騎士竜戦隊リュウソウジャー【考察か妄想か、読む人次第です】#スーパー戦隊版のMOVIE大戦#帰ってきたシリーズの再開を望む
これから『騎士竜戦隊リュウソウジャー』を観ようとする方が当ブログに訪れることなど滅多にないとは思われるものの、訪れてしまった方へ。
今回はかなり独自解釈による偏見が強いかと思われます。ネタバレにもなります。どうか、ご了承のほどをお願い致します。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
何度か訪れてきていただいている方には「ああ、またか」な内容であります(笑)。
終わった気になれない
StayHomeは性に合っていたなどと、ほざいていた日々が懐かしい。
この頃は、コロナが憎い!
ニチアサが総集篇ばかりになるに連れ、これはこれでおもしろいではないか、とは思っているものの、現場の苦労を偲ぶようになります。
さらに東映よりずっと零細な円谷のウルトラシリーズは、かなり厳しい様子です。スタッフの苦渋が滲み出てくる発言をちらほら見かけるようになりました。
結局は、身に降りかかってこないと実感できないようです。しかも我が身ではなく、特撮趣味を満足させてくれる現場の苦労によってです。
ここで書いている人は、所詮この程度であることを改めてご承知ください(笑)。
今回のコロナ禍で、大変というより「無念」を強いられた『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の出演者だと思われます。
なにせ前作パトレンじゃなくて『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のパトレンエックス(ルパンエックスとも言う)が、ファイナルライブツアーこそメンバー四六時中一緒の思い出深い活動だった、みたいなことを言っておりました。
ライブ公演こそ、メンバーずっと一緒か・・・もしかして追加戦士だったせいじゃないの!と意地悪なことを考えたりします(笑)。
念のため申し上げさせていただきますが、ルパンエックス でありパトレンエックスでもある高尾ノエルは、スーパー戦隊の追加戦士中1・2を争うほどお気に入りです。
個人的にルパパトは何度も見返す作品になった重要要素の一つとして、追加戦士の魅力は外せません。
リュウソウジャーのお話しです。
ファイナルライブツアーは、厄災到来によって「まさかの」中止になってしまいました。
個人的には、行ってもいいなぁ〜と思ったリュウソウジャーではありますが、東京がない(神奈川か埼玉でも良かった)。もうひとつ大事なことは、いかに同行する者(子供だけがベスト)を確保するかです。
そう考えれば、やはり近郊における公演がなかったので行かなかった。だから公演中止でも個人的ダメージは少ない・・・とはならない。
大人になったファンの楽しみ。舞台裏を、キャストの素顔を知ることに妙な喜びを見出します。
ニチアサが撮影後のトークショーを含めたライブショー映像ソフトの販売します。実に上手い戦略です。すっかりハメられているここで書いている人は、番組の思い出語りをするキャストを観るまで終わった気になれないです。
事情が事情なだけに仕方がなかったとはいえ、やはりリュウソウジャーが終了した気分になるには程遠いです。
なんだ、じゃっ、映像化で!
全国どの業者も一斉に代替公演を模索している状態であれば、ツアーなどはもう無理でしょう。しかも後続の新番組が新番組でなくなっている時期です。
製作側としても、どこまで引っ張り続けられるか。判断としては、もう引き際と考えて当然です。
しかしながら、準備はしていた「騎士竜戦隊リュウソウジャー ファイナルライブツアー」用意していたグッズはさばかねばなりません。
と、いうことで、このたび東映さん直々に販売です。
・「騎士竜戦隊リュウソウジャー ファイナルライブツアー」おはなしCD
・公演パンフレット
・ショー台本
以上の内容にてセット販売するそうです。
やっぱりCDとなります、この時世。ところで「おはなしCD」どういった内容であるかと言えばです。
最後にして最強の敵“リュウソウモーリア”出現――
東映公式HPから引用
リュウソウジャーVSリュウソウジャー
等しい力を持つ者の、異なる信念がぶつかり合う!
エラスとの最終決戦を終え、数か月。
ドルイドンは去り、平和が訪れた地球で、コウ達は別々の道を歩んでいた。
しかしある日、不穏な空気を察知した長老に呼ばれ、再び集った6人。
再会を喜ぶのもつかの間、突如彼らの前に倒したはずのドルイドンたちが現れる!
容赦なく襲いかかるかつての強敵。
そしてそこには、命を落としたはずの戦友・ナダの姿があった・・・
「モーリア様の命により、リュウソウジャーを始末する。」
そう語る彼らの正体はクローン。
秘密裏にリュウソウ族やドルイドンのDNAを研究していた医者により生み出されていた。
研究の末、“リュウソウモーリア”となる力を手にしたその医者の目的は、
「不公平な世界の破壊と再構築」。新たなる地球の中で自らが神として君臨することだった。
選ばれし力は「壊すため」か「守るため」か――
リュウソウの力を持つ者たちの、信念の行方は果たして!
7つの気高き魂が歩む“騎士道”は、真のクライマックスへ!!
あらすじだけでも、これは燃えます!
甦らせりし者の中にいる、ナダ。当初は戦う相手であるようですが、「絆」を取り戻し、クライマックスは「7人揃って」向かっていく。
そして、戦いが終わった後は、既に亡き身であるナダは・・・。
どう考えても、良い内容に決まっている!
良いに違いないから、思う。
なぜ音声だけなんだ!映像化しようよ!!!
ファイナルツアーで各公演地を抑えるよりも、撮影の方がずっと楽なはず!現在の東映スタッフは大変なはずだ、と今さっき言ってなかったか。いやいや、観たいものを作ってこそです。
はっきり言って、ライブショーではもったいない。
通常の映像ソフトとして、手元へ置いてもいいくらい。ストーリーだけで、そう思えます。
もう来季も予定していたであろう「VSシリーズ」の代替にしてもらってもいい。
かつてのライダーで見せた「MOVIE大戦」のような新旧それぞれのエピソードの後に、2大戦隊が交わるようなことをやってもいいのではないか。
夢は膨らみます。しかし一個人の夢なので、東映から販売される『おはなしCDスペシャルセット』に期待を寄せるしかない現状です。
https://www.toeihero.net/index.php?dispatch=products.view&product_id=997
その後が気になるリュウソウ
この頃のスーパー戦隊は迷走が激しい、と感じられる方もいらっしゃるようです。
キラメイジャーが従来の雰囲気を醸しだしているせいか、余計に言いたくなるのかもしれません。
キュウレンジャーから続くルパパトにリュウソウジャー。ファーマット破りをテーマにしてきたような感があります。
戦隊メンバーの構成を大きくいじってきたキュウレンにルパパト。リュウソウジャーにおいては戦闘フォーマットとストーリー構成といった具合です。
従来から観てきた人たちの目には、不安定と映った方もいるでしょう。
ただ、なぜ従来から外れる試みを行い始めたか。
やはり戦隊は行き詰まってからだと考えます。あらゆる面において『獣電戦隊キョウリュウジャー』が頂点にまで達してしまったため、同じではないにしろ、同じ形が飽きとして捉えられてしまう。
次作の『烈車戦隊トッキュウジャー』も、薦めたい佳い作品です。けれどもかつての『特捜戦隊デカレンジャー』が売り上げでは前作に届かなかったように、ルパパトがそうであったように、作品の評判がそのまま売り上げに繋がらない。
シリーズものは流れに逆らえず、ある時期を境にどんな作品でも下降線は避けられない。
ライダーを見れば作品ごとにがらりと変えてしまえば、前作ほどまでいかなくても、ではまたその次に、といったポジティブに捉えられる面があります。それでも「波」が存在しているのは、メインスポンサーであるバンダイの売上高から見て取れる通りです。
スーパー戦隊の方は、どうしても「継承」は必然とされています。
リュウソウジャーだけなく、ルパパトでさえ、この継承によってハジけ切れなかった側面が存在していたと思っています。
迷走とされる近年の作品こそ、実はスーパー戦隊の意識が強すぎたかもしれない。
むしろスポンサーサイドをさほど気にせずともよくなる年明けの回からこそ、スーパー戦隊の真骨頂だと思っています。クライマックスを迎えて、いかに演出サイドが好き勝手へ走るか。それで作品の印象が決定づけられると言っても過言ではありません。
個人的には、です(笑)。
さて、リュウソウジャーです。
前作が作品として高評価で玩具の売り上げ最低という、後続作品へ押し付けられる命題としては困難も甚だしい限りです。
「VS」を冠して打ち出した「シリーズ初」を反省点とし、まず「王道」にしよう。けれども回帰しきってしまうには、時期としてまだ早いかもしれない。
そういえば、今度のプロデューサーは初めての特撮現場だ。じゃぁ、好きにやっちまわね、と現場スタッフで考える者がいたのではないか?終了後のスタッフインタビューから、そんなふうに考えてしまうのです。
第33話になってから、予算使いすぎだと文句言うの、遅すぎるような気がしないでもない。監督は映像の完成度しか考えない人種です。その手綱は締めるまで、時間がかかりすぎているような気がする・・・。
良いことです、撮影現場とは、これくらいでなければいけません。
プロデューサーの話しを読むと、巨大戦が主だったから予算がかかったといった調子です。
予算削減のため、巨大戦に集中したわけではなかったことには、一本取られた気分になったものです(笑)。
まず第33話ぐらいの時点で予算を懸念しているようでは遅い。もうしばらくすれば、クライマックス。ここで手を抜かせては作品の評価そのものに関わってしまう。
よく頑張りました、リュウソウジャー!予算がかかってしまった作品だという目で見直すと、案外おもしろいかもしれません。
自分はおもしろいです。
それに個人的な趣向として、危なっかしいくらい試行錯誤した作品は残ります。むしろ完成度として完璧などという作品の方が、見返さないです。
そして印象が残る作品とは、得てして世間の評価が両極端に分かれるほうが多いから不思議です。
正義に仕える騎士と謳わせながら、実際は敵が生み出された理由が「正義の味方とする一族を滅する」ために生み出されていた事実。敵はおろか正義側も、争う歴史があり、いきなり無邪気に手を取り合うことはない。
設定をきつく突き詰めていけば、どんなハードなドラマが待っていたか分からない。
だから戦いを終えたその後のストーリーにおいて、出色なおもしろさを生む可能性が高いのでは?と期待してしまうのです。
カナロの想いが、アスナへ届くかどうかは些末な扱いで構いません(笑)。
ただ「グリーンの秘めた能力」は気になります。
現在のリュウソウジャーより前の世代。マスターブラックの回想が、マスターグリーンはかなりな強さを誇っていたことを窺わせます。もしかして、マスターレッドとは別口の活躍をしていたかもしれない。
ナダが「レッドのリーダー性」にこだわっていたのは、こうした経緯を知っていたからではないか?
結局は、強さゆえに強さへ執着してしまったためマスターグリーンは自滅する形へなってしまいます。
トワは、どうやら凄い才能が所持しているようです。それゆえに先代のグリーンと同じ道を歩んでしまいそうな危うさがあるかもしれない。
敵だったドルイドンも、リュウソウ族も、みなさん元気です。
かつての恩讐が渦巻く中に、悪い人間が絡んできたら、どうするか。特にリュウソウジャーの決断はシビアを求められるはずです。
騎士竜たちの復活も果たされなければ、なんだかそれは悲しい。
アスナとカナロはどうでもいいが、メルトとオトがどういった感じで過ごしているか確認したい(笑)。
ここは久々に「帰ってきたシリーズ」を再開してくれないか。真剣にそう願っております。