魔進戦隊キラメイジャー【ネタバレ感想】エピソード41「ありのままでいたい」

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

期待しかない

前回放送の傑作エピソード40『痛む人』の脚本は、徳永 富彦(とくなが とみひこ)同局のテレビドラマ『相棒』を熱心に観ていた頃があり、そこで見かける脚本家でありました。

前回が初めて特撮番組への参加だったのですね。
すっかりこうしたジャンルに対しても食い込んできている脚本家だと思い込んでいたので、意外な事実でした。
これからも参加の継続をお願いしたい。

そして今回は、横手 美智子(よこて みちこ)塚田プロデューサーのスーパー戦隊作品には欠かせない存在の脚本家だと、改めて思わされました。

なにせキラメイジャーにおけるこれまでの起用は、エピソード27『大ピンチランナー』のみ。獣拳戦隊ゲキレンジャー絡みであり、郷愁を誘うゲスト的な脚本家起用と見ておりました。

なので最終章の手前という重要回を任されたことで、欠かせない脚本家であったことを認識します。

スーパー戦隊の場合は、ややすると「急を越えた唐突な」流れが呼び込まれたりします。いきなり盛り上がりますがよろしく、と宣言された調子の展開です。

しかしながら、やはり好きなスーパー戦隊作品というのは、最終エピソードへ入るまでが、いかに積み上げられていくかが決め手へなっているような気がしないでもありません。

これはどんなテレビシリーズにおいても当てはまることではあります。

ただスーパー戦隊の場合は衝撃的なキャラの扱いはあっても、物語りとしての結末は落ち着くところへ落ち着きます。

なればクライマックスへ至る過程が、とても大事になります。
個人的にスーパー戦隊シリーズは年齢層を下げた作りなため、どうしても年間通して熱心といきません。波があったり、いらないと感じる回もそれなりに存在します。最終エピソードの出来次第で、後にまで残る作品になるかとする側面が強いです。

そして印象に残って見返したら、いらないとした回が気に入ったりするから、あの時の感想はどうなってんだ!となります。まったく大人のヲタは面倒なのです(笑)

スーパー戦隊の特徴として、クリスマス商戦が終わると比較的自由度が増すような気がします。玩具売り上げのためのストーリー作りを、以前ほど気にしなくいいとなっている、と推察しています。

だから前作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』から感じた、年明けの放送回が増えたことは非常に良い方向です。

スポンサーへの配慮が減った分だけ、思い切ったことを打ち出せる部分が増えたのではないか。

キラメイジャーにおいては、実績がない葉山康一郎を初演出されられたのは、前作から出来た年明けの余裕とする、この時期だからこその抜擢な気がします。

そして初監督ばかりでなく、初の参加に、初の本格的参加といった脚本家たちが、見事では収まらない好編を連発してきました。

おかげで『魔進戦隊キラメイジャー』は、傑作の予感が強くなってきます。ぜひ残りの4話を担当するスタッフに「魅せて」欲しいです。

クランチュラの回でした

当ブログへ訪れてしまう方(笑)ならば、ここで書いている者が敵の幹部でありながらクランチュラを、だんだん贔屓しだしていることは感じられていたかと思われます。

クランチュラの姿は、不気味です。
今回はイベントかなにかの制作物を作成していた人たちが、クランチュラの姿を一目して逃げ出します。

これがなしこもといヨドンナならば、コスプレか?ぐらいの目を以って眺められるだけでしょう。下手すれば、ナンパしてくるヤツがいるかもしれません。

ガルザには、ちょっとビビるかもしれない。けれども殺気立った雰囲気に呑まれなければ、その姿を見て一目散とまではいかなそうです。
むしろ仮面を脱いで、クリスタリア人としての素顔を見たら、なんだこのおっさん!といった感じで見られてしまうかもしれない。

他の連中と較べ、クランチュラだけが取っ付きやすい性格をしています。況してや4/5になってからは、クリエイター気質の純粋さが増して「イイヤツ」と呼んで構わない感じになっています。

キラメイジャーは容姿といった外面で判断することの危うさを訴える、深いテーマを内包した作品となっております。

そこまで考えていないだろう、と疑問を呈す方々もいらっしゃるかもしれない。

ならば、あの石人間を見てください。
性格は優しく可愛らしく、「お兄さま」と呼ぶ声はシスコンにさせる魅力を充分に兼ね備えています。
まさに「愛おしい」キャラとして、瀬名お嬢小夜さんを退けてのヒロインの座を獲得です*あくまで個人的見解です。

ただ見た目は、ある意味おいてクランチュラに相当しそうなほど「ゲテモノ」感はあります。

少なくとも真夜中にいきなり出くわしたら、ヨドンナガルザより驚いてしまう姿見をしています。

以上から『魔進戦隊キラメイジャー』が、美醜で判断する危険性を訴えた作品であると、強く考える次第です。
いや強くって言うほど、考えてはいないです、すみません(笑)

今回のクランチュラは、その叫びがいちいちもっともであり、とても敵側のセリフではありませんでした。スタッフの強い代弁を感じれば、ここで書いている者のようにいろいろ文句を付ける視聴者こそが悪者のような気になってきます。

クリエイターとして純粋な気持ちで動くクランチュラが、絵を描く充瑠と共鳴するは当然でした。
もちろんこれまで全く予想だにしなかった関係性ですが、確かに説得力があります。

戦隊リーダーであるレッドと敵幹部の間に通じた、創作への衝動。その姿がほのぼのとすればするほど、嫌な予感しかしなくなります。

悲惨な結末しかないような気がしてならない。

案の定、クランチュラ充瑠を庇います。

当然ながら冷徹さが魅力のヨドンナが放っておくはずもなく、彼女の内に潜むヨドン皇帝が許すはずもない。

しかしながら、ガルザがこっそり助けてくれました。
最後の最後でクランチュラの無事な姿に良かった、良かった・・・とはなりません。

ガルザは役に立たないとなれば、平気で味方でも抹殺してきます。情け容赦がないのが、ガルザです。

クランチュラは最後まで生き残れるか?予断が許さない、という緊張感を持っての今後となります。

ここに来て、クランチュラ。作品の完成度に大きく貢献するキャラへなっています。

【次回】仁義なき戦い

クランチュラが最高傑作として生み出したのは、マネキネコ邪面です。着眼点として素晴らしく、また意外な有効性を発揮する特質を有していました。

ただ最強とするにはやや弱く、やはりアーティスト傾向が強すぎます。
現場の尻を叩くようなヨドンナの言い分もまた、計画遂行に腐心する立場から考えれば納得してしまいます。

結果を求められる組織の運営の難しさもまた教えてくるキラメイジャーという作品だ、と思いたいです(笑)

猫にされるのは、充瑠瀬名お嬢、そして小夜さんといったカワイイメンバーが選出されます。いいシーンが見られました。

ただそう言いながらも、もし残りのむくつけき野郎ども3人が猫になっていたら、どうだっただろう?と想像してしまいます。
為くん時雨、そしてワンダードリルの猫化が見てみたいような気がしております。すごく笑えそうではありませんか。ただ無理にまで、といったほどではありません(笑)

次回は、エピソード42「仁義なき戦い」。
ついに最終章の突入です。
充瑠の高校生活を垣間見せてくるといえば、絶対にハズせないキャラである瑞希が登場です。

この時期に瑞希を見れば、エピソード0を劇場で観た記憶が甦ります。1年を通して、ここまで辿り着いた感慨が湧きます。

今年に入って初めて言う、次週が「待ち遠しい限り」であります。