GARO-VERSUS ROAD-【感想*ネタバレあり】#6[GAME OVER]

2020年5月14日

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

主要人物

空遠世那(クオンセナ): 松大航也
天羽涼介(アモウリョウスケ):勇翔(BOYS AND MEN)
南雲太輔(ナグモタイスケ):時人
香月貴音(コウヅキタカネ):とまん
星合翔李(ホシアイショウリ):清水尚弥
奏風大(カナタダイ):門下秀太郎
日向蓮(ヒュウガレン):Reiji(TOK¥O TRICKING MOB)
朱伽(シュカ):桃月なしこ
伽堂アザミ(カドウアザミ):日南響子
葉霧宵刹(ハギリショウセツ):丸山智己

『GAME OVER』という、何かが起きそうなサブタイトルが付いた今回です。
個人的には、ゲーム自体に何か変化が起きるか、と予想しておりました。
ハズレです(笑)
ある意味において、事態に対してストレートな命題でした。
個人的には、意外でありました。

GAME OVER

幼馴染み

空遠星合の関係が、ぎゅっと濃縮された回でした。

前回に、アザミから「友を疑う心」を植え付けられた空遠です。

冒頭から、幼き頃から友達であった2人が流されます。いじめられている星合を、空遠が助けに入っています。

サバイバル・バトルのゲーム内へ戻れば、空遠星合はぎくしゃくしたまま。
空遠は宿した疑心の種を、簡単には発芽させない。けれども星合の人殺しさせたくない気持ちが、却って仇になってしまう。
生き残るしかない状況に、良心的な性格と星合への疑惑ゆえに空遠はどうにもならない激情へ駆られます。

ゲーム仕掛け人であろう葉霧アザミがモニターで監視する空遠の姿から黒い気=陰我が大量に発生しています。仕掛け側からすれば、思惑通りといったところか。

それでも空遠にとって、星合の言葉は利いたようで、バトルに精彩がない。ピンチなれば、そこは星合も見過ごせず守るため代わりに戦います。

今回のサバイバル・バトルは、相手を殺傷するだけでなく、巻かれた首輪の後部のボタンを押すだけでもいい。押されれば爆発して消えていきます。
不測の事態が発生しやすいわけです。

だから誰かを殺す真似はしたくないとする星合でも、揉み合い内に相手の爆破ボタンが入ってしまう。

これが空遠の「友を疑う心」を開花させてしまいます。
言ってはならないことを口に出してしまい、星合もまた深く傷きます。

そこへアザミの引導もあって、陰我星合の身体へ流れ込みます。

前回、陰我を全く保有していない星合の参加を葉霧が疑義を呈した際に、選定者たるアザミは見ていれば分かるといった返答をしていました。

星合は、大量の陰我を保有していたわけではなく、空っぽゆえに受け皿になり得た。そう個人的に解釈しましたが、別の理由があるかもしれません。

ホラーになるほど陰我を吸い込めた星合。しかしながらわずかに残る自意識の中で、自ら首輪のスイッチを押します。
首輪のスイッチは、まさしく星合を活かすためにあったような設定でした。

自爆した星合により、生き残りラインの8人になったことでゲームは終了。皆が元の世界へ戻されるため消えていきます。

現実に戻れば、空遠は真っ先に星合へ電話します。

電話に出られても応えられない消滅寸前の星合が洩らします。

「……空遠、ありがとう」

聞き留められなかった空遠は謝りながら崩れ落ちます。

そんな様子すら監視している葉霧アザミ
しかしながら、空遠が全く陰我を発することなく号泣する姿には、今まで見せなかった表情を作ります。

星合を手痛い形で失うことで空遠に感情をたぎらせ、陰我を大量発生させたかった。その当てがハズレての当惑か。
それとも純粋に、友を失い悲嘆に暮れる若者の姿に打たれたか。

ゲーム内にて、星合が自爆する寸前に空遠へ投げたキーホルダー。とても大事な物であることを教える幼き日のエピソードをエンディングに持ってきます。

伏線で引っ張ってのキーホルダー出しではなく、キーアイテムを先に登場させてから事情が知れるエピローグへ、という持って行き方が良かったです。せつなさをより感じさせる、上手い構成でした。

当作品が面白いわけです。

無茶な人

シリアルキラーと呼びたいくらいの日向
問答無用で斬り殺しまくる手口から、人間性の忖度する間がありません。ともかく、やばいヤツとして片付けるしかないこれまでです。

今回もまた人殺しが好きでたまらないといった、やばい風情は変わらないものの、アクションがカッコいいのです。
短剣を両手にし、宙を何度も舞う姿には、もしヒーロー役であったなら人生が変わったのではないか、と思わせます(笑)
演じているReijiという方が、武術や体操をベースにしたパフォーマンス・グループに所属と聞けば、さもあらんです。

香月は、もうすっかり本性丸出しです。
前科者はやることが汚いと罵倒されても、平然です。
「顔はキレイでしょ」と、人を喰ったような態度を崩しません。

そんな香月を前科者としてなじったのは、南雲
記憶力に優れているだけでなく、クレーバーな思考も働き、周囲を上手く利用しながら生き残っていく。

ただ今回において、空遠星合の間柄には何か感じた様子を見せます。実際に変わるかどうかまでは分からないものの、自爆寸前の星合へ駆け寄ろうとした空遠を引き留めたのは南雲です。

直線的行動が目立つキャラが居並ぶなか、南雲は考えが揺らぐ役割りを担う可能性がありそうです。

直線的といえば、チンピラ呼ばわれされる奏風
現実世界では、残忍なヤツです。間違っても好意的に捉えてはならないキャラです。
にも関わらず、サバイバル・バトルに興じる姿に気持ち良さを感じてしまいます。

いきなり持ち出す武器が、バット。しかも木製ときます。
しかも相手が日向とくれば、まさしく好カードといっていい。強者同士のバトルですから、木製バットなど簡単にへし折られます。

けれども奏風は蹴りや拳といった形で見事に応戦です。というか、武器がないほうが戦闘力が上がるような気がしないでもない。

武器を持たないと言えば、天羽です。もしかして手にはめたオープンフィンガーのグローブがパンチの威力を増大させる代物かも知れませんが、ただの飾りである可能性もあります。

存在しているだけで陰我を発するほど秘めた凶気を持つ天羽です。ただそれが策略や謀略とは縁遠い。

フィールド外で待ち構えるホラーに我慢がならないようです。

天羽から、ホラー退治するからこの場は任せた、とばかりの妙な信頼感を寄せられた奏風は「本物のバカだな」と言いつつ引き受ける格好です。

実際にホラーへ対峙したことで判明したことは、人間ではホラーに全く歯が立たないということ。そしてホラーの力具合はアザミがいとも簡単に操れること。

ホラーの圧倒的な力を目の当たりにして、裏社会でのし上がりたいとする奏風は、一匹狼の天羽と違い冷静です。
「俺たち、完全に遊ばれているな」
不良であるが、頭の回転はいい。見かけでは判断できない人物です。

天羽もまたどうなるか。
暗い凶気を抱え、暴力を振るうことを何より至上としてきています。
しかしながら星合が自爆するまでの空遠が取る行動や態度に表情が動いています。
心境の変化が、生じるか?店では、仔犬を可愛がる天羽です。今後において、注目したいところです。

今回は役者たちが繰り広げる演技の熱というものが、充分に伝わってくる回でした。

次回は、6.5

次回は、#6.5 特別編[CHECK POINT]。

正直に申しますと、最初にこれを知った時は、イヤでした(笑)
せっかくここまで盛り上がってきての総集編です。所謂、次週は「お休み」ということです。
早く続きを観せてくれ!でした。

しかしながら、この作品はキャストの熱演あってこそです。
『GARO -VERSUS ROAD-』は、特撮が入っているものの、俳優の力量を何よりも必要とする作劇へなっています。

群像劇として、個々がきちんと立っていることが作品の面白さに繋がっていると思います。

まだメジャーになっていない役者陣。これが仮面ライダー等の大きな制作会社の下ならば、ネットを中心に裏側を積極的に見せてくれますが、そこは如何せん牙狼シリーズです(笑)
仕掛けの規模では比較になりません。

キャストの素顔を見せる回が挟まれなければ、裏側が見えない『GARO -VERSUS ROAD-』です。
作品の裏側など知りたくないという視聴者もいるでしょうが、個人的にはヲタなので、メイキング的なものは必須です。
普段はどんな喋りや表情を見せるのか。役柄として「クセの強い」人たちを演じているわけですから、ギャップを楽しみにしてます。
ギャップがなかったら怖ろしいな、と思っています(笑)

少し真面目に考えれば、撮影が間に合っているか心配になってきます。当初から中間地点で総集編を入れる予定をしていたなら、問題はありません。
昨今の事情で撮影を中断したため、クライマックス手前で放送分が間に合わないというのが最も恐れるところです。

ならば、今のうちに時間稼ぎをしていただいた方が良いです。
この考えは杞憂であって、総集編とキャスト同士の会話を楽しませてくれる予定通りの放送回であることを願わずにいられません。

まさかの星合消滅、主要人物の初の脱落となりました。なれば新章となりそうな第7回は、やっぱり待ち遠しい限りです。