機界戦隊ゼンカイジャー 第2カイ!【ネタバレ感想】ガオな野獣がごやっかい!#スーパー○○○○な感じがいい#毛並みがいい
以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
惜しかった強敵
きのこ全開で始まる、前回からの引き続きのゼンカイジャー『第2カイ』です。
どうやら敵も味方も同様のアイテム「ギア」を使用するようです。
侵略と解釈していい「世界を閉じ込めたメダル」で戦闘員を怪人化です。
番組開始当初は、設定の確認で大変です(笑)。
それにしても今回の敵組織「トジテンド」全てのスーパー戦隊を閉じ込めた強大な力で、きのこの世界まで手を伸ばしていたようです。
侵略できならば、どこでもしている感じです。
無節操なほどですが、それも圧倒的な力があるから出来ること。今回の敵組織は、とても強いとしたいです。
強いんだぞ!わざわざ繰り返して言うのは、今回のきのこ怪人「キノコワルド」愛嬌があります。個性を出すため、しゃべりに「きのこ」ワードを挟むようになります。
自己演出に勤しむ努力家であります。
しかも侵略の手管が巧みです。
共存する人間とキカイノイドを媒介として、きのこを生やしていく。
ただし、きのこが生やしただけの見た目であれば、誰も問題にしない。
戦隊メンバーを集めたい介人たちにとっては、なんとも厄介な代物です。
実害がなければ、自身に危険が及ばなければ、問題にしないは人間の大半に共通する性みたいなものです。
侵攻の気配はある、問題と思う、どうにかするべきと口に出来ても、自らは危ないところへ立ちたくない。
だからこそ介人たちの志しが際立ちます。
「世界初」を胸に飛び込んでいく姿は、実にヒーローです。
敵対するは、どこか緩い雰囲気を漂わすキノコワルドですが、生やしたきのこから毒を発生させます。
世界を壊滅させられるほどまで規模を広げられるようです。
ただキノコワルドが残念であったのは、発生させた毒があまり強力ではなかった。
キカイノイドに効いている様子はなく、従来から地球に生息している人間や動物を苦しめるだけ。そう、苦しめるだけなのです。
キノコワルドが倒されるまで、相応の時間がかかっているはずです。しかし毒が消えれば、何事もなかったかのようです。
もし、キノコワルドの毒に即効性があるほど強烈ものだったら、人類は終わっていたかもしれません。
愛嬌たっぷりなキノコワルド、強敵でした。
毛並みがいい
郁恵ちゃんが出ているんだ、と年配から言われました。
榊原郁恵は著名人であります。ある世代にとっては、永遠のアイドルとなっていそうです。
ゼンカイジャー主人公の祖母役「ヤツデ」として登場していただいておりますが、なんだか「かわいらしいおばあちゃん」です。
気っ風がいいことから、誰彼となく接する気立てを感じさせてくれます。
人間とキカイノイドが共に暮らす、とした世界ではうってつけな気がします。見事なキャスティングだ、と思います。
しかも呼び捨てでもない、「さん」付けでもない、未だ「郁恵ちゃん」と呼ぶ男性はたくさんいらっしゃるでしょう。
現代の怖しいところは、けっこう「美魔女」がいらっしゃることです。
あけすけに申させていただければ、化粧ではどうにもならない部分まで若い年配女性が増えたように感じます。
女性に対しては、若めに年齢を間違えるは鉄則ですが、そんな気遣いなんて不要な時代に入ってきた気がします。
個人的にこの頃特に、若いオンナにこだわる必要性がわかりません。むしろ年齢が見破れない状況に意義を見出す時代になったのではないか。
素敵は、それぞれ個人にあり。年齢などといった先入観を持っていては損をする令和という時代!
つまり『機界戦隊ゼンカイジャー』において、唯一の女性キャラであり、次回には女性キャラがメンバーに加わるもののキカイノイド。大人の目で見れば、着ぐるみであります。
ここで書いている者は、ヒーロー番組においてヒロイン不在なまま、ブログを書き続けられるほどの能力は持っておりません(笑)。
着ぐるみキャラのヒロインを愛するまで、どれほどの葛藤を要するか、前作『魔進戦隊キラ メイジャー』クリスタルの姫シーナちゃん(マブシーナのこと)で痛感しています。
また今作でも、ヒロインの存在について考察という名の苦しみを味わなければならないのか。
とりあえず先のことは考えず、永遠のアイドルという位置付けでヤツデを演じる郁恵ちゃんにヒロインとします。
きっと当該する世代には受け入れられるはずです。
では郁恵ちゃんのアイドル時代を知らない世代は、どうすべきか。
自分自身の命題に相当する答えは、ゼンカイジャーのメンバーとして加わったガオーンにありそうです。
ガオーンはヤツデに言います。
「毛並みがいい」
健康的な魅力は、歳を重ねても変わらない。
祖母という役柄に惑わされず、ヒロインなのだ!という目で見ていけば、どうなるか?
現在の方向性は、そこで落ち着くことにします。つまり試行錯誤が続くわけです。
それにしても、前作からヒロインの単純な解釈を許してくれません。スーパー戦隊の進化は止まることを知らないようです(笑)。
おいしそうだなんて、すごい!
今回、出張ってきた敵の幹部「イジルデ」技術系に属し、武器の開発を担っているみたいです。
介人たちゼンカイジャーが持つ「センタイギア」に対抗するように、敵トジテンドが持つは「トジルギア」。
開発したのはイジルデとなっているみたいですが・・・どうやらイジルデ自身がギアを開発したと胸を張って言えない感じを匂わせてきます。
センタイギアを開発した介人の両親は行方不明です。
この事実が、どう今後に関わってくるか。
下手すれば「悪の王朝トジテンド」が平行世界侵攻を果たすきっかけを与えたかもしれないなぁ〜、なんて考えたりします。
先の可能性を無責任に予想する醍醐味を味わっております(笑)。
今後がどうなるか、気になりつつもです。
今回、食卓を囲むシーンがありました。
介人にヤツデは当然として、ジュランもです。
たこ焼きを作るキカイノイドですから、当然といえば当然かもしれませんが、それはあくまで設定上のこと。
実際に、着ぐるみで食事シーンなどさせては、嘘っぽさが透けて見えてしまわないか。
人間とキカイノイドは同等の存在とする狙いを阻害しかねないのではないか?
ところが、ジュランがとてもおいしそうに食事をしています。口に入れているわけでもないのに、介人たち3人で楽しそうな食卓です。
演出及びスーツアクター、そして俳優に声優といった全ての力量の高さを見せつけられた思いです。感心しかありません。
何気ない日常の風景、人と過ごす楽しさを端的に示す食事シーンを自然に表現してみせる。
まだ2回目にも関わらず作品としての成功が期待できそうだ、そう思わせてくれたワンシーンでした。
【次回】マジでぬぬぬな魔法使い!
今回から、ゼンカイジャーのメンバーとなったガオーン。
キカイノイドより人間が好き、というより地球の動物が好きとする博愛主義者です。
いえ、単なる自分の嗜好が同種族よりも、来訪した先の種族に合致しただけです。ペットとして見る目です。人間含めてですから、ある意味では恐ろしいと言えるかもしれません(笑)。
けれど、これから介人を始めとして人間を、愛玩から仲間へ変わっていく過程があるでしょう。楽しみとしたいところです。
そんなガオーンとジュランの巨大ロボット化しての合体「ゼンカイオージュラガオーン」2体が左右に変形しての合体ときます。
これが「勇者王ガオガイガー」世代(あるのかな、こんな世代?)には、たまらん合体方法なのです。
ロボットが左右それぞれに相当する変形しての合体ですから、時には左右に分離して敵の攻撃を逃れたシチュエーションを思い出させるシーンがありました。
個人的なツボを突いてくる2体1組の合体です。
今後、追加となる巨大ロボット化するメンバーによって、さまざまなバリエーションが生まれるみたいです。
そして平成ライダー特有とされたエンディングは劇中の挿入歌として扱うパターンが採用となったのか。
ただそこの流れてくるは『秘密戦隊ゴレンジャー』の主題歌コンビ「ささきいさお&堀江美都子」知ってはいたものの、実際に流れてくると、想像以上であったから、凄いを通り越して恐ろしいくらいです(笑)。
次回、第2カイ『マジでぬぬぬな魔法使い!』。
新たなメンバーの登場もさることながら、どんなスーパー戦隊の力を使用するのか。
今回は『大戦隊ゴーグルファイブ』と『忍風戦隊ハリケンジャー』でありましたが、次回は果たして?
もうすっかり以前から観ている気分にさせてくれるゼンカイジャー、待ち遠しい感じへなってきています。