【GARO -VERSUS ROAD-】特撮モノのキャストの感想

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もございます(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

GAROロス

GARO -VERSUS ROAD-』通称GAROVR。2020年6月25日TOKYO MXにおける放送で最終回を観て、ブログして、それから気が緩んで仕方がない。

放送番組で生活のテンションが左右されるのか、と言われれば、そうです。テレビで放送された怪獣映画に興奮するまま今日に至っているような人生です。
今一つでも特撮作品なら喜ぶ性質なので、わくわくな特撮作品なら生活を支配されてしまいます。

特撮を主に扱うブログであれば、これぐらいのことは言ってのけます(笑)

でも実際にGAROVRが終了してから、今ひとつ気合が入っていないような感じです。もちろん仮面ライダーに戦隊、何より入れ代わりで始まったウルトラマンがおもしろい。

充分なほど、楽しんでいます。

ただGAROVRに感じていた「ヒリヒリ感」ダークな部分を前面押し出し、キャラクター不在というヒーロー作品ではあり得ない創りからもたらされる、あの刺激。しかもコロナ禍による不穏な社会情勢下で視聴していたことも、無縁ではなかったと思います。

普段からドラマなどに接している方々にとっては普通のことも、ここで書いている人は特撮趣向へ偏っています。興味のある範囲でしか捉えない狭さです。しかも決して深いわけでもありません。

だからかGAROVRにおいて、キャスティング一つ取っても学ぶことが多かったです。

GAROVRの振り返りは自身のためにもまだまだ必要な作品なのかもしれません。

当初に思ったこと

キャスティング表

【主な出演メンバー】
空遠世那(クオンセナ): 松大航也
天羽涼介(アモウリョウスケ):勇翔(BOYS AND MEN)
南雲太輔(ナグモタイスケ):時人
香月貴音(コウヅキタカネ):とまん
星合翔李(ホシアイショウリ):清水尚弥
奏風大(カナタダイ):門下秀太郎
日向蓮(ヒュウガレン):Reiji(TOK¥O TRICKING MOB)
朱伽(シュカ):桃月なしこ
伽堂アザミ(カドウアザミ):日南響子
葉霧宵刹(ハギリショウセツ):丸山智己

以上の出演者の名前を初めて見た時は、誰も知りませんでした。
ウイキペディアに載らない者もいたくらいです。現在では全員があります。
GAROVR出演によって、知名度が多少なりでも上がって良かったです。

いずれのキャストも演出の意図に応え、強い印象を残してくれました。作品の評判は、主要キャスト全員のおかげといって良いと思います。

なにせGAROVRという作品。真の敵がラストに登場はいいとして、ヒーロー役の主人公が魅力を発揮するところもラスト近辺に至ってです。

物語りの大半は、群像劇の様相で占められています。
しかも主人公空遠は最後の最後で爆発させる流れにあったため、ずっと冴えないまま。だからこそクライマックスが活きるわけですが、ほぼストーリーの8割がたは眠ったままのようなキャラです。

最後へ至るまでレギュラーと呼びたくなる周囲のキャラが盛り上げ引っ張ってくれました。

過去の牙狼シリーズは、アダルト風味でありますが世界観は「特撮ヒーローという基本路線」を守っていた方です。黄金騎士の物語りにおいては平成ライダーよりも、むしろヒーロー性にはこだわっていた作りでした。

しかしながらGAROVRでは、ガラリと変えて、ヒーロー不在。主人公らしきが、空遠ときます。
ストーリーで見せてくる、ということは理解しても、登場人物に魅力を感じられるかどうかで思い入れが変わります。

どいつもこいつもクセがあって、素晴らしい(笑)主人公を喰って然るべき熱演ときます。地味キャラだった空遠を霞ませる連中です。

ただ群像劇の様相とはいえ、いやむしろ群像劇だからこそ核となるキャストを必要とします。

BMのキャリア

仮面ライダー鎧武/ガイム』で、主人公とほぼ同一の活躍をした第二ライダー「仮面ライダーバロン」演じたのは、小林 豊(こばやし ゆたか)。番組終了後において、劇中におけるシリアスさを打って変わって、明るくひょうきんな姿を確認します。

これからがタレントとしても役者としても勝負、頑張ってくれ!で、ここで書いている人は終わります。認識の狭さは、こうしたところに所以します。

BOYS AND MENのメンバーであることは、GAROVRで知りました。
勇翔からの逆輸入といった感じです。

あれほど熱心に観ていた仮面ライダー鎧武でしたが、BOYS AND MENまで繋がることはなかった。

ここで、ふと考えるわけです。
ニチアサ枠といい、ウルトラシリーズといい、けっこう事務所との繋がりは大事にされます。

シリーズが継続すれば「顔見知り」は、より重要視されるようになると思われます。
こと「ヒーロー」役なれば、何よりも無事に乗り切るだけでなく、問題を起こさない人物の見極めが第一です。番組終了後に直ぐ、世間的から顔をしかめられるようなことを仕出かされて困ります。作品に泥を塗る真似をする輩では、どんな名演されても作品の性質上、避けなければなりません。

どうしても長きシリーズは、何より信頼へ傾くように思われます。
この頃の特撮ヒーロー作品が同じような事務所で占められるのも、業界の圧力等ではなく安全性を考慮した付き合いを重要視されたためか、と考えます。

こう考えれば、小林豊が仮面ライダーへキャスティングされたことは奇跡に近いことかもしれません。キャスティングには積極的な行動を示す武部直美がチーフプロデューサーだったことも大きかったと思います。

仮面ライダージオウ』において、過去の仮面ライダーをオリジナルキャストで揃える方向づけは武部直美の存在が大きかったことを考えれば、そのような推測を立てるわけです。

そして武部直美がライダーシリーズで務めたチーフプロデューサーは仮面ライダー鎧武が最後であり、その後においては『手裏剣戦隊ニンニンジャー』を担当したきりです。

ニチアサ枠に小林豊の出演により、BOYS AND MENもしくは所属事務所は知己は得ます。実際に、小林豊は主役に匹敵するほどの印象を残しておりました。

けれども今や若手俳優の登竜門となったニチアサ枠。今一つ地味ながらもウルトラマンでさえ出演すると、かなり違うみたいです。

芸能ネタ的な裏工作がうんぬんよりまず、オーディションに送り込まれる人数が関係しているように考えます。どれだけ送り込めるかが、事務所としては採用の鍵となっているように推察しています。

ただ一方で、主役以外はスタッフの一声も重要視されそうです。
直近であると『魔進戦隊キラメイジャー』のブルーとピンクが、それに近いのではないかと推測します。
あくまで推測であることを、ご承知願います(笑)

BOYS AND MENは名古屋のご当地アイドルなのですね、しかも実績も積み上げている。しかも武部直美も活発な活動を見せているわけでもない。

こうなると、なかなか東京に撮影所がある特撮ヒーロー製作側は、近くから大量に送りこまれてくる出演希望者に押されしまいそうです。しかも撮影側としては、拘束もしたいし縛りもないド新人がいい。

ウルトラマンティガ』出演自体はとても良かったものの、やはりジャニーズ縛りが後のイベントや出版物への影響があります。
仮面ライダー響鬼』やはり大河への同時出演が撮影上、かなりネックにならざる得なかったようです。

しっかりした活動拠点を持っているゆえに、キャスティングの採用からは遠のくか。

他事務所の俳優はその後も出演を得ているにも関わらず、小林豊が出演を果たしたにも関わらず、BOYS AND MENの誰かが続かないのか。
これは芸能界に詳しければ簡単に思い付くか、もしくは別の考えが浮かぶのかもしれない。

ただ特撮ヲタなりに、ヒーロー好きを公言して憚らない勇翔GAROVRに至るまで、どうしてキャリアの1つに連ねられなかったのか。考えずにはいられなかったわけです。

勇翔がなる可能性を踏んでいた

個性豊かなキャストで彩られたGAROVRです。
主人公の空遠はとても地味で、幼なじみとの逸話は泣けるものの、クライマックスへ至るまでは、これといった見せ場がありません。

回が進んでいけば、南雲香月、そして圧倒的なパフォーマンスで日向が迫ってきます。どいつもこいつも味があるキャストです。

そうした中で中心として追うようになるのが、天羽奏風の悪タレコンビ(笑)2人のやり取りが大きな魅力となっていきます。

個人的には、天羽奏風を注目して観るようになっておりました。
特に天羽は現代社会に自分の存在を持て余しているだけ、根は仔犬を飼う姿から知れるように、世話好きな優しい一面と持っています。しかも蹴落とすべき相手でも、身体を張って諭す強さもあります。
弱点になる甘さがあり、けれど芯がある。だから最終的には強さで主人公に劣っても、精神的な強さが最後の最後で顧みられる。

かなり挑戦的な作風のGAROVR
第1ライダーの定義を考えさせられた『仮面ライダー龍騎』に近いテイストで、準主人公の天羽へ黄金騎士は託されるか。
そういえば、空遠星合の幼なじみをなぞるように、天羽奏風の付き合いは少なくとも中学時代までは遡れそうだ。

最終回を迎えた今となっては、見事なほどまるきりな大外れであります。

もっともヒーローへ成ることへ背を向けるヒーロー番組は、現代においてGAROVR以外に考えられないほど。その強力な能力ゆえに拒否する作品はそれなりにあれど、売りである「ヒーロー」になることへの否定は、玩具を扱うスポンサーならば許すことではない。

玩具メーカーの後ろ盾がないという、特撮ヒーロー番組としては特殊な状況下だからこそ叶えられた結末です。

予算も従来の牙狼シリーズとは比べ物にならないほど抑えられていたことも予想が付きます。この点については、また別の機会にします。ネタが尽きないように・・・ではなく(ちょっとはあるw)GAROVRを引っ張りたいからです。

GAROVRがいつまでも印象の残していけば、キャストたちが何かしら特撮作品の参加へ至るかもしれない。
個人的には、勇翔が黄金騎士ではなくていいから、魔戒騎士を演じて欲しい。それがまた牙狼とは違った、勇翔に合わせた独自の魔戒騎士を期待したいところです。