仮面ライダーゼロワン【ネタバレ感想】第44話「オマエを止められるのはただひとり」

以下、ネタバレありです、回を重ねるごとに独自解釈による偏見も酷くなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

1000%の不幸

仮面ライダーゼロワンにおけるそれぞれの評価は『ZAIA”お仕事勝負”編』で分かれたように思えます。

滅亡迅雷.netの殲滅戦までは、誰が観てもテンポいい広範囲に受け入れられる評判でした。
それが一段落すれば、敵サウザーが圧倒してくる爽快感は程遠いところに加え、ヒューマギアとは人類にとって?といった内証的な問いかけが強くなってきます。
ヒューマギアがどんな役目を果たせるか考えていく番組開始時のテーマと被っていたかもしれません。
進行がやや停滞していた感じで受け止められる時期でもありました。

ただテーマの重複は、テーマとより向き合っていきたかった、と捉えられもします。

どう評価するかは、人それぞれであり、冷静な判断は後年に譲るべきと考えます。同時間の視聴は感情が優先になり、評価よりも思い入れが前に立つ状況です。
でもそれこそがリアルタイム視聴の楽しみであります。好き放題に言うことを大事にしたい気持ちでいます。

ただ『ZAIA”お仕事勝負”編』が、ターニングポイントであったことは間違いないと思われます。

あくまで『滅亡迅雷.netの殲滅戦』までは序章とし、構成としては『ZAIA”お仕事勝負”編』で問題を深化させて、クライマックスへ繋げたかった、と推測しています。

しかしながらコロナ禍という予想もつかなかった1ヶ月半にも渡る撮影の中断。総集編で穴埋めした分は、放送期間の延長で補うかと思いきや、当初通りのスケジュール順行ときます。

本来なら天津垓の悪役からコメディ役へ移行となった「サウザー課課長」ネタは2ヶ月ほどは引っ張りたかったのではなかったか。AIの愛犬さうざーと、友達型AIアイちゃんにボロカスに言われる日々があったのではないか。

現在となっては想像でしかありませんが、ターニングポイントとなった天津垓の登場とその横暴ぶりに比して、満足な回収が不能になったところに、評価という面においても不幸を感じずにはいられません。

第2ライダーの意味(今日の不破さん)

当ブログでは、不破さんを贔屓にしています。
自分もお気に入りですが、不破さんファンの熱気あるツイートにやられた感は否めません。

ZAIA”お仕事勝負”編』において、あまり良い評価を抱かない方から、この頃から「不破の贔屓が如実になった」印象を受けたような意見をいただきました。

実際、仮面ライダーバルカンは人気があったようです。1年というスパンがあるため、状況を鑑みて展開へ織り込むことは、ニチアサ枠ではよくあることです。
現に織り込んだと思います。

最終回で、第2ライダーに新フォームとはストーリーの流れもあるものの、決断へ至るには売上げというある程度の裏付けは必要です。

第2ライダーのバルカンは、初登場からして劇的でした。
ゼロワンと初向かいのシーンからして、焼けただれたコンテナの穴から対峙したシーンは、今でもはっきり思い出せるほどの印象深さがありました。

或人イズを失うまでは、完全無欠なキャラでした。
数々の障害に打ちのめされても顔を上げ、ヒューマギアに最大限の理解を示していきます。困難にめげずに、また物分かりもとても良い。

だから肩を並べるだけのポジションに、感情豊かなキャラを配すことが考慮されたと思います。そして往々にして、出来た主人公よりも、少々危なかっしいキャラの方が喰ってしまうことがあります。

けれどもそれは、主人公がしっかりしてこそ光る立ち位置です。

それを今回において感じ入ります。
制止を振り切って立ち去りかけた或人の背へ叫ぶ、不破さんの声。

「その先にあるオマエの夢はなんだ」

かつてに存在自身が翻弄されていることを知った不破さんが自暴自棄気味になっていたところへ、夢について投げ掛けた或人が思い出されます。

その直後の或人不破さんの、変身を含めたダブルライダーが、両者の関係を完全なものとしたシーンだった。そう思っています。

変身できない不破さんが、からプログライズキーを受け取って、オルトロスバルカンへ。

それに向かう或人が変身するのは、アークワンではなく、ゼロツーであるところが泣けます。
不破さんには、自身の姿で立ち向かっていく或人

戦いの大部分が素手で殴り合うような、一発一発の重さを感じさせる演出が最高です。

当初は真逆の考えであった2人が、最後は立場を入れ替えての真逆へ至りますが、最初から気が合うような関係でもあった或人不破さん。ゼロワンは、この2人の友情物語りでもありました。

次回は、最終回

シェスタ福添副社長と山下専務。ここにきて、ここまで意味あるトリオぶりを発揮してくれるとは、嬉しい誤算でした。
新人ゆえの不安定さと芸人とスベりそうな気もしない配役。最初は不安視していたトリオが、クローズアップしたエピソードが欲しくなるほどまでの存在になりました。

このトリオには、再開後においてMVPまでいかなくても立役者くらいには感じています。

遂に次回は『ソレゾレの未来図』まさしく最終回に相応しいタイトルです。

最後だから、イズというヒロインを救い上げはするのか?
仮面ライダーシリーズの良いところというか恐ろしいところは、平気でキャラを葬ったままにすることです。

そして自分が、もし製作者であったならばです。
イズを復活させるとしたら、後に公開される映画にします。テレビ放送は次回で終了しますが、映画は少なくとも1本は製作されると思います。その映画の後に、Vシネを1本は加えさせたいと考えます。

テレビで「お終い」とさせたくはないですね。