ゆうべはお楽しみでしたね【ドラマと原作コミック比較のネタバレ感想】#結局はウルトラマンZへ!

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

ゆうべはお楽しみでしたね

原作とドラマの違い

略称は「ゆうたの」でいきます『ゆうべはお楽しみでしたね』2014年から連載されている金田一蓮十郎作によるコミックです。

当作品が実写ドラマ化されて放送されたのは、2019年1月から全6話(+外伝2話)です。

ここで書いている人は実写ドラマ全6話と原作コミック6巻までとした感想を述べさせていただきます。
ドラマとコミックを比較する点において、だいたいストーリーが重なっているところまでです。今回は「比較」に重点を置いた内容となりますので、最新7巻の未見であることをご了承ください。

ゆうたの」現実に存在しているオンラインゲーム(笑)『ドラゴンクエストX』を通じて知り合い、ちょっとした誤解から同じ屋根の下で過ごすことになった男女のラブコメディです。

ここで感想を書こうとしている人は、ゲームに関してはとても薄いタイプです。ドラゴンクエストは「」しかプレイしたことがありません。そのくせ品薄状態が続いたとされる「Nintendo Switch」が発売された2017年内に所持しております。所持してはいるのですが、3年近く経とうとしているなかで、購入したソフトは2本きりです。

コロナ禍でSwitchを手に入れられなかった友人から、転売よりタチが悪いと言われました(笑)

ゲームプレイヤーの心理を理解するには遠く及びません。

だからだろうと思うのですが、原作コミックに今一つノレなかったです。

主人公らがプレイするドラクエX。ゲーム内における行動が、実に多い。作成したキャラでオンライン上で遊び、交流する姿は、実際にプレイしている人には、あるあるなのかもしれない。
ドラクエXをやっている、もしくは興味を持っていれば印象はまた違ったような気がします。

オンラインゲームか・・・興味がないな!それがここで書いている人です。

ラブコメ要素へ期待を寄せていた分だけ、ゲームプレイの心情に迫っている描写を多いと感じてしまったのかもしれません。

ヒロインであるみやこは多少の恋愛問題を抱えていましたが、特に問題なく解決してしまいます。コミ障の冴えない主人公たくみが、みやこと徐々に仲を深めていく過程はありますが、大きな外的障害は訪れません。みやこの友人である女性に、たくみが迫られるくらいです。

問題はたくみみやこの内で収まる話しであり、転勤などといった環境の変化といった要因が訪れるくらいです。

原作コミックにおいては男女間における障害が、実はあまりない。ふたりの仲に絞ってみれば、淡々とうまくいっている。うまくいく経緯においてゲームの世界が欠かせない。

そこが原作コミックのいいところだと思います。

ただ一般的にラブコメを求めれば、少々薄く感じられる気がします。
たぶんドラマ化において、展開に起伏と求められたのではないでしょうか。
みやこがかつて付き合っていたカレシ、つまり元カレです。原作コミックでは連絡が寄越されたものの、特に問題はなし。顔すら出しません。
ドラマ化においては、元カレが依りを戻そうと必死に行動をしてきます。たくみを巻き込みます。

逆を返せば、変更点は元カレの行動だけ、とも言えるかもしれません。もちろん主人公やヒロインが務める職場など細かい変更点はありますが、大筋に影響を与えるほどではありません。

原作コミックがゲームプレイヤーの心情に重きを置いたに対し、実写化はまさに恋愛ドラマの展開へ持っていった。両者においてここが、好みの分かれるところかもしれません。

けれども、どちらも結末は、めでたしめでたし。ラブコメには違いないので、荒んだ気持ちを煽る結末ではありません。ただし他人の、特にカップルのハッピーが心に影を落とす心情にある場合は、前述が正しいか定かでなくなります(笑)

ドラマは特撮ものにハズせない

個人的に推したいのは、ドラマです。
内容や出来や、況してや自分の趣向に合ったからという、いずれの理由は相当しません。

ただただ監督:田口清隆&脚本:吹原幸太がコンビを組んでいるからです。ここから『ウルトラマンZ』へ繋がったと聞けば、逃せません。

そしてご存知の通り『ウルトラマンZ』の放送を待たずに、吹原幸太は急逝してしまいました。

ウルトラマンZは好評を以って迎えられましたが、これまでのシリーズとは一味違った振り切れ方を見せてきます。下手をすれば多くの謗りを免れないギャグテイストを盛り込んでいます。

お笑いは真面目に作るより、遥かに難しい側面があります。しかも長寿のキャラクターであるウルトラマンであれば、なおのことです。

ただ上手な演出というだけでなく、ニュージェネと呼称されるだけのシリーズが積み上がっていくなかで、このタイミングだからこそ!とした時代性と合致した要因も大きいと思われます。

押し進めていくに当たって、監督ばかりでなく脚本・シリーズ構成が大きく寄与したに相違ありません。
田口監督が吹原と共に「ウルトラマン」を作り上げよるキッカケになった『ゆうたの』ここから交流が始まって、どういった経緯が踏まれたか。

それはもう脚本及びシリーズ構成を担当した吹原から聞くことは叶いません。非常に残念なことであります。

もう田&吹原のコンビが観られるとしたら『ゆうたの』にしか遡れない。
残念な気持ちが隠せず取り上げた今回なのです。

しかしながらドラマ版『ゆうたの』。
主人公たくみのゲームヲタでコミ障とする雰囲気がぴったりな岡山 天音です。もしかして設定されている冴えなさは、コミック以上に醸し出しているような見た目である気がしないでもない(笑)

みやこを演じるは、本田 翼。有名な女優さんです・・・よね(笑)。個人的にはあまり観たことはないですが、好きな映画『今夜、ロマンス劇場で』において、お嬢様の好演は忘れられません。これからも活躍が期待される女優さんです。
個人としては、それで終わっていると言えるかもしれません(笑)

特撮ものとしては、やはり注目してしまうのは仮面ライダーマッハこと稲葉友が元カレだったというところです。主人公の間に割って入る役柄ですが、イヤなヤツではないのでご安心ください。

田口&吹原コンビで残された貴重な作品として、気張って観るジャンルではありませんが、ウルトラマン好きとしては観ずにいられなかった。ただ特撮趣向から原作を読み映像まで観ました。
追悼などといった仰々しいものではなく、本来な観るはずもない作品へ手を伸ばさせ幅を広げてくれたことを、個人的には感謝しています。