劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス【ネタバレ感想】#これが本当の最終回

以下、ネタバレありです、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

本編の感想

冒頭だけで

展示会の目玉としていた「バラージの青い石」盗むは、ダダを首領とする宇宙人一団。警護を請け負っているイージスは、盗難保険に入っているはものの、信用にかかわることなので何がなんでも取り返したい。

追跡劇が展開されるなか、新メンバーのマグマ星人ホマレを庇って負傷するくらいチームワークが出来上がっているイージスです。
取り返され仲間をやられたダダは本人が巨大化ではなく、レギオノイドを出現させます。ダダ・カスタム版だそうです。

ここでヒロユキは、ウルトラマンタイガへ。
戦闘が開始されれば、フーマタイタスと交代変化しながら倒して、タイトルへ至るまで。

個人的には冒頭で展開された特撮シーンで、お腹いっぱい!
ニュージェネが見せるミニチュアワークを、映画を意識した形でよりいっそう押し進めています。ここまで細かくきたか、というくらいの精密さ。そしてナイトシーンを意識した、電飾の配置。ホント、凄すぎる。

内容なんてどうでもいい、と思ってしまうくらい特撮だけで、個人的には満足していた口です。

しかしながらストーリーを見ても、盗難から始まったシーンは後へ繋がる理由があります。ヒロユキの変身アイテムであるアクセサリーが狙われるほど、地球にいる宇宙人から逃亡資金のために焦っています。
単なるアクションを入れての盛り上げではなく、迫りくる危機の一環だったわけです。
ここからも、きちんと練られた脚本であることを、観賞後に気づきました(笑)

バランスが抜群!

「闇落ち」が流行っているような昨今ですが、ウルトラマンタロウの場合は洗脳タイプです。トレギアの罠にかかって「邪神魔獣 グリムド」に取り憑かれるパターンです。
タロウ自身が落ちたというわけでないので、昔のイメージを大事にしたい方にも安心な経緯です。

けれどもおかげでタイガに深味が出ます。闇落ちした父にヤケへなる姿は、その子としての複雑な心情が窺えます。

そんなタイガを励ますヒロユキに、そしてタイタスフーマ。地球人を入れた3人の宇宙人の関係にじんわりします。

実はウルトラマンの3人は身体を回復しており、ヒロユキの中に止まっていられない。宇宙警護の任へ戻るべく旅立ちを見計っている状態です。ただ言い出せないだけです。
敵を倒すどうこう以前に、別れの時は迫っています。

だから最終決戦へ向かう際に、ヒロユキタイガ・タイタス・フーマが、俺たち4人でトライスクワッドだ、と拳を合わせるシーンには熱くなります。

親子ウルトラマンではセブンゼロという前出がありますが、あちらはクールな関係で来ています。タロウタイガの場合は感情が出しやすいせいか、親子の物語りをはっきり打ち出してきた劇場版でありました。

劇場版の何が良かったかと言えば、テレビ放送では今一つだった部分。個性豊かな3人のウルトラマンの扱いがややチグハグであり、タロウという偉大な父ゆえに劣等感をあるとされていたタイガの一面も薄味でありました。

残念に感じていたウルトラマンタイガの世界観や設定の未消化部分を、劇場版は払拭する出来であったように思います。

しかもとっ散らかってもおかしくないニュージェネのウルトラマン勢揃いも、出番を与えすぎずといった具合でバランスが良かったです。

『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は、これこそタイガの最終回というだけでなく、映画としても満足いきました。

ニュージェネのウルトラマンは毎年に渡り映画が製作されるようになりましたが、いつも満足させてくれません(笑)。内容どうこうではなく、何はともあれ時間が短い、もっとエピソードを入れたかったはずだ、せめて90分くらいの上映時間を確保して欲しい。

いつもファンゆえの我がままが噴き出るまま劇場を後にしていましたが、今回は不平なく出て来られました。作品として余すことなく収めきれていたように思われます。

もしかしてウルトラマンの映画としては『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』以来、素直な気持ちで劇場から出てこられた作品かもしれません。
そうなると、10年振りとなります。なんだか時間の経過の速さに、せつなくなります(笑)

ただ今回はコロナ禍になってから、初めて訪れた映画です。特殊な状況を経てようやく劇場へ辿り着いた感慨と、現在の製作現場における苦境を加味して、なんとか少しでも収益を上げて欲しいとする気持ちが働いているかもしれない劇場版の感想でした。

【余談】劇場の状況と、ハッピーちゃん

春公開から延期となって、夏公開となった劇場版。
ただ状況しては、まだコロナ禍とお付き合いの状況は続いています。

例年なら、大の成年男子が1人で行くことにためらいがあり、他所様の子供をお借りします。その子が観ていなくても、騙して連れていきます。

そんな自分でも、さすがに今回は止しておきました。自粛期間中に限らず現在においても両親が苦慮する姿に、こんな自分でも万が一を配慮せずにはいられません。

1人で行くしかありません。

ネットで座席を確保しようと見たら、残席が少ない。
もしかして夏という時期に加え、現在放送中『ウルトラマンZ』の好評が効いているのか!と、良い方向へ考えたことは勝手な希望でした。

そうなんです、コロナ禍で座席の間隔を開けられ、通路側は開放しないといった配慮がなされていたわけです。
少し考えれば分かることですが、ファンゆえ、どうしても都合いい解釈をしてしまいがちです。

そうは言え間隔を開けながらも席が埋まっていることは、良いことです。しかも座席に間隔があることで、大の大人の漢が1人で来て観ている引け目が薄らぎます
1人で劇場へ観に行くことに躊躇している方がいたら、現在の状況下を鑑みた座席位置の配慮がありますから安心してください。むしろ1人ぼっちには、チャンスと言えるかもしれません。

ただ、これは個人的な見解です。もしかして、ヲタが来ているのぉ〜といった目は向けられていたかもしれない。座席の間隔に、手前勝手な安心感を抱いた可能性は非常に大きいことをお断り申し上げておきます(笑)

やっぱり家族連れが多かったです。

帰りの廊下で、ある女の子が「ハッピーちゃんが出たー」と嬉しそうに言っている声が聞こえました。

女の子が観に来ていると、両親がうまく騙して連れてきたな、と思ってしまう自分でありますが(笑)
けれども、ハッピーちゃんと呼ばれるほど「ウルトラウーマングリージョ」がウケているかと思うと、こちらも嬉しい。当作品に満足して劇場を後に出来たことは、この事実も大きかったに相違ありません。

現在、放送中の『ウルトラマンZ』で、愛嬌あるロボット怪獣セブンガーが大ウケしました。これまでにないキャラをうまく溶け込ませると、作品は活気付きます。

かわいいウルトラウーマン!これをうまく扱えたら、もしかしてプリキュアへ夢中になる世代の女の子を取り込めるかもしれない。

結局、観賞を終了したら、今回もあれこれ考えてしまいました。ウルトラマンの劇場版後には、注文が出てきてしまうようです。うるさいファンを抱えるジャンルの製作陣は苦労が絶えないわけです。