ウルトラマンZ(ゼット)【ネタバレ感想】第19話「最後の勇者」

以下、ネタバレありです、回を重ねるごとに独自解釈による偏見も酷くなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー*バコさん 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

最後の勇者

東映との違いを実感中

『ウルトラマンZ(ゼット)』第19話「最後の勇者」が放送される週末は、翌日のニチアサ枠が休止となっております。
仮面ライダーとスーパー戦隊がありません。

『ウルトラマンZ(ゼット)』の次週が、オリンピックで放送を早めた分の埋め合わせで「特別編2」となります。

もし、特別編が今週だったら?特撮番組に新作なしときます。

アニメの本数が多すぎる、と指摘される昨今です。
ならば5本分ほど特撮ヒーローへ回してくれないか、と思う自分はアニメより比重を多く置いているようです。
アニメファンからすれば、言語道断な提案かもしれません。自分としてもアニメは楽しんでいますから、減らされるのはどうかと思わないでもない。

じゃ、ドラマやバラエティーかな?激減しても気づかないくらい観ていないから、そこだろうと、口には出せない手前勝手な想いを、匿名性を良いことにブログへ綴るわけです(笑)

つまり他へ当たるしかないほど特撮作品は風前の灯である実情に、遣る瀬なくなっていたわけです。

製作されているだけで感謝するべきを忘れたくないものです。しょっちょう忘れていますが。

それに2社しかない製作会社ながら、互いがそれぞれの特徴を発揮していることは、視聴者側として幸せであります。

東映は、しっかりしたシステム。特撮を担当する部署があります。

円谷は、担当した監督がに委ねられている部分が非常に多い。作る人次第に拠る、といった感じです。

東映よりは円谷の方が、監督の色が出やすいようです。

色が出やすい。
田口清隆坂本浩一ならば、鮮やか。武居正能ならば、深い色彩。
今回の監督である辻本貴則は濃い、ともかく濃い。

東映でも濃い監督はいますが、他に特撮やアクションなど他の監督が入っております。他の監督から渡される部分があります。

まるっと監督できる円谷のウルトラシリーズ。
どちらがどうというわけでもなく、製作が異なる形式で生み出されていくことはファンに良い事と思われます。

ただ強烈に個性を打ち出されるのは円谷体制である証明を、メイン監督たちではなく、辻本監督からというところが、なんともです(笑)

本来ならお気に入りになると、いずれメイン監督を!と思うところが、素晴らしすぎて不安になるのが辻本監督です。
やりたいことに対する尽きないアイディアを思う存分やっていて、始末に負えないほどまでにやる。東映ならば絶対に呼びたくなさそうな監督っぽいです(笑)

それでも今回は、もう内容と相俟って凄かったぞ、と称賛を送りたい回でありました。

まさかの逃亡

のっけから飛来してくる高熱原体。この正体は?といった演出から工夫がありました。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

飛行中の火球を一度停止して、紹介の姿を見せてくる。地面に、どっかーんと落下してからではない。
さりげない演出ですが、こだわりがなければ出来ないシーン作りです。

今日も、楽しませてくれそうです。
しかも出てきたのは「宇宙大怪獣 ベムスター」ウルトラマンジャックを追い詰めた初登場を果たした以後、登場するたびに「強敵」です。
腹の口がなんでも呑み込めてしまうが、最大の武器です。ウルトラマンの必殺光線もいただきます!してしまいます。

街を破壊しまくるベムスターを捉える映像には、ノイズがかかります。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

監視カメラから捉えた映像作りは、辻本監督がお手の物とするところです。わざわざ凝ったこうした画面は、ストーリー上なんの関係もありません。ただ監督がやりたかっただけかと思われます。

特撮を演出するならば、こうでなくてはいけません*あくまで個人的見解ですw

博物館入りしてしまった大人気のセブンガーなので、やってくる特空機はウィンダムキングジョーストレイジカスタム。ちょっぴり引退機へ思いを馳せていれば、ベムラーの強さに特空機は苦戦しております。

早くもゼットさん、登場か!?今回は光線技が通用しないので、ベリアロクが鍵になるだろう。

と、意気込んでいたら、空が割れてきます。
あっ、超獣だ!と、古参のファンならあっさり分かるシチュエーションです。

けれど、ベムスターが超獣出現の予兆にビビって逃亡することは予想外でした。

ベムスターくらいの強さなら、超獣の種類によっては勝てそうです。実際ウルトラマンタロウから超獣より強い怪獣が出現しだしているからです。

きっとベムスターは、超獣より「殺し屋超獣 バラバ」の気配を察知したためではないか。動物にも似た嗅覚で、バラバは超獣の中でもやばいヤツと察知し、大ボス「異次元人 ヤプール」の怨念も込められていることまで感じ取ったのかもしれません。

意外に逃げ足は早かったことを知らせてくるベムスターの退場でありました。

なんだよ、せっかくの出番なんだから、バラバに倒されるでもいいから、もっと暴れればいいのに、と怪獣好きは思います。

しかしながら初めて観る視聴者にとって、一目散に逃げるベムスターの姿は超獣のヤバさを伝えるにはいい流れであったかもしれません。

倒されるだけが、相手の強さを示すわけではない。
さすがの辻本だ、というより、ここは脚本家やシリーズ構成のお手柄のような気がします。

なんでも偉いぞ、辻本にしては他のスタッフが浮かばれません(笑)

まさかのバージョンダウン

相変わらず「そこにある」画面作りが、たまらんです。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

いつか『ウルトラマンZ』聖地巡りなんてしたいものです。ただ大抵はぶっこわされる場所なので、足を運んだ際は口に気をつけたいです。少なくとも「こわさなくちゃ、ダメだな」系の誤解を招く発言には気をつけたいです。

迎え撃つ準備の最中で、超獣の中でも最強の部類に入るバラバが登場します。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

室内の書類が飛ぶのは、田口監督の回でやっているものの、そこに至るまでの経緯です。バラバは手前にある高速道路で走行する自動車が吹っ飛すまま引きで、ビルのオフィス室内へ持ってくるカメラワークです。

監督同士の切磋琢磨にも程がある、といった流れです。こればかりは観なければいけません。未視聴ならば、YouTubeで「ウルトラマンZ」と入れれば、すぐです。観ずにはいられない、手間隙かかっている数秒のシーンであります。

最近は所構わずハルキを呼び込むゼットさんは、まだ超獣とのバトルは未経験だそうです。しかしながら同体している地球人とウルトラマンの間には熱い友情が築かれています。

最終ヴァージョンであるデルタライズクローで、手にする剣はベリアロクグリーザ(第二形態)を撃破した最高の形なれば、負けやしない・・・と、思いきやです。

珍しくやる気満々のベリアロクをあっさり叩き落とし、ゼットさんに取りにいかせないバラバが終始優勢ときます。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

ミニチュアの風景に、逃げる男たち(たぶんスタッフではないか、と)といった実物をはめ込んだ場面には、手をかけずにはいられない作り手精神が全開です。一見すれば気がつかないような地味なところにもこだわるから、観ている方は楽しくてしょうがないです。

バラバは強く、ゼットさんのデルタライズクローが解けて、素へ戻ってしまいます。トドメを刺されそうな大ピンチです。

せっかくウルトラマンエースが助けにくるのですから、危機は煽るだけ煽らなければいけません(笑)

そしてエースと共にあるゼットさんは、ヴァージョンがベータスマッシュときます。最強じゃなくて、以前の落ちるヴァージョンで挑むパターンには、ここで書いている人は燃えるタイプです。

けれどもここから最強技へ至るわけですから、やってくれます。

まさか・・・でもない必殺技w

地球へ飛来するウルトラマンが光球でくるのは、お約束。けれど一度地面を跳ねて二度目で着地して姿を現すなんて、掟破りに近い。

無駄とも言える大仰さが相変わらず素敵な辻本監督です(笑)

助けにやってきたエースの声を当ててくれるは、高峰 圭二(たかみね けいじ)まさにオリジナル出演者です。まだこうして元気に出演してくださるだけで、ありがたいし、嬉しい限り。

ただシリーズ放送当時におけるエースの声、そして今回においても所々に流れた掛け声は、納谷 悟朗(なや ごろう)有名すぎる声優さんは、既に鬼籍へ入られております。

いつまでも当たり前はなければ、こうした機会を得たのも「ニュージェネ」としてシリーズが続いてきたからこそです。

特にヒーロー作品は何より続行が大事、と改めて思います。それでも文句を付けてしまうが、ファンの性でありましょう(笑)

エースの光線技がたくさん観られて幸せでした。
個人的趣向として、光線技が大好物です。ワンカットで発射から爆発まで観せてくれたら、それは宝物となるタイプです。

今回は、グルグル回す移動カットで観せてきました。
ビル全体のガラス面に映り込むエースの姿といい、観たいものを観せてくる演出には、ため息しかありません。

それでも当時にはなかったエースが技名を叫んだり、超獣の説明を加えさせたり、新しい視聴者への考慮も忘れていません。
ヲタへ走りすぎないバランス感覚が、さすがです。

とはいえ、やはり襲名させてくるか、その技を!
ウルトラマニアでは、ウルトラ兄弟中で最強の必殺光線技とされる「スペースQ」に倣う「スペースZ」これならば、どんな難敵でも撃破して納得の技です。

初心者には分からないであろう感動に包まれました(笑)
けれどもウルトラマン公式チャンネルが、きっと『ウルトラマンA』の該当回を配信してくれるはず。しなかったら、ごめんなさい。

このスペースQ。たった一度だけしか使用されていないながら、ウルトラファンならば誰もが知っている技であります。

それが令和に放送の『ウルトラマンZ』で甦えるに等しい展開が訪れた。凄いことをやってくれます。

けれども本当に凄いのは、ただ過去のウルトラマン客演で終わっていないところです。

「勝った者は負けた者の怨念を背負って生きるんだ、と。それでもウルトラマンは戦い続ける」

エースが見せる覚悟のセリフは、ゼットさんと同体しているハルキへ見せる必要がある姿勢です。
矛盾を抱えながらも進まなければならないハルキにとって、これからにおいて効くエースの姿であったと思います。

敵を倒せば、エースゼットさんの名付け親だったことが判明します。「A」が「Z」とする。ただ地球へ行っているウルトラ族だからだけで助けに行ったわけではないようです。

かなり深い縁があったわけです。

去っていくエース。それはゼットさんの航跡雲に引っ掛けてきます。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」公式配信から

ちょっとやりすぎじゃね、辻本!とは思ったものの、やはりベタは大事です。やっぱりイイです、さすがの辻本監督です(笑)

【次回】つなぐ師弟

次回は、特別総集編となります。
前倒しで放送を開始したものの、コロナ禍でオリンピック自体がオジャンになり、穴埋めしなければならなくなった分が次回です。

倒されたバラバの破片と言うべき剣先を回収できることに、嬉しそうなユカです。普段ならその無邪気な笑顔にマッドサイエンティストぶりを見て笑うところですが、これからはクライマックスへ突入する時期ときます。

人類の愚かさを描くこと。これはウルトラシリーズであるための重要な側面であります。

これから一体どうなるか!と思いますが、次回は特別編と言う名の「休憩」の回です。なんて、もどかしい。

それでも、しっかり観てしまう『ウルトラマンZ』であります。