【事務所破産の】J-WALKホントは「THE JAYWALK」君は『大魔獣激闘 鋼の鬼』を知っているか!

取り上げることはないだろう、と思っていたネタです。
大魔獣激闘 鋼の鬼(だいまじゅうげきとう はがねのおに)』というOVA作品は、監督の特撮怪獣好きが嵩じて製作されています。個人的には好きなのですが、他人には薦めにくい作品でもあります(笑わずにはいられない)

巨獣もののハードな展開は、好む人だけが好む。つまり勧める相手を「とても選ぶんだ!」な作品です。そんな無理して観なくてもいい、とする意見が本音であったりします(笑)

でも巨大特撮好きには、たまらない出来です。

ただ個人的にこの作品に観たことで、最も大きな収穫といえば「音楽」でした。主題歌と担当した音楽グループ、それが『J-WALK』です。

今回は、あくまで『大魔獣激闘 鋼の鬼』はきっかけであったとして、主に扱うネタは『J-WALK』現在は『THE JAYWALK』についてです。

鋼の鬼』で反応した方々には、ごめんなさい(笑)
J-WALK』ファンの大抵は、アニメからかよ!と少し引き気味になっているかもしれません。

けれども、ニュースになった今だからこそ、取り上げておくべきかと思います。たぶん、もう二度と扱わないネタになりそうな気配です。

個人的な感傷の踏ん切り記事になります。
へぇ〜、ぐらいでお読みくだされば幸いです。

久々のニュースは「破産」

 ヒット曲「何も言えなくて…夏」で知られるバンド「J―WALK(現THE JAYWALK)」の所属事務所、フリーウェイ(東京)が東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが25日、分かった。決定は18日付で負債総額は不明。

 東京商工リサーチによると、フリーウェイは1980年に設立。ピーク時の94年8月期の売上高は約10億円だったが2010年にメンバーが覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕され、グループを脱退。2019年8月期の売上高は1億円程度まで落ち込んでいた。

2020年3月26日 5時44分
 スポニチアネックス

現在『THE JAYWALK』は、1980年結成。翌年にデビューを果たすも、ヒット曲に恵まれません。いわゆる下積み生活が続くなか、メンバーチェンジも重ねつつも、1991年『何も言えなくて…夏』によって全国区の知名度を得ます。

屈折10年という長い期間を経て、ようやく成功したバンドです。何度かバンド存続の危機はあったかと思いますが、苦節を乗り越えてきました。

けれども2010年に、デビューから変わることのなくボーカルを担当してきた中村 耕一(なかむら こういち)が覚醒剤所持で逮捕され、翌年脱退となります。

バンドはその後、馬渕 英将(まぶち ひでまさ)をボーカルに迎えますが、2016年に他に加入させていた若手のギタリストとドラムを含めた3人は脱退となります。

この若手3人は、自らの意志というより「脱退させられた」感じです。事務所の台所事情が相当悪化していたように推測します。

J-WALKのリーダーを長く務めていたのはギターの知久 光康(ともひさ みつやす)その兄である知久悟司が所属事務所社長を務めていました。かつて柳ジョージの所属事務所社長を務めた経歴を持っています。

そしてここに来て、破産会社の社長として知久悟司は終えるようです。自営業たるもの、平穏な終局は難しいものです。個人的な経験からも、つくづくそう思います。

思い出の『鋼の鬼』

すごくアニメ好きという友人がいます。
当時の映像ソフトは、それこそけっこうな値段をしておりました。
ビデオ、そうビデオの時代は、観られるだけで幸せな時代です。特典など付いておらず、画像だって音響だって「酷いまま」下手すれば、カット版のまま「オリジナル」として出荷された時代です。

おおらかな時代でありました。

でも仕方がないのです。なにせパソコンなど無きに等しい時代なれば、確認などしようがない。版元自体が分かっていなかった場合もあります、もちろん観たことない視聴者は頭から信じるしかない。

でも時間を経れば思い出になります。笑える話しです。

けれども辛い事実に断ち切ってしまえば、終わりです。J-WALK(あえてこの名で)を思えば、しみじみそう考えます。

大魔獣激闘 鋼の鬼』が発売されたのは、1987年。監督が平野 俊貴(当時は、平野 俊弘でした)ならば、当然買うべきモノ、と友人が考えるくらい、当時は勢いがあった監督です。

そして自分は、そのご相伴に与れる「おいしい立場」です。一緒に観るという条件のみで、レンタル代が浮きます。この恩が現在まで続く友情になっている、と考えています。単なる趣味が合っただけかも、と思うこともたびたびありますが、付き合いが続いているのですから、結果オーライです。

当作品を観終えた直後、友人の感想は少々微妙なご様子でした。

タダ見をさせてもらった自分は、といえば、大満足です。
平野監督の特撮趣味は知っていたゆえ、元ネタを見当しつつ観る楽しみに耽りました。

けれども観ていくうちに、内容よりもです。
クライマックスへ向けて主人公が敵に立ち向かうため、対抗し得る『鋼』へ求めて向かうシーンに流れる楽曲が、カッコいい。そして同ミュージシャンだと思われるエンディングには、それこそ一発でノックアウト!まさに作品など、そっちのけで誰の曲なのか。興味は、その一点に尽きます。

だから一緒に観ていた友人は、自分が『J-WALK』が好きなことを知っています。それから二十数年後における逮捕の報には「残念だったね」と声をかけてくれます。
思い出を共有したありがたさを再認識されてくれました。

バージョン違いが多いのよ

大魔獣激闘 鋼の鬼』を観て、J-WALKへ一直線・・・とはなりません。なにせ「貸しレコード屋」さんに置いてありません。少なくとも地元では、そうでした。

そうなのです、『J-WALK』あまりにも一般認知度が低い、ぜんぜん売れていない。そして当時は「アニメ」というだけで、偏見される時代です。

でも、まぁ今になって思えば、偏見持たれて然るべきな様相を呈しておりましたね、うん、そうそう(自分も含む)ここ10年くらいではないでしょうか、イケてる兄ちゃん姉ちゃん揃いになったのは。あくまでも個人的感覚ですが。

そういうわけで、どうやらレコード屋さんに売っているのは確認しつつも、聴くに至りません。友達が買うのを期待しましたが、ここでは期待に応えてくれませんでした(笑)

現代は、YouTubeありでホントに便利になりました。だから売るまで至らない、けれども認知度はやはりなければならないという事態へ至っているのでしょう。
モノが売れるとは、誠に微妙なバランスで成り立っているものです。

個人的体験に戻しますと、J-WALKを熱心に聴くようになるにはアルバイトが出来る身分になるまでお預けということで、90年代待ちとなります。

大魔獣激闘 鋼の鬼』で使用されていた楽曲は、劇中は『BURNING EYES』そしてエンディングは『JUST BECAUSE』です。

後者の『JUST BECAUSE』は、意外に名が通った曲であります。なにせJ-WALKのデビュー曲であり、大ヒットこそしなかったものの、バイト先の有線からしょっちゅう流れてくるほどでした。

大ヒットといえば『何も言えなくて…夏』ですが、バンドの顔となる曲といえば『JUST BECAUSE』だと思っています。
枯れているわけじゃない、けれども若者では出せない、裏通りを静かに歩くような大人の音楽。うまく文章で表現できているとは、とうてい思えませんが、他のミュージシャンにないカッコ良さを感じ取っていたということを伝わっていたならば幸いです。

『JUST BECAUSELast Version-』こそJ-WALKを体現する曲として、個人的には最も多く聴く曲となっています。

ここでJ-WALKを知らぬ大半の方々にとって『JUST BECAUSEで終わらず-Last Version-』と付いていることは不審以外の何物でもないでしょう。

このJ-WALKのちにJAYWALKとなるバンドの特徴は、ともかく「セルフカバー」が多い。

唯一の大ヒット曲と言っていい『何も言えなくて…夏』自体が、前出のアルバムからのサマーアレンジ版という経緯があります。
『JUST BECAUSELast Version-』は、『何も言えなくて…夏』より前の曲です。
J-WALKというバンドは、初出後も曲のアップデードを模索するところを特徴としています。
セルフカバーにリ・アレンジといった具合に、何度でも手を加える。その成果が売り上げという形で結実した端緒な例が『何も言えなくて…夏』なのです。

『JUST BECAUSELast Version-』は、デビューそしてセルフカバーときて、3回目のレコーディングかと思われます。今一つ自信なさげなのは、この後もまだまだあるからです。

『-Last Version-』と銘打ちながら『JUST BECAUSE』この後もレコーディングが繰り返されます。アコースティック版はまだいい、ボサノヴァ版やら、再々セルフカバーとか、どこでまたレコーディングしているか。
ほとんどの公式音源は所持していても、どこかで落としているんじゃないか?常に付きまとうJ-WALKの膨大な曲数であります。

ところでJ-WALKの公式音源所持は「ほとんど」と述べた通り「全て」ではありません。

大魔獣激闘 鋼の鬼』の劇中歌『BURNING EYES』は所持しておりません。衝撃を受けたというわりには、たいしたことないな、と言われても仕方がないところです。

なにせシングル、しかもベスト盤を含めアルバム収録がなし。
けれども別の曲を劇中歌に相当していたと思い込んでいたのです。

凍てついた街』という曲が、ずっと『大魔獣激闘 鋼の鬼』の劇中歌だと長年に渡って勘違いしておりました。
気がついたのは、そう昔ではない話しです。たまたま『大魔獣激闘 鋼の鬼』の商品紹介をネットで確認して、ようやく気づけたわけです。

焦ったなぁ〜、あの時は。

けれども、真相を知れば、なんてことはない。どうやら『BURNING EYES』と『凍てついた街』は姉妹曲みたいなもの。歌詞を変えただけで、サウンドは一緒ときた。

なぁ〜んだ、となると同時に、とてもホッとしたことが忘れられません(笑)

長期活動か再結成か

ニューボーカルの馬渕英将を迎えて製作されたアルバム『New Born Tears』のオープニングを飾る『君の声が聞きたくて』。
中村耕一とは全く重ならない声質に従来ファンの多くから反発されていたものの、『君の声が聞きたくて』は好きになった曲です。
せつなくなるほど胸に沁みるラブソングです。個人的に感動具合は『何も言えなくて…夏』に匹敵するほどなのです。
作曲も馬渕英将であれば、このまま続いていたらバンドはまた違った形を展開できたかもしれない。

けれども馬渕英将が声帯閉鎖不全といった離脱があったことから、事務所が守りに入ってしまったのかもしれない。もうリスクはご免だとばかり、古くからのメンバーだけでも大丈夫と目算を立てたか。もしくは先の厳しさを見通して、今のうちとばかり若いメンバーをあるゆる方向へ模索できるように解き放ったか。

けれども、かつて中川 謙太郎(なかがわ けんたろう)というメンバーの切り方を見れば、やはりそこは芸能界。綺麗事では済まされない面はあるのかもしれない。

当ブログではイレギュラー?として、アリス杉山清貴&オメガトライブという特撮やアニメとは縁もゆかりもない(たぶん)題材を取り上げたことがあります。
活動期間として、前者が10年間で後者が3年弱である。共に人気絶頂のなかの解散であった。

それが長い休止の期間を経て、本格的な活動をここに来て行ってきています。

比べてJ-WALKは、下積み10年のヒットから逮捕に至るまでは約20年間の、合計30年間はフロントを変えることなく活動してきました。

短期間の活動期間から、数十年の時を経ての劇的復活か!
地道ながら、数十年も絶え間ない活動か!

ファンとして長い活動が嬉しい、と答えるのは簡単です。しかしながら常にファンが望むものを提供し続けるのは、特にアーティストであれば難しい。
変わって欲しくないとする一方で、飽きやすい性質であることも事実である。当たり前に冷たいのが、人間である。

どんなに長期に渡った活動でも、終わりが悪ければ、音楽のイメージも傷つかずにはいられない。

いつでも行けるなどと、ことライブに関しては考えないほうが良いのだろう。アーティストがステージに立つ姿こそ「今この瞬間」本数が多かろうと奇跡みたいなものかもしれない。

J-WALKの事務所破産申し立てニュースが流れた現在は、新型コロナのため自粛が叫ばれる時期となっています。
イベントが中止となるなか、悶々とする日々を送る方も多いでしょう。だからこそ、新型コロナ明けには「必ず行ってやる!」と血を滾らせましょう。次がどうなるか分からないから、ちょっと前までは乗り気でなかったイベントやライブ等でも行ってやろうかな、と計画や目処を立てて過ごす機会を得たわけです。

行って後悔は後の良い思い出になりますが、行かずの後悔はまさしく後悔になります。だから家にいる今から、「ハジける準備」を粛々と進めて置きたいものです。