GARO-VERSUS ROAD-#2「SAVE」【感想*ネタバレあり】#プロローグは終わった

もっぱらの問題は「外出自粛」が解かれた場合であります。

もう休日だからといって、俺を誘うな!といったインドア生活に馴染みすぎてコワイくらいです。
経済的問題なければ、ひきこもれます。

そうはいかないから日常へ戻れるよね?と我がことながら怯えております。怯えなくなったら、ヤバイです。

でもこのままでも・・・いやいや、新作を提供するべく撮影に奮闘するスタッフが存在するなか、視聴者としてそれはあまりにも根性が爛れています。苦しい制作状況のなかで、魅せてくれているのです。

『GARO-VERSUS ROAD-』の撮影も決して楽ではないはずです。
いきなりですが、第2話を鑑賞し終えた現在、とても期待が膨らんでおります。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

第2主人公か準レギュラーか

前回の終盤で、主人公たちを遠くから見遣る「赤い髪の女」今回の冒頭で、また思惑あり気な様子で眺めています。

見つめる先では、天羽(アモウ)と奏風(カナタ)。歳の頃合いが同じくらいの青年は風態からして、表を歩いている感じではない。
この2人は、ど突き合いを始める。股間の蹴り上げやら、血を吐かせたりといった、痛みを伝わってくる喧嘩を開始します。

赤い髪の女が眺めていたところから、前回の続きとして、ホラーが存在するゲーム・フィールドかと思っていましたが、どうやら違っていました。現実の世界であるようです。
VRゲームを送りつける人物の選定を、この赤い髪の女が行っているのか? 先のネタバレになりますが、ラストにおいてゲームの様子を管理するようなモニター部屋にも出現します。
ゲーム仕掛け人の1人ではあるようです。

天羽奏風のやり合うなかで、2人が中学時代からの知り合いであることが明らかになります。天羽が抱える闇と言うべき暴力を求めてやまない性質を、奏風は見抜いているようです。

どうやら敵対というより、喧嘩仲間みたいな雰囲気です。警察のサイレン音で、お互いに退くまで、実は楽しんでいたかのかもしれません。

天羽は、バーテンをやっている模様。店は所有か借用かは分からないものの、1人で営業しているようです。
カウンターに立つ天羽は、感じの良いマスターをこなしています。小型犬を飼う姿に、悪いヤツな感じはありません。むしろ孤独感を匂わせ哀愁すら漂わせています。

そこへ届けられたVRグラスを掛けたところで、前回の続きであるゲームフィールドの場面になります。

ここでは、天羽。一緒に行こうと誘う主人公の空遠(クオン)を振り切り、1人の道を選びます。どうやら奏風の言う通り、暴力を振るうことを至上とした気質が全面に出てきています。
飼い犬に餌をやり可愛がる姿は、別の一面であって主な性格ではなさそうです。

ただこの天羽は、暴力任せではない。
子分になれと迫るヤクザが用意した多人数の連中を、やってきた奏風と協力体制を取ります。冒頭で殴り合っていた相手と、ここで共闘させる展開は、単純に熱くなります。
ただ奏風がいかにも半グレの兄ちゃんであり、相手への叩きのめした方がエゲツないので、単純な感動とはなりません。

なにせ100人中50人まで減らす、このザバイバルゲーム。
この50人目は、命乞いする残ったヤクザを天羽は取り合わず、奏風が斧でぶった切るといった結末です。

仮面ライダー龍騎の浅倉 威(あさくら たけしが2人存在しているくらいの情け容赦なしぶりです。しかしこちらのサバイバルゲームの人数はイレギュラーを除けば、数は13人。

比べて、GARO-VERSUS ROAD-の方は、50人。血も涙もないヤツが1人では、ぜんぜん足りませんでした。

ゲームは当初の説明通り、50人にまで減ったところでクリアとなります。

元の現実世界へ引き戻されます。

ここで奏風が裏社会でのし上がりたいとする野望も持っていることが分かります。そのためにも天羽を引き入れたいようです。

冒頭の敵対関係は、あくまでミスリードにも似た伏線にしかすぎませんでした。

奏風の申し出にはつれない天羽ですが、次にゲームが送りつけられてきたら「あそこなら暴れても邪魔するヤツはいない」。

主人公の空遠が正義感で動く人物だけに、天羽の闇の深さを際立ちます。

『GARO-VERSUS ROAD-』における主人公の正義感における対立軸としての「深み」を担うは、この天羽か。
いや、好き勝手やり始めた牙狼スタッフほど手強いものはない(笑)。平気でヒーロー概念から離れた結末へ持っていくかもしれない。

むしろ空遠のほうが闇になるかもしれない。参加した者全てが救われないかもしれない。
闇か抱えたままいくか、成長を見せるか、それとも救われない者の1人となるかは分からないが、天羽というキャラは重要な局面には欠かせない人物として、いずれ今回のエピソードを思い出すことになりそうです。

牙狼だった

天羽に焦点が当てられた一方で、空遠の「真っ当さ」を強く印象づける回となりました。

困っている人を助けずにはいられない。例え状況が許さず置いてきた人がいても、やはり後で助けへ行かずにはいられない。
助けた人に裏切られても、血が出るほど握り締めすぎた拳を振るうことが出来ない。

何より人を殴った感触を「イヤな感覚」と認識している。

空遠に対する真逆なキャラが天羽であれば、プロローグと思われる前回と今回において2人の人物像を鮮明させた流れは見事である。

そんな空遠は、平凡な大学生。ここに価値観が揺らぐかもしれない危うさを見ます。ゲームは酷い内容としながらも、続きがあれば参加せずにはいられない好奇心。得体知れずとも、誘惑に抗しきれない気持ちは、一般人である視聴者としては理解できてしまう。

ホラーなる怪物を生み出すは、結局は「人の業」とする牙狼の世界観はしっかり踏襲されています。

それを確認されるようなラスト。
謎の男が見つめる数々のモニター画面。映し出されるは、プレーヤーとして呼ぶには、空遠天羽など微妙な参加者たち。手を上げる側は無論のこと、手を上げられる側からも滲みだす黒い霧は負の感情。それはホラーを生み出すものではなかったか。

「陰我」と呼ばれるものであれば、それはホラーへ繋がるオーラである。

しかしながら、この「陰我」を牙狼に満たすことを目的として、このゲームは行われているらしい。

50人にまで人数が絞れたことでゲームクリアとなった時、黄金の騎士「牙狼」は作動して、空遠たちに迫っていたホラーを殲滅した。

空遠は、牙狼が放つ黄金の輝きに魅かれたほどである。

最終的に目指すところは牙狼の復活か、それとも牙狼を闇の存在へ変容させたいのか。

次回は『ITEM』。
特撮ヒーローというより、SFミステリといった様相です。ただアクションに継ぐアクションに、牙狼ならばの設定を放り込んできます。
息も継かせずな展開なうえに、マニア心をくすぐらずにはいられない。これは毎週が楽しみです。

『GARO-VERSUS ROAD-』は、特撮ヒーローに興味ない視聴者にも届く作品ではないか。そこから牙狼に感心を寄せてくれれば、とファンは勝手な期待を抱くのです(笑)