いけにえと雪のセツナ【ネタバレ感想】#いろんな意味で泣けます#初めてのゲームレヴュー#うざいゲーム体験記ありw

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【前説】やはりRPG

スマブラは酷い!

もちろん『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』というゲームソフトを非難しているわけではありません。
初めてプレイをした、ここで書いている人の扱いに対してです。

これを書いている現在は、まだコロナ禍下に置かれている社会状況です。
お子様のいる余所さまのお家へお邪魔することは、少々気が引けます。
とはいえ、先方宅にすれば外出こそが、どこにリスクが潜んでいるか分からない。かといって、来年が小学校の未就学児童をただ閉じ込めておくばかりもいられない。
気晴らしになるおじさんを呼ぼう。もしこれで感染したとしても、経路は判明している(笑)

もしかしてこれは自分にとってリスクしかないお呼ばれではなかったか、と後になって気づきます。
けれども先方宅から体調異変の報告はありません。むしろ自分の方が熱を出していたりします(もちろんコロナではありません)

普段なら子供と遊ぶ場合は、ヒーローごっこを模したプロレスが主となります。さぁ全力でかかってきなさい、おじさんは手を抜いて相手をしてあげるわけです。

しかしコロナ禍でソーシャルディスタンスが叫ばれては、組んず解れつを避けなければいけません。

取っ組み合いは、ゲームで!となりました。

生まれて初めてのスマブラです。

えっ、ステージから叩き落せばいいの?なんだ、それだけか。相手は幼稚園児だから、手心を加えつつ叩き落としてやるか!

叩き落とされたのは、こちらでした。
まったく幼稚園児に敵いません。
なんで吹っ飛ばしたのに、戻ってこられるのか。いやその前に、なんで自分が戻れないのか。やっと戻れそうな時に、なぜ邪魔をする!。

「桃太郎電鉄」通称「桃鉄(誰でも知ってるかw)」以来の情操教育的によろしくないゲームでは!と訴えておりますが、未だ賛同を得たことはありません。

やっぱり自分にゲームは向かない、となります。
そのくせ叩きのめされてから、ゲームをやりたくなります。
Nintendo Switchを持っているんだもの!コロナ禍による自粛期間中に所持していることで、何人もの友人たちに羨ましがられたことか。

けれどもスマブラなどは購入しません。幼稚園児に復讐心を燃やすなど、大人として問題です。対戦型は、己れの情操にも良くなさそうです。

やはり物語りです。ストーリーをメインに置いたプレイです。
そして技術はいらない。ともかく、やれば前へ進む。一人きりで出来る。

出す答えとして「ロールプレイングゲーム」通称「RPG」を求めるは必然です。
けれども、最先端いくようなシステムは手こずるかもしれない。

そこへ現れた、キャッチフレーズ!
「あの頃、みんなRPGに夢中だった。とりもどそう、ボクたちのRPG」

これなら難しいシステムはないだろう。
ちなみ懐古の趣きに惹かれる、ということはまったくございません。
古きゲームといえば友人にもらったスーパーファミコンで『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』をしたくらいです。ええもう感動して、今度はサブクエスト重視で2週目をやっている最中で壊れました。
けっこう悲しい気持ちになったのを覚えています。

そこで決意して遂にゲーム機を購入です。PlayStation3でございます。この経緯を余所さまにお伝えすると、よく驚かれます。
しかもPlayStation3でさっそくプレイし始めたのが『ファイナルファンタジーVII』ときます。もちろんリメイクではありません(笑)

と、いうことで過去の名作とされるRPGは、いちおう体験しております。だいたいのノリを経験済みといった程度でしかありませんが。

【プレイ開始】操作性は気にしない

大してゲームをやらないくせにどうしてNintendo Switchを購入したか、と言えば『ゼノブレイド2』が発売ラインナップに加わっていたからです。

だから本題である『いけにえと雪のセツナ』を開始した当初、セーブの失敗に泣かされました。

現代に発売されたゲームハード機は、勝手にセーブしてくれるものと高を括っておりました。オートセーブが当たり前だろう、と変なところで傲慢な思いが出てしまいます。
いきなりぶっちの終了をしてしまったために、New Gameしか選択できなくなります。確か終了する際に、なにかメッセージが出ていたような気がしましたが、寝落ち寸前であったため何も考えずやっちまったようです。

けれどもおかげでクールな仮面の腕利き傭兵「エンド」が、雪が降りしきるなか暗い森の中を歩いてタイトルバックへ至るシーンを重ねて観ることとなります。
ここがエンディングを迎えるに当たり、どう繋がっていくか。記憶の片隅に残しておけば、象徴的なシーンとして思い当たることとなります。

いけにえと雪のセツナ』の音楽は、全てピアノ一本だけの演奏となります。
チャカチャカといったしょぼい音響だった昔のハード機を想起させる狙いか。予算抑制という面だってあったかもしれない(笑)

けれども、これが実にイイ!雪一面の世界に、ぴったりな響きです。

ただし、これは個人的な嗜好に合っただけの話しです。
レヴューを読めば、ピアノだけ・雪だけでは世界観が単調になると述べられております。この意見は、よく分かります。購入前に、自分も抱いた懸念だったからです。

自分がゲームをやり込むタイプで、ある期待感を持つようになっていたら、同様に退屈を感じたかもしれない。特撮やアニメにはたびたび持つ、趣向に合っているかどうかが基準といったところです。

ゲームは大変なもの、という先入観がシステムの良し悪し判断を失わせております。出来ないのは、俺が悪いんだ!なので、却ってストレスを感じません。

ともかくストーリーに、キャラです。
映像作品を観る感覚と変わらない感覚です。
自分の感想は、ゲームというより作品を観たとする内容になってしまいます(笑)

【ネタバレの】泣ける!

当ゲームをこれからやろうという方がいらっしゃたら、ここでお止めください。思い切りラストまで、語ってしまいます。

いちおうゲームプレイヤーがキャラ名を変えられるようになっていますが、できませんよ、そんなこと(笑)

主人公に与えられた「エンド」という名前自体が意味深です。終幕において、この名に感慨が湧くほどです。エンディングを見た時に、これは変えてはならぬ!という名の響きです。

主人公のエンドは、雇われ腕利き傭兵で仮面の男。一見はクールだが、内実は熱い感情を秘めているような気がします。

なにせ始末を依頼された「世界を救うために捧げられるいけにえ」である「セツナ」と初めて出会う岬にある「名残雪の石碑」で、エンドに求められる選択。

ゲームプレイ中、エンドへセリフを中心に二択を迫ってきます。もう分かりやすい極端な内容で大半であります。そして、どちらを選んでもストーリー上には影響しません。

ただセリフではなく行動を迫る二択「剣を振るう」か「剣を振るわない」エンドがまだセツナの名を知らず、標的であった「いけにえ」と確認した際に出てくる選択です。

まさかこれが最後にそっくりそのまま出てくるようになるとは、まだこの時点では思いも因りません。

自分は「剣を振るわない」を選びました。儚げながら凛とした少女というイメージを抱きつつ、ヒロインに刃など向けられないプレイヤーであります(笑)

どちらを選んでも『いけにえと雪のセツナ』というゲームは、ストーリーに何の影響を与えることなく進んでいくタイプです。分岐はない、ということです。
これが最後に利きます。

セツナという物語の鍵であるヒロインは、非常によく出来た人物です。周囲のことを何より第一に考える、純粋で優しいお人好し。けれども使命を全うする姿勢には、芯の強さを感じさせます。

完璧すぎるようにも思えます。

どこか危なっかしい人柄と裏腹に死出の旅に毅然と臨む態度に、暗殺にきたエンドが引き込まれる形になります。

そして次々と増えていく仲間たち。
これが実は!とする設定がなされていて、とても余韻を残します。

特に、剛腕の大男であるヨミ。かつての「いけにえ」を護衛する旅で完遂できなかった過去があり、セツナは自分の娘。旅の終わりは、娘の死である護衛の旅に、どんな想いで付き添っていったか。
まったくハードな立場でありました。

終始付き添う女性キャラとして、クオンがいます。
クールな雰囲気をさせているものの、セツナの護衛に異常なほど執着を見せます。どうやらこの世界を守護してきた者の分身でした。だからか、個人的にはもう1人のヒロインといった位置まではいきません。むしろキャラの中で1番地味だった感じです。

もう1人いる女性キャラとして、ジュリオン。元王家の末裔であり、高潔な騎士といった趣きです。にも関わらず、過去に生命の危機へ瀕した際に、魔獣の血を飲んででも助かったことで変調をきたす。それを救うべく動くエンドセツナと仲間たちといった、ベタだけに良いエピソードとなりました。

残る1人は、キールという明るくかわいい男の子ときます。やはりパーティーには1人加えたいキャラです。まさしくムードメーカーですが、寿命を縮めてでも魔力を取り込んで旅へ加わります。
芯には熱いものを秘めた男、そんなキャラ性を見せてくることでゲームプレイにいっそう気を入れさせてきます。

残る1人と書きましたが、最後にもう1人が加わりました。
大鎌の男、フィデス。ラスボス戦直前にて、ここで新たなメンバーを加えるの!?といったタイミングです。なにせコヤツ、いつもあと一息という場面で出現しては、何度プレイを邪魔してくれたか!全滅させるためにやってくる悪魔のようなキャラでしたから、いきなり仲間にするなんてイヤだ(笑)、と思ったものです。

結局は、セツナの説得に押される形です。
周囲の反対も押し切ってくる、意外に融通が利かない一面を見せてきます。

普段はおとなしい感じがする人物ほど、頑固であったりするのはよくあることです。

まさか、ここが重要な前振りになるなんて思いも寄りません。

イヤイヤ新たにフィデスをパーティーに加えてから臨む、ラスボス戦。そのバトルにて、まず周囲にいる敵を倒さないと勝利は難しかったようです。
しばらく、真っ直ぐにラスボスへ向かっていきました。
しばらく、というくらいですから、数えるのも面倒なほどパーティー全滅を経験しています。途中レベル上げに勤しんだことも、ここに告白しておきます。

周囲に敵がいて、それを倒してからラスボスへ行く方法を知ります。ありがとう、というか、さっさと調べておけば良かっただけの話しではありますが。

ちょっと苦戦はしたものの、遂にラスボス攻略を果たします。

ようやくエンディングか、と思いきやです。
どうやら世界滅亡の元を起こした別の敵を倒さねば、事は解決しないそうです。

過去へ飛ぶことになります。
ただ行けるのは、セツナともう1人エンドだけとなりました。

もう一波乱くるなど、上等!しかも組めるパーティーは、2人だけ、苦戦は必至です。全滅すれば、プレイ時間が伸びて楽しめるということだ、という達観も出来ています。

過去へ飛べば、セツナがいた村へ。
雪一面の銀世界が、夕陽の射す雪一面の世界へ。朱い光景が広がっています。

エンドセツナは、初めて会った場所へ向かいます。
向かうまでの道すがら、森を抜けなければいけません。モンスターに阻まれるだろう、と身構えていたものの、とんと出てきません。

なんなく辿り着いた岬の先「名残雪の石碑」エンドセツナが、初めて会った場所です。

そこで待ち受けるラスボス。人の形をした幽鬼体か。
こちらは2人だから、厳しい戦いになるだろう。エンドを攻撃に集中させ、セツナにはひたすら回復に務めてもらおう。

しかしながら、このラスボスも哀れです。
とても強大な魔力を持ちながら、心根は優しかった。けれども一握りの悪徳な「人間たち」によって行われた、あまりに酷い仕打ちによって「輪廻の闇」となる存在へ陥ってしまった。

同情すべき相手かもしれないが、油断は・・・と思ったら、なんか弱いぞ!?

予想外にも、あっさり倒せます。
困難はバトルではなく、ストーリーで待ち受けておりました。

倒した相手の傍らへ行ったセツナが言う。

「私は寄り添ってあげたい」

えっ、お前なにをいいだすねん!あまりに突然に訪れた風雲急です。

敵が光っては、なにやらセツナと重なっていきます。
まさか融合したとすれば、ヤバイ展開しか思い浮かびません。

「このまま、私の肉体を滅ぼしてください」
「私はいけにえとして、最後の務めを果たします」

・・・そうくる、そうこないで欲しかった。
セツナのお人好しのくせに思ったことは曲げないけれど、根は優しすぎる性格。考えられないことではない。

けれども、それを共に旅してきたエンドへ頼んでくるのか。
ここは遠方ではなく、過去なのである。時間軸が違う世界まで来ているのである。

かし、である。

これは映像作品ではない、ゲームであります。

最後の最後で、エンドに選択が求められます。
行動を迫る二択「剣を振るう」か「剣を振るわない」か。

もちろん「剣を振るわない」を選びます。おもしろそうだから、剣を振るっちゃえ、となれるほど心に余裕はありません。
ここまでプレイしてきて、悲しい結末など選べない・・・と思ったらです。

モノトーン調の画面へ切り替わって、中央に浮かぶ文字。

「ありがとう」

ういう意味ですか、これ? 悲劇の匂いしかしないんですけど。

そして降りそそぐ雪から、現代へ残された仲間たちへ。

役目を終えた分身体であるクオンは、残された仲間の前で消えていきます。すっきりした表情で、口許にほんの僅かな笑み湛えていたんじゃないか、と妄想しております(笑)

そして、それぞれが元いた場所へ戻っていきます。

その中で特筆したいのは、セツナへ父親と名乗らないままだったヨミです。
養父の元へ出向いておりました。
過去へ飛んだ娘が身命を賭していた、と知らずです。いくら送り出した時に、今生の別れは覚悟していたとしてもです。
父娘の名乗りを済ませていたらどうなっただろう、と思わずにはいられません。

一通りその後が紹介されれば、エンディングへ。
スタッフロールが流れてくれば、どうやらこのRPGは悲劇らしい。
けれど何かしらの救いはあるかもしれない。

エンディングロールが終わる頃に、エンドの姿が。
オープニングそっくりそのままの暗い森の中を雪をかき分けて進んでいます。

明るい雪原へ出れば、遥か彼方に古代遺跡らしきものが見えるような気がしないでもない(違うかもしれない)。
たった1人きりで残された過去の世界。後にサブクエストをプレイすれば、今日のこの日のために準備がなされていたのではないか?といったモノが出てきます。

孤独の歩みを示す雪の足跡が、エンドの誰も知らない知られていない身上を語っています。
誰にも顧みられない存在となっても、行動し続けているようです。
生活していくための傭兵稼業か、もしくはそれに比す仕事もしていることでしょう。
けれども仲間たちのためへ、来るべき日に備えた準備をしているかもしれない。

もしかして、セツナを救う手立ての探索を続けているのかもしれない。

1人きりの足跡を残して、エンドは雪原の彼方へ消えていく。

その背を見送るかのように、幽体と思われるセツナの姿。信条に従った行動をしたものの、たった1人で置き去りにしたことを悔やまないはずがない。

例えエンドがその存在に気づけなくても、セツナは寄り添い続けている。せめて、そうあって欲しいと思う「The End」の文字が浮かび上がるラストシーンでした。

昔風RPGのイイところ

「とりもどそう。ボクたちのRPG」のキャッチフレーズの下に製作されただけあって、だいぶ違っておりました。

あれ、おまえ、ゲームはあまりやっていないっていってなかったっけ?とツッコミを入れて欲しいところであります(笑)

実はPRG本体はプレイしなくても、ネットに上げられたムービーシーンは実によく観ていたりするのです。
どんなストーリーなのかは興味津々、時には感動をしていたりします。

少し変わった映像作品のジャンルとして、ゲームと付き合っている感じなのです。

だから当ゲームの昔風に作られたRPGはやってみるしかない、と思い立ったわけです。

やってみて、つくづく思ったことは、現代のPRGは映画だとすれば、昔のRPGは読書。脳内補完が必要なほどの余白があり、具体的な提示が少ないだけに妄想が増えていく(笑)

なので『いけにえと雪のセツナ』は、「とりもどそう」のキャッチフレーズほど懐かしさは感じませんでしたが、想像力を働かせなければならなかった世界は表現されていたような気がします。

しかもストーリーがやるせない流れであったため、勝手にハッピーエンドの結末を考えたがるのは、以下の記事で窺えます。宣伝です(笑)

たまには昔風のRPGで、ストーリーが悲しい系統も刺激になります。
でも、たまにです。
やっぱりムービーがバリバリにあり、立体を思わせる空間を自由に動け、なおかつラストはハッピーが良いです。これからやるなら、そういったRPGにしたい、と思っています(笑)