ゼンカイジャーへ至る道【スーパー戦隊私論】#しくじり先生の感想

このたびは、私論であります。
どうか、一個人の極論であることを承知していただきたく申し上げます。

なんだなんだー、その考えは、自分はそんなふうに思わないぞ!と考えてくれたら成功とする内容です。志しが低い内容であることを、ご理解していただければ幸いです(笑)

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

永遠はない

「ニチアサ」という言葉を、よく使います。

「テレビ朝日の日曜日の朝」の特撮・アニメの番組枠として用いられているイメージです。

「ニチアサキッズタイム」と、正式にアナウンスされていた時期もありました。

当ブログで「ニチアサ」と言えば、ヒーロータイム。仮面ライダーとスーパー戦隊を指します。

未来戦隊タイムレンジャー仮面ライダークウガから始まった、2大ヒーローのカップリング。
「スーパー戦隊と仮面ライダー」を1つの枠とする試みは、ある種の高揚感をもたらしてくれました。
仮面ライダーだけで済ませがちになりそうな特撮ファンを、引き込みます。しかもタイムレンジャーですから、観ずにはいられません。

しかも録画機能は、まだビデオデッキとするアナログ装置です。
裏番組を録画できるなど、夢のまた夢。視聴は録画頼りとする割合いは、HDを主流とした現在とは比べ物にならないほどです。

西暦2000年は、もう20年前。この調子でいけば、平成が遠くなるまで、そう時間がかからない気がしてなりません(笑)

再び申し上げますが、20年以上。作品としても、20作品以上。
東映は特撮ヒーロー番組を昭和の時代から絶えず生み出してきたとはいえ、広く根付いた感を抱かせたのは「ニチアサ」であります。

時間帯変更をしながらも続く戦隊シリーズに、メタルヒーローシリーズは人気を博すことがあっても、ターゲットの児童層と一部の好事家からは出ない感じです。

「ニチアサ」の名が定着みせた現在よりも、ずっと世間一般における作品そのものに対する認知度は低かったです。
何より女性ファンなどはいなかった、と言ってもいいくらい。

現在もそれほどではないかもしれませんが、少なくとも「ニチアサ」が開始された当初は探すことに苦労するようなイメージがありました。
現在はSNSなどによって、特撮ヒーロー番組と向き合っている女性の存在を見られます。子供ついでに観た母親がハマるだけでない広がりを感じます。

特撮と言うジャンルに冠される番組が、広い普及を見せてくれた「ニチアサ」のヒーロータイムです。

21世紀に入った平成において、時代を作った「ニチアサ」という枠で放送された特撮ヒーロー作品。
これから令和の時代へ入り、どこまで続くか?

20年以上も続き、すっかりお馴染みとなっていますが、新しくなった元号においては、終焉を見せる時代になるかもしれない。
「ニチアサ」にとって、そうした可能性を否定しきれない時期へ突入したと感じています。

売り上げ線

「スーパー戦隊」と銘打たれた2000年以降の戦隊シリーズは、ある売り上げ傾向があります。

極端に落ち込んだ作品の次は、勢いある王道路線へ回帰し復活を見せる。

具体的には、

1.未来戦隊タイムレンジャー百獣戦隊ガオレンジャー
2.獣拳戦隊ゲキレンジャー炎神戦隊ゴーオンジャー
3.天装戦隊ゴセイジャー海賊戦隊ゴーカイジャー
4.特命戦隊ゴーバスターズ→獣電キョウリュウジャー

戦隊モノとしては、従来からのターゲット層を途惑わせる作風で落ち込んだ後に、回帰路線を謳うような作品を送りこむと爆発的な売り上げを取り戻す。

長きシリーズゆえ、時には既定路線の価値を確認させるために冒険した作品も必要だ!と考えていた時期もありました。

本当に、そうなのか?

売り上げが右肩上りで伸びていく連続の例は、あまり見ません。

ガオレンジャーから回復し、ゼロ年代の売り上げ頂点となった『爆竜戦隊アバレンジャー』からは、作品を重ねるごとに下降線という例はあります。

それでも大半は目標とする売り上げ金額を達成し続けます。

振れ幅は各作品あれど、たいていは及第点。大きな振れ幅においては、大ヒットするために前作の落ち込みが必須なのか、といった感じです。

けれどもこれが通用したのは、キョウリュウジャーまで。
もっと総括的な視点で捉えれば、ゼロ年代で通用したことが、10年代で再現ならなかった。

ゆるゆる下がるまま、極端な振れ幅がなし。『動物戦隊ジュウオウジャー』においては、僅かとはいえ上がるほど。

大ヒットを呼び込んだとしたゴセイジャー然りゴーバスターズ然り、かなり下がったというだけで、数字的には悲惨というほどでもない。

放っておけないほど売り上げが低いとするならば、タイムレンジャーゲキレンジャーくらいではなかったか。

そして近年の作品。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』と『騎士竜戦隊リュウソウジャー』。

しかしながら前例にならえば、野心的な作品でこけた後の王道路線が回復へ向けます。
既定路線から離れた作品の立て続けから、原点回帰としてきた『魔進戦隊キラメイジャー』です。

製作側にその意図はなくても、用意周到に準備して満を辞して登場した作風でありました。

実際に売り上げられなかった理由は、多々あると思います。
少子化が深刻化するなかで、大人を取り込めていないからとする考えを第一にしたこともあります。
ライバル作品の台頭ということもあるでしょう。厳密には「ニチアサ」を行っているのは、テレビ朝日だけに留まっていません。各局が模索し実行している時間帯です。

経済と一緒で、いくつか理由は挙げられても、1つでまとめきれないほど複雑に原因が絡まって停滞でしょう。だから根が深い。

少なくとも「スーパー戦隊」と括られるコンテンツが、その力を弱めるままの状況は、もはや止められなさそうです。

歴史ある注目度を備えたシリーズとして、よく保ったとする地点にきているのかもしれません。

新規に目がいきやすいのが消費者であり、当たり前には冷たいのです。

予見していた形

『しくじり先生』という番組が、戦隊シリーズの復活例として『地球戦隊ファイブマン』から続く『鳥人ジェットマン』に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を題材にしておりました。

正直なところ『しくじり先生』バラエティ番組内であり、内容の性質上から「結論ありき」で構成されていることは分かっています。

いきなりですが『超人機メタルダー』という作品があります。
主人公が初登場からして敗北を喫するという、衝撃な幕開けが示す通り重厚な物語りを展開していました

残念なことに、アダルト層に受け入れられる作品が成功へ結びつかない事例は数多くあります。メタルダーも、そうした例の一つとなりました。

結局は、コメディ色を取り入れたことで、やや持ち直します。持ち直したのはもちろん内容ではなく、スポンサーに向けてです。

これは、1988年のことです。

しくじり先生では、コメディを入れた路線転換がファイブマンの失敗としていました。

ファイブマンは、1990年です。
先例にならう方法で売り上げ回復を狙っただけです。そこまで切羽詰まっていた、とも言えます。
路線変更は作品の質を下げる代わりに、売り上げに貢献しなければならない。
ファイブマンは、それが上手くいかなかった。

それでも思い出が詰まった作品とする方々を一定数抱える特撮ヒーロー番組です。
作品存続のため、笑いを取るシーンを必死で撮影しています。内心において複雑なものを抱えたスタッフもいたでしょう。
番組の好悪以前に、まず敬意を払いたいものです。
況してや一般視聴者ではなく、「お笑い芸人」たる者が集うならばです。

結局は、次作の『鳥人戦隊ジェットマン』が画期的な作りとして、存続理由とする大半を担いました。
恐竜戦隊ジュウレンジャー』に関しては、名前だけといった感じです。

番組で構成の多くを費やした『鳥人戦隊ジェットマン』個人的にも戦隊シリーズでは1番好きかもしれません*時と場合によります(笑)

ただ『鳥人戦隊ジェットマン』の放送時間枠が、25分です。インタビューで出演者の方から、OP・EDにCMを除けば本放送は18分弱しかない中で見せ切らなければならない大変さを訴えておりました。

決して製作環境は良くなかったようです。少なくとも「ニチアサ」として軌道に乗っている現在とは比べものにならないでしょう。

出演者が小道具のベンチが飛んできて何針も縫う怪我を負っても、取り上げるほどではない時代です。

現在は、出演者の記事が週刊誌に上がるほどです。またそれだけ戦隊出身の俳優が活躍することも珍しくなくなりました。

注目を浴びた分だけ、撮影環境の規模も広がっています。
予算も多少の幅があっても、下げきれない状況にまで至っているでしょう。

けれども変わらないことがあります。

メインスポンサーが玩具メーカーだ、ということです。

極端な話し、内容どうこうより売らなければいけないモノがあります。
そして特に戦隊は、玩具を購入する層として子供の比率が高いです。

いくら作品の評判が高くても、玩具の売り上げこそ重要であることは変わりません。

玩具から切り離すことは、視聴対象層を広げる有効な手段かもしれません。けれども金銭のかかる映像作りこそが、特撮というジャンルたらしめています。
金銭を回せるスポンサーとして玩具メーカーに代わる業種など、当面は容易どころか不可能です。

スーパー戦隊の場合は、玩具を売るために、どうするか?
スーパー戦隊の売りは、というか話題として大きく取り上げられる玩具として、合体ロボへ行き当たります。

もう売り上げるためには、トランスフォーマー的な世界しかないのではないか?

キラメイジャーの売り上げが底を割るような具合を聞いた時点で、自分だけでなく特撮好きからも、ちらほら挙がっていた意見です。

ロボ自体をメインキャラとする。

だから『機界戦隊ゼンカイジャー』の発表がなされた時に、「やっぱりなぁ〜」であり、ここで失敗したら「ニチアサ」におけるヒーロータイムの終焉となってしまうかも、という思いです。

当ブログでは、特撮のジャンルにある作品において「もう、いいんじゃない」という考えみはなりません。
成功して欲しい、と願うばかりです。