アニメのみの【空挺ドラゴンズ】感想#宮崎アニメと白鯨

アニメは一気にまとめて観るタイプです。

天変地異に見舞われず、全話を無事に録画し終えれば、まず喜びに浸ります。かつて東日本大震災の際は、いいところで中断という番組がいくつかありました。有名どころでありますと『魔法少女まどか☆マギカ』でしょうか。

ともかく良いところで「いずれ放送します」がたまらない。この時の記憶が、まとめて観る方向へ走らせたような気がします。うまく録画できなかったら、諦める!それくらいの男気?で臨むことにしています(笑)

それにしても、これから観ようとしている数々のアニメが放送開始された頃は、まさか終盤に至る時期に「ロックダウン」「オーバーシュート」などといった言葉が踊るとは思いも寄りませんでしたね。

新型コロナによる重症化がニュースで取り上げられますが、症状に幅があるようです。
事の重大さを訴えるために重い症例を取り沙汰する気持ちも分からなくもない。
しかしながら舵を取らなければならない役職の方々が肝心な行動へ出ないのは、大きな会社の意向を踏んででしょう。東京から脱出なんて話しを聞けば、やはりお金持ちは違います。貧乏人から中流階層に属する一般人なら住んでいる地域から離れるなんて、とうてい不可能です。
そう考えると出入国の制限でモタモタしていたのは、いざとなったら海外へ避難したい、それが出来る方々の思惑が働いたのかもしれません。

すみません、なんだか物凄く意地悪な考え方へ陥っております。
けれども、もう少しなんて言わない、きちんと状況を伝え願えないか、と思います。医療崩壊などと、いきなり訴えられるよりも、まず判断できるだけの情報が欲しい。どれくらいならば自宅隔離でも大丈夫なのか。
緊急事態で絶対などないことは分かっていますから、せめて比較的大丈夫な年齢やこれまでの健康状態を鑑みるなど、検討できる余地を与えてもらいたい。

ただ休日の自宅待機では多少の悪化は抑えられても、改善にまで至りません。だからこそ不安に突き動かされます。

個々の勝手を促す対応へ、ますますなっているような気がします。保身に走った者の都合で求められる見え透いている「自粛」ではなく、確固たる指針で臨んだ「自粛」にしなければ、現在のぐずぐずした状態は続くように思われます。

マスクを2枚づつ配るなどでは、むしろ不安を煽られます。

ともかく自分の身は自分で守らなければなりません。
何度か手術している身なのですが、そのたびに言われることが健康で良かったと言われます。持病もなく、手術に耐えられる体力がなければ成功は難しかったそうです。

タバコはやらず、酒は付き合いでたしなむ程度。そんな俺って偉いな、と自画自賛したものです(笑)。そうでなければ、左足と目は無事ではなかったかもしれません。

新型コロナの件を活かすとして、まず普段の健康を見直す機会を得たとするか、と思ってます。
個人的には食事が雑になりかけていたので、改める良い機会となりました。後に「何が幸いするか分からない」としたいものです。

以下、ネタバレが含まれます。独自解釈も酷いかもしれません。どうか平にご容赦のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

ファンと好きの違い

当ブログは、特撮を主に扱っております。
アニメももっと扱う意気込みでしたが、思いも寄らずあまり取り上げておりません。

ジャンルとしては、特撮・アニメと一括りにされる場合も多いです。
通じる部分も多分にあるはず。しかしながら個人的には、一括りなんて難しい。

やはりアニメは多彩。アニメという手法を使用しているだけで、そのドラマ性及び制作本数は多い。
比べて特撮の方は提供される形が、ヒーロー系やパニック系といった条件から出ることがあまりなく、ある種の制約を求められます。それに何より本数が少ない。

以上を踏まえますと、特撮のほうが扱いやすいかもしれません。数が少ないということは、絞りやすい。裏を返せば、一歩間違えればジャンルとして風前の灯火へ陥るかもしれない、という危機感もあります。

やはり批評よりも応援という気持ちが先に立っている気がします。
個人的にも、マニアの視点を持つきっかけが特撮だったことも大きかった。制作スタッフを細かいところまでチェックし、メイキングを熱心に観るなどといった行為を以前から続けているジャンルは特撮なのです。

アニメは、特撮ほど裏まで深く探ろうとしていない。
一般的に巨匠とする者の名前くらいは知っている程度です。声優は熱心に探ることはあっても、監督や脚本に撮影などは気が向いたら後で確認といった具合です。

おもしろそうだから観ている。アニメは好きだ!ということは、嫌いもまた表明するということです。

つまり特撮には何とか盛り上げようとする意志が働くが、アニメに対しては批評という名を被って、好き嫌いを述べているだけかもしれない。

特撮に比べて、冷淡に扱える。それが個人的にはアニメを扱う魅力なのかもしれない(笑)

これも開始して1年少し経過したブログのおかげであります。
しかし、まさか1年後が新型インフルで面倒になるとは。この時期における作品の批評に影響がないとは言いきれません。ネガティブの影は払い除けきれない気がしております。

空挺ドラゴンズのおかげで宮崎アニメ

空挺ドラゴンズ』(くうていドラゴンズ)は、2016年から『good!アフタヌーン』誌上にて連載開始されています。

当ブログでは、2020年1月から3月まで放送されたアニメ作品のみを視聴した感想を述べさせていただきます。
原作コミックは連載中であれば、切りのいいところで終了は避けられません(笑)

イメージイラストや番組HPを一見すれば、まず「宮崎アニメ」を想起せずにはいられません。どうやら自分だけではなく、多くの人もまた同じ印象を持ったようです。ネットがあればこそ知り得た反応です。

まずデザインというか、その衣装が「風の谷のナウシカ」を思い出させます。飛行艇で雲の間を割って飛んでいく情景に「天空の城ラピタ」の世界を観るようです。

パクリだ、と強く声を上げる方もいらっしゃるくらいです。

「リスペクト」で済ませられる程度であると思われますが、個人的には「パクリ」は大いに結構だと思っています。
盗作はダメです。
ですが、パクリか?ぐらいは、特に映像作品においては許容したい。なぜなら元の作品を探る楽しみは、なかなか抗し難い魅力があります。
ブログ運営において、これほど有り難いものはない、という事情もあります(笑)

空挺ドラゴンズのリスペクト先とされる宮崎アニメ。誰もが知る巨匠であり、アニメ界の第一人者としても過言ではないでしょう。

誰もが観ていると言わしめるほどであり、周囲だけでなく自分も全て観ております。

宮崎アニメが凄い、と思うのは、結局は観てしまうところです。

実は個人的に宮崎アニメは、それほどハマっておりません。
テレビで放送されれば観ますし、観れば観たでそれはそれでおもしろい。いや、正直なところ微妙に感じる作品もあります。けれども「観て損はない」作りであることには違いない。

要は、熱心な観客ではないということです。
作品を心待ちにしたり、頑張って劇場へ足を運ぶまでに至らない。特に慌てて観る必要は感じない。
けれど、観てしまう。

凄いクリエイターというのは、それほど気が向かない者まで取り込んでしまうことである。宮崎アニメから教えられたことです。

それに数ある作品のなかには「マイフェイバリット」に相当する作品があるわけです。

なんだかんだ言ってもやっぱり1番におもしろいと思うのは『ルパン三世 カリオストロの城』そして何と言っても『天空の城ラピュタ』です。この2作は無人島へ連れて行かれるなら、ぜひ持っていきたい(笑)

とはいえ、この2作品。当時よくアニメ雑誌を読んでおりましたが、評判が今ひとつでした。
ルパンの方はオリジナルではないこと。ラピュタナウシカに比べテーマが浅い、といった調子で書かれていたことを憶えています。

けっこう難癖に近い気がしたものです。だからムキになって持ち上げているかもしれない自分も大して変わりはないかもです。

正直なところ、宮崎アニメはこの2作だけあれば充分としています。そして、もっともソフトを観返しているのは、ラピュタです。テレビ放送を敢えて観る必要は感じないほどにです。

特に主人公のパズーシータが、空中海賊一家の飛行船で生活している件りはお気に入りです。

その辺りを大いにリスペクトしたような『空挺ドラゴンズ』ならば、やはり観ずにはいられないのです。

空挺ドラゴンズから白鯨を読む

飛行船を駆って、空を駆け巡る龍を捕獲して生計を立てていく者たちの生活を描いた作品です。

龍捕りのエキスパートのもと、新米の女性隊員が成長していく物語。それを取り巻くは、個性豊かな乗組員たち。安心して観られる作品です。

だから少し物足りない感じはします。
ただアニメ化されたのは、原作コミックの当初に当たる部分です。物語の熟成はこれからなのかもしれません。アニメ化されたのは導入部分から出てていないような気がします。

なので個人的な見どころとしては、映像に尽きます。雲の間を飛ぶ飛行艇に、獲物である龍が飛んでいるシーンばかり見せてくれよ、といった調子です。
空を、雲の上を、雲の合間で展開されるシーンは見応えを感じます。

後は何と言っても「お肉料理」でしょうか。捕獲した龍をおいしくいただくためのレシピは、龍のいない現代ではありますが(笑)他の動物で代用が効きそうです。
お肉、食べたくなります。

生計のため龍を追っていく者たちの日常とちょっとした事件に巻き込まれる物語でした。

宮崎アニメのリスペクトと上述しましたが、それは舞台設定に限っているかもしれません。

むしろ物語ベースとしては『白鯨』を思わせます。
ハーマン・メイブルのアメリカ文学です。
捕鯨船における生活が細かに描写されており、『空挺ドラゴンズ』におけるストーリー運びはこちらが近い。鯨を追う乗組員の生活は、いかに捕獲した鯨肉をおいしくいただくか、といったエピソードもあるくらいです。

ただ『白鯨』の方は、船長の狂気めいた復讐譚といった側面があります。
空挺ドラゴンズ』の方は、(今のところ)ほのぼのといった日常系です。なので『白鯨』からリスペクトを受けたかどうかは不明としておきます。

それでも獲物へ銛を打ち、捕獲すれば解体して余すことなく利用していくところに、宮崎アニメより白鯨を想起されられました。

もし『空挺ドラゴンズ』よりハードな世界を覗いてみたいという奇特な感性がもたげてきたならば『白鯨』はオススメになります。
そんな人はそう多くないとは思いますが(笑)

ただ自分は読み返すに至っております。

『白鯨』は、なかなかな長編です。岩波文庫で全3巻です。ストーリーもドラマティックなシーンはラスト近くくらいなので、読み通すにはきつい方が多いかもしれません。

この『白鯨』を独自にリライトした日本作家がおります。
丸山健二といって『白鯨物語』として一冊にまとめられています。まとめられたからといって、内容が薄くなっていることはありません。日本文学の極地を目指す作家の圧倒的な文体を体験する入り口には良い作品となっています。
つまり好き嫌いを激しく生む作家さんとも言えます(笑)

個人的見解としては『白鯨物語』で良いように思われます。というか『白鯨』はしんどいかもしれない。
さらに言えば『空挺ドラゴンズ』でいいんじゃないか、という気もしております(笑)