特撮者の【『魔女見習いをさがして』公開記念のおジャ魔女どれみシリーズ思い出】どうして観るようになったか#クウガから入りました

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

アナログ時代のニチアサの朝

いくらでも予約録画できる時代が到来したのは、地上アナログ放送の終了から始まりました。

当ブログの特撮番組を中心に展開していく視点で述べさせてもらえれば、切り替え時期は『仮面ライダーオーズ/OOO』『海賊戦隊ゴーカイジャー』が放送中。『牙狼〈GARO〉 〜MAKAISENKI〜』は待機しています。
ウルトラ関連ならば、『ウルトラゾーン』が地味にローカルで放送されていて、『ウルトラマン列伝』がアナログ放送終了間際の初夏から放送開始です。

以上を、遥か昔のように感じるか、さほど遠くには思わないか。
たぶん年代ごとで感じ方に差異があると考えていますが、どうでしょう?
ここで書いている者は後者です。まだ10年も経っていないじゃないか、といった調子です。

そう言いながら、もう10年が経とうというのか、信じられん!ずいぶん時は流れました(笑)

さて今回の思い出話しは、そこからさらに10年ほど遡ります。

西暦2000年です。20世紀最後の年です。
ちなみにここで書いている人は、西暦2000年を21世紀と思って、しばらく過ごしておりました。懐かしい思い出です。

ところで、その前年はノストラダムス大予言の年でもありました。
1999年に恐怖の大魔王が降ってきて人類は滅亡する・・・だっけ?詳細はよく分かりません(笑)
なんにしろ1999年に地球が滅ぶという予言は、皆が知るほど有名です。確かに信じるまではいかなくても、不安に思わずにはいられないところがあった感じです。

ここで書いている者も、1999年に滅亡などあっては困ると考えていた1人です。
年末には『ゴジラ2000 ミレニアム』が公開されるだけではなく、年明けには『仮面ライダークウガ』が放送開始です。
こんなところで、人類が滅亡している場合ではないのです。

当時ノストラダムス大予言について話題になれば、マジで以上の内容で答えておりました。
あれから20年以上を経過しても「あまり変わりねぇ〜な、俺」と改めて感じ入ります。

仮面ライダークウガ』は、放送前から期待を寄せていました。
それはもう単純に、デザインがカッコいいから!マイティフォーム、つまり「赤のクウガ」の勇姿を雑誌で初めて見れば、放送を待ち望む気持ちが生まれます。
ビデオデッキよる録画予約をしつつも、放送時間を待って観ます。

当然ながら、仮面ライダーの前にはスーパー戦隊があります。たかだか30分前ですし、当時はビデオ録画です。録画したものを編集するには、もう一台のビデオデッキを必要とします。しかも画質がデジタルしか知らない世代には想像もつなかいであろうほどの劣化ぶりを示します。

ビデオはなー、たいてい1本は標準で2時間・3倍で6時間しか録画できないんだよー。
標準とか3倍って?と言われれば、録画速度さー、SDやHDとか、あれに当たるけど、今はもっと細く設定できるだろっ!ビデオは2種類しか選べないんだよー。しかもビデオはVHSとベータがあって、それでも・・・とキリがないのでやめさせていただきます。

何が言いたいのかと言えば、きれいな画質で整頓された保存など無理!ということです。
仮面ライダーだけで1本のビデオに収めようと思ったら、連続では録画予約設定は出来ない。寝坊のリスクと保存の観点から、仮面ライダーだけは予約しておく。

正直なところ、当時はさほどスーパー戦隊を気に入っていません。観られたら観る程度しかなかった。戦隊モノで後々まで引っ張れるほど自分の中で残っていたのは『鳥人戦隊ジェットマン』くらいです。

現在は、変わりました。大人になって魅力の気づき方が広くなった、悪い言い方をすれば変容してくようです(笑)

ただ『未来戦隊タイムレンジャージェットマン以来のアダルトさを感じられて、当初から好感触です。こじらせた大人の時期に突入していれば、久々に入っていける戦隊モノでした。

終了してから20年が経過しようとしていますが、当時に限らず現在でも個人的に最初から最後まで一気に観られる数少ないスーパー戦隊です。

結局は見逃しを恐れて、クウガ単独は諦めタイムレンジャーも予約設定リストへ加えます。まとめて観たかったら、ソフトを買うしかないな!という感じです。
録画は出来ませんが、映像ソフトとしてはDVDが存在しております。当時は残せる媒体がようやく出てきてくれたことで、ありがたい限りでした。

ビデオもそうですが、レーザーディスクとかVHDとかありました。新しモノ好きの父ちゃんがいる友人宅で見せてもらったものです。凄いだろっ、と言われても、少し画質が良くなった程度にしか感想がなかった古き思い出です(笑)

タイムレンジャーも見逃させない番組へなっていましたが、実はもう一つ逃せない番組が出来ていました。

それが『おジャ魔女どれみ#』です。

女の子向けと侮っていた

世間を振り切って自分の趣味を公言できるほどのヲタではありません。我が身がどう見られるか、気にするタイプではあります。

ただ怪獣好きは周知の事実となっておりました。90年代は毎年のように怪獣映画が公開されていたため、足を運ぶ予定を付けなければなりません。どうしても、そうした折衝の中でバレるものなのです(笑)

どうやらアイツは怪獣大好きらしい、そう認識される分にはめげません。
クウガを観ていると知られれば、仮面ライダーなんか観てるのかよ!といった反応があった時代です。現在のように、平成ライダーとして特撮ヒーローが広く認識されていません。

特にまずかったのは、旧来の仮面ライダーファンが非難を挙げたことで却って、興味外にあった人たちが観もしないまま子供向けのイメージのレッテルを貼られてしまう逆効果があったことです。

あくまで個人的な感覚としては『仮面ライダー龍騎』で風向きが変わってきたように感じます。アギトはまだまだで、それ以前のクウガは旧来イメージのフィルターで通した偏見と、旧来ファンの変化に対する糾弾が渦巻いておりました。

従来にないスタイルで、あんなに面白いのに!キャストが主人公たちはもちろん法医学関連の先生がたや警察関係者に至る脇役まで魅力的です。ことエンタメ作品はキャラが立てば成功する例が、平成ライダー第1作で示されておりました。

初めから夢中になっていた、とまでは言い切りません。しかしながら初回から次が気になる展開の巧みさにやられていたことは間違いありません。後で録画を観るなんてせずに、大抵は放送時間通りに視聴です。

朝7時半より少し前に起きて、タイムレンジャーから始まりクウガを観る!本来の目的は、ここで終了しておりました。

ただクウガの放送時間が終了しても、朝8時半です。お店は開いていないし、友達に連絡を付けて出かけるにしては、なにぶん中途半端。まだ寝ているヤツもいそうです。どこか出かけるには早い時間です。

たまたまです。
クウガの後に女子は女子でも、未就学児向けのアニメがやっている認識はあります。タイトルも知っていましたが、その時間になるとテレビの前から切り上げておりました。

なんとなく時間もあるし、といった感じでテレビを点けっ放しにしたまま初めて観ます。

おジャ魔女どれみ#』どうやら主人公の女の子たちは小学生(後に4年生と判明)で、魔女になるべく修行中のよう。そして、赤ちゃんを育てている様子です。

赤ちゃんを育てている・・・しかも小学生が!やはり女児向けのファンタジーだな、といった斜視で眺めています。

自分の趣向に多少なりとも世間へ引け目を感じているヲタは、視野から外れた作品には異様に厳しい態度で臨みがちです。気を付けねばならないと思うものの、現在でもたまにやからします。20年以上も前なら、なおのこと。バカにしたい目で観ております。

わけの分からない上から目線のせいで、意外にシリアスな冒頭の意味に気づけません。
主人公のどれみが、他の魔女見習いの仲間であるはづき・あいこ・おんぷに赤ちゃんのハナちゃんに近づくな、とまで言われています。

それから本編へ入って早々です。
1人で夜中にやってきたおんぷハナちゃんのために歌う『ルピナスの子守唄』が、なかなかじんわりイイ感じです。月光の射すなかで、なかなか良いシーンです。後に見る目が改まった際には、名シーン認定となります。

日が改まって、どれみがかつて憧れていた先輩とカノジョさんの間に生じているすれ違いを助けるお話しへ向かいます。
この辺りは、おしゃまな女の子たちに添ったエピソードとして、ぬるい目で観ております。恋愛に夢見る年頃を対象にした作りだなぁ〜、と自分だって恋愛に夢見ているくせに偉そうな態度を取っておりました(笑)

どれみは先輩とカノジョさんの仲にかまけすぎで、ハナちゃんを放ったらしにしてしまいます。風邪を引かせてしまいます。

高熱を出した姿に、それまでノーテンキなくらいに明るかったどれみが一気に崩れ出します。
涙をこぼしているところに、けれどおジャ魔女の仲間ではなく妹と師匠格に当たるカエル姿の魔女から厳しく指摘と叱責を受ける。

どれみは、その場から文字通り逃げ出す。
観ていて、少し気が入っていきます。

どれみが向かった先は、母親の元です。
洗濯物を干している背中へ抱きつきます。赤ちゃんの世話など出来ないといった内容を口にして泣きつきます。

すると母親のはるかは、です。
娘の、どれみの手を跳ね除けます。右手を振り上げます。

風でたなびくシーツの向こうから、パンッと頬を叩く音が聞こえてくる・・・。

の作品、すごいんじゃねーか!と、思った瞬間です。

どれみはママ失格!?

母親のはるかは、どれみの肩に手を乗せて言うセリフが良い。

「今一番辛いのは貴女じゃなくて風邪と戦ってるハナちゃんなのよ。赤ん坊を育てるのは遊びじゃないの。うまくいかないからってやり直しはきかないのよ」

当時は、当然のごとく聞いていましたが、現在なれば重いです。

自分かわいさに、他人の無責任さを受容していないか? しなければならないことをやらないことへ、通じるはずのない理屈を付けて自分を納得させていないか?

もし放り出して帰ってきた我が娘を、仕方がないこととして母親が受け止めていたら、どうだろう?現実はこちらのパターンが多いかもしれない。

おジャ魔女どれみ#』第4話は、20年近く経った現在でも、現在だからこそ心にへ刺す内容となって迫ってきます。
当時は、そこまで深く捉えられていません。ただ意外な展開に、なんだか見逃すことが惜しい気になっただけです。

「スーパー戦隊→仮面ライダー→おジャ魔女」ここに自分のニチアサ枠が完成を見ます。つまりビデオに3作品を時間連続で収めるわけなので、録画保存は諦めます。ソフトを購入するしかないか、となります。

それからは『おジャ魔女どれみ』後に「無印」と呼ばれる前作をレンタルで見返していきます。
どんどんハマっていく、と言えます。

おジャ魔女はこの後にもう2作が続きます。『も〜っと!』ときて『ドッカ〜ン!』は、『アギト』と『龍騎』へ連なっています。

基本的におジャ魔女は、ほんわかした明るく楽しい作風です。
シリアスな仮面ライダーの後には、個人的に連続で観ることで気分を落ち着かせてくれる有り難い作品でした。
正直に申せば、その数多くのエピソードを口直し程度で観ていたことは否めません。

放送話数にして「201」全てが素晴らしいとはいきません。やはり後半になれば、緩みも多くなっていくような気がします。
それでも、光る回に、タダですまない回もまた多く存在しています。

何より同一キャラで4年間に渡って成長を追った長さは、一時代を築いたと言えます。
そしてエピソードごとに、お約束とも言うべき流される挿入歌が良い。染み込むような歌の数々が、作品を忘れ得ぬものへ仕立てています。

2020年公開作『魔女見習いをさがして』が、おジャ魔女を観て育った世代を取り上げる発想だったことを知った時は、少々驚きながらも納得してしまいました。

おジャ魔女は観ていた人それぞれに、それぞれの形の思い出を残した作品です。

自分なら『おジャ魔女どれみ#』シリーズ中、随一のシリアスさでクライマックスを迎えます。その前後で、クウガが、タイムレンジャーがハードな展開のまま最終回を迎えています。

もしかして自分の中で最も思い出深い「ニチアサ枠」というのは「2000年」であるかもしれません。

そしておジャ魔女枠を引き継いだ、ナージャを挟んでシリーズ化したプリキュアの流れは、デジタル放送になりビデオ録画終了と共に観るのを止めておりました。なんで観なくなっていたか? こうしてブログで振り返ることで思いついたほど、ハード機器の変更によって自然に視聴を止めていたわけです。

こうして少し思い出の整理が出来ただけでも、新作公開はその話題性だけでもありがたい。
放送を観ていた当時は熱中している気はなかったものの、現在になっても離せない作品となっています。良い作品なのです。