ウルトラマンZ(ゼット)【ネタバレ感想】第16話「獅子の声」

以下、ネタバレありです、回を重ねるごとに独自解釈による偏見も酷くなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト表

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

獅子の声

ユカ

製作側からすれば、予算的に怪獣をいくつ用意するかは頭を悩ますところです。

ウルトラシリーズ始まりの昭和は、基本的に新怪獣を登場させていますが、首だけすげ替えるといったことを行っています。

平成ゴジラシリーズも、会社から以前の怪獣を予算的な都合からの再登場要請に、川北監督が突っぱねた話しは有名です(ホントに有名かな?w)

現代に至り「ニュージェネレーション・ヒーローズ」と銘打たれたウルトラシリーズ。どうやら何体までは新規で怪獣を製作していい、と開始前に計画づけられているようです。

現存している怪獣の着ぐるみは使い回し前提で、番組製作が押し進められていきます。
時代が時代だから、しょうがない。ただでさえ一族経営によって負債を抱えての再出発といった一面もありました。

ただ、少し寂しい気分になったことは覚えております。ほんの一時期ですはありますが(笑)

そして、ある時に気づきます。
具体的には『ウルトラマンタイガ』放映中に、監督コメントが寄せられるコーナーが公式ホームページ上にありました。

ミニチュアに対する変態ぶりが素晴らしい辻本貴則監督さま(笑)が、リストにあったとはいえ新規にリクエストしたのは「地底怪獣 パゴス」53年ぶりに再登場となった古き怪獣であります。

かつての怪獣を復活させる予算があれば新規に回せ!とはならない従来のファンであります。むしろ嬉々として、現代特撮の中で甦えることを受け入れております。

さらに魅力的へ、と演出されておりました。

つまり新規を求めても、結局はかつての怪獣が出てくれば、ヤッホーとなる。しかもたちが悪いことに、後ろ向きなリクエストが心地いい。新たな解釈が加われば、昂りが抑えきれない。

つまるところヲタは前だけ向いて歩けない、ということでしょうか。人間としては良くないことかもしれませんが、振り返ってばかりの人生を送る人種を指すものとして認めるほかありません。

そうとも、昔の思い入れが再び顔を出せれれば興奮するのさ(笑)

個人的には、超好きな『ウルトラマンR/B』。
ダブルヒロインといえば『仮面ライダーゼロワン』のイズ唯阿、そして『ウルトラマンR/B』のアサヒツルちゃん。この二択です(今のところの話しですw)

そんな胸に突き刺さったヒロインの1人であるツルちゃんが召喚・変身にまで至った「豪烈暴獣 ホロボロス」。

『ウルトラマンZ』における再登場では、どうやら古文書に記されていた魔物となっております。
R/Bにおいてホロボロスはバックボーンが不明であったものの、番組の背景にあった古代というキーワードが、設定を引きずっているようで嬉しい。

「1300年」越しのお話しであった、ウルトラマンR/B。「古代から」の部分はホロボロスが担い、「せつなさ」はユカが背負ってくれました。

ユカの幼き日の思い出。ホロボロスと出会ったことで、マッドサイエンティスト・・・もとい研究者の道を志すようになります。

古文書には、ホロボロスは世を破滅へ導く魔物と表現されているにも関わらず、333年周期で目覚める日が今日だと狂喜しているユカであります。

たかだか言い伝えとして、周囲もさほど重く受け止めていないものの、不吉な文面に喜ぶ姿にはストレイジの皆さんが引いております。こういった流れになれば、主人公が割りを食うはお約束です。
ハルキがお付き合いとなります。

コミカルに始まり、中盤からはユカの活躍によって、思い出のホロボロスは魔物でもなんでもない、鎮めることが可能な巨獣と判明します。けれども悪意を楽しみとする宇宙人によって「寄生破滅獣 メツボロス」となって制御不能の怪物へされてしまう。

悪い怪獣なんていなかった。
人々を巻き込む騒擾も、決して悪意から発した行動などではなかった。ただ少しばかり感情の行き違いがあっただけ。古き思い出を大事する気持ちに嘘はない。

悲しいのは、たった1つの無邪気な悪に弄ばれる格好で別離が訪れることです。

R/Bという番組で貫いた展開を、踏襲したような今回の話しです。個人的な好きが強すぎるため、そのように解釈している面は否めません(笑)

ユカにとってホロボロスは、自分を現在の道へ誘ってくれただけでなく、亡き祖母に繋がる大事な思い出です。
怪獣メダルによって変容し苦しむホロボロスを消して欲しいは、ユカにとって仕方がないとはいえ悲しい決断には違いありません。

最強の相手を言ってもおかしくない第二形態のグリーザを粉砕したデルタライズクローにて幻界魔剣ベリアロクを振るえば、倒せない相手などいません。

メツボロスとなった象徴の一つであるギャラクトロンMk2のマスクが地面へ落下してくる。
その代わりに、元に戻ったホロボロスが天へ駆け昇っていく。

『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」公式配信より

「さようなら」

見上げながら呟くユカに、こみ上げてくるものが抑えきれません。

推しが強すぎて偏った見方しか出来ていないかもしれませんが、それで感動の幅が大きくなるならばいいかもしれない。久しぶりに偏狭な自分を肯定してもいい気分になりました。いいか、悪いかは別にしてですが(笑)

そして『ウルトラマンZ』を、強いては全ての作品がとまではいかなくてもニュージェネと謳われるこのウルトラシリーズが、後へ語り継がれるよう推していきたいです。

実質のデビュー

ニュージェネを作り上げた監督である坂本浩一田口清隆が凄いのは当然とします(笑)

ニュージェネで頭角を顕してきたのは、武居 正能辻本貴則辺りでしょうか。

本当のところを言えば、どの監督でも良いモノに仕上げる手腕を持っております。いずれの監督になんの問題も感じていないのですが、やはり全てがイイではなんか薄っぺらい。

ここは敢えて、個人的な感覚で名を挙げさせてもらいました。
特撮現場古参の監督とは感覚が違う、と少々辛口な意見を述べて、これから取り上げる今回の監督である越 知靖を持ち上げようというわけです。いやな手法を取りました(笑)

越 知靖。ニュージェネにおいて、スタッフロールでは見かけるものの、監督としては、前作『ウルトラマンタイガ』でデビューです。しかしながら、デビューと評するには担当した回は総集編です。
その辺りは、当ブログの懐かしい記事をご参照ください。参照になればいいな、と思っています(笑)

ウィキペディアにおいて項目はない演出家です。

今回が、実質の監督デビューに当たるように思われます。

そしてその実力は遺憾無く発揮された今回です。

『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」公式配信より

巨大なビルへ打ち当たりながら、倒壊させない。個人的に、こういったシチュエーションが観たかった。ドカンといかず、建物によって踏みとどまってしまう。それは我が胸に秘めた妄想の一つでした。

『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」公式配信より

高速道路から眺めるようなカット。ガメラシリーズで観て以来、もうたまらんとなった構図であります。観させてくれて、ありがとうです。

『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」公式配信より

現代特撮における旧来にないシーンは、飛び道具にあります。特にアニメでしか観られなかった変幻自在に飛行するミサイルを、取り入れてくる、見せてくる。
キングジョーストレイジカスタムが撃ち、メツボロスが迎撃する。今回は、なんて贅沢なんだ!となったトドメのシーンであります。

越 知靖監督には、今後も多大な期待を寄せております。
個人的な趣向をど突いてくる特撮カットを、これからも生んでいただけそうです。
もちろん本編も含めた演出力の高さを評価すべきなのですが、それを横に置いて個人的な趣味を満足させてくれる特撮カットに期待してしまう、不埒なここで書いている者なのです。

【次回】ベリアロク

ホロボロスが昇天していく姿に、じんわりしていたところへ、風雲急を告げられます。

『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」公式配信より

9,999の兄弟を持つバロッサ星人。第10話で倒したものの、やはりやってきました。9,999人もいるのだから、やって来てもおかしくはないです。

けれどたった1人しか来ないのか、とも思いましたが、きっと今後の展開で大挙として押し寄せてくるかもしれない。
ただ予算的都合から、姿そっくりな宇宙人再登場を予見していた見地からすれば、そんな手間はなるべく避けたいかもしれないと想像もします(笑)

取り敢えず、ジャグラーさんの活躍もありそうなので、越 知靖監督と共に期待したいところであります。

【余談】セブンガーがこない

好きな作品の商品は売れて欲しい、と願っております。
これはアフィリではありません。ですから、購入まで手間取るかもしれませんが、ぜひ売れて欲しいと紹介せずにはいられません。

と、思ったら、なんと売り切れです。

なんだよ、おまえ、ふざけんなよぉう!と騒ぐ事態に陥っております。

バンダイ!メインスポンサーを張っているならば、追加生産しなければいけない。まったくぅ〜、ソフビは捨ててもこれさえあれば!まで、このざまではやりきれませんぞ!!!