ウルトラマンZ(ゼット)【ネタバレ感想】第24話「滅亡への遊戯」

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー*バコさん 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

滅亡への遊戯

最終回直前の感動

放送と共に更新される配信『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』が、今回は、お喋りだけ(笑)ではありませんでした。

ゼットさんゼロ師匠の間にアクションありです。
タイトルは「ここから始まる」第24回です。そして、最終回であります。

コミカルが全面であったにも関わらず、時折イイ話しをぶっ込む、楽しみの一つでありました。

終わってしまいました。

もう番組が終わることを、ひしひしと感じさせてきます。
ここまで寂しい気分にさせる番組はありません(毎回、言ってたりして)。

今回のボイスドラマは予想以上に楽しませてもらえました。タイガの時とは変えた感じが良かったです。

予想以上と言えば、クリヤマ長官が最後の方で熱演です。可笑しみある普段から、憑依後の悪辣さはベテラン俳優ならばです。小倉久寛の起用はここを見越してであった、と『ウルトラマンZ』をここまで観てくれば言えます。

バコさんは、単なるスペゴジファンの田口監督の趣味くらいに考えておりました(笑)。もちろんイイ味を出してくれる、と思っていましたが、役柄としてはあくまで脇だろう、と。
けれども思った以上に、物語りの中核へ喰い込んでできます。とても重要なシーンまで任されます。

力尽きて安静を要すほど、一度は叩きのめされたハルキ。ベッドにその身を横たえるも、クリヤマ長官の異変に寝てもいられない。
それを察したバコさんが「ちょっとドライブでも行かないか」と無茶を呑みます。

車で向かう途中で入るウルトロイドゼロの暴走の報。
セレブロクリヤマ長官からヨウコへ憑依を移行していれば、各地の怪獣を襲っているとユカが伝えてきます。

あの卵と共にあるレッドキングを標的している、ときます

手前味噌になりますが、ハルキがレッドキング親子と聞いて放っておけない理由となる回の感想を述べた回を紹介させていだきました。

中盤にしっかり描かれたことで、ハルキが正体が知られても構わないと決意する理由が充分に伝わってきます。

『ウルトラマンZ』第24話「滅亡への遊戯」公式配信より

車を止めてもらうよう求めたハルキは「俺、行きます」
困惑気味のバコさんは「行くって、おまえ・・・」

ここからセリフはありません。
ただハルキバコさんが、表情で語り合うのみです。

そして「そうか」と全ての了解したバコさんは「行ってこい!」

正体を明かすシーンは数あれど、今回は殊更キテしまいました。これは大人になった現在だからより理解できる感覚なのかもしれません。比較的パーな子供だった自分なので、観たのが大きくなった今で良かったとつくづく思います。

若いうちからでも理解できる人は出来ると知らされたSNSによって、残念な自分を思い知る今日この頃だからです(笑)

バコさんを起用したのは、ただの監督趣味ではありませんでした。

あるようでなかった正体を明かす初めてのパターン。それは俳優の力量がなければ叶わぬシーンです。

ここで書いている者は、つくづく自分は足りない視聴者だと思い知らされました。
でも考えが及ばないから楽しめる部分もあるし、毎週の感想が書けると都合良く考えることにします。
そう、まだ番組は終わっていないのです(笑)

ジャグラーさんの言葉

『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』を配信してくれないかな、と思います。確かに売ってはいます、値段もそれほど高くはない。

すみません、全3巻でした。そこそこの価格になります。

けれども『ウルトラマンオーブ』へハマる大きな要因だったジャグラーさんが、ここ『ウルトラマンZ』で更にハメてきます。

大きな厄災にはためらいがないくせに、個人の生命となれば守ってしまう。真意は見せない、暗闇を知る喰わせ者。奥深いキャラであったところへ、なお磨きがかかってくれば、出番があるもの全てを逃せそうもありません。

やはり多くの方々に知ってもらうためにも『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』は、配信されればいいなぁ〜。そしてジャグラーさんの三度の登場を心待ちにしたい。

「昔、大きな木を切ったことがあってな」
「戦争を止めるため。自分の正義を貫くためだ」
「だが全てを否定されたんだ」
「自分の正義が絶対だと思っている連中に、その正義の危うさを味あわせるためにな」

ウルトラマンZという作品が内包したテーマは、ジャグラーさんのセリフに込められていると思います。重要なことは、ジャグラーさんに託されておりました。

答えが出せないというか、出してはいけない問題があることを、敵味方が存在するヒーロー番組だからこそ提示してみせる。

イイ番組だ、これを気に入っている自分を褒めたいくらいです(笑)

例えヘビクラ隊長の正体がジャグラーと知れても、ストレイジのメンバーが再集結するラスト。
総司令部の急襲もあってという事情もあるだろうが、かつての仲間たちが集まった。最終回を目前にして、サイコーの引きできています。

本当に、次で終わるのかよ!と思うほどです。

しかも再集結の場所は、セブンガー展示物を置いてます。博物館か、備品倉庫か。どちらにしろストレイジと関わりある場所であることを知らせてきます。

『ウルトラマンZ』第24話「滅亡への遊戯」公式配信より

まったく細部まで抜かりがないウルトラマンZです。

ウルトラさみしい

ニュージェネとされるシリーズにおいて、凄まじく強力な怪獣として最初に生み出された(異論は認めます)超合体怪獣 ファイブキング!。

今回はセレブロに寄生されたクリヤマ長官の変身?によって登場です。

それに対するは、ジャグラーさんお馴染みの合体魔王獣 ゼッパンドン

合体怪獣同士の戦いとしたところに燃えます。
怪獣同士の戦いは、平和を愛しながらも個人の好みに合致です。
しかも合体怪獣同士というシチュエーションは、ラスボス同士の戦いみたいな感じで、わくわくです。

矛盾は抱えて生きていくしかないようです(笑)

さて、このゼッパンドン。第5話でゼットさん相手にした時は、街を破壊しないよう気配りをしつつ押しておりました。

今回のファイブキングには、隙を見せれば容赦なくといった攻撃です。
けれどもハルキを人質に取られれば、手も足も出せずといった反応です。

相手によって戦い方の違いを見せます。
キャラクター性を、バトルシーンにおいても示してきます。
ウルトラマンZ自体を見返さなければならないほどの濃密さです。

そして何より、新たなウルトラマン像を見せてくれたゼットさん
ゼロには弟子入りさえ認められない1/3人前で、日本語とも言える地球語の理解が歴代で最も乏しいときています。

地球へ来るM78星雲のウルトラマンは、ウルトラ族において別枠にある優秀さがあったように見受けられます。

ゼットさんは、下手すれば落第しかねないウルトラマンがやって来た最初の例となりそうです。

歴代に比べれば、ちょっと頼りないゼットさん
けれども身の破滅に瀕した際は、迷わずに共にあったハルキの生命を優先します。

『ウルトラマンZ』第24話「滅亡への遊戯」公式配信より

初代ウルトラマンのオマージュ以外のなにものでもないシーンであります。

しかしながらゼットさんになると神秘さが消えてしまうように思うのは先入観か(笑)。しかもハルキを助けるためにお別れしなければならないセリフが、です。

「えっと、ウルトラ寂しい気持ちでいっぱいで・・・(フェイドアウト)

泣かせません、むしろ笑わせてくるほどです。まだ最終回があるから、といった気持ちもあります(笑)

ただシリアス一辺倒ではなくこの場面で、くすりとさせてくる。演出バランスが絶妙としか言いようがありません。

【次回】遥かに輝く戦士たち

セレブロに取り憑かれたヨウコが操るウルトロイドゼロに、各地の怪獣やメダルを吸収して生まれたラスボス怪獣「殲滅機甲獣 デストルドス

『ウルトラマンZ』第24話「滅亡への遊戯」公式配信より

ヤバい迫撃光線「D4レイ」を、さらにヤバくした「デストルドD4レイ」を撃てるだけでなく、ヨウコがその中にいます。

前回でハルキとちょっと雰囲気が良いところを見せ、今回の早々でゼットさん自ら救い出したヨウコです。
助けずにはいられない人です。

次回はストレイジの再集結に、セブンガーがいないのはちと寂しいものの特空機2号3号が勇姿を見せそうです。
しかも最強の敵から、ヨウコを救い出さなければならない。

本当に、次回で終わるのか!?
シーズン2が来期に始まるとしても、ぜんぜんOKだぞ!と未練がましい今日この頃であります。

最後に、思ったより活躍しなかったキャラが1人だけいたことを申します。
最初に地球でセレブロに取り憑かれたカブラギシンヤであります。ちょっと気の毒になるくらい、ちょいちょい出番の挙句のフェイドアウトでありました。
最終回に、ストレイジの隊員としての活躍を見せるか。

それとも最後の最後に、瀕死のセレブロの寄生先となって、今後へ繋がるキャラとして終わるのか。

存在感を示すならば、後者であります。後者であれば、今後の期待へ繋がるわけで、個人的にはカブラギシンヤには悲惨な役回りを演じ続けて欲しいと願っています(笑)

次回は最終回、第25話「遥かに輝く戦士たち」。
その後に特別編があるみたいですが、それが慰めとなるか。ともかく楽しみなような寂しいような気持ちでいっぱいで待っております。