魔進戦隊キラメイジャー【感想*ネタバレあり】エピソード8「エクスプレス電光石火」#新アイディアにときめきます

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

なるほどのアイディア

我らの姫マブシーナの父君であり、クリスタリアの王様だったオラディン。声を担当するは、ナレーションと共にこなす杉田 智和(すぎた ともかず)です。普通にアニメを観ていれば、絶対に耳にしていないはずはない有名な声優であります(笑)

人気も力量もある杉田智和です。
当然ながら、特撮作品においても活躍しております。

直近で印象深いといえば、何を差し置いても『ギンガ』です。

『ギンガ』とくれば、2013年に放送されたウルトラマンの方が、まず頭に浮かびます。
それを踏まえて、2019年『仮面ライダージオウ』に「仮面ライダーギンガ」が登場した際はウケました。

わかる人にはわかる制作会社を越えたマニアックなお遊びは、ヲタが異様なほど敏感に反応するところであります(笑)

ウルトラマンの円谷とニチアサの東映。両方の現場を並行するように参加するスタッフもいれば、垣根は低いというより無いようなものかもしれません。

昭和な時代。東宝特撮スタッフが他社の現場に参加する際は、内緒だったそうです。
それだけ特撮市場が大きく、利権が生じるほどであった、と考えていいかもしれません。

現代において、縄張り争いなどといった悠長なことはしていられません。なにせレギュラーで特撮番組を継続しているのは、たった2社ときます。しかも、もう一方は年間通じて新規撮影に取り組んでいるわけではない。

両社ともお互いに刺激し合って沈没しないよう、理解し合っているみたいで喜ばしい限りです。

前作のリュウソウジャーにおいては、思い切り『帰ってきたウルトラマン』をかましてきておりました。あれは東映と円谷の垣根ばかりでなく、新旧といった深い溝(笑)を飛び越えるネタ振りでしたね。

いい時代になったものです。

スタッフを含めて、すっかり混じり合うようになった東映と円谷。しかしながら、撮影ポリシーの違いは巨大特撮のカット割りに感じます。

円谷は、細かく作り上がられたミニチュアを強調する下からのアングルが特徴的です。巨大感を優先した、円谷の伝統的な割り方と言えるかもしれません。

東映は、どちらかというカメラを上げます。ビルの頭ナメが多い、全体を捉える、巨大感よりアクションを重視した割り方を主にしてきます。

お互いがそれぞれの特徴を出した特撮画面作りは、ヲタとしてはたまりません。

本当に特撮ファンにとって、いい時代になったものです。

そして東映特撮が真価を発揮するのは、仮面ライダーよりスーパー戦隊の方だと思っています。

ミニチュアで作られた世界。ここで書いている人は、作り上げられた街並みの魅力から解き放たれることがないようです。

クリスタリア王の弟であり、裏切ってはヨドン軍に加わり地球へ侵攻してきているガルザが操る巨大ロボは、スモッグジョーキー

上記の画像は、商品紹介から引っ張ってきております。玩具です。

スモッグジャーキーの玩具がよく出来ているというより、劇中に登場する姿自体が玩具そのものといったデザインです。

スモッグジャーキーが登場すると、まさしく「おもちゃ箱をひっくり返した」ような絵面になります。手にして遊びたくなるような、わくわく感が湧き起こります。

玩具らしい「おもちゃ」のデザインが、当作品における「さすが!」の一つだと思います。

個人的にも気に入っている、とも言えます。

敵メカながら魅力的なスモッグジャーキーです。
それをキラメイジャーの新メカ『魔進エクスプレス』は、スモッグジャーキーの変形前である魔進ジョーキーを乗っ取る!まるで正義側の行為ではないみたいな表現ですが、利用することは確かです(笑)

敵将を搭乗させたまま敵のメカと合体して、さらなる敵を粉砕する。このアイディアは秀逸ではないか、と思います。まだまだ新しいアイディアはあり、それを実践していく状況が特撮作品を続けていくでの要となります。

魔進戦隊キラメイジャー』は「懐かしい雰囲気」に「新規の要素」の掛け合わせをしていく。その象徴的な事例が、今回の新しい魔進ロボ『キングエクスプレス』であるような気がします。

一面では終わらない

1人でロボを操縦するレッドに、他のメンバーの必要性が感じられないといった意見もあった前作です。最終回を観終われば、レッド突出の活躍は最後の最後を活かすためのフェイクにも似た仕掛けであったことが分かるわけですが、参考にすべき意見として取り上げられたと思われます。

今回のレッドもまた突出はしています。ただ他のメンバーとの間に引かれた線を、うまくぼやけさせているように感じます。

強引に過去の例でなぞれば『侍戦隊シンケンジャー』に見られたレッドが殿様で他のメンバーが家臣といった構成に近いくらい、明確に分けられているように見えます。

ただキラメイジャーの場合は、他のメンバーが優れ者とし、リーダーはレッドだからといった理由だけです。

上に立つ方を成長過程をより必要としそうなキャラにしたことで、メンバー間の差が離れているように見せません。

ちょっとへなちょこ気味でありますが、本人にしか持っていない資質があります。
誰もが、というよりも、それぞれに伸ばさなければいけない個性があります。
けれども一方で、周囲の無理解な特訓によってもたらされた限界が、また一段とレベルアップを促します。

個性や努力といった言葉の響きだけで全ての判断は出来ない。事情や状況によって、良くも悪くにも働く。

他者を許さない正義が世間にはびこるなか、特撮番組の制作スタッフは一面だけを捉えて訴えるストーリーにはしません。
現在の特撮番組を応援していきたい気持ちを再確認させてくれるエピソードであったこと、コロナ禍で揺れる現在だからこそ観られて良かったです。

そんなレッドは、どうやらクリスタリアの王さまと通じる面が多いようです。
娘としては、父に似ている男性は頼もしいでしょう。いや惹かれるキッカケとなる要素として、大きいです。
言動もまたかわいらしい限りです。
キラメイの中で、最も女子している王女さまであります。

ただ王女さまの、マブシーナ。う〜ん、現在のところ、種族の壁は越えられなさそうな容姿であります。
けれども、まだまだ序盤であれば、どんなロマンスが待ち構えているか・・・全く想像がつきません(笑)

「4人と5人じゃ大違いなんだよ、俺たちは!」

イエローのこのセリフへ至るまでの、5人揃っての変身にアクションは、ここまでのハイライトと呼べそうなほど熱いシーンでした。

次回は『わが青春のかるた道』。
ストックが尽きる5月半ばまで近づいております。どうなるかは分かりませんが、今は放送される分を大事に観ていきたいです。

結果がオールライト!といった調子で、いずれ笑い合いたいものです。