仮面ライダー セイバー【ネタバレ感想】第10章「交わる剣と、交差する想い。」
以下、ネタバレありの感想となります。独自解釈による偏見もございます。どうか、ご了承のほどを宜しくお願い致します。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
登場人物
◇仮面ライダーセイバー:神山 飛羽真(かみやま とうま)
◇須藤 芽依(すどう めい)
◇仮面ライダーブレイズ:新堂 倫太郎(しんどう りんたろう)
◇仮面ライダーバスター:尾上 亮(おがみ りょう)
◇仮面ライダーエスパーダ:富加宮 賢人(ふかみや けんと)
◇仮面ライダー剣斬:緋道 蓮(あかみち れん)*令和の蓮場合あり
◇仮面ライダースラッシュ:大秦寺 哲雄(だいしんじ てつお)
◇謎の男→仮面ライダー最光:ユーリ
◆元謎の衛兵改めマスターロゴス
◆仮面ライダーサーベラ:神代玲花
◆仮面ライダーデュランダル:神代凌牙(しんだい・りょうが)
□タッセル
□仮面ライダーカリバー&先代炎の剣士上條大地
●ストリウス
●レジエル
●ズオス
個人的な期待というか要望
出揃ったかな、といった第10話。セイバーの数え方で言えば、第10章で、とりあえず敵方を含めない仮面ライダー=剣士は6人まで登場しました。
今回のオープニングで、ずらり変身前の姿が並ぶカットには、ときめきます。スーパー戦隊で6人が揃った姿を見せられているにも関わらずです。
やはり当初から予定されていると、どうなるか分からないまま進行して揃うでは、だいぶ受ける印象は違うようです。
当初に懸念していたスーパー戦隊と類似性が増えることで、互いの魅力を相殺することにならないか。特撮ヲタゆえ気にしておりましたが、実際に目の当たりしなければ分からないことは多いです。
やはり失敗を恐れずに、挑戦の姿勢を忘れずに取り入れていくことは大切です。特撮作品を観ることは、数々の教訓が得られる意味なのです。
特撮を下に見がちな相手には、そう煙に巻くわけです(笑)。
周囲の偏見にも負けず?特撮好きを標榜する者であれば、牙狼は外せません。
仮面ライダーを取り上げるところで、牙狼を持ち出すとはネタ切れか!と思われるかもしれまんが、今回の監督は坂本浩一。牙狼シリーズにおいてMAKAISENKIと闇を照らす者の2作品において、セカンドユニット監督なる立場で参加しています。
坂本浩一を第2監督で参加させるなど、なんて贅沢な!けれど引き受ける坂本監督も、凄い。当時ならば、メイン監督を張れるだけのキャリアを積んでます。
ウルトラマンにおいて田口清隆監督から学ぶことがあった、と年下スタッフ相手でも素直に告白できるなんて尊敬です。
文句は言えても、学んだ事柄を素直に口に出来るスタッフはなかなかいません。
自分はこんな凄いことをやったんだ、と、かつてのスタッフが答えるインタビューならゴロゴロあります。
製作に対する飽くなき探求を続けているからこそ、プライドなどに捉われることがないのでしょう。クリエイターとして本来ある姿勢は、と述べるは簡単ですが、実践となれば難しい。
それが出来ている坂本浩一が第2で参加している作品がおもしろくないはずがないのです。
第2弾である『牙狼〜MAKAISENKI〜』の前作である『牙狼』が公式配信されています。
坂本浩一の仕事を堪能するためにも、第1弾を振り返っておくが正しい道です。
第1弾で、すでに予算がかかった画作りが堪能できます。ニチアサ枠とは違う等身大ヒーローの世界へ触れられるわけであります。
そして時は流れて牙狼の最新作『GARO -VERSUS ROAD-』は、予算の無さを逆手に取ったかのような作りとなりました。ほとんど変身がない方策が採られましたが、それが却ってキャスト一人一人に深い印象を付与します。バックボーンが語られずとも、登場人物を知ることが出来ました。
もうすぐBOX販売です。一時期は発売されないのか、と当ブログで騒ぎ立てておりましたが、無事に販売へ至りました。良かった、良かったです。
ここまで来ると、本当に今回のブログで仮面ライダーセイバーを取り扱う気はあるのか、という感じです。
もちろん詐欺になる一歩前で止めるが、当ブログです(笑)。
坂本浩一賛歌が思った以上に長くなりましたが、牙狼を持ち出したには、理由があります。
特撮ヒーローにおいて、剣を持つと言えば、真っ先に浮かぶのが牙狼なのです。特に主人公の黄金騎士は、一刀を振りかざす。
セイバーには、牙狼を想起させられる要素が主軸となっています。
だから希望したくなります。
牙狼を語れるほど特撮ヒーロー好きの『GARO -VERSUS ROAD-』出演者である勇翔。変身こそありませんでしたが、実に絵になる俳優さんです。変身シーンをやらせたら、ハマりにハマるでしょうが、GAROVRにおいてはありませんでした。
勇翔には、剣を持ったヒーロー像を描いておりました。要は牙狼のことを言っているわけですが、ここに来て剣士のスタイルを取る仮面ライダーが生まれました。
これはある意味において、理想的なのではないか。個人的に勇翔が演じて欲しかった夢のようなパターンではないか!
仮面ライダーは、ガンガン出すというセイバーです。
どうやら飛羽真ら主人公が所属するノーザンベースでは出尽くしたかもしれませんが、サウザンベースも同じような所らしい。
サウザンベースに期待したい。
個人的な今後の楽しみの一つです。
ゼロワンにもキラメイジャーにも、GAROVRからの出演が果たされています。決して荒唐無稽な望みではないはずだ!
勇翔以外のキャストが起用されたりして・・・それはそれで嬉しいことではあるけれど、う〜ん(笑)。
交わる剣と、交差する想い
今回は、後にまで引っ張るくらいのエピソードになるといったプロデューサーからの予告がありました。
ついに6人まで揃ったノーザンベースの剣士=仮面ライダー。
その中でも飛羽真と倫太郎と賢人の3人は年齢も近そうな感じから、お互いに心を置きやすそうです。
まだ過去を紐解いていないとはいえ、飛羽真と賢人は幼馴染みです。そしてイイ味を出していきそうな倫太郎は外すわけにはいかない(笑)。
3人が剣を合わせれば、三国志演義の「桃園の誓い」が浮かんできそうなシーンです。生まれし時は違えど、心同じくして助け合おう、といった感じです。
飛羽真・倫太郎・賢人は、仲間として力を合わせて戦っていこう!
そこへ現れる芽依が、私も入れてよーとばかりに迫ってくる。だからネットで「あの女うざい」とする声が上がるんだぞ、と言ってやりたい。やりたいが、おとなしかったら芽依ではなくなるような気がしないでもない。難しいところであります。
それに何より可哀想なのが、です。
バスターはまだ父親の役目があるからいい。
剣斬は、令和の蓮くんは、どうした!活躍したのは、登場時くらいしかないんじゃない?仲間外れっぽい感じがして仕方がない。
性格上の問題で3人から弾かれたか(笑)もしくは、カラーが「緑」ゆえの宿命で地味な存在へ向かうしかないのか。
蓮くんに比べれば、芽依の扱いはぜんぜんマシと言えそうです。
今回の敵は、仮面ライダーカリバーと合体したアヒルメギドです。
飛羽真・倫太郎・賢人の3人で力を合わせて向かいたいところですが、そうは簡単に問屋は卸さない。
そこへ手を貸すため登場したのは、仮面ライダースラッシュ。前回に続いて活躍する姿は、ロックの形態にてファンキーな性格へ変貌すればアヒルメギドを一人引き受けます。
バスターおろか剣斬まで一緒に来てくれません。きっと何か事情がある、と信じたいです。伏線があるに違いない、と思いたい(笑)。
3人で力を合わせる体制を取れれば、カリバーを追い詰める。ここでやってきたストリウスが、敵味方関係なく全てのライダーへ向けて攻撃。変身を解かせるほどです。
カリバーは、賢人の父親ではありませんでした。つまり唐沢充の出番はないわけです。
代わりに現れたのは、あっちこっちに出演している俳優さん、平山 浩行(ひらやま ひろゆき)です。役柄は、先代の炎の剣士である上條大地です。
けれども賢人の父親が裏切り者である事実は変わらない、ということです。
これでまた賢人は心を閉ざします。
飛羽真にとってもまた、幼き日の思い出で自分を救ってくれた人物が敵だった。ショックを受けてもおかしくない真実が、次回への期待を膨らませてくれます。
【次回】第11章「乱れる雷、広がる暗雲。」
タッセルが今回、影射す顔を見せてきます。
単なるストーリーテラーでは終わらないだろう、とずっと前に思っておりました。最近は、忘れております(笑)。
ついにベールを脱ぐか?
そういえばアヴァロンの白いフードを被った、文字通り「謎の男」も、どこで絡んでくるか?
展開の早さは容赦ないほどであり、映画公開まで盛り上げる使命もあれば、どしどし来ると予想します。
今度のセイバーは当日にゆっくり観られるぞ、と個人的な事情で締める今回です。