ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】#24 ワタシたちの番です

ネタバレ及び独自解釈による偏見が含まれる内容であることをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

ゴーバスの活躍を観るなら前回です

前回はイエローバスターの花嫁姿を見られた、実に感慨深いエピソードでした。
法廷編においては、キュウレンジャーのツルギが強かったというより、イエローバスターの存在が薄かった。被害者女性として訴えるくらいで特別感はありませんでした。

婚活編になって、これぞイエローバスター、これぞ宇佐見ヨーコの片鱗が見えたエピソードとなりました。

正直なところ、演じる小宮 有紗(こみや ありさ)の『ラブライブ』における活躍は、よく分かりません。しかしながら昨年において、アレルギーによる蕁麻疹のため休養を必要とされたニュースは聞いております。
もしかして休業明けにおける女優業の初出演だったかもしれません。

元気な姿が観られて良かったです。共演者としてブルーバスターを連れてきたことも、療養明けに対するスタッフの配慮だったかもしれません。懐かしく、なお気心知れた人はいいものです。

ただ、この婚活編。ほぼ1回限りの内容となりました。
想いを寄せられていた幼馴染みのプロポーズを受けるシーンのみが今回の見せ場といってもいい。まさしくオチだけの登場です。

そうでした、仮面ライダーゼロワンという作品は平成ライダーのフォーマットをそのまま受け継いでいるわけではありませんでした。放送当初においては、ほぼ1話完結スタイルでした。
婚活編は、ほぼそれに近い形で終えられたようです。
けれどもハッピーエンドであり、また天津垓にマッチングする稀少なタイプの女性としての好演は笑えました。

体調を大事にしていただき、特撮作品において、またのお越しをお待ちしたいと思います。

ブルーバスターもまた活躍を見せたのは前回といったところでしょうか。イエローバスターの幸せのため、あえて暴走してみせたようです。やり方や性格は違えど面倒見いいままな役柄でした。
ただ暴走度合いが本人が考えていた以上だった。こんな点も、ヒューマギアとなってもブルーバスターっぽい部分が見えたような気がします。

出演していた戦隊キャラを踏まえた、なかなか憎い配役の味付けをしてくれました。

放送当時は低調だったとされる『特命戦隊ゴーバスターズ』観返せば、現在になれば分かる事柄が、いくつか出てくるかもしれない。そんな作品です。

ガイ、死んだかと思いました

メタルクラスタホッパーのゼロワンに、おもしろいとばかりにサウザーに変身して挑みかかる天津垓。けれど実際は敵わない状態が続いているけど大丈夫?と思うままで終了した前回です。

やはりというか、苦戦というよりヤバイ感じです。サウザンドジャッカーとかいう武器で相手の力を奪っても押されてしまう始末です。
「調子乗るなよ、アーク」と申しておりますが、ゼロワン変身者である或人の抵抗がメタルクラスタホッパーの力を制御が出来ずともある程度は抑えこんでいたかもしれない。
暴走のままにさせていたら、どうなっていたか知れたものではありません。メタルクラスタホッパーとの初戦は、本当にやられていたかもしれなかったのです。

しかしながら間に入ってくれた俳優ヒューマギアのおかげもあり、まだあったぞ必殺技!で押し切ります。

メタルクラスタホッパーがようやく敗れた瞬間です。
ちょっとよろけるサウザーですが、変身を解除した天津垓は毅然としています。倒れ伏す或人に予言として「あなたはヒューマギアによって破滅する」痛烈な一言を言い残します。なんとか勝てた勢いに乗りすぎた感が無きにしも在らずですが、決まってます。

さすがはザイアの社長なのですが、この後は残念なことばかりです。

アークの意志に触れたということで、利用できるとした俳優ヒューマギアにしてやられる始末です。ザイアが秘していたメタルクラスタホッパープログライズキーのデータ所在地をまんまと突き止められます。
頭が良い、切れ者とされていればいるほど、自分が出し抜かれたことに我慢できないものです。天津垓もそうした典型的なタイプでしょう。

特に自分が蔑んでいた対象にしてやられた。本来なら自分が計略にハマったことを冷静に受け止め対策を立てて欲しいものです。ただある程度の成功を収めた立場になると難しいかもしれません。

怒りに任せていては、イズを始めとするヒューマギアたちの計画に敵うはずもありません。
ついに或人の制御下に収まったメタルクラスタホッパーに、天津垓のサウザーは敗れます。

サウザーの敗北はようやくというより、ここずっとの押され方を見れば、やっとかという感じです。むしろここまでよく頑張ったという気がします。

ただ今回の敗れ方において、凄まじい大爆発ぶりでした。絵面としては、死んだか!と思わせるくらいです。
ここで散るか、ガイ!カタカナで書くと、なんかカッコいいですが、実際は「垓」天津垓なのです。

ボロボロさは、冒頭でサウザーにやられ気を失った或人並みですが、天津垓は膝を折りません。次こそ勝つといったような捨て台詞も吐けるほどです。

やれっぷりも大したものだった仮面ライダーサウザー。その変身者である天津垓。俳優ヒューマギアに、飛電インテリジェンスを潰すようなことを言っておりましたが、買収できるはずなのに「お仕事勝負」などと、わざわざ持ちかけるのか。真意はどこにあるか分かりません。
まさか考えなしだった、なんてことは思いたくないところです。

そうこうしているうちに、飛電インテリジェンスは業績の回復し始めました。これも天津垓の深謀遠慮だったと出来ればそうであって欲しいものだと、あまり強くではありませんが願っております(笑)

今日の不破さん

非常に重要な場面であったと思います。
拘束したを問い質す不破さん
「アークは絶対」「いずれ全てのヒューマギアが、アークの意志に従う日がくる」
の答えに、くだらんと吐き捨てられるのは不破さんだからこそです。バルカンに変身するため、無理やりプログライズキーをこじ開けた際に放ったセリフを彷彿させる「俺は俺のルールで動く」これぞ不破さんといった姿に感無量です。

しかしながら「自分自身の意志で動いていると、なぜ言い切れる」と、の深い返しです。
突き刺さってきます。劇中における謎かけというより、普通に、どきりとします。夢や目標が本当に自分自身から生まれたものだと、胸を張って答えられる人がどれだけいるか。自分で考えたとするが、それは社会の規範や他人の思惑に乗せられたものでないと言い切れるか。

これだから特撮番組は観る価値があるというより、怖い。

不破さんが掴みかかっていくのは、我々の不安を体現してくれた態度だと思います。だから好キャラなのです。

そんな不破さんが、今回のラストを飾ります。ただしに逃亡を許し、もぬけの殻のなかで焦る姿ときます。変身もなければ、どちらかと言えば不憫に入る今回でした。

でも唯阿など、ワンカットですから。それに較べれば良いとすれば、ますます不憫さが募るバルカンとバルキリーの両ライダーです。次回の活躍をお祈り申し上げるほか、ございません。

善意という信頼

ただでさえメタルクラスタホッパーは身体に負担がかかっている状況で、命辛々に放ったサウザーの必殺技を受けています。
病院の一室で横たわる或人は気の毒なくらいです。会社が危機なうえ、ライバル会社の陰謀により思うままに変身後が制御できなくなった。
それでもヒューマギアの名誉を守るため、危険を敢えて承知のうえで変身しています。
「いつまたヒューマギアが暴走するか分かんないし」不審から口走ったわけではなく、解決の糸口が見えない状況の焦りから漏らしたことでしょう。弱音に近いと思われます。
社長もそうお考えですか?とするイズの真意の問い質しに、或人は素直に謝ります。

やはりゼロワンという作品は主人公が魅力的だと感じました。
或人の言葉は、決しておかしなものではありません。状況を俯瞰すれば、現実を見据えたうえで批難の拡大を防ぐための意識として持つべきことです。

もしヒトによっては、イズの問い質しは言葉の意味を理解できないのかとばかり苛立ったりするでしょう。余裕のない時だからこそ、嫌な言い方をすれば八つ当たりする絶好の機会とも言えます。

けれどもヒューマギアを前にして、口にしてはいけなかったと考えられる或人です。ヒューマギアに対して、ここまで誠実な態度を見せられる或人だからこそ、先代の社長が跡を任せたのでしょう。

だから結集したヒューマギアは、自らの意志に依るところであり行動もまた一段と軽快なようです。AIロボのヒューマギアに対する表現としては、意志や軽快はおかしいはずが、今となっては或人の尽力が届いてきているような気がします。

「ヒューマギアを信じてください」
変身をためらいながらも、イズの言葉を受け入れる或人の信頼。この後に、メタルクラスタホッパーを遂に己れのものとする展開から、善意とは信頼を拠り所にすることを強く感じ入りました。

もっともイズ或人を深く理解しているからこそでもあります。暴走気味であるメタルクラスタホッパーでさえ、行動を読んでプログライズホッパーブレードを手渡す。これまでイズがゼロワンに新たな武器を手渡すシーンは少しコミカルさがありましたが、今回は感動でした。

「お前を止められるのはただひとり、このオレだ!」久々に聞いた或人のセリフに熱くなります。

これまでゲスト出演のヒューマギアが一斉に出演を果たした今回は、積み上がられてきたものをイズも含めて再認識させてくれました。

良い話しだったと結びたいところですが、結婚式に呼ばれて余興を披露するという或人にはやっぱり不安になります。それなりに大きい会社のトップの権威を下げるか、それとも親しみを感じされられるか。それは招待客次第だと思います。或人のギャグはお客を選ぶからです(笑)

次回は『ボクがヒューマギアを救う』。
アークによるヒューマギアの暴走に対して目処がつけば、ようやく光明が見えてきた或人です。
しかしながら、不破さんのせいじゃない、エイムズのミスでを逃亡させてしまいまいました。ここのところ姿を見せない「謎の女」も気になるところです。

監督は、上堀内佳寿也。実は同日放送の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』最終回監督も、上堀内佳寿也。まさしく3月1日は「上堀内佳寿也の日」となります。
期待に応えてもらいましょう!