仮面ライダーゼロワン【感想*ネタバレあり】#30「やっぱりオレが社長で仮面ライダー」

以下、ネタバレが含まれます。独自解釈も酷いかもしれません。どうか平にご容赦のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

には大物悪党でいて欲しい

仮面ライダーゼロワンの裏ネタ好きには有名なお話しだと思いますが、天津垓の登場は予定より早かったそうです。

演じる桜木 那智(さくらぎ なち)が、あまりに素晴らしい佇まい(誇張表現ありw)にスタッフが早めに出演させようとなった。

ホントか、スタッフ!ただ早めにミステリアスな大物の影を匂わしたほうが、演出上の得策と考えただけじゃないか。誰であろうとも、天津垓を演じることとなった役者を早々に出演させていたんじゃないか、と疑っております。

なにせ、ゼロワンです。少々強引にでも盛り上げてくる巧みさがあります。力技の展開を行う一方で、細かさもあります。

そうは言っても、桜木 那智は逸材です。
悪辣にも関わらず、完璧っぽいで留まる微妙さ。ヒーローものの出来は、悪役で決まるといっても過言ではありません。
かつては「いかに悪いか」を表現すれば良かったかもしれませんが、今や「一方的な悪者」では済まない場合が多い。

悪役こそ、時代と共に進化が求められてきました。

利益で考えるという社長の存在が、いろいろ考えさせてくれます。時にヒーローより「悪とされる立場」にいる者にこそ、学ぶげき点が多いです。

飛電インテリジェンスの買収に成功し、ZAIAエンタープライズジャパンと兼任するほど巨大な権威を手に入れた天津垓。ヒューマギアの破壊にためらいなく、邪魔する或人という人間にさえも平然と攻撃する。

より権勢を手にした者が傲慢になっていく姿は、おかしいものではありません。これに似た例は、日本問わず世界において上昇線に乗った社長が見せてくる姿です。

上手くいっている時ほど、己れの状況が見えなくなる。これは会社規模に至らなくても、ちょっとばかりの成功でおかしな行動に出る者は身近でも見られることです。

良い行動ばかりから、人は学ぶものではありません。むしろ酷いとする行動の方が、しっかり得られることもあります。こそ、自戒ということから必須なキャラです。

だから仮面ライダーサウザーのヤラレっぷりが派手すぎて心配になります。絶対これは死ぬだろう、と思ってしまうくらい、他に比べて爆発っぷりがハンパではない。こんなところで、が退場にはならないことは分かっていても、一瞬ドキッとしてしまう大爆発であります。

けれども、あれほど派手なヤラレ方をしても無事でいるからこそ、の凄さが滲み出るのかもしれない。

負けても、大物!それが天津垓であります。

それゆえ敗北の去り際に言う「おぼえていろっの、野良犬と蔑んだ不破さんですら言わないような小物感満載な捨て台詞!ここで書いている人は笑ってしまいました。

けっこう威勢いいことをぶちあげていながら、少し失敗すると迷走を見せる社長は現実にも多くいます。というキャラクター、本当にリアルでございます。

今日の不破さん

不破さんの最大の魅力は何といっても考えなし……もといブレないところです。

ヒューマギアをぶっ潰す、とした感情の下にある想いこそが男も惚れる漢であります。

今までの自分を否定するような行動はなかなか取り難いもの。
けれども事の真相に見えれば、まっすぐそちらへぶつかっていく率直さ。あっさり今までの組織を止めて、むしろ止めに入る。

道具という自ら呟く言葉に反応してしまう、かつての同僚である唯阿。今や仮面ライダーバルキリーではなく、ファイティングジャッカルレイダーへ実装です。

そんな唯阿へ、本気の夢を見るまでは、と語りかける不破さん。
唯阿がレイダーへ実装すれば、です。

「オマエは分かっているはずだ、目を覚ませ!」

正面からぶつかっていく不破さんの行動にはシビれます。
と言うか、唯阿に惚れられてもおかしくない不破さんです。

迷ったり、ヘタばったりした時には、こんなヤツ(不破さんのこと)こそ必要なのかもしれません。

ただ通常においては「メンドーなヤツ(不破さんのこと)」かもしれないことは胸の内に止めておくべきでしょう(笑)

それにしてもランペイジバルカン、カッコいいっす。

芯はやっぱり或人

「Wヒロイン」という言葉があります。
個人的な定義として、タイプが異なっていながら上下つけがたい魅力を放った女性キャラが並び立っている、としています。

以上の点を踏まえて、Wヒロイン。
スーパー戦隊ならば「ジャスミン&ウメコ」特捜戦隊デカレンジャー
ウルトラマンなら「アサヒ&ツルちゃん」ウルトラマンR/B
そして仮面ライダーなら、ここで取り上げている仮面ライダーゼロワンの「イズ&唯阿」。
これらが代表すべき例として挙げたいと思います。

もちろん、異論はあるでしょう。
なぜなら自分もYouTubeで「ヒロイン格付け」における順位に、冗談じゃねーよ!と悪態を吐くタイプだからです(笑)

そのくせ時代ごとに、推しヒロインは変わったりする脆弱性も秘めています。決して立派なファンではございません。

さて、現在のところ仮面ライダー史上最高の「Wヒロイン」体制としているゼロワンです。

会社を乗っ取られて、イズもまた起動停止であり、復活まで平成ライダーのノリだと2話ぐらいかかるか、と心配しておりました。

有り難いことに、今回はメイン・ヒロインを救うお話しでした。

或人に接触したことも、イズを救うため。
これまで飛電のラボに侵入しやすいという流れは、今回のイズ救出のための布石だった。そうしましょう(笑)

前回において、破壊すべきとしたイズをラボにそのまま取っておいたの詰めの甘さにも感謝したいところです。
いつでも破壊できるという傲慢さが招いたのではないか、と推察します。
見た目も相当かわいいですから、なかなか壊し難いという気持ちも働いたかもしれない。そう思うのは、というより視聴者目線であるかもしれない(笑)

そして何より或人イズを庇い方が相当でした。
身体を張って、まさしく生命を賭けて守る姿は、を揺さぶるだけの説得力があります。
何より、普通に惚れられそうな行動です。ヒロインに好かれる一連の流れですが、肝心のヒロインが人間でなくヒューマギアなため、簡単にとはいきません。

稀有な存在なヒロインです、イズは。

そんなヒューマギアのイズが、シンギュラリティに目覚めたか、となりました。
イズは、既に目覚めていると推察しています。兄とする名探偵ヒューマギア・ワズ・ナゾートクの一件で、と考えております。自信があるか、と言われれば、それほどでもないとは答えておきます(笑)

ただ、もう1人のヒロインである唯阿が社長に従うは自分の意志だと言い聞かせている姿と対比で、実は自らの意志で社長に付いている。あまり自然すぎて認識できていないだけが、イズというもう一方のヒロインである。

そして、そんなヒロインを活かすは、主人公・或人こそです。

が訴える「人間こそ支配したがる存在」耳が痛い指摘です。
ネットに限らず公けで窺えるのは、意見の交換ではなく、ただ相手に対する支配欲だけではないか。賛成意見が多く欲しいとシステムが、その表れではないか。
多数という要素で、相手を黙らせようとする。物事を動かすうえで多数決というシステムの有用性は認めても、人それぞれの思考まで多数に合わせろというのは、詰まるところ支配したい気持ちの表れではないか。

まずはお互いを認め合うところから始めなければならない。それは時に酷いしっぺ返しを食らうことになっても、第一歩には必要不可欠です。

アークの意志でもゼアの命令でもない、自立しているもまた一方的な考えにしかない。

だからヒューマギアの破壊は人間の死を同じように悲しめる或人こそが、この世界の鍵になる。

次回は『キミの夢に向かって飛べ!』。
会社を興し、イズと2人?で始める或人。どうやらヒューマギアを失って困っている人たちを相手に始まりそうです。
かつてのヒューマギアやそれにまつわるキャストが再出演となりそうです。

新章第一話からして熱くしていただきました。「メタルライジングインパクト」メタルクラスタホッパー版と言えるライダーキック!やっぱりキックには燃えずにいられません。
これからも、きっと熱い展開はたびたび訪れるでしょう。

現在、新型コロナにより撮影は困難極めていると思います。だからこそ毎週、心して観たいです。

こ、こんなの出ていたなんて知らなかった・・・。