魔進戦隊キラメイジャー【ネタバレ感想】エピソード33「巨獣パニック大激突!」
以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
11月決戦
自らを振り返って、やっぱり古い思い込みはいかんなぁ〜、と思います。
仮面ライダーや怪獣系に較べて、どうしてもスーパー戦隊は軽めで観ておりました。
実際、対象年齢も低めであり、ストーリー展開は敢えて緩くしてある部分は多いと思います。
スーパー戦隊の大事な役目は、玩具を売ること!
他のシリーズも当然売らなければいけないものの、特化しているがスーパー戦隊ではないか。
特に「ロボ」は凄いな、と。特撮玩具商品開発の要を担っているのではないか。手にするたびに思います。
その玩具を売る勝負どころといえば、クリスマス商戦と言われる時期でしょう。自分のために購入を検討する大人は、その後を狙って財布との兼ね合いをつけるわけです(笑)。
今回の狙い目は、ギガントドリラーとスモッグジョーキーです。特にスモッグジョーキーの方は単独でいいんですが、キングエクスプレスとして購入しなければならんか。
と、思っておりましたが、
なんだか玩具のキングエクスプレスは、作りが甘いらしいとの噂です。ならばなおいっそうスモッグジョーキーは単独で・・・とはならないのが、ヲタの面倒なところ。そうなのか、じゃー買って確認してみたい、となってしまいます。
実際に手にしたら、たまたま運良く良いモノだったらラッキーですし、評判通りだったらブログ運営者としてはネタになります。
ただし購入することは、今年度ない!ということはご了承のほどよろしくお願い致します(笑)。
この年末商戦へ向けて、玩具メーカーをスポンサーの主軸とする番組は、ストーリー展開上もそれに向けて盛り上げていきます。
かつては、年末へ向けてドラマティックに進めていく感じでした。そういうものだと思っておりました。
気づいたのは、パトレンもといルパパトの時ですか。
実は11月末辺りで、最終回前のひと盛り上がり仕掛けてくる。なんだかんだ忙しい師走が本格化する前に、ガツンっとかましてくる。
12月が進んでからでは、遅い。その前に、がっちり視聴者の気持ちを掴んでおきたい。
リュウソウジャーなどは顕著でした。
メンバーが殉死するわ、最大の決戦とくるわ。これでもか、といった感じでした。
ただ例に挙げた前2作。売り上げが酷かったからなぁ〜でしたが、現在のキラメイジャーにおいても「11月でくる」意気込んでおりました。
10月放送分において、父ちゃん(オラディン王のこと)そしてハコブーまで加われば、決戦の舞台は整った!
しかも監督として、田口清隆を招いたときます。
そしてやってきた今回の、大激突!
等身大アクションの背景に巨大戦が行われているシーンだけで、個人的にはこれで最終回でもいいくらい(ウソです)。
本編の後ろで特撮シーンが延々と繰り広げられる、その感性!田口監督が、スペゴジ好きで気が合いそうな人から、すげー演出家だと認識するきっかけとなった画作りです。
その思い出は『ウルトラマンギンガS』であり、拙いながら以下の記事で綴っています。
今回のキラメイジャーにおいては、移動カットで魅せてきます。ギンガSの際と同様なアイディアであっても、同じ場所で止まっていないことを知らせてきます。
他にも、小夜さんを除くメンバーが一同に会す作戦室においてです。
前回は、白を基調にしたワンカットで収めるシーン作りでした。
今回は、赤色のなか手持ちカメラにした不安定さで各メンバーを順々に捉えていくシーン作りです。
前回がプライベートの噂で楽しく盛り上がっていたに対し、今回は切迫した状況下における話し合い。メンバーの感情状態を映像からしても起伏をつけておりました。
スーパー戦隊の11月は、注目すべし。今回のキラメイジャーも応えてくれました。
ただ3作続いて、玩具スポンサーに応えられたかというと・・・やはり玩具の売り上げを目指すならば、せこい大人相手ではなく、子供を対象にしなければいけないようです(笑)。
今日の姫
ガルザの声を当てているのは、中村 悠一(なかむら ゆういち)。
スーパー戦隊の線でいけば、現在配信中『特命戦隊ゴーバスターズ』で追加戦士をやってます。ちょうどこれから出ます、といったタイミングです。
もしかして、これから観るにはイイタイミングかもしれませんよ!最近こればっかですが、再放送は特撮ファンとしてオススメせずにはいられないのです。
けれど田口監督の担当回で復活したガルザ、という流れからです。
ここは『ウルトラマンX』を挙げたい。
ウルトラマンX自体をやっておりました。
実は、このウルトラマンX。ウルトラシリーズにおいて、ウルトラマンと顕著な「バディスタイル」を取った初めての作品と捉えています。
主人公が合体したウルトラマンと、話し合いをしながら、事の対処に当たる。それはとても画期的な関係であり、その最初を担当した中村 悠一は、個人的にはウルトラマンXの声優さんであります。膨大なキャリアを積んでも、特撮ヲタの自分にとってはウルトラマンXとなるから、思い込まれた役者さんは大変であります。
脱線から戻れば、我らの姫シーナちゃん(マブシーナのこと)です。
今回は、出番が少なかった。
お母さま(マバユイネ)が入ったヘッドドレスを取り出したので、最後のキメに至る活躍を期待しておりました。
しかしながら、お母さま。お目覚めになりません。動きがないので、当然ながら所持するシーナちゃんも行動しようがありません。
しかも赤色の中にいるシーナちゃんのアップに・・・こ、こわい。ヒロインなはず?なのに、恐怖させられます。
この後に敵を撃破して大喜びの博多南が、シーナちゃんに抱きつきます。
おっさん、どさくさでナニしてくれてんねん!と、最近の自分なら突っ込むところですが、今回はダメでした。
赤い照明下にあるシーナちゃんを見てしまったからです。
個人的には、まだまだヒロインが不安定なようです。
もしかして、ヨドンナをヒロイン認定としてしまうのか。
いやでも、そうは簡単にはいきたくない。シーナちゃんこそ、声といい、その性格といい、ヒロインに相応しいはず。
「お兄さまのバカ」
シーナちゃんのこのセリフを思い出して、なんとかヒロインとして留めておきたいです。
でも、さすがだ、なしこ!と言いたくなるほど、ヨドンナはイケています。難しいところであります。
ところで、父ちゃん(オラディン王のこと)すっかり、はっはっはーキャラになってしまいました。イイキャラへなってしまったことで、今後の注目キャラを誰にするか、揺れます(笑)。
【次回】青と黄の熱情
スーパー戦隊の大盛り上がりは、11月にくるとしてきました。
けれども実は個人的に、クライマックス的な展開を見せた11月の後に続く各メンバーへスポットライトを当てたエピソードからクリスマスへ続くまでが、けっこう好きだったりします。
ちょっと暖かくなるようなストーリーがあったり、メンバーの意外な一面が知れるエピソードがあったり。
そんな期待に応えるかのような次回、エピソード34「青と黄の熱情」時雨と為くんという、意外な組み合わせが、どういった化学反応を見せてくれるか。
そして年明けから始まる真実のクライマックスへ向けての、嵐の前の静けさを楽しみたいです。