ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】#25 ボクがヒューマギアを救う

不謹慎なお話しをします。
突然の休校により、ヒマを持て余す子供への課題として『平成仮面ライダー』全ての見直しは、いかがでしょう。
ごめんなさい、平成に限らず全てでした。
そうです、仮面ライダーに限らず、スーパー戦隊にウルトラマンに、ゴジラ・ガメラ他もろもろの怪獣映画。ともかく「特撮!」だけでも追いかけても、なかなか達成しがたい目標になると思われます。
そうそうメタル・ヒーローも無料配信が勢揃いしていますし、ロボコンに美少女系もありました。多数あります。
しかしながら「アニメ」「ドラマ」よりは、境界がはっきりしています。
決して不可能ではない、目指せる範囲かと思われます。

でも、それではゲームをずっとやらせているのと変わらない、という声が聞こえてきそうです。
それには、返す言葉がございません(笑)

世の情勢を利用して、特撮作品へ落とし込もうとしただけの前説でした。
けれども見返したくなりませんか?きっと見返せば、おもしろいですよ。
つまり当ブログは誠を以ってして不謹慎なのであります。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

いつもの或人とイズの進化

のっけからハイテンションの或人です。
今回はずっとテンションが高かったという感じの飛電の社長です。

会社の軌道が上向いてきたんだな、と思わせます。
或人のことだから、ヒューマギアの暴走を制御できるようになって嬉しくてしょうがない。こちらの方が理由としては大きいかもしれません。

この頃は、ボロボロだった或人。身体だけでなく、精神的にも迷い苦しんでおりました。けれど、これまでのヒューマギアによって救われたことは相当に勇気づけられたはずです。信頼が報われるほど、嬉しいことはありません。

久々に当初のお仕事篇で見せていたお笑い崩れの青年社長の姿が見られたような今回です。

いえいえお笑い崩れだなんて。ここで書いている人は、ある時期から或人のギャグに、噴きだすようになってしまいました。もしかして慣らされれば、ツボへはめる一人前の芸人へなっていたのかもしれません。

なんて、考えた時期もありました。

今回で分かったことですが、或人のギャグは連発されると笑わない己れの姿を発見しました。文字通り「一発芸」としての披露でなければ、笑い続けられないようです。

これは芸人として致命的なのかもしれません。或人が単独ライブを敢行しても、きっと最初だけで後は笑わない。厄介な観客となってしまいそうです。

やはり不破さん、もしくはそれに準ずる人々をファンにつけるしかない。
それでもお笑いにちっとも反応しない自分を、一度でも噴きださせる或人の芸を否定はしません。むしろ路線そのままに頑張って欲しい、と願っています。

でも頑張るべきは社長としての仕事でした。事態はまた今回でガラリと変わってきています。

或人のギャグは連続だと笑えないとしましたが、「うっそ〜、パートツー」とかます後ろで、イズが後ろで合わせてピースするところは笑わせていただきました。

そうです、或人単独ではいけませんが、相方がいれば大丈夫かもしれません。ただし相方の条件としては、とてもキュートでなければいけません。

冒頭の場面からして、イズがかわいい。

頭に載せている青緑の袋がなんだか分かりません。
或人が風邪と訊いているところから、氷嚢かと推測しますがヒューマギアです。それより前に、扇風機に当たりながら声を発するという宇宙人の真似です。

いったい、どうしたのか?謎めいた秘書ヒューマギアです。

実はイズ、ここのところ衛星ゼアとの交信不能により調子が悪かったそうです。それなら仕方がありません。怪しげな行動の取り方も、或人付きのイズなら納得すべきです(笑)

ずいぶん砕けてきたイズは、もしかしてゼロワンのメンバーの中で最も「成長」言い直せば「進化」しているかもしれません。
ついついお笑いや奇態な行動に騙されていますが、シンギュラリティの発達を最も果たしているのかもしれません。

なにせ、です。
操られていた博士ヒューマギアが正常に還り、慌てふためくところを、イズは一言で黙らせます。黙らざる得ない迫力を博士だけでなく、視聴者ですら感じ取れました。

そういえば、前回の作戦において、イズの統括で多くのヒューマギアは動きました。まさしく司令塔であり、善意のヒューマギアにおいて頂点に立つ女性ヒューマギアなのです。

嫁にしたら完全にダンナを尻に敷くタイプへ成長という進化を遂げつつあるイズだったりします。

カワイイからいいか、という男の身勝手な意見と、こうなったのは或人のせい、とした責任転嫁で、イズをフォローしつつ今後の成長という進化を愉しみにしています。

今日の不破さん・・・ではすまない活躍

わざわざ「今日の」としなければならないほど、微妙な出演具合が続いていた不破さんです。

もっとも唯阿のように、出番は極端に減るばかりではなく、ザイア社長の傍らにいるだけといったトピックしずらいのも困ります。
今年に入ってからの唯阿は、下手すれば文章にして1行で済むような出番しかない時もありました。

不破さんは、ぜんぜんマシだ。そういうことにしておきます。

そんな微妙な活躍であった不破さんが、今回は「今日の」で取り沙汰したら、ほぼストーリーをなぞってしまうほどの大活躍です。

まず、途方に暮れて飛電の本社にいる或人を訪ねなければならないほどである、の逃亡を許した失態。
次に、カッコよく天津垓へ事の究明を問い質したものの、逆に不破さん自身ライダーとして戦う意義を砕かれた悲憤。
そして、敵ライダーの強さを証明する役割を担わされているに違いない、敗北を喫する悲劇。

これぞ、不破さん!といった活躍ぶりでした。
頭は切れるんですけどね、どうしても力づくが勝ってしまうせいか、痛い目に遭うことが多いヒトなのです。けれどもそんな方だからこそ、私たちは入り込めるのです。応援してしまうのです。

それにしても逃亡は防犯システムがジャミングされたから、と堂々言い切れられて頷いてしまうのは、不破さんだからこそです。普通なら他から攻撃を許す体制は責められるべきであり、それを理由にして言い逃れなど、厚顔な政府高官や開き直ったとしか思えない企業責任者くらいです。
不破さんの人徳あってこそ、仕方がないな、となるのです。普段の人柄というものは大事なのだ、とつくづく教えられます。

そんな熱き血を持つ信頼足る男である不破さんですが、天津垓にすれば一番に扱いやすいタイプでしょう。
不破さんの根底にあるものは「恐怖」という核心を突くだけではありません。仮面ライダーバルカンがザイアの兵器産業へ進出するための道具でしかなかったとした真相を伝えます。いともたやすくあしらっております。

不破さん、これまでの戦いの意味を全て無に帰されて、遣る瀬ない限りでしょう。

けれども、おかげで胸熱な展開へ至ります。

「不破さんの夢はなんだ」問いかけた或人が自身の夢、ヒューマギアとの共生を語ります。一緒に笑える未来のために戦う、と伝えます。これでは誰に限らずとも、ヒューマギアに反対する感情も和らいでしまいます。
しかも、相手は不破さん!届かないわけがない。

そこへ迫りくるマギア、状況を冷静に伝えるイズ。
後ろが或人で、前には不破さんにして、ダブルライダーの変身!そしてゼロワンとバルカンの両者でアサルトの形態は、これ以上ないダブルライダーぶり!もうカッコ良すぎます。

しかも或人はアックスモードのオーソライズバスターを不破さんに渡すといった、語らずともわかる両者の信頼関係です。

或人不破さんの友情物語は鉄板の感動を与えてくれます。

ただ1人でを追うとする不破さん。いけません、完全に敗北フラグが立っております。

やっぱり敵の引き立て役となってしまいました。でもそれだからこそ不破さんなのだ、とも言えます・・・よね?

待っていた迅の復活は深かった

今回で感心したのは、特撮ヒーローにおいて流しかねない部分を踏み込んできたことです。

ヒューマギアという設定を知った時に、まず浮かんだことは兵士として使用できることでした。ただそこは特撮ヒーロー番組であれば、そういった点へ言及するか。あくまで日常レベルに止まる確率は高いと考えておりました。

旧来の仮面ライダーファンが、特に平成ライダーの開始当初において「正義がない」といった論調が見受けられました。未だに訴える意見もたまに見ます。

昭和は昭和なりの、平成以降なりの時代背景があり、その時にしか生まれないそれぞれの良さがあるという事実に整合が付けられない方はいるようです。

そしてこれから令和は令和なりの背景を反映した製作へなっていくでしょう。

本来、仮面ライダーは兵器です。人間へ害為すことが可能な存在です。ただ変身する者の意志によって「正義」という形がまとえているだけです。その点をあやふやにせず踏み込む時代に入ってきたのかもしれません。

一方的な立場からの発言が目立つ現代において「仮面ライダーは人類の味方、だから正義」とするだけでは危険な時代に入ってきているのかもしれません。

火の鳥かと思わせるような颯爽と赤い仮面ライダーとして、ついに復活した。怪しげな以前のフード姿とは違って、洗練されたフォーマルな格好です。耳部にヒューマギアと分かるヘッドデバイスはなく、より人間に近い姿ときています。

そして或人たちへ言う「人間からヒューマギアを解放して自由を与える」「それが、仮面ライダー迅だ」

比べて人類側の1人である天津垓は利益収得のため「人の死を売る黒き商人」へなることにためらいがありません。

どちらの理念がより正しいか。誰の目に明らかな事実が、或人の考えが単なる理想論と片付けられてしまう危険性を孕んできました。

人類滅亡とするに翻す態度を見せた。ただ目指す先は、立場や言葉の角度を変えているだけに過ぎない結果へ至るものです。

次回は『ワレら炎の消防隊』今回で物語の核心に触れ、キャストそれぞれの立場を明確にしたなかで始まる「お仕事勝負」放送当初の1話完結スタイルで決めてくるのか。

仮面ライダーゼロワンも、何度見返しておもしろいですね。