機界戦隊ゼンカイジャー 第1カイ【ネタバレ感想】キカイ世界はキキカイカイ!#わくわくしてます
以下、ネタバレありの感想となります。独自解釈による偏見もございます。どうか、ご了承のほどを宜しくお願い致します。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
実は、壮大
いきなり登場する『秘密戦隊ゴレンジャー』を中心とするスーパー戦隊の活躍。
それがメダルらしきものへ閉じ込められていく。
それぞれに存在する「並行世界」で活躍する全てのスーパー戦隊が征服されるという出だしです。
なんて、壮大な展開でしょうか。
第44作に渡るヒーローたちが、為す術なし!
なかなかな衝撃であるはずですが、あまりに見事すぎて実感するまで多少の時間を要するほどです。
テレビという短い放送尺では致し方ないことです(笑)。
壮大な展開に気づけなかったのは、時間の短さだけに求められません。
今回の悪の組織は「悪の王朝トジテンド」シャレを第一とする、あまり悪い感じのするネーミングではありませんが、忘れちゃいけない。
全てのスーパー戦隊を征服した強敵です。
強敵なのですが、それより前に、です。
引き連れてきた着ぐるみ、もとい機械生命体「キカイノイド」が、いずれもひょうきんさを湛えたイイ奴っぽいのです。
前作『魔進戦隊キラメイジャー』の着ぐるみキャラであったクリスタリアの姫は、初見において恐怖を覚えさせてきます。見た目のみに限った話しであることはご了承ください。
キカイノイドは、なんだか愛嬌を感じます。緊張感からは程遠い存在感を強く匂わせてきます。
なんだか人間と仲良くなれて当然な空気をまとっています。
演出ならび設定に至るまで凄いレベルであることは理解しつつ、ほのぼのな出だしに惑わされておりました。
キャスト
主人公の名は、五色田 介人(ごしきだ かいと)。以後、番組が終了するまで「介人」で通すこととなるでしょう。
演じるは、駒木根葵汰(こまぎね きいた)『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』の感想の際にも申しましたが、演技は出来る子です。最低限の演技力がある配役に、今回の作品に対する意気込みというより、失敗は出来ない切迫感みたいなもの感じたことは、個人的感想です(笑)。
ただ魅力を感じ、今回の作品に適役だったから決定した可能性の方が大きいでしょう。
ともかく「世界初」を成し遂げることにこだわる介人は、誰に対しても気さくです。やはり大きな物事を為そうとする人物は、輪を広げることを惜しまないものです。
もっとも介人の場合は天然っぽいので、才能とした方がしっくりきそうです。
そんな介人が最初に握手したキカイノイドは、たこ焼きの屋台をやっております。
これでは仲良くなるしかありません。
もしかして少子化が解消されず、さらに人材不足に悩ませられるようになりそうな日本において、夢みたいな人材流入なのかもしれません。
仲良くが生活を豊かにしていくようです。
ただキカイノイドには、支配層が存在します。
生活を営む者同士はなんだかんだやっていけるものですが、組織運営に属する者たちは同じ種族でも上下に分け傲慢を隠しません。
時世を取り込んだアイロニーが効いてます。
特撮ヲタは子供番組ながら裏に秘めたテーマなどに弱いです。いえ、テーマというほどでもないのに、高尚ぶりたくて意義を見出したがる悪い癖があります(笑)。
圧倒的な力によってあらゆる世界を閉じ込めてきたトジテンドでありますが、なぜかこの世界は閉じ込められない。
人間と仲良く暮らしているキカイノイドの存在が大きいせいか?まだ始まったばかりで、予想にすらなっていませんが、この世界を閉じ込められなかった謎が、今後の大事な鍵になるか?
注目していきたい点です。
閉じ込められない世界なら征服してしまえ、という悪の王朝らしい結論へ下したトジテンド。侵攻を開始すれば、お約束のやられ役の兵は「クダック」と言うそうです。
しかしやられ役とはいえ、生身の介人にやられるわけがありません。
人間だけでなく、庶民と吐き捨てられる側のキカイノイドまで攻撃して、粛々と侵攻を進めていきます。
介人は、どうにかしたい、守りたい。
介人には、平行社会の研究をしていた両親がおりました。
父はディケイド世界のカブトで、母はオーズ世界のクスクシエ店長である知世子さんです(笑)。
行方不明である介人の両親。これからどうストーリーに絡んでくるか、これも注目点となりそうです。
両親が残してくれた鳥型のロボットは「セッちゃん」介人の想いに応えるように本来の姿を起動。今回の憩いの場となりそうな、介人の祖母「ヤツデ」が営む駄菓子カフェの下にある秘密基地を開放します。
ゼンカイジャーへなる変身銃「ギアトリンガー」を、介人は手にすることとなりました。
アニバーサリーでした
介人はゼンカイジャーとして戦う仲間に、婆ちゃんを引き込みたかったようです。
しかしならが祖母役ヤツデとなった榊原郁恵が、出演シーンに爆発があって騙された、と笑いながら答えてくれています。
そんな郁恵ちゃんを、もとい婆ちゃんを戦闘に参加などさせてはいけません。
独り敵へ向かう介人に出くわし仲間になったのは、ジュラン。
男の子を助ける姿はベタと言えそうですが、そこへ至るまで人間に対して引け目を感じているところが描かれています。
なんだか見ているこちらがもどかしくなる、このキカイノイドの態度が、介人と手を組む段に至った時の盛り上がりを生んできます。
介人が変身を決めた時は、熱くなりました。
この瞬間『機界戦隊ゼンカイジャー』には期待したい、となりました。
ここ数年におけるスーパー戦隊の売り上げ低迷に、内容関係なく応援しようなどと考えていたことの浅はかさを思い知らされました。
楽しませてくれる作品として、追っかけていきたいです。
ゼンカイジャーのキャッチコピーは「見てろよ、全ての戦隊!!」。
初回はジュウオウジャーに、ニンニンジャーの力を使って敵を迎え討っています。
この作品は、ゴーカイジャー以来のスーパー戦隊を振り返る記念碑的役目も負っていました。ついつい挑戦的な作風を意識しすぎて、すっかり失念していたことです(笑)。
ただしゴーカイジャーに限らず、ディケイドやジオウといったニチアサスーパーヒーロー枠において、今までにないアニバーサリーとしての盛り込み方に感心しています。
これでは楽しむしかない感じであります(笑)。
【次回】ガオな野獣がごやっかい!
番組最後は、人々がキノコを生やした状態になっています。次回の引きを、きちんと用意しておりました。
ゼンカイジャーは、どうやら一人一人といった調子でメンバーを揃えていくみたいです。
5人揃うまでは、1人づつといったパターンはあるようでなかった気がします(あったら、ごめんなさい)。
プリキュアでは、あったような気がしないでもない(弱気)。Yes!プリキュア5が、そうだったような?弱いジャンルを例に持ち出す真似は止すべきでした(笑)。
次回は、第2カイ「ガオな野獣がごやっかい!」。
今回はエンディングがなかったですが、このパターンは踏襲されるでしょうか?仮面ライダーとスーパー戦隊における作風の入れ替わり傾向の指摘を立証する形式を取ってくるのか?
もともと仮面ライダー自体が、当プロデューサーである白倉 伸一郎(しらくら しんいちろう)が起用したことで始まったエンディングなしパターンです。
なくなっても驚くことではありませんでした。
さぁ、次回が楽しみです!