仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】#33「夢がソンナに大事なのか?」
以下、ネタバレありの、独自解釈による偏見もありです。どうか、ご了承のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
いい話しです
CMに「ACジャパン」が入っておりました。
仮面ライダーという巨大コンテンツにも、CMの隙間が発生しているようです。コロナ禍を感じ入ります。
いつかコロナ禍も収まる時がきます。まちがいないことです。
その後に念頭へ置くべきは、経済的な面です。個人として、どれほどの貢献が出来るか分かりませんが、仕事を頑張ろう、と。病いの恐怖の次に考えなければいけないのは、生活上に生じた痛みです。
いかに正確な目標を持って、事の次第に当たれるか。今から備えたいところです。
そう、今後について視野に入れて考えるべき頃か、と考えたりした今日です。
しかしながら、まだまだ「自宅自粛」の期間。ゴールデンウィークに、どこにも出かけられないと嘆きの方も多いでしょう。
個人的には、です。
誰との付き合いも必要としない長期休暇が、例年以上に予定を浮かび上がらせます。もちろん出かけるではありません。録画してある番組とこの頃はご無沙汰になっている作品。あの本に、コミック。そういえば1日かけて集中的に聴きたいミュージシャンもいる。
視聴・読書だけで予定がすっかり埋まってしまいます。足りないのでは?と思うくらいです。
やっぱりブログは自粛・・・いやいやこれだけはやろう。イベントが困難な中で、普段通りの更新が可能とするは個人ブログくらいではないか!
もっと本音を言えば、ブログくらいやっていないと、マジ廃人化しそう。つまり自分のためにやるべきなのです。カッコつけて言ってんじゃねーよー、といったところです。
つまり何が言いたいかといえば、夢とまで大袈裟にしなくても目標くらいは持っていたいものだ、と今回のゼロワンで感じた次第です。
夢と言えば耳障りはいい。こうしたヒーロー番組ではつい単純に昇華させがちですが、令和の仮面ライダーはさすがです。
テニスコーチ型ヒューマギアのラブチャン。どう見ても「(松岡)修造モデル」熱血型の悪いヤツではないが、相手の可能性を信じすぎるきらいがあります。確かに大物になれそうなプレーヤーならば問題がない、というより、こうしたタイプでなければいけません。
スポーツといった世界は誰でもプロになれるわけではありません。始めた頃は、誰だってプロのプレーヤーになりたいものです。個人的にも身の覚えがあります。
ラブチャンの指導を受けていた圭太は高校生です。
高校生ぐらいの時です、スポーツで将来を目指せるどうか、自分の才能を見極めるのは。そこそこに出来ていたけれど、ここまでかと思う時期であることは、個人的な経験と重なりました。
ただプロになれなくても、好きで始めたスポーツであれば今後も付き合っていきたい。
練習が辛くて止めてしまう、というわけではなく、自分で才能を見切らざる得なくなっただけ。圭太について、そこまで描かれていたわけではありません。それでもラブチャンにコーチとして力を発揮できる場所を探してきます。
テニスが好きという気持ちには変わりない圭太の姿に、あれこれ想像してしまいました。
そしてこの行為は、人間がヒューマギアへ夢を与えている。
番組当初は、まだヒューマギアを世の中に役立つかどうかの基準でしか見ていなかった時分とは、個人的にもずいぶん変わったようです。
平成ライダーのほとんどが前後編としてきたのに対し、令和第1弾のライダーは1話完結の体裁を頻繁に取ってきます。根底に流れるストーリーがありつつですから、停滞のないライダーシリーズです。
CMさえ覚束ない時期でも、応援は弛まずしていきたいです。
ただです。
番組合間に流れる通常CMにおいて、ランドセルの宣伝がありました。
「ランドセルは天使の羽根」といった、聞き覚えのある方も多いのではと思われる有名なフレーズのCMです。
松岡修造が出て参りました。天使の格好をしております。
普段なら何とも思わないのですが、今回イラっ💢ときたのは、きっとラブチャンの好感度を下げるように見えたからではないか。そう自分に問いかけている現在です(笑)。
今日の不破さん&唯阿
なかなかショックな今日の不破さんです。
12年前にヒューマギアに襲われたという過去。それがバルカンに変身するに至った熱い想いでした。
以前ならば、ヒューマギアに対する復讐としたところですが、現在は熱い想いであった!とします。
不破さんにとってバルカンとして戦うに至った熱い想いの発端である、中学時代にマギアから襲われた記憶。
それは、嘘でした。ただ仮面ライダーとして利用するため偽りの記憶を埋め込まれていたようです。
この事実に、ここで書いている人の感想としてはです。
なんだ不破さん、良かったじゃん!です。
もしかして12年前のマギア襲撃において、本当は不破さん死んでいたんじゃないか、と疑っていたものです。実はヒューマギアなんじゃないか、と視聴者なら一度は考えずにいられないことです。
でも襲撃されたこと自体が嘘でした。
良かった、良かった。むしろこれで不破さんのヒューマギアを憎むという不毛な感情から完全に解き放たれたわけです。
不破さんを応援する身としては、この程度で済んで良かったです。
それでも一応ショックは受けるみたいな不破さんです(笑)。
でも、すぐに立ち上がることは確信しておりました。
なにせ、今やヒューマギアを拾ってくる不破さんです。過去の恩讐くらい越えてみせる漢となっております。
「想いはテクノロジーを越えるんだよ!」
唯阿へ語る不破さん。その前にもライダーシステムについて、権限なくてもプログライズキーはこじ開けられ、頭に埋め込まれたチップにも制御されないから、気にするなといった調子で語っております。
気持ちのいい人です。
ただし、キーをこじ開けたり、チップに制御されないのは不破さんだからという気もします。
ライダーシステムからすれば、欠陥と責められるより、不破さんのタチが悪かった、というような気がしないでもないです。
何にしろ、不破さんは凄いというわけです。
そして凄くなっていったのは、やはり或人と出会えたからだと思います。
虚実の過去を知らされる前から、不法投棄されたヒューマギアを拾てくるほど変貌していなければ、不破さんとはいえ、あれほど簡単に立ち直れなかったのではないか、と考えます。
そして遂に唯阿が、久々の仮面ライダーバルキリーです。
気持ちいいまでの不破さんとのコンビネーションです。年末の映画以来ではないか(笑)と思わせる活躍ぶりです。
それにしてもダブルライダーの活躍は、不破さん絡みが多いと思うは贔屓目でしょうか。
さすが不破さん「俺には仮面ライダーという夢がある」と言うだけはあります。
しかしながら「仮面ライダーという夢」とは、どんな着地点を指しているのでしょう。加えて、12年前のマギアに襲撃された事実はなかったわけですから、実際はどんな暮らしをしていたのか?
不破さん、まだまだ謎の多い未来形と過去の事実です。
或人を越えた、垓
敵役は、とても大事です。番組の雌雄を決すると言っていいほどです。
特に平成以降はライダーに限らず、敵役は単純にいきません。悪という概念を揺るがす作品ほど深みを増していく面もあります。
滅亡迅雷.netから始まったゼロワンの敵役も、現在は天津垓その人となりました。
視聴者からも、きちんと嫌われているようです。敵を演じるならば、そうでなくてはいけません。垓を演じる桜木 那智は素晴らしいです。
この垓もまた、ろくでもなかろうと夢の実現へ向けて動いている人物です。だから唯阿は夢など持たないという意識が働いてしまっているのではないかと思わせるところに、キャストの妙があります。
ストーリーや設定に多少のツッコミどころがあろうとも、感情に対処している作品は感動させてくれる場合が多いです。
ストイックなまでに垓を見事なほど演じてくれているおかげです。
ただ「見事」すぎるせいでしょう。
嫌わなければいけない垓が登場するたびに、笑ってしまう自分がいます。
これは問題です。
敵が強大であればあるほど燃えるはずなのに、笑いが先立っております。一時期にウケていた或人のギャグ並みです。
また訪れたのか、飛電製作所!の前で、日傘を差して待っている垓の姿に爆笑しています。
不破さんに虚偽の記憶について語る際における垓の笑顔が、昔日の大物ぶりがかき消えてしまったようです。
そして極め付けは、唯阿から頬へ喰らった「これが私の辞表だ」パンチには、変顔としか解釈のしようがない垓の顔です。
あまりにも上手く演じられすぎて、笑わせてもらってばかりです。
垓は再び「にっくき敵役」へ戻る日はくるでしょうか。
それとも、そろそろ滅亡迅雷.netに頑張ってもらう時期に差し掛かってきたのかもしれません。
迅と滅が「亡」復活のために、唯阿へ接触を計ってきたことで、敵役が錯綜するかもしれません。
ただこのまま亡が復活したとしたら、じゃぁ雷は?となりそうです。一回こっきりの仮面ライダー、その名は雷!ではあまりに不憫で仕方がない。
次回は『コレが滅の生きる道』タイトルを見る限りでは、滅亡迅雷.netもそう単純な復活とならないかもしれません。
楽しみなことであります。