魔進戦隊キラメイジャー【ネタバレ感想】エピソード32「小夜に首ったけ」

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見の酷いものとなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

大人の雰囲気

恋バナは、いくつになってもいい。

結婚しようが、老境に差し掛かろうが、恋愛要素が差し込まれてくれば、テンションは上がってくる。心を揺らす最も身近で不変な要素として「恋」に代わるものは、そうざらにないように思われます。

恋!それを全面に打ち出す物語りも悪くないが、当ブログからすればです。
やはり明日を知れぬヒーローが悪戦苦闘するなか、横にいるヒロインといった構図に弱いところであります。

けれど、これからの展開において、戦うヒロインの支えになる男性というパターンを全面的に押し出した作品も必要になってくるように考えています。

変身する主人公クラスに女性がいる。そういったパターンは、スーパー戦隊くらいで、仮面ライダーに限れば仮面ライダーゼロワンくらいが大々的試みただけのような気がしています。

そしてスーパー戦隊においても『忍者戦隊カクレンジャー』がレッド以外の女性をリーダーとしたくらいで、ほとんど基本は男性中心のレッドときます。
そろそろレッドを女性にしてもいいかもしれません。シンケンジャーのようなクライマックスに至ってではなく、最初からの起用です。

確かに順調にシリーズを重ねているうちはいいかもしれません。むしろ事業展開が上手く回っている時点では、奇抜なアイディアはともかく路線がひっくり返るような変化は慎重になって然るべきなのかもしれません。

しかしながら、低迷から脱し得ない状況へ至ったらです。

エンタメ作品に原点回帰はありえません。
かつての要素をどれだけ取り入れようとも、現代の空気は必ず盛り込まなければなりません。なぞりきるなど出来ないことをしようとすれば、それは一部の好事家のみにウケる程度でしかなくなります。

ここで書いている者は「一部の好事家」の範疇に入りそうなので、あまり偉そうなことは言えないはずなのが痛いところであります(笑)

売り上げが低いといっても、生産販売計画次第でスポンサーは意外とうまくやっているかもしれない。多分に願望が入っていますが、数字を眺めてだけでは外部に分からない収益もある・・・と思いたい。

ただ、やはり上がり目がない状況は不安でしかない。
ルパパトといい、リュウソウジャーといい、作品としては好きだがスーパー戦隊としては攻めすぎるとされれば、確かにそうだった。

だから従来路線の雰囲気で持ってきたキラメイジャーこそ、起死回生の売り上げが欲しかった。

コロナ禍の影響は、もちろん外せない。
けれど単純に業界全体が下がったならば、さらに落ち込むスーパー戦隊の売り上げも問題にはしない。

玩具の売り上げにおいて、
・意外に落ち込まなかった仮面ライダーとウルトラマン。
・もろ影響を受けて下降したとされるが、スーパー戦隊とプリキュア。

以上の結果で、推察される要因として、いかに大人へ訴えられたかが挙げられます。
コロナ禍で家にこもった分だけ、高額なフィギアへ手を出せる大人の希求へ応えられたシリーズが売り上げを落とさなかった。
これが全てとは言わないが、そうした要因は大きかったように考えられます。

自分に当てはめて考えれば、確かにウルトラシリーズは怪獣を始めとして尽きることない欲望を刺激してくる。仮面ライダーも、過去に活躍したものでもちょくちょく欲しくなる。

観ていないプリキュアはともかく、確かにスーパー戦隊は未だ欲しいとならない。個人的にタイムレンジャーボウケンジャーなど、見返す頻度が高いわりにはフィギアなり玩具なり買おうと思うことはない。

スーパー戦隊は創始者からお達しにより、基本形状を変えてはならないとされていることから、どれも極端なデザイン違いがないせいで、どれも同じっぽく見えるからか?
でも仮面ライダーと差別化を考えれば、それはしょうがないか。

どこか子供向けという意識があるのかもしれない。
特撮作品自体が、世間一般的に子供向けとして見られることを思えば、スーパー戦隊をそうした目で見ることは滑稽かもしれない。

けれども己れに正直にあれば、スーパー戦隊によってマニア心がくすぐらることは少ないような気がします。

マニア心をくすぐるような作りにしてしまうと、一般的な売り上げが低くなることは、スーパー戦隊で実証済みです。
タイムレンジャーに始まり、ルパパトといい、個人的にはリューソウジャーはかなり来ていたと考えています。

王道の皮を被る反則級の掟破りだったリュウソウジャー。ただそれでもスーパー戦隊の枠で留めたことが、打ち破れなかったもどかしさもまた感じさせます。

当時は売り上げが落ち込んだとされる『仮面ライダー剣/ブレイド』は、現在でもカッコいいと思い、時には手を出す商品になり得ています。どうやら『仮面ライダー響鬼』も現在になってもさばける商品となっているそうです。

歴史が紡げるほどのシリーズであれば、スーパー戦隊もその後へ続く売り上げを考慮する時期へ来たのかもしれません。

やはりスーパー戦隊は、放送当時に玩具を売り切るという姿勢が強く出過ぎているために、番組終了と共に製品も終わってしまう印象があります。

かつての戦隊メンバーが揃えばイベントを行われるほど、作品自体は根強い人気を誇ります。

そこへ、もうひと押し。子供だけのためだけではなく、大人になってからこそ欲しくなるハイパーホビーの展開も踏まえた作品内容に、アイテムの数々。従来の年齢層で止まらないターゲット層を含めた思い切った作り。

スーパー戦隊もまた数々の批判が渦巻くほどの作風が、必要になってきたのではないか。

と、ちっとも番組の感想に入らない今回です(笑)
少々我ながら、呆れております。あくまで個人的に思いついたことを述べたにすぎません。
徹底した検証と深い考察によって得られた話しではないことをお断り申し上げます。

ただ2020年代はこのままいけば「ニチアサ枠」それ自体がジリ貧へ追い込まれのではないか、と不安が過ぎってきています。

世の中、永遠はありません。むしろ20年も続いたことが奇跡に近いのか、とまたネガな思考へ走るわけであります(笑)

恋バナはいい、の続きは段落を変えます。すみません、フリーダムすぎて。

大人の感情

小夜さんが、イケメン同級生とデートときます。
いい雰囲気で食事していますが、相手の男性は何か伝えようとしているが、なかなか言い出しません。

その様子をすっかり熟知のキラメイジャーの面々。いくら仲間とはいえ、プライバシーを覗くような真似はいいのか?

仕方がないですね、なにせ恋愛についての噂ほど盛り上がる話題はありません!
あのシーナちゃん(マブシーナのこと)さえ加わってくるくらいであります。王女、なんてはしたない!といったところですが、石でも人間。そして娘なれば、興味津々で当たり前であります。
これでアルコールまで入っていたら大変なことになっていたのではないか、というくらい皆が大盛り上がりしています。

カットもワンシーンにおける長回し。照明も下から浮かび上がるような強めの白で当ててくる。

演技においても、画作りにおいても、実は高度な要求がなされています。俳優たちとスタッフに、妥協がないよう求めています。

CARAT(カラット)の作戦室において、キラメイジャーのメンバーが小夜さんをネタにわいわいきゃいきゃいやるシーン。何気に凄いと思いました。

東映へついに呼ばれた田口清隆の効果が、ここに現れているような気がします。

しかも普段の流れならばです。
相手の男性が小夜さんに打ち明けたいことは、実は恋愛ごととは関係なかった。もしくは別の用事であったけれど、本当は恋愛の気持ちもあったんだ、みたいなオチで済ませるかな、と思わせがちです。

ところが、小夜さん。実は結婚してもいい、くらいの気持ちでおりました。ヒーローものだとドラマティックな展開をもって結婚へ至る流れですが、ここはほんのりといった感じです。
けれどもそれだからリアル感があり、胸に迫ってきます。

小夜さん、本気だったんだな、と思います。

だからこそ相手の男性の気持ちは分からないでもないけれど、でも結果としては裏切りのなにものでもない行為が辛い。

それでも小夜さんは守るために、1人で残り盾になる。キラメイジャーとしての使命か、それとも計略に乗せられた自分に対する精算か。
ようやく勇気を振り絞って他のメンバーの許へ急ぐ相手の男性です。

小夜さんの同級生であり、将来を嘱望されるほどの相手の男性。頭脳はとても明晰かと思われます。
けれども性根は小物だったというより、頭が良いゆえに肝心が分からないタイプといった感じです。

キラメイジャーであれば迎え撃つは当然かもしれないが、ヨドンヘイムの現況を知ればに敵うとは考え難い。思考が長けた分析に依れば、誰かがなんとかしてくれるさ、と考えられなかった。

この男性の考え方によって、いかにヨドンヘイムという敵が強大かが示されます。

これが復活したガルザが猛攻を開始する良い前振りとなりました。

現在公式で配信中『仮面ライダークウガ』のメインライターだけある、と思わせる今回の荒木稔久の脚本でした。
配信といえば『爆竜戦隊アバレンジャー』もされており、現在は荒木稔久のメイン脚本作品が祭り状態です。

観てみてもいいんじゃないかな、と特撮ヲタからの誘いです(笑)

【次回】巨獣パニック大激突!

「たぶん笑うところでしょう、今の」

笑いを知らなかったヨドンナが、だんだんサマになってきたようです。無論、歪んだ形の哄笑であれば、今までにない残酷な響きを感じさせます。

正直、演じるなしこがここまでハマるとは思いませんでした。これは嬉しい誤算です。
GAROVRファンとしては、嬉しい誤算を起こせる補償をしてもいい出演者ばかりなので、東映にはぜひ呼び込んで欲しいところです。
勇翔には、変身でお願いします(笑)

小夜さんのお相手男性は、遺伝子分野のスペシャリスト。きっと次回では何かの力になり、せつない結末へ至るのではないか。ちょっとストーリーとして楽しみにしております。

ただもっと楽しみにせずにはいられないのが、特撮魂を疼かせる次回のタイトル「巨獣パニック大激突!」しかも東映特撮だけでなく、田口監督自ら特撮演出している部分もあるらしい。

マジで楽しみで仕方がないです。
コロナ禍によって不穏なれど、仮面ライダーの年末映画の情報などで盛り上がってもきています。
キラメイジャーでも盛り上がっていきますよ、といった具合です。