仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】第37話「ソレはダレにも止められない」
以下、ネタバレ及び独自解釈による偏見(笑)が含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
余計な情報も悪くはない
アニメはまとめて観るパターンが多いのですが、特撮作品はほぼリアルタイムで追うようになりました。
なりました、というくらいなので、以前はまとめて観ていておりました。
特に、仮面ライダー!平成シリーズとなってから、次が気になるような展開ばっかりです。
土曜の夜に、不明になるほど酔い潰れても、日曜の朝は起きてしまう。仮面ライダー龍騎の頃は、そんな感じでした。まだまだ元気いっぱいなお年頃でした。
あれから幾星霜が過ぎ、元号が変わればです。
もう、あんなに呑めないわ。そもそもコロナ禍で、集まらないわ。というか、もういいわ。土曜の朝は『ウルトラマンZ』があるから、外出はしたくないわ。
そらもう17年、いや18年も経てばニンゲン変わります。元々そんな食は太くないし、胃もタフではない。そんな言い訳をかましております(笑)。
と、いうわけで日曜の朝を起きない理由を立て、録画を溜めての一気観への移行となります。
ただし、仮面ライダーは1年間通した50話近くになります。だいたいワンクールくらいを目処とは思うものの、観出せばそうも言ってはいられずです。
結局は、なんかバラバラで、取り敢えずまとめて観ることだけをしている感じです。
けっこういい加減だったわけですが、当の本人は「作品を正確に鑑賞できる見方」と思っておりました。弱年ゆえの恥ずかしい思い込み、としたいところですが、2010年代中期の作品群ウィザードからエグゼイドまでです。
けっこう最近であれば、精神の成熟と年齢は比例しないものの好例となってしまいました。
結局、ライダーのまとめ観を止めた理由も、イベント等を逃さないようにするためです。作品批評より娯楽性を優先です。弱いヤツなのです。
こうして毎週に渡って観る姿勢へ戻しました。こうしてブログを始められば、もうまとめ観へ戻らないというより戻れない。
行き当たりばったりの感想を述べるために、毎週に渡って観ます。それの方が当人にとって楽しいことも気づいてしまいました。
作品の良かった点・悪かった点?出来はどうだったか?それはきっっと自分なんかより批評眼が優れている人がやってくれている。
幸いにも特撮作品においては、贔屓の眼が働きます。悪い点の原因を考えているうちに、それも魅力!と思う冷静さを失った視点が作動します。
だから純粋な鑑賞など既に捨てており、放送内容以外の情報もどしどし取り入れることにためらいがありません。
今回、或人が真実の意味でヒューマギアの存在に疑念を抱きます。AIの行き着く先の懸念、それは人間を超えて世界を呑み込む存在へ。コンピュータをテーマにした古今のSF作品から、よく取りあげられている題材です。
現代を眺めても、AIによって生み出されたモノに振り回された人間が、何かを仕出かしています。問題は絶えません。
誰よりもヒューマギアを信じてきたからこそ、アークがまざまざと見せつけてきた負の面。或人がいつになく悩んで当然かもしれません。
ヒューマギアのイズに相談するわけにもいかず、不破さんはカッコ良い姿を決めているだけ(笑)或人は1人で抱え込むしかない状況です。
そんな或人に勇気を与える言葉を投げたのは、福添副社長。先代の社長である是之助ばかりでなく、父親型ヒューマギアの其雄まで引き合いに出して、飛電家からAIの、ヒューマギアの可能性を教わってきた、と伝えます。
今だから言えますが、個人的には児嶋のキャスティングには否定的な方でした。演技しても、普段のお笑いをやっている枠から出てくることはない。お笑いの部分は大丈夫だろうが、それ以外のシーンは無理だろう。
実際これまでが、そうだった。
展開が早いゼロワンです。
それだけ演技に説得力が求められます。
児嶋が演じる福添副社長の言葉と態度は、或人へ「怖くても逃げない勇気」を与えて然るべき説得力を持っていたと感じます。もしかしてそれは相方の不始末による苦難の最中で見せた演技だから、という贔屓目があったかもしれません。
ただそうした思い込みで、より感動を得られるなら、それでいいんじゃないか、と考える今日この頃なのです。
垓のパンツ
滅亡迅雷.netを完全に掌握したアーク。その圧倒さに、とてもではないが、サウザーごときで敵うようには思えない。
なにせ、仮面ライダーサウザーこと天津垓。
ご挨拶にきた亡が変身した仮面ライダーに、服を切り裂かれてパンツ一丁の姿となります。
まさしく愚弄された格好となります。
売り上げを伸ばすためなら、死傷も辞さない冷酷さ。しかしながら自社製品で危機を演出し、別の自社製品を売るという悪い意味ではるものの明晰さは健在です。
そんなやり手社長の垓が履くパンツに「ZAIA」の文字が。しかも実は模様のごとく「ZAIA」の文字で埋め尽くされておりました。これは自社製なのか、それとも特注であつらえたか。どちらにしても問題を孕んでいるような気がしてならない(笑)。
この「ZAIAパンツ」どうやらプレミアムバンダイで売り出すようです。宣伝文として、勝負パンツとしていかが?といった感じです。
個人的には、勝負パンツにするなど冗談ではありません。
もう負けっ放しじゃないですか。
エイムズを率いて垓は、アーク討伐へ向かいます。
そして見事に返り討ちへ合います。
道具が思考するな、と垓のセリフを奪うアークが放つ必殺技を受けて完敗です。
所持したとしても、ここ一番に履くパンツには間違っても出来ません。
けれど完膚なきまでにやられても、垓は言います。
「私は1000%、負けていない」
本人が負けていないと言うので、負けていないのかもしれません。ただ勝ってもいないので、やはり勝負パンツには出来ないところです。
この頃は、すっかり負けが板に付いてしまった垓です。華々しい登場当初の姿が嘘のようです。
ただし次回が『ボクは1000%キミの友だち』このタイトルから垓が浮上することを、期待しております。本心から、垓の活躍を待っております。
今日の不破さんに、唯阿さんカワイイ
アークの圧倒的な力に、すっかり消沈している或人を気にかける不破さんです。ただ不器用な方なので、うまい言葉などは出てきません。
ただ気に掛けるだけです。悪意ではなくそれこそ不破さん、饒舌さで他人を説得するなどらしくありません。
あくまで、「社長が元気なくてな」ぐらいが、不破さんらしい。
加えて、元同僚の唯阿へ友達型AI「アイちゃん」を手渡すくらいがちょうどいい。
おかげでアイちゃんに相談する唯阿が見られました。普段から想像できない素直な態度が、たまらんほどにカワイイです。ギャップの激しさが可愛さ倍増です。
やはりイズと唯阿は、ライダー史上最強のダブルヒロインかもしれない。
唯阿が見舞いに訪れた不破さんに、これまでのことを謝るシーンはむず痒い想いにさせられます。恋愛フラグは、もうとっくに立っているぞ!と叫びたくなります。
二人にとって「アイちゃん」はなくてならないヒューマギアとなったようです。
そのうち返せよ、と最後はカッコよく決める不破さんです。
ただここで、ふと思います。
マジで「返せ」って、言っていないよな?いや、きっと唯阿が返す段になったら、「お前が持ってろよ」くらいのことは言って欲しいところです。
やっぱり手元に置きたくなった唯阿の様子に、マジで返せ!なんてならないと、不破さんだからこそ信じきれないのです(笑)。
女心に対しての不破さん、心配です。自分だけ水を被って唯阿の手を引き、火災現場へ飛び込んでいったシーンが頭をよぎったりします。
それにアークが引き起こした暴走のせいで病院でも対応に忙殺されたかもしれませんが、それでも或人を1人だけ向かわせたくはなかった。もし何かがあったら、イズが怖いような気がしてなりません。
不破さん、或人の用心棒をよろしくなのです。メタルクラスタホッパーが勝てなくなった今、ゼロツー登場を待つより先に不破さんの活躍を期待している、いちファンなのであります。