仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】第34話「コレが滅の生きる道」
以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
オロナミンCと垓
こんなご時世です。
こんなご時世とは、コロナ禍です。そのために経済停滞も起きてます。
ちゃんとゼロワンには、CMが付いているだろうか?ACジャパンばかりになっていないだろうか?
普段なら飛ばすところをチャックせずにはいられません。
やはりCMをハズしてはいけなかった。
「オロナミンC」のCMが、仮面ライダー揃い踏みです。
ゼロワン・バルカン・バルキリーに変身する3人が、ターゲット層は子供達だといった調子で宣伝しております。
元気で爽やかに、といった具合です。
しかしながらです。或人は別段問題なしですが、どうも不破さんと唯阿が固く見えてしょうがない。
役者さんの問題ではなく、劇中のイメージが強すぎるからだと思っています。
なにせ笑うのが下手な元エイムズのライダーコンビ。仏頂面な男とシリアスな女。
それが爽やかな笑みを振り撒かれると・・・CMを観ながら笑ってしまいました。今回、笑いが生まれる場面はなかったわけですが、思わぬところでツボを突かれました。
仮面ライダーに初めて笑いを持ち込んだゼロワンであります。新機軸としての期待は、だんだん変な形を為してきた気がしてなりません。
笑いが変質しだしたのは、垓の登場が大きかったです。
1000%は相変わらずですが、この頃は「永遠の24歳」が影を潜め寂しいところであります。
殴られた跡も生々しい頬の絆創膏もさることながら、唯阿に去られて出番が激減です。相手は福添と山下といったおっさんコンビです。
すっかり不遇な立場となってしまった垓です。
ザイアスペックからレイダーの利用へと野心を掲げた矢先に、ザイアスペックがハッキングされ暴走です。
今回はまた実にずいぶんな目に遭っています。
そして何より登場シーンが、わずかで気の毒なくらいです。
そこで「オロナミンC」CMの話しへ戻ります。
CMは或人とイズが並んで締めます。ゼロワンですから、イズを登場させないわけにいきません。
ただ、もう一押しでヤツ、もとい垓が登場して「1000%」を決めてくれたら、もっと笑えていただろうなぁ〜という妄想が止まりません。
いろいろあるけれど垓だってサウザー!仮面ライダーです。
でもそう言い出したら、滅に迅、そして雷。そしてこれから、亡はどうなる?って状況です。
やはりCMは、或人に不破さん、唯阿に頑張ってもらうしかないようです。
それに唯阿においては、もしかしてお馴染みのビジネススーツ姿は、もうCM内でしか見られなくなるかもしれません。
唯阿のファッション姿が、これから大きな見どころになるか。服装一つでここまで注目させてくるところが、やはりヒロインの1人です。
復活か?の雷と或人がせつない
ここに来て「雷」がクローズアップです。
今回は滅が或人へ、雷のデータを寄越せというお話しでした。まだ登場とはなっていませんが、胸を撫で下ろしている自分がいます(笑)。
これまで、何度か紹介させていただいているムック本です。
売り上げが伸びれば嬉しいもの、といった面で推していた部分もありましたが、やはり第一の理由は「雷」へ行き着きます。
けっこう好きな宇宙野郎と、その弟。
仮面ライダーに変身したくせに、たった一回こっきりだなんて・・・大森プロデューサーならやりかねない(笑)。
写真集が、宇宙野郎の最後の雄姿となるのではないか、と危惧しておりました。
ただの杞憂でした。
滅亡迅雷.netの今後における活躍へ備えた写真集だったわけです。
さすが長年に渡って制作している会社です。ただ人気をあおるだけではない意図の深さです。
予告では、復活しそうな雷です。
仮面ライダー雷への変身はあるのか。それとも、あっさり退場となるのではないか、とする不安もあります。さっくりヤラレ役という運命から逃れられないような気がしないでもない。
ちょっと不破さんとキャラが被っていたから、どうでしょ(笑)。
けれども雷としてより、宇宙野郎雷電という立場。弟である昴と対面した場合のドラマが観てみたい。
雷には頑張ってもらって複数回の登場を祈ります。クライマックスまで活躍するかもしれない。個人的には昴との絡みで終わったとしても仕方がない、とも思っています。
ここにきて、俄然に注目の雷でございます。
そんな雷を復活させるさせないで、滅と或人の対決といった様相でした。
滅は相変わらずの「アークの意志に従う」だからやり方が非情です。
今回ゲストとなる農業管理ヒューマギアのミドリ。ヒューマギアなれど「人質」となるばかりでなく、結局は破壊されてしまいます。
滅は、或人が父と慕うヒューマギアの其雄を原型としています。特別に思い入れが深い父親型ヒューマギアです。
それが何の罪もない、ある意味において同族と言えるヒューマギアを平気で抹殺できてしまう。
或人からすれば、滅の行為は父との思い出を踏みにじる行為であり、新たな会社を興してでも守ろうとしていることへ泥を塗っています。
辛い出来事はそれだけでは済まず、せっかくダブルライダーキックを決められるほど通じ合えたと思っていた迅に雷のプログライズキーを奪われます。
手痛い裏切りに遭ってしまいます。
今回は或人にとって、ずいぶんキツイ展開でありました。
今日の不破さんとマッドな唯阿さん
不破さんが不調です。
事の騒動が収まった頃に、やってきました。謝りながらカッコよく変身しようとしたらお終いです。ただのギャグ扱いになってしまいました。
不遇の扱いを予兆させる出だしです。
「社長出勤ですか、不破諌さん」
遅れてきた不破さんの許へ歩み寄ってきたイズの言葉です。ちなみに、にこっとしながら言います。
こ、こわいんですよ、ここのイズ。
氷の微笑で、皮肉たっぷりです。
まさしく飛電製作所は或人が営業し、他の経営はイズが責任持って運用していることが分かります。
自覚を以って社員管理を行っているようです。
だからイズは、ただ責めるだけではありません。ちゃんと不破さんが信じていた記憶が偽物であった件で揺らいでいることを持ち出しフォローします。
良からぬ点は厳しく指摘しながらも、事情を鑑みることを忘れない。実は、イズ。理想的な上司像なのかもしれない。
よくある理想の上司は誰?ときたら、世間の印象でしかない有名人より、イズと答えたい。そう思わせる一連のシーンでした。
それにしても、不破さん。意外と言っては失礼かもしれませんが、12年前の記憶が捏造されたことを引きずっております。
しかし引きずっているといっても、不破さんです。
頭の埋め込まれたチップ内にいる亡が夢を見たいとすれば、よっしゃとばかり受け入れる度量があります。
今回は、センチになることもあるんだよ、といったところではないでしょうか。
豪放磊落に見えて、繊細な部分もある。ますます魅力が増した不破さんであった、としていいと思います。
ただし出だしから嫌な予感がした不破さんの扱いは、唯阿への伏線でした。
ザイアを辞職した唯阿は、迅が出張る滅亡迅雷.netの意向を受けて「亡の解放」を引き受けます。
そこで見せる普段着というか、お出かけ用とでも言いましょうか、初めて見せる格好が素敵すぎます。ジャケットを脱げば、肩開きのトップスときます。
唯阿さんオシャレです、そしてよく似合います。本当に美人なんだな、と改めて認識します。
ただ唯阿さんは、内面が研究者です。外面に惑わされると、あっさり拉致されます。
そして組織を離れた研究者は忖度がありません。いやそれはきっと不破さんを信じているからこそ無茶な実験をしたんだ、と信じたい。
信じたいのですが、迅が不破さんの身体を心配するほどです。
つまり唯阿さんのマッドサイエンティストか!といった姿に、迅がダダ引きしているようなのです。
もしかして迅が、或人から滅へ翻るような行動をしたことと無関係ではないかもしれません。笑いたいところですが、マジでそう思っております。
美人の容赦ない姿は、よりいっそう怖ろしげに見えるものです。
美人といえば、夜の月明かりを受けるような飛電製作所の一室で或人と語るイズも、いつになく綺麗さでした。普段はかわいらしさが上回るイズですが、このシーンによって元来が美人さんであることを再認識です。
やはりゼロワンは、Wヒロインが際立っています。
次回は『ヒューマギアはドンナ夢を見るか?』。
今回は、或人にとって少々辛い話しでした。今度は光明が見えるか、それに不破さんは本当に雇って間違いがなかったのか(笑)。
雷や亡といった登場も「そそる」ところでもあります。楽しみしかないです。