ネタバレ注意【スーパー戦隊MOVIEパーティー】の感想#リュウソウジャー#ルパパト#キラメイジャー

観て参りました。お目当ての『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』スーパー戦隊が嫌いじゃなければ観てください(笑)、といった具合です。
しかしながら少々不満を抱えて劇場を後にしたのも事実です。
その詳しいことは、未見の方にはネタバレにもなりますことを重々承知のうえでお進みください。これから劇場へ行くという方ならば、ここで読むのを止めて当記事は放っておいたほうがよろしいかと思われます。
ブログを書いておきながら読まなくていいなどと志しが低いヤツだと思われるかもしれませんが、特撮ファンの心情のほうを大事にしたいです。『VSリュパパト』はおもしろかった、ここに間違いはありません。ただし未見の方には弊害となりかねない当内容ではあるのです。

騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー

人間関係?に常に悩むクレオンは、ここでもズレていません。
「上司に隠れて自由にできる場所」を求め洞窟を入っていく冒頭です。一人になりたくなる、その気持ちが痛々しいほど共感いたします。
そこで発見するのが閉じ込められていたギャングラー「ガニマ」ストレスが溜まっていそうということで、マイナソーを生ませます。

今回の事件の発端は、全てクレオンのせいなのです。
しかもクレオン。マイナソーを生んでも元気いっぱいのガニマに光明を見出します。対関係性を重んじるならば、もう少し慎重にいって欲しいところですが、強さだけを見てしまうわけです。
クレオンがなぜ苦労するか分かる劇場版でした(笑)。そしてピンチなると、見切りが早い。人間関係の構築において、何が大事かを教示してくれます。

けれども大事なのは、3大スーパー戦隊の活躍です。
ともかく13人という大所帯。けれどもさすだったのは、ここにオトちゃんを加え、うまく振り分けています。

魁利コウ圭一郎バンバつかさカナロのところに透真咲也トワ初美花オトちゃん、当初から縦横無尽に間を行き交うノエルにはメルトアスナ

現代の邦画において懸念とされる問題に、テレビも映画も同じスタッフで撮影ということがあります。つまりテレビも映画も同じ構図で、もっと酷いと照明を含めて全く同じ画作りしてしまう問題であります。

映画は奥行きが使える。照明は明るすぎなくていい。ほんの僅かなことですが、意識できているかどうかで作品そのものが映画作品になるか、ただテレビのスペシャル版になるか分かれてしまいます。

監督の渡辺勝也は、これまでの実績から分かってはおりましたが、これが映画作品であることをきちんと認識できています。
特に上記の振り分けにおいて、それぞれの建物内における会話ややり取りのシーンは静的ゆえに映画を感じさせる画作りをしております。

ここに脚本も各戦隊の特徴を捉えた仕上がりとなっているのだから、おもしろくないはずがない!ということです。

ルパパトの世界はまだ続いています。
怪盗として追われ続ける身であるルパンレンジャー。透真が婚約者のとは距離を置いているという、つかさからもたらされる件りはシビアな状況を伝えてきます。続編作りましょうよ、という気にさせます。

追うパトレンジャーもまたルパレンには単純でいけない。歩道橋で圭一郎の前へ現れる魁利。お互いがお互いの身を気遣うやり取りが「ルパパト」の世界の複雑さを物語っているようです。これではどうして、なかなかファンは離れられません。
のっぴきならぬ事態へ陥って、本当に対決することとなったら?ルパパトの続きが観たくなる絡みが満載です。

けれども個人的には、やっぱりパトレンです(笑)

今回はガニマの金庫に「喋れる騎士竜たち」(シャドーラプター等は除く)が捕われます。この開錠が絶望的な状況になった時、苦悩するのはリュウソウジャー。世界を守るため仲間でもある騎士竜ごと敵を粉砕しなければならないのか?
答えを出す当人は、リュウソウジャー。簡単に結論が出せるはずがありません。
そんな後輩スーパー戦隊に、先輩の戦隊であるパトレンのレッドこと朝加 圭一郎は「彼らが答を出せるまで、盾となって守り続ける」これぞ漢が惚れる圭ちゃんです。
パトレンは攻撃よりも、守る!ぼろぼろになっても貫き通す姿勢が他にない熱さを呼ぶのです。
つかさも私服姿の際に出会った婚活中のカナロに求愛されるも、爆発系の男子は仕事場だけで充分という理由でフリます。なんだかんだ言っても、やはり圭一郎には振り回されて恋愛どころでない感じが嬉しい、いちファンであります。
そして1番に笑えたのは、パトレン2号。スーパーパトレンをなって「この時を待っていた」と渋く決めて登場する場面があります。でも撃ったら自分が吹っ飛ぶお約束をきっちり守ってくれます。
そんな咲也ですが、つかさにフラれたカナロが次に向かうは初美花。まったく男のクズのような節操ないカナロの前に立ち塞がり俺のものだと言わんばかりに阻めば、初美花「咲也さんのものでもないんですけど……まだ
シビアな世界観が続いているルパパトのなかで、ほっとさせるパトレン2号とルパンイエローなのであります。

映像よし、ストーリーよし、キャラクター最高!ならば、何の問題がありましょう。13人が揃ってのチェンジシーンには、劇場スクリーンでやってくれて、ありがとうです。
そうそう、ルパレンとパトレン。相対する関係から一緒に変身はこういう機会でもないと、なかなかありません。そしてリュウソウジャーの名乗りもパターンが毎回違うせいか、劇場で披露されたパターンが特別に見えてくるから不思議です(笑)

魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO

テレビシリーズの前日譚という劇場版。
さてテレビ朝日公式ページ『魔進戦隊キラメイジャー』のイントロダクションとして、以下の説明があります。

うつくしい宝石の国“クリスタリア”が、
闇の帝国“ヨドンヘイム”に侵略された。
クリスタリアの王女は、
ふしぎなパワーを秘めた5つの宝石 “キラメイストーン”とともに地球へ。
キラメイストーンと共鳴し、 かがやく精神“キラメンタル”をもつ
5人の戦士をさがす。 
4人の戦士がそろったが、
ついにヨドン軍が、地球への侵略をはじめた。
あとひとりはどこに!?

テレビ朝日公式ページ『魔進戦隊キラメイジャー』のイントロ

以上の内容が映画化されました。
もう少し加えるとすれば、宝石の国クリスタリアの王様の弟ガルザが、闇の帝国ヨドンヘイムの手先となって裏切っております。

お姫様のマブシーナが地球の協力者である博多南無鈴に身を寄せ、キラメイジャーとなる人物をレッドを除く4人までは探す。
この4人が揃ったところで、敵が襲ってきます。
思った以上にやれる4人であったことが判明したところで、実は敵は映像でした。博多南無鈴が作成したお試し用の感触まであるヴァーチャルなのでした。

一方、レッドになる男の子は、夢中になれるものがないという、なかなかかわいい同級生女子の似顔絵を夢中になって描いていたりします。かわいい女子ですから、かわいく描いてあげて欲しいところですが、今後に対決に至るであろう敵の姿を予知するようなおどろおどろしい感じで仕上げてしまいます。

レッドに加わるところはテレビをお楽しみといったところです。

スペシャルエンディング

「魔進戦隊キラメイジャー」のエンディング後にです。
プリキュアが出てきます。昔は観ていたプリキュアなのですが、現在は観ていないので、どれか分かりません。すみません。
キラメイジャーとフルかと思うくらい長さでプリキュアのエンディング曲をコラボしています。

そしてそこへ加わるリュウソウレッド。それから劇場に出てきた全ての戦隊戦士。みんなでケボーンダンスで締めます。

映画の感想

『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』は掛け値なしに、良かったです。もし不満があるとしたら、製作が用意するフォーマットの問題であって、現場スタッフのせいではありません。
満足させられた出来上がりです。それゆえに、どうして上映順が先であったか、もどかしい。
『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』が始まりへ至るエピソードなため、これからの予感を匂わせて終わります。その意味を返せば、不完全に終わることが役割です。

『エピソードZERO』自体を問うわけではありません。ただ後続へ持ってきたことで『VSリュパパト』の余韻を打ち消しかねない構成なのです。
これからを見据えて新作を打ち出すあまり、といった犯しがちなミスです。東映はよくやらかします。

作品自体の評価ではないので気にしなくてもいい、という捉え方も出来ます。しかしあくまで一個の劇場作品と考えるなら、観客をいかに満足させて劇場から出すかは、考えるべきでしょう。

プリキュアを出すことに口を挟みません。しかしながら、あけすけな宣伝を主とする公開体制を敷いていては、劇場公開もどこまで続くか不安になります。少なくともスーパー戦隊の冬映画といった定着は厳しくなりそうです。

『VSリュパパト』が観られたから良い。確かにそうなのですが、劇場公開を定着させるためにも、稀代の傑作『ルパパト』の人気に結局は頼った結果となってしまった、とならないよう製作会社には配慮を求めたいです。