仮面ライダーセイバー【ネタバレ感想】第21章「最高に輝け、全身全色フルカラー。」
以下、取り上げる作品のネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
キャスト
◇仮面ライダーセイバー:神山 飛羽真(かみやま とうま)
◇須藤 芽依(すどう めい)
◇仮面ライダーブレイズ:新堂 倫太郎(しんどう りんたろう)
◇仮面ライダーバスター:尾上 亮(おがみ りょう)
◇仮面ライダーエスパーダ:富加宮 賢人(ふかみや けんと)
◇仮面ライダー剣斬:緋道 蓮(あかみち れん)*令和の蓮場合あり
◇仮面ライダースラッシュ:大秦寺 哲雄(だいしんじ てつお)
◇謎の男→仮面ライダー最光:ユーリ
いいところは、サイコー!
タッセルの今後が気になります。
今後というより、最終的にどう関わってくるかといった期待、とも言い換えられます。
ストーリーテラーとしての役割りを充分に果たしながら、飛羽真たちのいる世界にいる。
ユーリが「エックスソードマン」へなるワンダーブックを預けるほどです。古くからの顔馴染みで、信頼は篤いかも?です。
預かったものの所在を失念するくらいですから、ちょっとおっちょこちょいなところがありそうです。
もっともタッセルとユーリの付き合いは、下手すれば何万年にも渡っているかもしれません。
預けた時期が、いつだったか?
あまりに長い期間であったら、忘れてしまったタッセルを責めるは酷かもしれません。
ユーリもマイペース極まる方ですから、別に預けたのは所持しているのが面倒なだけだったからもしれません。相手は誰でも良かった、という可能性も大いにあります。
ユーリは「面倒なヤツ」である特徴を持ってます(笑)。
そして現在において大きな特徴は「いいところをかっさらっていくヤツ」です。
今回は、成長を窺わせた飛羽真なれば大活躍か、と思いきや怪人カリュブディスメギドに呑み込まれるという事態です。良いままで終われない不遇な主人公であります。
それを救うは、高い所から現れるユーリです。
アメコミ雑誌からヒーロー像を感化させている設定が、ここで活きてきます。やはり太陽の光りを背に、高所で名乗ってこそヒーローといった姿を見せてきます。
ただ大人目線では、撮影が大変だっただろう、と見ます。
どうやら念のため「本番以外は」命綱を付けていたそうです。
こうしたウラ話に、背筋を正して観返すようになりました。
頑張ってくれたユーリならば、呑み込まれたセイバーを助け、エックスソードマンの初お披露目といった大活躍があって然るべきでしょう。
今回も、いいところで大活躍のユーリでした。
まさしく職人
いいところはユーリが持っていきましたが、今回の主筋は「大秦寺」と呼ばれることが多い、というより当ブログでしか呼でいないであろうと思われる哲雄であります。
今回は、哲雄の幼き頃の姿が見られました。
まさに「じっちゃん」と、赤く燃え盛るような鍛冶場で刀を打つシーンは、哲雄の原風景とするだけの説得力があります。
火炎剣烈火を使いこなせる者を、2000年も待ち焦がれているようです。
お前の剣には何も響いてこない、お前は何にも判っていない、と飛羽真へ厳しく投げつける言葉は、紛れもなく期待の裏返しでありました。
ライドブックの能力頼りの戦いしか出来ないとされる飛羽真。けれども今回は被害を受けている実情に胸を痛め、上條の最後を頭によぎらせます。
何より世界を救うために、哲雄や尾上に協力を頼むなど、自分を差し置いてでもといった気持ちが見えます。
飛羽真が成長していく姿が、ここに来てしっかり描かれてきたような気がします。
『仮面ライダーセイバー』は、スロースタータな側面を持つ作品なのかもしれません。
哲雄は、飛羽真に宿願を見出せば、組織を捨てます。
職人は、所属よりも己れの技術を優先する性質の方々が多い。
哲雄もまさしく「職人気質の鑑」です。
職人は、利益よりも、腕を発揮できることが優先。
けれども個人的体験から、管理するほうは大変なんですよー、とだけは言わせてください(笑)。
【次回】それでも、人を救いたい。
上條や賢人の父親である富加宮隼人と共に過ごした時期がある哲雄であります。
年長組の剣士=仮面ライダーであります。
いい歳だろうと思われる哲雄ですが、中の人である岡 宏明(おか ひろあき)は、22歳になってからそれほど間を開けていません。
実年齢は、まだ若者と呼んでいいくらい。けれども見た目といい、その雰囲気といい、渋めであります。
今後、ある程度の年齢に達したら売れだす俳優さんパターンへはまるかもしれない。後年になって、仮面ライダーへ出ていたんですよ〜なんて話しが出てくるかもしれない。
哲雄の劇中と中身の年齢差ギャップに、そんな気が遠くなるような想像をしております。
俳優の実年齢と役柄の年齢があまり変わらなそうな尾上が、次回の第22章「それでも、人を救いたい。」で、キーマンを張りそうです。
子連れ剣士である尾上であれば、まず立場より未来を考えるでしょう。一見、豪快一直線に見えて、重ねた年齢がなせる技で、これまでの経緯も含め、懸念を抱いているようでもあります。
歳を取ると疑り深くなる、と言い変えられるかもしれません(笑)。
やっぱりキャラのエピソードが描かれだすと、ストーリーに入り込みやすくなります。観ていて、いい感じです。次回も、期待大で待ち構えております。