各作品で集められたメンバーのインタビューは、以下の通りです。

【グランセイザー】
磯山さやか:セイザーヴィジュエル
瀬川亮:セイザータリアス×芹沢秀明:セイザーレムルズ

【ジャスティライザー】
井坂達也:ライザーグレン×江口ヒロミ:天堂澪

【セイザーX】
高橋良輔:ライオセイザー×伊藤健太郎:ブレアードの声

以上、対談形式での思い出語りが基本ですが、磯山さやかは別格の扱いとなっています。
バラエティで見ますから、超星神シリーズでは著名度がピカイチということでしょうか。
テレビで観る姿はいじられるばかりですが、普通に見れば綺麗です。年齢を重ねても、綺麗と思わせてくる女性にまいる傾向が顕著な、ここで書いている者です。

だからか、江口ヒロミなんてすげーイイ女になってるじゃん、とどうでもいい個人の好みが爆発しております(笑)

15年前より今の方が好みにがっちりくる、インタビューに登場した女性キャストの2人です。このシリーズを好きで良かった、と改めて思いました(笑)

個人の好みなんかじゃなくて、感想を述べるブログでした。

どの作品においても、未だ共演者と付き合いあるところが共通しています。これは超星神シリーズに限ったことではないですが、まだ名も知られていない時期に長期に渡って大変な現場をこなす。後では得られない経験が、いつまでも続く縁を形成するようです。

特撮の現場をやっていた頃が一番に良かった、とする俳優さんの声もちらほら噂の類いですが聞こえてきます。

超星神シリーズにおいても、一生ものの付き合いが、いくつも築かれているようです。例え芸能界を引退しても連絡を取り合っていると聞けば、かなり嬉しい。

どうにかしてまた超星神シリーズにおける新しいアクションが起こらないか。そうすれば引退した出演者も含めてまたスポットライトが当たるでしょう。

インタビューを読み終えたら、ああもう作って欲しいぞ!と悶えるほどの希望が困るほど湧き上がっています。

物欲が・・・

超星神シリーズ3作の共通項としては、ともかくカッコいいライバルキャラが登場するところです。

グランザイサーのロギア、ジュスティライザーのデモンナイト、そしてセイザーXのジャッカル
特にデモンナイト役の波岡 一喜は、ライオン丸G仮面ライダーシグと特撮ファンにはお馴染みときます。

最初は悪かったけれど(笑)最終的には心を通わせるようになるロギアデモンナイトと、3作中で最もギャグテイストが効いた作風のなかでハードに散ったジャッカル

この3人における鼎談が聞きたかったなぁ〜。

当シリーズの魅力はなんと言っても、敵方の素晴らしさです。
3人三様でカッコ良かったから、どんな気持ちで演じていたか。今だから言えるようなことを聞けたらです。

ただ当シリーズの魅力は敵方にありますが、物欲を刺激するは特撮シーンです。

思い出すシーンとして、グランセイザーの主人公が乗るメカ「ガルーダ」山中で発見するシーンは、上空からの視点で迫っていくカメラワークで撮られます。

ドローンどころか、特撮シーンはフィルム撮影なのでカメラは大型です。撮影所に張ったワイヤーに吊ったゴンドラに載せてとする、大変な準備を必要とします。

平成ゴジラシリーズでも多様されていた、川北特技作品においては常套であったカメラワークです。グランセイザーでも採用されたみたいで、嬉しくなったシーンでした。

そして『超星神シリーズコンプリート』を読んで知ります。
そのシーンに現場は上から怒られたそうです。
カメラセッティングの手間もさることながら、カメラを上げることは映る範囲が広がります。製作しなければいけないところが増えます。ミニチュアやセットを作る美術部から、冗談じゃないよ、といった流れみたいです。

巨大特撮シーンにおいて建物に寄った下からのカット割りをファンは好みがちですが(自分もです)、リアル感より無茶を選択したカット割りはウラ話が楽しいです。
時に画面よりもメイキングに喜びを見出してしまうようになったのは、川北監督の功罪として片付けたいです(笑)

当時の感想を正直にいえば、超星神シリーズのヒーローのデザインは少々古い印象は持ちました。
もっとも観ていくうちに、何も感じなくなりますが、それはスタッフが差別化で敢えて「古きテイスト」を狙ったそうです。東映のニチアサ枠に、ウルトラマンもやっていた時代。3社が特撮に乗り出している状況は理想でした。

けれどもたった3社ですら並び立てないが、日本の特撮事情なのかもしれません。

3作のうち、唯一手元には置かなかったジャスティライザー。冷たく扱ってしまった後悔が、押し寄せきます。猛烈に見たくなってしょうがない。

東宝に配信が期待できるはずもなく、東映と円谷に改め感謝を覚える状況です。

と、いうことでなぜかここに来て再発されたグランセイザーのDVDが好評で迎えられて、シャスティライザーへ至ることを期待したい。
もっと本音を言えば、東宝は他社に比べると殿様商売な感があります。再発ではなくて、単なる乗り換えでいいからブルーレイ化するとか、イベントを打つとか・・・しないんだな、ここは。

特撮ヒーロー作品は当時より今の方がおもしろく観られる法則を発見しています。配信による再放送で確認した、まったく個人的なお話しです(笑)

あとフィギアでも欲しいなぁ〜、とすっかり物欲の火が点けられた罪深い読書となった今回でした。