仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】第41話「ナンジ、隣人と手をとれ!」
以下、ネタバレありです、回を重ねるごとに独自解釈による偏見も酷くなっております(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
【前段】評価はこれから
令和第2弾の仮面ライダーが発表されました。
『仮面ライダーセイバー(聖刀)』2020年9月6日から放送開始です。製作陣を眺めると『仮面ライダーゴースト』のメインスタッフが目に付きます。
今度は、どんな世界を繰り広げてくれるか。楽しみにしたいところです。
ただ新番組が発表されたせいで、ゼロワンを過去の作品へ押し込もうとする向きが見られます。
終了前にして評価を下してしまう、という感じです。
コロナ禍によって仮面ライダーとは「大手による製作」を実感させられました。
大森プロデューサーの言葉によれば、状況の長期化次第では自粛後の再開作が最終回という可能性もあり得たということです。
視聴者からすれば、製作中断になった期間を補うため延長も検討されているのでは?などと考えもしましたが、実際はスケジュールが最優先というわけです。
悪意のある言い方をすれば、作品の質より生産工程のほうが優先されています。
もしゼロワンが中断を配慮して本来の8月終了から9月終了へ延期してくれたならば、描かれ方がだいぶ変わっていたと思われます。少なくとも強引な駆け足の速度は、多少緩んだに違いありません。
しかしながら制作側にどんな事情があろうとも、世に出した作品に対しては忌憚ない評価を下して構いません。忖度した評価はヲタの役目かと思われます(笑)。
今回は、おもしろかった・つまらなかった、好き・嫌いがなければ、とても人間とは思えません。
ただ問題としたい点は、評価を下した人を貶めることです。そんな判断をした人物がおかしい、とする論評です。作品ではなく、評価する人物へ対象を移すようなコメントはいただけません。
個人的なヲタ論としては、大半が認めないような作品を自分だけは支持してしまう。悪評の嵐でも、なぜか自分は評価できないくせに好感を持ってしまう。
周囲に認められずとも、自分は好きなんだ!が、ヲタの基本ではないか、と考える次第です。
あれこれ好きなジャンルだからこそ、ぐずぐず言う楽しさ。同方面へあるからこそしがちな掣肘のやり方には、気を付けたいものです。
それに作品の評価とは、同時代だけでは定まらない。むしろ時代を経ても、どれくらいのファンがいるかも大きな判断材料となります。
しかもまだゼロワンは終わっていない。エピソードごとに感想はあっても、作品全体を決定づける判断はまだ早すぎる。
あと4回を楽しんでから、ダメとするなり何なりにしましょう(笑)。
ヒューマギアの復活
期待していたほどのエピソードが用意されていたわけではありません。
宇宙服で身を包んだ昴の行く手に、雷が待っている。
ただそれだけのシーンなのに、熱い気持ちになります。
この宇宙野郎ヒューマアギア兄弟。実は兄の雷が滅亡迅雷.netに通じていた裏切り者。雷それ自体が認識できていたかは不明なものの、以前に倒された際に、弟の昴は切り捨てるような発言をしています。
それに対して或人は、例えヒューマギアであっても肉親に変わりはない!といった調子で返していました。
今回はゼロツーと仮面ライダー滅のダブルライダーで、アークを圧倒。破れ去ってもデータとして衛星アークへ逃げ戻れば、全てのヒューマギアを掌握すべく初期化しようとした時に・・・、
宇宙野郎雷・昴の兄弟が、通信衛星アークを破壊して重大事へ至らせない。
これだけにも関わらず、宇宙野郎ヒューマギア兄弟に感動してしまう自分がいます。
或人の思い描いていたことが結実する瞬間を見た気がします。
他にも親方に、ドクター・オミゴト、火災後の現場で柱を受け止めたまま起動停止していた119之助が、再び活動する姿を目にしただけで、じんっとしてしまいます。
ヒューマギアって、実際どうなの?と番組開始当初は疑問符が付いたこともありますが、その活躍を見ることで必要性もさることながら「在って欲しい」存在になっています。
ヒトとヒューマギアが手を取り合う。これこそを理想だとする、或人の一念は知らずうちに観ているこちら側にも届いていたようです。
どうなる?今日の不破さん
或人のギャグに唯一ウケるのは、不破さんのみ!しかしながら、すっかり憑き物が落ちたような、この頃の不破さんです。
不破さんは、元々からしてカッコ良い人です。
ところが、どうも仮面ライダーへなる勇姿がないせいか。
いったい或人の用心棒はどうなったのか、唯阿に入れ揚げすぎではないか、どう考えてもエイムズの隊員たちには望まれていないようだ、とかどうでもいいことばかりへ目が行ってしまいます。
ただ今回は、迷う亡が不破さんの元へやってきます。
知らぬ間に頭へ内臓されたチップのデータだとしても、全てを受け止めるとした不破さん。ランペイジバルカンへ至ったシーンは、それはそれはもう「漢前」痺れたものです。
その当時に比べたら、最近はちょっと腑抜けた感じがしないでもありません。しかしながら、不破さんも人の子。キャスト中、もっとも人の子といっていい感情豊かな人物です。
追い詰められるような偽りの人生から解き放たれ、自分の家族まで確認できた現在に至れば、憑き物が落ちたような性格になるのも頷けます。
それこそ、不破さんです。笑いを誘うシーンがなくなったなどと、文句を出してはなりません(笑)。
現在では、或人に賛同してヒューマギアを受け入れています。
だからこそ、これから「人類を滅ぼす」とするヒューマギアへ、どう立ち向かっていくか?
不破さんへの注目が、途切れることはありません。
【次回】ソコに悪意がある限り
物語りの開幕から、一切バージョンアップをしなかった仮面ライダー滅。平成ライダーのレジェンド・スーツアクターが演じているせいか、まったく負ける気がしない存在感を醸し出しています。
一方バージョンアップしたにも関わらず敵わなかったライダーも存在します。
仮面ライダー迅も、その1人となった今回です。
そこまで強い仮面ライダー滅とゼロツーが並び立てば、ただただひたすらカッコいい。アークなんぞ敗北して当たり前、と思わせるに充分です。
そして、これが最後の共闘となるのか。
或人と滅がダブルライダーとして活躍した、貴重な今回となってしまうのか。
「人類滅亡」滅が当初に回帰するような行動へ出てきます。
しかも、イズの身に大変なことが起きようとしているのか、とても気になるところです。
それに比べれば、愛犬さうざーと共にない天津垓がザイア社長の任を解かれようが気にかけていられません(笑)。
クライマックスをひしひしと感じて待つばかりです。