ウルトラマンZ【ネタバレ感想】第11話 「守るべきもの」

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【番組前に】ベリアルさん

ネタバレはなかなか罪なモノです。

出来れば、新しいバージョンは放送中で知りたいところです。
しかしながらブログを初めて、ツイッターまでやっていれば叶わぬ夢となってしまったようです。

感動のために、ブログやツイッターをヤメてしまえばいい!という単純な問題でないことが、番組のCMがあります。観なければいい、とうするには、リアタイの状況では難しい。
況してや、ウルトラマンはCMをチェックせずにはいられないたちです。

どうせ以前に知ってしまうなら、諦めてSNS活用をやめないという理由が立つわけです(笑)

だから知っていたウルトラマンZ 「デルタライズクロー」カッコいいか悪いかは、言明を避けさせていただきます。避けたところが、どういった印象を持ったか察してください(笑)
それでもいちおう述べさせていただければ、特に良いわけでもなく悪いわけでもなく、後は番組中でどう観せられるかよって決まりそうです。出てのお楽しみといったところです。

問題は、ゼットさんの新しい姿よりもです。
ゼットさんが手にしていてものが物議を醸し出していたように見えます。

ベリアルさんが、杖になってしまいました。
ウルトラマンでありながら闇落ちし、宇宙の大魔王とまで猛威を振るう。そして何よりも、ウルトラマンゼロの好敵手!といえば、この人です。しかもジードの父として、親子の相克は見応えがありました。

ゼロと共に、新しいウルトラ世代を引っ張ってきた由緒ある悪役。想い入れある圧倒的存在感があったベリアルさんは、杖・・・なんだか複雑な気分になる人が多く出たことは分かります。ワタシだって、そうです(笑)

でも、そこはゼットさんの世界なのだ!と納得させられてもらったのは、結局は事前情報でした。

杖になったベリアルさん、しゃべるんだ!これを知ってから、印象が変わりました。ええっ!から、どうなるんだろっ!といった感じです。

キャスト表

⚪︎ナツカワハルキ/ウルトラマンZ 平野 宏周(ひらの こうしゅう)/畠中 祐(はたなか たすく)
⚪︎ヘビクラショウタ 青柳 尊哉(あおやぎ たかや)
⚪︎ナカシマヨウコ 松田 リマ
⚪︎オオタユカ 黒木 ひかり
⚪︎イナバコジロー 橋爪 淳
⚪︎クリヤマ長官 小倉 久寛(おぐら ひさひろ)
⚪︎カブラギシンヤ 野田 理人(のだ りひと)
⚪︎ウルトラマンゼロ 宮野 真守(みやの まもる)
⚪︎朝倉リク/ウルトラマンジード 濱田 龍臣(はまだ たつおみ)
⚪︎ベリアロク 小野 友樹(おの ゆうき)
青字声優さん。キャストの振り仮名は、ここで書いている人が一瞬でも読むのに悩んだ俳優さんに振らせていただきました。

守るべきもの

冒頭

テンションがとても高いハルキの説明から始まる今回。
特空機3号 キングジョー ストレイジカスタム」早々のお目見えです。

『ウルトラマンZ』第11話「守るべきもの」公式配信から

ハルキの説明と共に登場したシーンからではなく、出撃シーンを引用させていただきました。
「クロスゲート、オープン!」マイクを渡された整備班班長のゴジローが気張る合図の声。ちょい笑い誘っておきながら、次の瞬間に来る「クロスゲート、オープン」の響くなか格納庫の天井が開き、特空機3号キングジョー ストレイジカスタムが迫り上がっていくシーンは、魂が震えるほどカッコいいぞ!。

自分の人生が何に支配されているか、思い知らされます(笑)

搭乗者は、ヨウコ先輩。とても乗りたがるハルキですが、腕前はまだまだ及ばない様子です。コミカルに描かれた今回の出だしとなります。

監督は、武居 正能(たけすえ まさよし)単純に『ウルトラマンR/B』のメイン監督だったから期待している、ということもありますが(笑)、ニュージェネと呼称されるシリーズで新しさを感じさせてくれる内の1人であるということもあります。

そして武居監督の担当回ということで、マニアな目が働けばです。コミカル度が高いほど、残酷な展開へ落とし込む上手さが抜群にあります。田口清隆坂本浩一ほど表立ったカリスマ性はないですが、内省的演出は巧みです。

今回はどんな酷い展開へ向けての伏線なのか、なんて思わせてくる明るく楽しい冒頭でした。その期待は応えられてしまい、終わりはせつなかったです。

吹原 幸太

今回の脚本は、吹原 幸太(ふきはら こうた)
ウルトラマンZ放送開始の3話を担当して以来です。それだけでも「第11話」がシリーズを通して大事な回であることが分かります。

今回を担当するということで、少しでも足跡を辿りたいと思って書いた記事があります。

ご存知の方が多いかと思いますが、放送を待たずに吹原 幸太は亡くなっております。まだ30代であり、これからが期待されたいただけにとても残念です。

特に今回の内容には惜しいという想いが、さらに強くなりました。

番組当初においては、どんな脚本も演出も未知数です。視聴者も期待と趣向が入り混じり、冷静な判断は難しい。クライマックスもまたそれに準じます。

ちょっと番組を落ち着いてきて、けれども最終回を見据えるほどではない中盤。中ダレしないか、といった第一の問題がありますが、年間ぶっ通しの放送に比べて、こちらは半年間の放送です。
そのためニュージェネの中盤において注視したいのは、終盤へ向けての伏線が打てるかです。不消化の印象を生じさせない結末を迎えるためにも、大事な時期です。

2匹目のレッドキングが登場した時は驚きました。
同類か、もしくは夫婦か?後者のパターンである場合、たいてい人間側に問題が求められるようになります。

家族を守るため、という命題が浮かび上がると、正義や悪で語れなくなります。

ハルキは父親を怪獣災害によって亡くしています。
ウルトラマンZになることで、今度はハルキ自身が怪獣の父親を葬ってしまいます。

自分が受けた痛みを、相手へ同じく与えてしまっている。ハルキのダメージは計りしれません。

せめて母親であろうレッドキングを、特空機3号キングジョーストレイジカスタムの攻撃から守って地中へ帰します。

一連の行動を見守っていたジャグラーさんことヘビクラ隊長が呟く指摘。卵が孵れば、2匹の凶悪怪獣を相手にしなければならなくなるかもしれない。
単体のレッドキングが暴れている分ならば問題はなかったのか。
もし事情を知って不憫だと暴れるに任せていれば、ハルキの父親を同じ目に遭う人たちが大勢出るだろう。

尊うべき心情も、それぞれの立場の都合でしかない答えが求められない現実。

ハルキとしてはウルトラマンZになることの意味をどう向き合っていくか。
地球人である人間と、異星人であるウルトラマン。共にある関係性はどう持続させ、どういった決着を見るのか。普段がのほほんとした間柄だけに、いずれくる別れをどう迎え入れるか。

中ダレどころか、ラストを意識させられる回となりました。
吹原 幸太の脚本はお見事です。そしてもう田口監督とのコンビが見られないこともさることながら、もし武居監督と組んだらとも考えてしまいます。

ウェットに富ながらハードに落とすセンスに優れた武居監督とは相性が良さそうに感じます。

つくづく惜しいクリエイターを亡くしました。

こだわり

ハルキの父親が、回想に出てくる姿と、遺影の顔が違う面影になっているところにとても感心しております。

親の葬式を出したことがある方ならば、同じ経験をしたかもしれませんが、写真を選ぶのに苦労します。
一般に働き盛りにおいて、自撮り趣味がなければ自分の写真など撮っておきません。なるべく亡くなった年齢に近い顔で選びたいのですが、遺影として残せるだけの写真はなかなか無いものです。

ハルキの父親の遺影が思い出より若い顔つきをしているのは、監督なのか誰かスタッフのアイディアか分かりませんが、体験から基づいたことでしょう。自分も経験がなければ、遺影の件には気づけなかったと思います。

ちょっとしたことかもしれませんが、亡くなった時と同じ顔ではない遺影が、この作品を強く推せる理由になるのです。実際に推していきたいと思っています。

作品を大事にしていると感じさせてくれた、遺影へのこだわりです。

特撮の方は、ニュージェネで出てきた監督らしいこだわりは相も変わらずです(笑)

『ウルトラマンZ』第11話「守るべきもの」公式配信から

ここのところの武居監督は、怪獣が爆発する際におけるカットのこだわりが窺えます。基本的にはナメの構図なのですが、軒下からであったり、渡り廊下の間からだったり。今回は爆発するまで3カット多用しています。
そして最後に見せるカットは、丘の中腹を走る道路のガードレール越しというシチュエーションか、アオり構図ながらカメラ位置は高いという、もう凄いと唸るしかありません。

こんなこだわりがあるくらいですから、砕石運搬機が可動してトラックの積荷へ搬入しているくらいでは・・・感動してしまいます(笑)

『ウルトラマンZ』第11話「守るべきもの」公式配信から

【次回】叫ぶ命

ハルキゼットさんは、まさしく一体!どちらが欠けてもウルトラマンとして、うまく動けないことが分かりました。

ハルキは表に出さないだけに心配になるタイプです。
己れは苦しいと大騒ぎする人は大丈夫だが、端々に危険な兆候を匂わすだけで自覚なさそうヤツほど注意を払わなければいけない、と何かで読みました(笑)

ただハルキの場合は、文字通り一心同体の方がいます。懸念があるとしたら相手は宇宙人であり、ウルトラマンではあるけれど少し頼りない感じがするところです。

こうした状況になると、ヘビクラ隊長として就いているものの正体は「無幻魔人 ジャグラス ジャグラー」一筋縄でいかない性格が、どう絡んでくるか注目したい点であります。