ウルトラマンZ(ゼット)【ネタバレ感想】第13話「メダルいただきます!」

以下、ネタバレありです、回を重ねるごとに独自解釈による偏見も酷くなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

キャスト表

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

メダルいただきます!

これからのスタッフ

少々失礼な言い方かもしれないが、脚本が池田遼・監督は内田直之は近年の円谷作品でスタッフロールで名前は見かけるものの、まだ表へ出てきていないコンビが担当する今回です。

特撮、特にミニチュアワークを駆使する巨大特撮は予算配分に頭を悩ますところです。
シリーズ化となるとそれが顕著で、平成ゴジラシリーズ特撮監督の川北によれば、監督の仕事として予算の組み方が重くのし掛かってくるみたいです。
ウルトラシリーズにおける鬼才の演出家として真っ先に浮かぶ実相寺もまた、その才能ゆえ(出向という立場もあったでしょうが)ウルトラセブンにおいて予算がなくてもなんとかしなければならない制作条件下の回を担当させられていたりします。

予算が厳しい『ウルトラマンZ』においても、各回によって割り当てられる額はかなり違うかと思われます。
どうしても、ここ1番においての予算はぶん取って置かなければなりません(笑)
その分のしわ寄せは、どこかで埋め合わせしなければならなくなります。

今回の『第13話「メダルいただきます!」』は、しわ寄せ回だったのかもしれません。ただ初期の頃と違うのは、新人の発掘の場となっているところでしょうか。

ニュージェネと謳われる現在のウルトラシリーズが、どれほど続くかは分かりません。

ただ東映が行うニチアサ枠といった特撮モノとは差別化が出来ているシリーズを、後に担うところまで若手スタッフは行き着くか。

今回を観れば、非常に楽しみになる出来でありました。

ウルトラもやもやしてくれるゼットさん

ゼットさんが、ハルキとうまくいかないと悩むところから始まる今回です。

これまでウルトラマンが地球人の目線にまで降りてくることはたびたびありましたが、同一レベルで苦悩する姿は新鮮です。

「ハルキ〜、大丈夫かなぁ〜」

まるで友達を心配するかのようなゼットさん。セブンガーといい、おちゃめな感じが当作品の売りかと思いましたが、ゼットさんのこうした性格は作品を奥深いものにするための設定だったかもしれません。

ただ敵を倒せばいいで終わらない作品が『ウルトラマンZ』です。街へ出現する怪獣は悪意を持っているどころか、ただの動物的本能である場合も数多く存在します。そんな可能性に目を逸らさず向き合っています。

けれども動物として当然の行為とはいえ、放っておけば新たな悲劇を多く生まずにはいられない事実です。コメディ色で包みながらも、人間側の、地球人側の都合にすぎなかったとする問題提起は、これこそウルトラシリーズです。

実にウルトラシリーズの本質を理解しています。だから思い切った新たな試みも、うまく溶け込んでいくのでしょう。

そして、答えには至りません。
結論が出ない、むしろそんな簡単には出して欲しくない。ハルキが抱えた悩みは大事にしてもらいたい。

教えるでも、諭すわけでもない。況して、結論を断定づけるわけでもない。

一緒に考えていこう。

友情とは共に並び立つことだとしたら、ゼットさんとハルキは最高の形へ向かいつつあります。これからがウルトラマンと地球人の友情物語りの本番なのかもしれません。

『ウルトラマンZ』第13話「メダルいただきます!」公式配信-から

男同士が交わす熱い友情となっていくゼットさんとハルキ。だからこそ最終的に、どういった難局へ立ち向かうことになるか。いずれくる別れは放送中か、映画におけるかは不明だが、どういった結末へ至るのか。

ニュージェネにおいて「第13話」は振り返り篇ではあるけれど、また後へどれほどの意味を以って繋げるか、意外に大事な折り返し地点でもあります。ここがシリーズの出来を左右するかもしれない、と今になって思いついております、少々強引な結論であります(笑)

けれども今思いついた、この少々強引な結論に基づけば『ウルトラマンZ』はオススメできる作品となります。

カネゴンは、どうなる?

テーマはシリアスであるが、演出としてコメディ色で塗ってくる作品です。

そんな当作品に相応しいとも言える「コイン怪獣 カネゴンピグモンブースカといったマスコット的な雰囲気を持った等身大怪獣であります。

セブンガーに続く愛されキャラへなるか!?
いや、ならんだろうな!なカネゴンです。

デフォルメすれば、かわいいカネゴンではありますが、通常形態では普通に怖いです。
しかも経済活動に参加している身からすれば、「お金を食う」などまったくシャレになりません。まだ食べるのが硬貨までなら許すものの、お札まで手を伸ばしてきたら、ぶち殺します。

ハルキには申し訳ないほど、ここで書く者は俗人なのです(笑)

でもきっと同じような気持ちなる人は多いと信じる、カネゴンという特性の怪獣です。
だからかというわけでもないでしょうが、あまりまともな登場がありません。

本来のお金を食べる怪獣として、ウルトラシリーズへの登場は、初出の『ウルトラQ』以来とすれば、実に54年ぶり。高い知名度に対して、なかなか出番が与えづらい性質であったことが窺えます。

もっとも初出の『ウルトラQ』ではアイロニーに満ちた存在で終わりましたが、『ウルトラマンZ』においてはマスコットになり得るキャラぶりを発揮しました。

カネゴンがウルトラメダルを呑み込んでくれなければ、ゼットさんとハルキの心の交流が、一歩とはいえ進むことはなかったでしょう。

散々大騒ぎを巻き起こしながらも、結果的には良い方向へ持っていっていく。これこそマスコット怪獣の役割であります。

それにしても、呑み込んだウルトラメダルのうち、6枚を吐き出すまではいい。けれども残りのメダル「ティガ・ダイナ・ガイア」を出す際は、トイレへ駆け込んでおりました__。

やっぱり許せないな、カネゴン(笑)

無事にコインを取り戻したハルキは、そこでカネゴンとお別れです。

ストレイジの基地から出たカネゴンは、いずこともなく去っていきます・・・いいのか、それ!喋るところから知性はあるようだけれども、怪獣です。いちおうお金を食べる生物です。

カネゴンは、放牧でしょうか?
そうだとしたら、けっこう大問題を起こしそうな気がしないでもない。結局はストレイジへ捕獲を依頼されそうな、金食い虫ではなく金食い怪獣であります。

捕獲されたら、やっぱり想像通りに笑顔のユカが解剖するのでしょうか。するかもしれません。
そうなれば、少し気の毒な気がしてこないでもないカネゴンであり、ハルキの行動を支持するしかないような気がしてきます。

【次回】四次元狂騒曲

年上趣味のヨウコ先輩ですが、どう見ても「姉さん女房」が合ってそうな面が窺えた今回です。

そして、ヘビクラ隊長として潜り込んでいるジャグラーさん。地球人が怪獣を倒すほど強力な戦力を持つことに、喜んでいるようなご様子です。一筋縄でいかないジャグラーさんが、強大な武力と持つことを純粋に応援するわけがありません。
今後において、とても楽しみな点であります。

次回は、メイン監督である田口清隆と、亡きメインライターとなってしまった吹原幸太による作品となります。

これからがクライマックスへ向けて始動です。でもまだ半分はあります。これからであり、もうか・・・でもありますが、今1番楽しみに待ち構えている作品です。
次回も期待のみです。