ウルトラマンZ【リ・最終回の感想】ご唱和ください、我の名を!

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー*バコさん 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

また最終回感想です

前回が酷かった。

もちろん作品に対してではなく、個人的なことです。当ブログのことです。ぐだぐだではありませんか、普段以上に気持ちだけ先行しております。

例えて言うならば、中坊であります。厨二病にすら至らない、考えなしでお恥ずかしい限りなような感じがしないでもない。

読んでくれる人のことを多少は意識してなどといったことが全くない。つまり書いている当人は心赴くまま、とても幸せな時間を過ごしておりました。

その続きを今回も、というわけです。
いえ、ちょっとだけ冷静さは兼ね備えていきたいです。少しばかりリベンジ精神もあります。
けれどたいてい跳ね返され終わるが、ここで書いている者の人生です。ブログにおいても、結果はあまり変わりないかもしれません。

それに結局のところは、まだ感動しているから書いてます!といったところが本音です。感激のままに書く根が一緒なので、同様かそれ以上に酷くなるかもしれなない。
相変わらず不安定なブログで申し訳ない限りです。

しかも最終回の後に放送された「特別編3『リ:ストレイジ』」にならって、今回は「リ・最終回」という安直さでございます。

ゼットさんの潜在能力

最終フォームではなく、最後の最後ははバージョン・ダウンで戦う!これは燃えるパターンです。

平成ライダーを観られている方ならば、お分かりいただける感覚かと思います。
取り敢えず10周年でバージョンアップのムック本が出た「仮面ライダーオーズ」。

赤一色のタジャドル コンボで挑むラストバトルは、空中戦であり、鳥系グリードであった相棒のアンクの想いがこもった、これしかないとするフォームでした。

最強フォームで挑まない場合は、展開として理由がなければなりません。ラスボスに力を落としたフォームでも勝つ「勢い」これがどれだけ見せられるかで、感動の度合いが上下します。

最悪の破壊光線「D4レイ」これに対して、ゼットさんゼスティウム光線がある程度効果的であることは事前に示されています。
けれども最後の敵となった「殲滅機甲獣 デストルドス」が放つ「デストルドスD4レイ」には敵いませんでした。

最終決戦において「デストルドスD4レイ」には、「幻界魔剣 ベリアロク」が身を捨てなければ防げなかったほどの威力があります。

ベリアロクが一度は破壊していたために、間を空けずしてのデストルドスD4レイは本来の威力より多少は落ちていたかもしれない。

そこへゼットさんハルキが一つになって放つゼスティウム光線だったからこそ押し切れたのかもしれない。

メダルの力を取り込んでいないオリジナル・フォームで力を振り絞って倒す道筋が出来ています。

サイコーだ、ゼットさん、そしてハルキ!となります。

ゼットさんを初めて目にした第1回において、ゼロに弟子にした覚えはないとか、半人前どころか1/3前だとか、さんざんな言われようから入っています。

地球へやってきたウルトラマンの中で、言語が怪しいのはゼットさんくらいなものです。

なんだか頼りない感じがするウルトラマンでした。
だからやる気は充分にあるが、ストレイジの隊員の中ではまだまだなハルキと心情を等しく出来た。

未熟な者同士ゆえにお互いの力をかけ合わせていく。

出会いは偶然なれど、共にする相方として気持ちが無理なく合う両者の設定は素晴らしいです。

ただしばらくして思うが、ハルキばかりでなくゼットさんの未熟とは、どの程度ものだったか。

ハルキヨウコに後塵を拝しているとはいえ、ロボット部隊における第二パイロットです。宇宙飛行士並みかそれ以上の難関をくぐり抜けてきたように思われます。

ゼットさんの名付けの親は、ウルトラマンエースです。
本当の兄弟ではなく、M78星雲ウルトラの星における特別な称号名である「ウルトラ兄弟」のNo.5です。ウルトラ族の中でも、レジェンド級の扱いを受けています。

雲の上みたいな人が、わざわざ名付け親となってくれた、という話しです。

ヘビクラ隊長の正体が地球人とは比べ物にならない能力を持った宇宙人であり、ユカがその筋において第一人者と言えるくらい優秀な頭脳の持ち主です。ヨウコのパイロット技術は言わずもがなです。

ほんわかな雰囲気はしていますが「実は」とんでもない超一流集団のストレイジ(STORAGE)であれば、ハルキは配属されただけでもかなりな者ではないか。

ゼットさんもまだ宇宙警備隊新人とはいえ、訓練時代いやそれ以前から将来を嘱望されるほどの注目をされていたのではないか。

ただゼットさんといい、ハルキといい、性格がアレなため表立って評価されない不幸を招いてしまっている(笑)

でもだからこそ「愛される性格」とも言えます。
まだまだ「これからが楽しみな2人」が組んだコンビです。

そして最後の戦いにおいて、最初のフォームでも、1人ではなく2人で力を合わせている。

最後の強敵を打ち破るプロセスも然り、その設定もまた見事としか言いようがありません。

最後の力を振り絞ってゼスティウム光線を撃つゼットさんハルキの姿も重ねていく。

涙が出るほど熱いシーンへ仕上がって、当然と言える精巧さでした。

ご唱和ください、我の名を!

涙が出るシーンが何度も訪れた第25話『遥かに輝く戦士たち』ですが、最高にキタ!は、どこか?
これは鑑賞する時期で変わりそうです。

後年においては、バコさん操縦するセブンガーがその勇姿を現した時になるかもしれません。

ただ現在においては、やはりヨウコを救出した件りとなっています。

腕相撲するハルキヨウコ
ハルキの勝ち逃げなんかさせない、負けっ放しで悔しいからずっと特訓していた、といった言葉は「らしい」真っ直ぐな性格がストレートに出ている。

ただ後になって少し考えれば、それはハルキのどこかにあったヨウコに対する潜在意識だったのかもしれない。

勝ったら結婚を知ったうえで特訓を重ねていたとする告白です。

今までの2人で行ってきた腕相撲場面の挿入が、いかに大切な時間を共に過ごしてきたか。
恋愛感情を表立たせない描き方ゆえ、却って沁みる「ふたり」となりました。

最後にヨウコが激闘を終えて倒れ伏すハルキに抱きつく。我に返れば周囲の隊員たちの目に気づき、それと分かる照れ隠し。
爽やかすぎる恋愛模様でした。

話しを元に戻して、デストルドスから引きずり出したものの攻撃にあい、そのまま空へ投げ出されたヨウコは落下していく。

追うハルキもまた落下していく。

見上げるヘビクラ隊長とユカバコさんを始めとするストレイジの隊員たち。

変身したら身体が保たない。
ゼットさんハルキ言うそれは、どちらを指していたのか。それとも共倒れか。
どちらにしても、ハルキが無傷ですむ確率は低そうです。

落下していく抜き差しならない状況のハルキが「みんなを守りたい」と訴える熱さ。
ハルキのアクセスカードが出てきた時、ゼットさんの決意が感じ取れます。

初めて、そのフレーズを聞いた時は、単なるネタだと思っておりました。
コメディ色を従来より強めとする番組の概要を打ち出すキーワード。主題歌のタイトルにもなり、思い切り使用されています。

地球語というか日本語に悪戦するゼットさんの、ちょっと笑わせたい要素の一つだ、と。

「ご唱和ください、我の名を。ウルトラマンゼッット!」

このフレーズを叫ばれる時が、最大の泣きどころになるとは!
まさかまさかの、忘れられるはずがない名シーンとなりました。

『ウルトラマンZ』から、まだまだ離れられそうもありません。

in memory of 吹原 幸太

まだまだ『ウルトラマンZ』から離れられないものの、そこは特撮ヲタ者です。
次の展開が気になります。

例年なら、ここから映画というイベントがあります。ただご時世がご時世だけに油断がなりません。
重要なスタッフが亡くなったことにより、積極的な空気も生まれていないかもしれません。

今回のメインライターであり、田口清隆監督とシリーズ構成であった吹原 幸太(ふきはら こうた)

ここで書いている者は、吹原幸太作品は1つしか触れていません。

製作スタッフだけなく、プライベートでも話しが合って楽しかった。田口監督が『ゆうたの』で知り合い、自身のキャリアの柱であるウルトラシリーズへ起用に踏み切ったことは信頼の篤さが窺えます。

信頼していい相手など、年齢と共に稀少性が増します。仕事となれば、人格だけでなく、その能力も問われます。そうそう見つかるものではないのです。

名監督には、ほとんどと言っていいほど対を為す脚本家がいます。

田口&吹原は、昔風に言うなれば「ゴールデン・コンビ」になり得たという確信が湧くだけに、惜しい限りです。

作品は「ヒト」で決すると考えれば『ウルトラマンZ』のような作品は出てきても、マジックが起きたような同等の作りはもう叶わない。

エンディングロールの末尾は「in memory of 吹原 幸太」。

必要な人ほど亡くす。その無念さが分かるだけに、最後のクレジットに胸が衝かれます。

『ウルトラマンZ』は2度と生まれない作品です。