仮面ライダーセイバー【ネタバレ感想】第16章「世界を救う、一筋の光。」

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト

◇仮面ライダーセイバー:神山 飛羽真かみやま とうま)
◇須藤 芽依すどう めい
◇仮面ライダーブレイズ:新堂 倫太郎(しんどう りんたろう
◇仮面ライダーバスター:尾上おがみ りょう
◇仮面ライダーエスパーダ:富加宮 賢人ふかみや けんと
◇仮面ライダー剣斬:緋道 あかみち れん令和の蓮場合あり
◇仮面ライダースラッシュ:大秦寺 哲雄だいしんじ てつお
◇謎の男→仮面ライダー最光:ユーリ

◆元謎の衛兵改めマスターロゴス
◆仮面ライダーサーベラ:神代玲花
◆仮面ライダーデュランダル:神代凌牙(しんだい・りょうが)

□タッセル
□仮面ライダーカリバー&先代炎の剣士上條大地

●ストリウス
レジエル
●ズオス

上條は退場かと思われますが、残しております。個人的感情に因ります(笑)

テンション上がる(特撮ファン限定w)

前回に引き続き監督するは、坂本浩一であります。

もしこの人がいなかったら、2010年代における更なる特撮勃興はなかったであろうと考えます。

個人的に残念なのは、もっと認められていなければブログネタになったのに(笑)すっかり特撮界隈で認知されたクリエーターだけに、変な当ブログなどよりもきちんとまとめられた書籍でよろしいように思われます。

ただ『映画監督 坂本浩一 全仕事 ~ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を手がける稀代の仕事師~』の発売された日は、2018年夏です。
書籍自体の製作期間を鑑みて、ここ2年近く分は網羅されていません。

やはり、その仕事ぶりは追いかけていくしかありません。

坂本浩一は、東映と円谷を股にかける活躍をした先駆者であります。

自社で多くの現場スタッフを抱える東映であれば、なかなか外から呼ぶ必要はない感じで来てきました。

実際、大成功を収めてきた東映のニチアサ枠です。
仮面ライダーシリーズにおける最大の売り上げは、2019年つまり前年度という直近さであります。

では陽を昇る勢いかと言われれば、難しいところです。

むしろ極めきってしまい、後は落ちるだけかもしれない。そんな危惧を持っている、というより持って欲しいところです。

エンタメほどブームとしての現象へ呑み込まれるものはありません。むしろ昨今の特撮作品のように長寿化するほうが珍しい。

今後の予断は許さない、ただ企画や立案においた「驚き」だけでは芯のある「感動」には到達し難いです。常に、特に現場への刺激は必要と考えます。

で、坂本浩一は、スゴイんです(笑)

今回は、飛羽真と他の剣士たちが剣を交える事態へ陥ります。

これまででは考えられなかったノーザンベースに所属するライダー同士のバトル。

ここに15年前の裏切りを目の当たりにした尾上哲雄が、いかにトラウマになっているか、伝わってきます。

令和のくんも、尊敬すべき賢人を倒した相手に肩入れするなど許せない。

倫太郎に関しては、後述で。

もちろん飛羽真が剣士たる資格の引き上げ要求に従えるはずもない。
上條は間違っていた。けれども、それを素直に認める勇気があり、信用に足る人物ではありました。
やり方を誤っただけで、真実に最も近いところにあったのかもしれない。

況してや、最後の最後で炎の剣士として師弟の絆にも似た関係性が築かれます。

飛羽真にとって幼き日に助けてくれたのは、上條です。

賢人に続いてそんな上條にまで、いまわの際で託されます。

しかもそれ以前に神代 玲花からサウザンベースに誘われるといった不審を抱かせる事柄もありました。

対決せざるを得ない状況を読んでいくと楽しい限りのところへ、坂本アクション!

ノーザンベースの剣士同士のバトルにおける、カメラワークがまた他の演出家にはないものを持ってきます。

特撮監督においては、極論になりますが、その完成度より重要視したいことは作家性です。いかに監督の個性が光るか、それが長期シリーズには欠かさせない現場の演出力です。

そして坂本浩一だからこそ出来る円谷との交わり。

芽依の職場における憧れの上司が、ウルトラマンゼロの奥さん!正確にはゼロが憑依した(笑)冴えないサラリーマンのレイトくんのしっかり者の奥方です。
元はウルトラマンマックスのヒロインでありますが、やはりここは坂本浩一がメイン監督を務めたジードの繋がりを取り上げたい。

そしてもっと驚いたのは、ウルトラマンのスーツアクターである岩田栄慶ジード出演がきっかけで結婚となった眞優(旧姓:長谷川)だけでなく、本当の娘まで見せてくれるとは!

感慨深いも、いいところです。

他社の垣根を越えて、ゲスト出演させられる。これは演出家としての技量だけではなく、人望も問われます。

スーパー戦隊に田口清隆を招いたように、もっと頻繁に交流すべき時期へ来たかのように考えています。

より交流を推進していくには、坂本浩一が鍵になることは今回によって、さらに確信を得た思いです。

円谷で活躍していた監督が東映にきたものの上手くいかなければ、それはそれでいいのです。やっぱり円谷の現場が良かったでも、ウルトラシリーズにはプラスに働きます。

スタッフ間の交流を推進すべき時期に入った気がしていれば、ますます坂本浩一の存在が大きくなってきています。

第二ライダーの困惑と【次回】

主人公のライダーには、特撮ヒーローのイメージを代表する、ある程度の枠が求められます。

対して、第二とされるライダーはキャラの幅が取り扱い易い位置にあります。
ここを「おいしい」くらいに仕上げられたら作品として成功しそうなライダーシリーズです。

特に次から次へとライダー出てくる仮面ライダーセイバーという作品。

エンディングで飛羽真芽依の3人でダンスをする倫太郎でありますが、下手すれば存在感が薄くなっても仕方がないほど次々と登場してくる新キャラです。

特に賢人など、主人公の幼馴染みのうえにイケメンときます。なかなか人気がかっさわれそうなタイプでありました。

生真面目ながらお惚けぶりがイイ味となっている倫太郎。ライダーが多いため、出番も多くないにも関わらず印象度は抜群できています。

「ホモサピエンス」のフレーズに、福引きのガラガラポン!に夢中な姿は、コメディだけで終わらない気の良さを感じます。

だから育ててくれた「ソードオブロゴス」に絶大なる感謝を捧げ信頼する姿が倫太郎らしい。

らしいからこそ、今後訪れる苦難は他の剣士より満ちたものへなるような気がしてなりません。

信頼していたものに裏切られる辛さを味わされることにならないか。

一度は激情に駆られて(それも倫太郎らしい)飛羽真と一戦交えたことに後悔していそうな感じもします。

芽依が必死に訴える姿に、複雑な心情をちらりと窺わせてきます。

『仮面ライダーセイバー』において、倫太郎をどう出来るかで作品のおもしろさが決定付けられるような気が強くなっています。

第二ライダーのある意味において強みは、敵側へ寝返られること。扱える幅は広い。況してや、誰が正しいか混沌としてきた中で、最もドラマティックにかき回せる役は倫太郎な気がします。

だから大いにネタの供給を倫太郎に期待したいところです(笑)

次回は、第17章「古の使者は、光か影か。」。
もう来年か、歳を取っていくなぁ〜は置いといて、1週飛ばしでくるお話しでは、ユーリがどういった行動を取るか。

謎の男が正体を現した第16章において、仮面ライダー最光ではなく「剣」に変身ときました。なかなか意表を突いてきたであります。

光の剣でありますが、展開のひっくり返しを得意とする作品です。

いずこかへ消えた闇の剣は、その属性にも関わらず飛羽真へ、先代炎の剣士上條が託しています。

光と闇といった、従来の感覚では分けられないストーリーでくるか?楽しみにしたいところであります。