【LIVE 2017 “ワルキューレがとまらない” at 横浜アリーナ】《後編》もしくは《カナメさん・三雲・フレイヤレイナ編》#ソロ評含めてます#後追い視聴の感想
以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
さっさと切り上げる【前置き】
当ブログの悪いくせである脱線の長さ。今回はそれを止めるためにも、さっさと行きます。
《前編》は、以下となります。
『LIVE 2017 “ワルキューレがとまらない” at 横浜アリーナ』一度順番をミスしたセットリストも修正して、こちらに乗せてあります。レイナとマキナも、こちらでございます。
でも、これからが本番です。
いえ、前回からマックスで来ています。ワルキューレのライブ並び各ソロも素晴らしいです。
LIVE2017“ワルキューレがとまらない"
カナメさん
当ブログでは、敬称を略としています。
フレイヤ・美雲・レイナにマキナときて、カナメさん。
そう当ブログでは「カナメさん」が敬称略となります。
もちろん根拠とするところは「メサカナ」です。
惑星アル・シャハルにおける作戦行動中に、危機へ陥るワルキューレ。
駆けつけたメッサーが言う「歌ってくれ、カナメさん」
このシーンを見て「カナメ」と呼び捨てなど出来るはずがありません。
マクロスΔに感動が出来なくても、メサカナで心が揺さぶられなければヒトではありませせん。
特に劇場版における一連のシーンは、アニメ史上屈指の感動をもたらします。
そんな屈指の名シーンで流れる『AXIA~ダイスキでダイキライ~』ならば、目の前で聴けるだけで感極まってしまいます。普通に曲が流れてきただけでもヤバいのに、ライブで聴けたならたまらないだろうなぁ〜です。
一度は歌手に挫折したものの、シーンへ戻りまた紆余曲折に揉まれるカナメさんは、だからこそ「イイ女」です。
やっぱりイイのはカナメさんだな、と《前編》を翻す発言を止めることが出来ないのであります(笑)。
つまりワルキューレに限って、メンバー誰かを推すなどという考えが無駄だと再認識するわけです。
安野 希世乃のソロ評
ワルキューレ・リーダー役である安野 希世乃(やすの きよの)ステージ上におけるMCでも、中心になって進めています。
頼りなるリーダーそのままに・・・とならないのが、安野の魅力であります。
その活躍を追っかけていくうちに解ってくる「天然ぶり」しっかり者というよりは、どちらかというと、ちょっと吹き出すような笑いを誘うキャラな気がします。
「しっかり」という基準で眺めるならば、東山や鈴木みのりの方かもしれない。
ほわわんと親しみやすい感じが、ワルキューレ・リーダーの中の人というイメージが自分にはあります。
個人的にはワルキューレの活動を知る前に、安野の歌う『ちいさなひとつぶ』が好きでした。『異世界食堂』は観ており、エンディングに流れて以来、アーティストとしてもチェックであります。
それから何となく聴き続けております。
この「何となく」が恐ろしい。これまで安野は3枚のミニアルバムを発表しています。リリースのチェックをするほど熱心ではないのに、出ているのを知ると手元へ置かずにいられない。
あまりに自然に食い込んできていた安野の歌。
出たのは先だが、知ったのは後だったワルキューレにおける歌声。
メッサーが生を賭してでも守りたい相手役を演じ歌うは、安野以上の者はいません。
またライブBDを観てみたら、これが良い!ホント、行きたくなりました。
アニメ『アルタ』のエンディングである『晴れ模様』も好きな曲です。次のアルバムが待ち遠しい、となっております。
カナメさんと共に、役柄とは雰囲気が違う中の人にもやられてしまったようです。
けれど安野という方は、東山との対談から、いざという時は毅然と出られる方のようです。
実は基本的な部分において、役柄と本人は合っているのかもしれません。
内山 昂輝
初めてその演技に注目したのは「メルエム」テレビアニメ化第2作目となる『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』の第135話「コノヒ×ト×コノシュンカン」は、忘れられるはずもない感動をもたらしてくれました。
作劇の素晴らしさは無論のこと、演技も非常に大きな役割りを果たしています。
乾いた声質が非情さを物語るにぴったりでありながら、ここぞという時に深い感情を視聴者に届ける見事さ。
メルエムに匹敵するような役柄に今後も出会えれば、と思っておりました。
匹敵する「メッサー・イーレフェルト」でした。
忘れ得ぬ役を、ここぞばかりに来てます。
今後も期待しています。
個人的なリクエストとしては、ニュージェネとされるウルトラマンをいずれ当ててくれたら、と思っています。
内山が声を担当するウルトラマンは、ちょっとこれまでと感じが変わる気がします。だからこその期待が渦巻きます。
つまり内山の声質に合わせたウルトラマン像を、ということを考えるちょっと変わった特撮ヲタが、ここで書いている者なのです。
美雲・ギンヌメール
美雲は、かわいい。
神秘のベールに包まれた圧倒的な美しき歌い手であるゆえに、他のメンバーよりも感情移入し難い面がありました。
それが生まれたてである正体が判明すれば、社会生活に不慣れな女の子の顔を覗かせてくる。
クールビューティーやツンデレなどといったジャンルではなく、ただ感情を知らないだけ。これからメンバーと共に学んでいく姿が、どれだけのかわいらしさを見せてくれるのか。
楽しみでしょうがないが、残り話数を考えると、無理としか思えない。やっぱり無理だった。
これからのエンタメ作品は、ストーリーよりもまずキャラを立たせることが重要とする示唆には深くうなずくところです。
これを書いている2021年1月において、幸いにも『マクロスΔ』という作品は終わってません。
まだ美雲というキャラには描いて欲しい余白があります。さぁどうなるか? 新作において楽しみにしたい点であります。
JUNNAソロ評
ワルキューレを本格的に聴きだしたのが最近となる自分が、JUNNAの歌に最初に触れたのは『Here』となります。アニメ『魔法使いの嫁』を観ていたわけです。
良い歌です。けれど、なにがなんでも欲しいとまでなりません。あくまで作品のうちで留まっております。
『魔法使いの嫁』自体が、良い音楽に歌が並んでおりました。
特に第8話の挿入歌『アンノドミニ』主人公チセと我らが内山 昂輝(笑)が演じるルツと契約を交わすシーンに流れていたためか、1番の印象はこちらに奪われておりました。
このパターンは、Aimerを思い出します。
耳にはしていたはずのAimerも、個人的にガツン!ときたのは『Fate/UBW』の主題歌からです。
JUNNAの1stフルアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』の批評コメントに「もっと良い曲を用意して欲しい」というのがありました。
カッコつけて批評したがる、ここで書いている者にとって、このコメントには平伏します。そう、素直な気持ちはこのコメントに集約されます。
通常のワルキューレ楽曲のみならず『ダイアモンド クレバス~Mikumo Ver.~』など聴くと、JUNNAが歌うために存在するアーティストだということが分かります。
15歳の時に表舞台へ出てきたJUNNA。
「歌は心」などと、よく言われる賢しげな題目をあっさり吹き飛ばす歌唱力をデビューの瞬間から披露してきます。
人生経験など関係なしで、差し出された曲は見事に歌い上げます。
にも関わらず、JUNNAをプロモーションする側が変に年齢へこだわっているような気がしてならない。
普段は、確かに年齢相応の女の子なのでしょう。
けれども「歌い手」として立った時、そこで発揮される天賦の才を理解すれば、より深味のある曲を与えなければ育たない。
まだ、20歳。芸能界のなかで成長していくには、どうしても周囲の力を要します。
いかにこの才能を見極めるか。ただ大抵は目の前に流されて出来ないが芸能界か、としばしば思います。
ただ今回の2ndアルバム『20×20』に光明を見ます。
まだ年齢にこだわっているようなタイトルに過度な期待を抱かなかったことが良かったかもしれないです(笑)。
ぐっと良くなったではすまない、良き良きとうなずいてしまうアルバムです。
やっぱりJUNNA単独ライブ体験は必要かな、と思わせるほどです。
特に1曲目『我は小説よりも奇なり 』の硬質な詩に、JUNNAには石川千晶の世界が似合うんじゃないか、と贔屓の顔を覗かせてしまいます。See-Saw、またやってくんね〜かなぁ〜(笑)。
ワルキューレのエースポーカルの、今後から目を離すことはあり得ません。
フレイヤ
もし『マクロスΔ』をリアタイで追っかけていたらです。
前半の「メサカナ」の盛り上がりに、いったい後半はどれだけのものが来るか、と凄い期待を寄せていたような気がします。
ハヤテとフレイヤ。本来なら作品中、最も注目すべきカップルは、その寿命が極端に違う。同じ時間を生きられない男女の切なさは、SF作品における大きな武器となる題材です。
こうしたジャンルでは、梶尾真治の著作に一時期ずいぶんハマった記憶があります。時間軸の違う男女の僅かな交わりは悲しい結末が待っていようともロマンティック。自分には最も似合わない世界を読み耽る時期もあったわけです(笑)。
ハヤテより寿命が半分以下と思われるフレイヤ。ここにマクロスシリーズのレジェンド一家と言える「ジーナス家」の血統に当たるミラージュが絡んでくる。
梶尾真治の著作を想起させるような、泣ける話しがくるんじゃないか、と予想していたでしょう。
事前に「メサカナがサイコーだ」という情報をいただいていたから、あまりショックはありません。
ただやっぱり最終回を見終えた時は、呆然としました。これで終わっちゃうの?
しかしこれを書いている時点において、発表された新作映画『劇場版マクロスΔ(デルタ) 絶対LIVE!!!!!!』のキービジュアルを観る限り、ハヤテとフレイヤに期待せずにはいられません。
メサカナを越えるくらいの気概を持って、ハヤテとフレイヤの仲を描いて欲しいです。

鈴木みのりソロ評
実は、当ブログがまだ恐れもしらず(笑)アニメもどんどん取り上げていた頃です。
こんな番組も取り上げておりました。
『恋する小惑星』について書くに当たって、少しでも独自色を出そうと『けいおん』を絡める涙ぐましい努力の跡が見えます。けれど内容の出来は問うてはなりませぬ(笑)。
このエンディング『夜空』を歌っていますから、収録されるアルバムには注目しようです。しかも『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』のエンディング『エフェメラをあつめて』は、かなり好きです。
やなぎなぎの曲が合うんじゃないか、とまた贔屓を出します。
ファーストよりセカンドの方が、ぐっとくる感じがします(あくまで個人比です)。
ただ自分にとって、ワルキューレが後追いにも関わらずです。
鈴木みのりの歌で1番に感動するのは『God Bless You』ここで紹介しているライブ盤にて感極まるまま歌う姿に、こちらも胸が打たれます。
声優として、歌手として世に出た最初がワルキューレのメンバー。あまりに鮮烈なデビューは、キャリアを始めるうえでは好材料だったかもしれないが、今後においては下手すれば「呪い」に等しい縛りへなるかもしれない。
大ヒットが決して当人たちに幸運ばかりをもたらさないことは、過去の事例で数知れなく見られることです。
大変だと思います。
なにせ『God Bless You』はフレイヤのソロでありつつも、コーラスに他のメンバーが控えていてこそ、と思ってしまいます。
どうしても「ワルキューレ」そこへ行き着くファンを振り切れるほどの活躍に至れるか。
頑張って欲しいとしながらも、ワルキューレ優先で、と鈴木みのりに限らずメンバー全員にそう思ってしまうが、本音であります。ファンとして業の深さは、そう簡単に消せそうもありません。
後半のライブ評
ライブの醍醐味といえば、MC。
ワルキューレの場合は、そのほとんどが台本通り。劇中の役柄になりきってのセリフで回していきます。
だからアンコールから始まる素の顔で交わすMCが、いいんです。聞いているだけで楽しくなってきます。
またゲストの空中騎士団3人も愉快な連中でありました。
ウィンダミア王家ハインツ2世が放つ風の歌や、 JUNNA & 小清水亜美の2人で美雲は一つとして歌う『ルーチェット・アルカーン~星の歌~ 』が聴けるのも、大きな特徴ではないか、と。
風の歌とする2曲に、声担当と歌担当の合体技とも言える曲は聴き込んでいくうちにハマっていきます。毎日のように聴くようになるから『マクロスΔ』恐るべしです。
『LIVE 2017 “ワルキューレがとまらない” at 横浜アリーナ』は、観ているこちらは今後にその活動が続くと知っていても、伝わってくる「ラスト・ライブ感」に呑み込まれていきます。
最後が一歩一歩、近づいてくる。
そして5人による最後のパフォーマンスとなる『恋! ハレイション THE WAR』曲の終わりに、ポーズを決めてシルエットが浮かぶワルキューレ5人のメンバーには万感迫るものがあります。
これほどまでに感動的なライブ、そうそうありません。
それから本当の最後である『ルンがピカッと光ったら』で楽しい気持ちにさせて、ライブを閉めます。
「ワルキューレ」奇跡としか言いようがないメンバーが揃った音楽ユニットを続けるためなら、もう『マクロスΔ』より後の新作はいらないとまで思い詰めるほどです。
仮に新たなマクロスシリーズが立ち上がったとしても、どうか「ワルキューレ」は別として残して欲しい。そう願っております。