ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】#21 異議あり!ソノ裁判

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

今さらながらだが、正月公開の『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』は中身ある非常に良い映画だった。

いろいろ見どころ多い作品だったが、何より或人がヒューマギアながら父親として其雄を慕う理由が突き刺さってくる一連のシーンが好きだった。
其雄が父親として息子のために、我が身を捨ててまで道を指し示す。親が子供のために、なんて当たり前のようですが、誰もが実際に出来ているかどうか疑わしいです。
子供を育てる行為を世間一般とされるから行ってきただけである、もしくは生んで育ててやったからには自分にとって都合良い存在でなければならない。子供ではなく自分のため、ただ親という立場を利用したいだけではないか。

自分にとって不都合になるならば、子供のためなど行動はしない。決して親の全てが子供の幸せを願っているわけではない、むしろ子供の幸せを妬む親もいる。だから親というだけで捉われず、まず自分の幸せを考えてからである。親といえども、考えるのはまずそこからである。

そうしたアドバイスを専門家からもらったことがあります。いきなりメンタル問題の題材を披露です。しかしながら当ブログはサブカルチャーを主とするため、特撮ネタ内にて書いてしまいます。

面食らってしまう人もいるでしょう、すみません。

要は、其雄の行動は人間でも難しい理想の父親としての概念を体現してみせたということです。
或人のヒューマギアに対する想いの出発点として深く印象づけられました。だからその奮闘ぶりを応援できるのかもしれません。

たぶん映画を観ていたのと観ていなかったのでは、だいぶ気持ちが変わっていたと思います。

なにせヒューマギアは道具だと断じる、現在は敵方に近い存在の天津垓の言葉にこそ説得力を感じます。指摘するネットの脆弱性、それに伴うヒューマギアの危険性は間違いないどころか、リスクを配慮して導きだされた結論として、現代では圧倒的に支持を得そうです。

しかも、弁だけなく強さも誇る天津垓。大言を吐く後続の仮面ライダーは数あれど、初登場が最も強かったんじゃない?(笑)というパターンが多かったような気がします(データは取ってません)
「桁違いの強さ」自ら言うだけの活躍をさせてます。天津垓の扱いは、ゼロワンという作品の独自性を眺めるうえで重要な要因になっている気がします。

イズ不破さんに励まされて、なんとか頑張る或人です。ただ天津垓の登場以来、社内の突き上げの時とは比べものにならないくらい「ままならない日々」が続いています。
ストレスにも似た日々が積み重なりが、今回に至って感情を爆発させたのでしょう。
其雄は尊敬できる父親でした。天津垓の「所詮は道具」とした発言は、親をバカにされた子供の心情と捉えれば理解できます。
両親揃って苦しめられたわけではなく、片方にはとても感謝しています。だから或人の気持ちは分かります。

けれども或人は必要以上に追い込まれているかもしれません。ラストカットにおける赤く目を光らせるゼロワンを見ると、忖度せずにはいられません。

映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』において、タイムジャッカーのフィーニスが口にしていた「仮面ライダーは悪にもなれる」そのテーマはゼロワンにおいて、より深く掘り下げていくようになるかもしれません。

前回において、謎の女を追って不気味な倉庫のような建物の中へ消えていった不破さん。しれっと、或人の助けに入って参りました。
どうやら心配するまでもなく、ただ巻かれただけのようです。良かったとするには、不破さん自身を侮辱するようで難しいところです。
しかも、イズには「ゴリラ」と言われる始末。しかもそのセリフを口にする際のイズのかわいさったらありません。喰ってかかる不破さんに、大人気ないなぁ〜、とたいていの男子はイズを庇うに違いありません。

けれどもヒューマギアが自らマギアしていく事実に落ち込む或人を励ますのは、不破さんです。放り投げて渡す缶ジュースが「おしるこ」であるところが鉄板ですが、確かに或人へ力を与えるイイ話しをします。
良いヒューマギアにしていくことが或人の仕事だ。さすがの不破さんです。

それにしても、不破さん。この頃は、しょっちゅう或人のところへやってまいります。天津垓が厄介だから取り込んでやろうぐらいの策士なら、それはそれで構いませんが、個人的にはなんとなくです。唯阿がいなくなった寂しさから本人も自覚ないまま或人の元へ駆けつけてしまうのではないか、と。
単なる「さびしんぼう」ではないか、と睨んでいます。でもそれでこそ策士よりも不破さんに相応しいような気がしてなりません。

いつか不破さんは、唯阿とまた肩を並べるようになるのでしょうか。天津垓と一緒の時しかシーンがない唯阿です。劇中はともかく演じる立場からすれば、以前の不破さんと一緒の時のほうがぜんぜん活躍できたと思っているのではないか、と心中推し量っております。

いや、まだ唯阿はいい。
シェスタとお付きの副社長たち(笑)の出番は一向に見えてきません。でも仕方がない、とこちらは割り切っております。

天津垓はアークマギアの発生について把握している模様。
またから報された「人類を滅ぼす」は人間がラーニングした事実。
そして「サイバーが裁判」といった或人のギャグに笑っている自分。
さまざまな問題を孕みつつ、後編に当たる『ソレでもカレはやってない』ゼロワンの新フォームもあるようです。待ち遠しい限りです。