仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】「プレジデント・スペシャル PART.02」#令ジャネの感想もあり
以下、ネタバレありの、独自解釈による偏見もありです。どうか、ご了承のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
まずは情報解禁から
始まったばかりのキラメイジャーはなんとかなるだろう、と考えるものの、ゼロワンの方は心配になります。
これから最終章にかかろうかという大事な時期。しかも夏公開の映画が控えています。今後、どういったタイミングで劇場は解放されるか。予定としている7月下旬は、なんとも微妙です。読み切れるものではありません。
だからこそ準備が怠れないか、と思われます。
まったく大変な時期に当たってしまった作品です。
せめて「観て応援(公開前提)」したいものです。
映画もさることながら、基本となるテレビ放送分も急いで撮影しなければいけないから大変です。
けれど今回における総集編。大変な事態に押し切られず「単なるでは終わらせない」とするプロデューサーの言葉通りでした。
前回のラストで、ほんのり姿を見せた(笑)黒い仮面ライダーらしきものは、正真正銘の仮面ライダーでした。

名は『仮面ライダーアークゼロ』隻眼風のデザインがカッコいい!
声は今回の放送でも流れましたが、速水奨。相変わらずイイ声です。初めてマクロスでその声を聞いた時から・・・と始めれば長くなりすぎますので、やめておきます。
公式の説明を読む限りでは、ずっと取り沙汰されている「衛星アーク」人類滅亡という目的へ向けて動き出したなかで『仮面ライダーアークゼロ』を生み出した、といったところでしょうか。
名に「ゼロ」が組み込まれているところに、AIをテーマとする世界観を認識させ、何もない数字がアークの意志を感じさせます。
このアークゼロが、一体どういう経緯で形を為すかが、とても気になります。
誰も介さずに、姿を現すこととなるのか。
それとも、誰かが変身する形へなるのか。
誰かが変身するとしたら、いったい誰が?
或人を除く全員に可能性があるような気がします。
いやもしかして或人も変身させられる可能性も無きにして在らずです。
メタルクラスタホッパーも、最初は或人の意志に関係なく変身させられていました。
とても強大な力を有していそうなアークゼロ。誰がなるとは予想すら立てられない現在なので、個人的な希望を挙げたいと思います。理由も次の章にて、共に述べさせていただきます。
強かったんだよ、垓
特撮ヒーロー出身の俳優には、有名になって欲しい。
つくづくそう感じた仮面ライダー冬の劇場版『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』です。
シリーズが長きに渡れば、人気が下降線を辿る時期は必ず訪れます。
2010年代半ばにおいて、他作品に比べれば大きい数字を残しているものの、かつてのシリーズ作よりは落ちてきた平成ライダーです。
冬の劇場版も動員数が落ち気味の頃。『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL』は、満足いく興行収入を得た作品となりました。
動員が上がった理由として、旧作のライダーが集結したことは大きな要因です。そしてその集結したメンバーに、仮面ライダーフォーゼとして福士 蒼汰(ふくし そうた)の出演が何より大きかったと思われます。
すっかり人気俳優として活躍しているなかでの出演です。時代は変わったものだ、と感慨深いものがありました。
久々に友人夫婦と観にいった作品でもあります。福士 蒼汰が出るなら観てみたい、と奥さんが言い出したそうです。
翌年は、佐藤 健(さとう たける)が出演して話題になりました。
ウルトラマンに牙狼といったシリーズに足りないのは、主演級が後に一般的な人気を博すほどが出てこない。長くシリーズを続けていくには、出身俳優によって恩返ししてもらう(笑)それも重要な1つの手になっています。
レジェンド級俳優の再出演の効果もあり、大ヒットが続いた冬の平成ライダー。本当に、わくわくさせられました。歴代が揃うというのは、姿が見れただけで興奮してしまいます。
しかしながら観客、特に毎度のごとく足を運ぶファンは贅沢なもの。そろそろ「お祭り」的要素を潜めて、内容を重視するような作品にして欲しいなどと、ほざき始めます。少なくとも、ここで書いている人はそんな感じでした(笑)。
そして観たぞ『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(かめんライダー れいわ ザ・ファースト・ジェネレーション)。
いい作品でした。
或人と父親である其雄の物語りには、ぐっときます。ここは見返したほうが、より深く心へ浸透するかもしれません。
其雄が見せた行動は、今後の本放送において活きたエピソードとなりそうです。ヒューマギアの父が示した愛情が、ゼロワンという作品には欠かせません。
他にもイズが差別的扱いを受けても貫徹する行動や、バルカン&バルキリーのコンビネーションに「感動」してしまいます。力作だと思います。
ただし、タイムジャッカー。新たにフィーニスという者が出てきましたが・・・役柄自体にどうこうはないのですが、本来のタイムジャッカーであるスウォルツ・オーラ・ウールのトリオの顔が浮かびます。あれだけ本放送で役柄を張ったにも関わらず、映画には一切の出演が叶いませんでした。
出してあげたかったな、あの3人。『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』で笑かしてもらった後だけに、『令ジャネ』を見返すと強く思うのです。
劇場版はエンディング後に、次へ繋げる仕掛け「新たなる仮面ライダー」のお披露目をたいていの旨とします。
『令ジェネ』ラストを飾る映えある期待の新星は『仮面ライダーサウザー』天津垓の変身後における姿の初お披露目でした。
そして謎の人物から変身を果たす仮面ライダーへなった垓は、素晴らしい敵役を演じます。傍若無人といえる命令と隠さない野心。それに何よりも憎たらしいほど強かった。
しかしながら今回の総集編においては『仮面ライダーサウザー』全くと言っていいほど、強さを感じさせるシーンがありません。
単なるヤラレ役ではないか!
しかも敗北後における垓の「負け犬の遠吠え特集」にはセンスの良さもとい悪意ではないのか。続けざまに見せられて、声を出して笑ってしまったことを秘密にできません(笑)。
すっかり人気者になってしまった不破さんだから、ここは垓を応援してやるべきか、なんて気になります。でもやっぱりなるだけで、不破さんから垓へはいけません。
ならば、せめてもう一度、垓に栄光を戻したい。
自らの墓穴によって、ゼロワンとバルカンに敵わなくなり、滅には素のまま負ける始末。ザイアのデータを握る亡も失い、迅にだって敵うかどうか分からない。
ならばアークゼロの力を得るしか垓にとって、もう勝てる相手はいないのではないか。
以上が、垓は新しい力を得られたらいいね、とする理由であります。
もっとも新しい登場人物がアークゼロの力をかっさらい、サウザーを叩きのめすなんてパターンも大いに考えられますが。
ともかく、がんばれ垓です。本当に昔は強かったんだぞ。
今日ではなく次回だ、不破さん
不調のイズに、或人がこれまでをラーニングさせるという形で進行してきました。
ところが真相は、ゼロワンのデータを集めるためアークがイズを利用していたということです。
悪辣なアークです。垓のポジションを奪いそうで、今後のサウザーが心配です。
今回は「垓篇?」を中心としたお話しでした。
この垓篇。それ以前の滅亡迅雷.net篇に比べ、のったりしていて今一つという意見もあります。
確かに、番組開始当初の滅亡迅雷.net篇の緊迫感には及びもつきません。でも滅亡迅雷.net篇のテンションは類を見ないほど高かった、と言えるような気がします。
垓篇は、ともかく辛抱を強いられました。或人や不破さんに唯阿まで、これまで活躍を見せていた主役級のライダーが貶められ続ける展開です。
もやもやするお話しが、ずっと続きました。
ただ押さえつけられていた分、浮上の際におけるカタルシスは相当なものがありました。
メタルクラスタホッパーを、イズを初めとするヒューマギアの尽力によって或人が制御を可能にし、初めてサウザーを打ち破ったシーン。
垓の道具にすぎないことを知った不破さんが、励まされた或人を共に変身するシーン。そして自力でランペイジバルカンへなったシーン。
唯阿がようやく垓を吹っ切り、バルキリーで立ち向かう。そして置き土産だと言わんばかりの辞職パンチのシーン(笑)。
個人的には全体とまでいかないまでも、見返す頻度は圧倒的に垓篇になってからの方が多いです。
ためてためて一気に甦えるパターンが、個人的にはドツボというくらいハマるようです。
次回は、不破さん好きのお待ちかね『シューティング・スペシャル』。
今回は、ほとんど出演がなかった不破さん。しかしながら次回予告を普段の山寺宏一を力づくで押し除けたか、担当してみせました。
さすがの不破さんですが、次回の設定は「つまらん人生」と言われて落ち込んでいるという、かわいい姿を見せているところに唯阿が声をかける形だそうです。
不破さんイジりは必須と分かる設定に、総集編でも楽しみには違いないです。