【ネタバレありの感想】魔進戦隊キラメイジャー エピソード11「時がクルリと」#新作再開!

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

感心しています

働き方改革が通用しない分野が、エンタメ業界であります。
それはいかんだろう、という声も聞こえますが、監督の一声に左右される世界であります。

もっとも特撮ファンとして、かつての自分がそうであったように、現場は夢のためならば!の人々が集っているなどと思い込んでいた時期がありました。

あくまで仕事であり、生活がかかっています。
いい作品を作るためならば、といった一念でだけで、ずっと創作に携わるわけではない。少なくともスタッフ全てではない。

『帰ってきたウルトラマン』のスーツアクターきくち 英一(きくち えいいち)によれば、アクションの着地点が指示通りに決まれば拍手に近いリアクションが起こったそうです。
その理由が「早く帰れるから」。
若い頃は、ふざけてないか!と憤慨しておりました。再三繰り返しますが、若かったです(笑)

資金が回るハリウッドなど、撮影時間きっちりは当たり前。

そう言いながら『ターミネター』や『タイタニック』で知られるジェームズ・キャメロン監督が、定刻通りに帰るスタッフと大揉めに揉めたは有名な話し。『アビス』のメイキングでは、俳優たちが本気で怒っているのが分かります。
この作品は海底ものです。平成元年に公開された作品ですからCGなどはまだ先です。アナログの手法が取られます。本物の水が大量に用意されます。
俳優さん、沈められます。溺死しかけたそうです。そう訴える姿に(笑)がありません。マジです。

日本でもメイキング公開してくれていた「平成ゴジラVSシリーズ」を担当した川北特撮監督。病院の検査を入れていたスタッフに「死んでもいいから、打ち合わせが先だ」とキャンセルさせたりするなんて日常茶飯事だったようです。

これは特撮現場裏側を公開していたから判明しただけであって、上記だけに限った話しではないように思われます。

世間の多くを楽しませる作品を提供する指揮者は「人の道から外れている側面」を持つようです。

現代は、さすがに滅茶苦茶なことは・・・とは、言い切れないと思います。ウルトラシリーズに、牙狼シリーズ。日の目を見ない労苦は相当あるに違いありません。アニメーターが酷使されていると同等な意味で、作品は作られているかと思われます。

なんとか企業として体裁が保たれ製作されているのは「ニチアサ枠」
東映が撮影を再開すれば、ニュースになってしまうほど。これでは下手なことが出来ません。ターゲット層も児童を含めば、あからさまなブラックぶりは見せられないでしょう。

監督のなかでは、もどかしい想いを抱いている人もいそうです。なんだかんだ演出の陣頭を取る人は、映像の出来上がりしか考えていなさそうです。リュウソウジャー終了後のインタビューを読んで、そう思いました。
素晴らしいことです(笑)

コロナ禍に対する配慮をしながらの撮影に、時間の制限。特に撮影時間が絞られたことが、大きな足枷となっていたか。

6月1日に撮影開始となりましたが、ゼロワンは3週目の21日には間に合わないと判断されて作られた内容でした。

キラメイジャーは、単発エピソードの利点を活かして、撮りきれる内容を用意したようです。
ループもので、としたアイディアは現場を長く踏まえているからこそです。
いかに場所の移動を少なく、同じアクションに少し変化を付け加えていく形。クオリティを落とさず、作品を完成させる知恵は、さすがです。

でも本当はちょっぴりですが、再開後の一発目はキラメイシルバーの登場で派手に決めてくるか、と期待を抱いことがあったことを正直に告白いたします(笑)

時がクルリと#夢の諦め方

再開の一発目は、キラメイイエローこと為朝のお話しとなりました。

そういえば為朝がメインを張ったEP5『ショベローまかりとおる!』も、複雑な本音をさらりと描いた味わい深いイイ話しでした。

為朝絡みのストーリーは、実に奥深い展開が約束されているような気になった今回です。

無限ループに陥らせた犯人は、もちろん敵の怪人リセットボタン邪面です。
戦闘中において為朝ことキラメイイエローが、リセットボタン部分に触れたため、どうやら記憶が残せることとなったらしい。

リセットボタン邪面は同じ戦いを繰り返すことで、経験値を上げ、予測も立てられるようになれば、どんどん優位になっていく。いつかキラメイジャーを倒す時がやってくる、としたある意味とても地道な努力家です。

勝利へ近道はないことを知っている敵に、キラメイジャーはループするたびに苦戦へ追い込まれていきます。1人事態を把握している為朝ですら、活路が見出せないようです。

そこへかつてリーダーの資質を問うたキラメイレッドこと充瑠が自身で描いた「本気のくん」の絵を掲げます。
為朝はいつも本気を出していると返しますが、充瑠は「嘘だ」と即座に否定します。これには胸ぐらを掴む為朝ですが、充瑠は引きません。男同士の熱いシーンは、個人的にとても弱い。

そして、為朝は気づくわけです。
番組冒頭から出てきたeスポーツ大会の対戦相手。当初は、こいつが無限ループを行っている相手ではないか、と勘違いさせるほど不気味な若者です。

呪いくらいかけられそうな対戦相手は、実はケリをつけたい一心だった。プロゲーマーの夢、それはずっと夢見ていた職業であっただろうし、血の滲むような特訓も繰り返していたに違いありません。

なぜなら、為朝に本気で叩きのめして欲しい、と願うくらいだからです。プロになれる者など、ほんの一部。けれども本気で目指していたからこそ、未練が跡形の微塵も残らない敗北を望まずにはいられなかったのでしょう。

完膚なきまで叩きのめした相手から差し出せれた手を握り返す為朝。そして「本気で」を戦いのヒントにして、リセットボタン邪面をついに破ります。

今回、とても自分好みなお話しでした。新作だけでもありがたいところへ、純粋に1つのエピソードとしても好ましかったです。

キラメイシルバー登場で行こうぜ!などといったイベントへ目を奪われてはいけなかったのでした(笑)

《次回》ワンダードリルの快男児

勝てないことを悟ったリセットボタン邪面。戦いの生命線と言えるリセットボタンを、為朝ことキラメイイエローに渡して降参です。
けっこう悪いヤツじゃないリセットボタン邪面です。

しかしながら確実に悪いガルザが倒してしまいます。仲間内から「ひどっ!」と言われる始末です。言われて当然です。

そんなガルザと、我ら姫マブシーナことシーナちゃんの母星であるクリスタリア出身なのか?と思わせるキラメイシルバーが登場です。
結局、興味津々で待ち構えております。