『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』へ向けて【盛り上がっていきたい】タイガのメイン監督について

ウルトラマンタイガが終了して、年明けの週末はちょっと気が抜けています。

ブログを始めてから、追いかけていた番組が終了を迎えた最初に当たります。最終回を迎えてもウルトラシリーズが終了するわけではない。再放送を主とした編集版も、今や単なる垂れ流しではない。きちんと案内キャストを据えて放送しています。そのまま追いかけそうな気がしておりました。

そう簡単に次へ、とはならないものです。

気が張っていた分、なんだか抜けてしまいました。
せっかく過去へ立ち帰れるという、ヲタからすれば絶好の機会(笑)にも関わらずです。

やっぱり新作が盛り上がれます。改めて感じます。改めて、己れの意から外れれば作らなくていいとする意見には、きっぱり否!と声を上げるべきだと思いました。

自分を成長さえてくれるのは、主に特撮やアニメや映画を始めとする作品群に加え、ブログもではないかと考えています。つい自分語りになってしまいました。ちょっとブログがきついと感じだしている戒めでもあります。

まったく新作は大事です。今春の映画は仕掛けも多そうです。

神秘の新ヒーロー『ウルトラマンレイガ』爆誕!ときます。史上最大11ウルトラマンが合身!と、2020年3月6日公開の1ヶ月以上も前に情報解禁です。

ウルトラマンレイガはカッコいいです。期待を募らせる勇姿です。
だからこそネタバレ、早すぎません?例え大方予想は付いていても「合身」をそう急いでバラす必要はないような気がします。

とはいえ、今回は特に興行側がチカラ入るのも分かります。

平成仮面ライダーの興行成績を見れば、内容云々よりもオールスターが強いことは自明の理です。
ストーリーは大事ですが、観客を呼ぶには見えやすい要素を示さなければなりません。

今回はウルトラマンにおいても、打って出てきました。令和になっての最初の映画。平成期最後を彩るばかりでなく、新元号へ跨がるシリーズであれば、集大成としてこれ以上にない企画です。

しかも出演キャストが全員揃うときます。これは、たまりません。もう二度とないかもしれません。最高のシチュエーションです。

今回の映画に全員が出演するということで、過去のニュージェネ・ウルトラマンを見返す契機を得た方も多いのではないでしょうか。
個人的にも『キンガS』から(ごめんね『ギンガ』)から『R/B』まで観返しです。うん、やっぱりおもしろい。明らかにこれまでのウルトラマンとは違う世界観を作り出しています。
過去のキャクターをそのまま使用して、以前にない世界を構築する。ライダーにはなかった、さすが!な点です。いや窮余の策として過去のキャラ出しは必須だっただけ(笑)、という気がしますが、うまく東映とは棲み分けが出来ました。

こうして築き上げてきた『ウルトラマン・ニュージェネレーションズ』ここに至り観て育ってきた世代が出現してきたことは、本当に嬉しい。その世代を実感させる今回の映画です。

だから絶対に、ハズすわけにはいきません。オールスターは興収が望めると書きましたが、より成績を上げるは呼び込むだけでは足りません。
リピーターとなる観客を、どれだけ生み出せるかが鍵になります。いかにまた足を運ばせたくなるような仕上がりにさせられるかどうかです。

厳しい言い方をしますが、『ウルトラマンタイガ』はニュージェネにおいて最初の失敗作だったと思っています。

作品自体がまったくダメだったというわけではありません。
ただニュージェネに見られた作品全てを貫くような物語性がもらたすクライマックスの熱気。時には白熱化するほど、最後の最後における盛り上がりは必須だったこれまでに対し、タイガにおいては「終わらせなければならない」とした感が強かった。内容どうこうを吹き飛ばす熱さで展開してきたニュージェネが、タイガに限ってやっつけの印象が強く残ります。

メイン監督だった市野 龍一。『超星艦隊セイザーX』の演出以来、注目していた監督です。セイザーXはコメディ色を取り入れた演出だったため、旧来の特撮ファンの一部から非常に辛辣なコメントを寄せられていた作品です。
しかしながら実際は、シリーズ構成として林 民夫を採用したことでコメディながら引き締まった内容となりました。テレビ特撮作品としての完成度は指折りにしてもいいくらい非常に高いです。
『ウルトラマンR/B』と状況は酷似しているかもしれません。

ろくに観もせず、自分のイメージと違うからと、ぶった斬る。
そうした行為へ及びながら、怪獣映画を観ていないヤツが特撮を語るな、とくる。どうか文句を付けられた新しい特撮ファンには気にしないで、思いの丈を吐き出して欲しいと思います。

等身大ヒーローしか知らなかったからこそ見える側面はあります。大事なのは真摯に向き合っているかどうかであって、知識の有無ではないのです。むしろ有るゆえに見えていないこと、それを気づかせてくれる新しい意見はきちんと咀嚼していきたいものです。

面白いもので、シリーズ1期を信捧すれば2期を、昭和からすれば平成を、ミレニアムを。ともかく後から出てきた作品が、過去とは違うという理由で叩く人は少なからずいます。
自分の趣向をきちんと把握し述べていることが滅多にないため、ただ酔って絡んでくると変わらない感じになるわけです。

う〜ん、気をつけなくてはいけませんね、自分も。

話しを元へ戻しまして、市野 龍一です。セイザーXというコメディ表現を求められる演出に今一つこなしきれない監督もいるなか、光る手腕を発揮しておりました。もしこの超星神シリーズがここで終了とならなければ、メイン監督を任される機会が訪れたのではないでしょうか。

だから『ウルトラマンR/B』は天の配剤と言うべき、得意とする作風でした。ここで手腕を認められたことはプロデューサーのインタビューからも判明します。ここで次作のメイン監督抜擢が決定づけられたのだと思います。

ニュージェネにおいて、常に新作は新規軸を打ち出してきます。
前作R/Bはコメディ表現の印象は確かに強い。ただしR/Bはコメディ作品ではない、ということは突然思い至ったように強く主張させていただきます。ただ今までにない雰囲気を取り入れただけ、もしくは秘めている残酷な要素を誤魔化すため取り入れられた表現方法である、と断言してしまいます。
ツルちゃんアサヒのファンだもの、言わずにはいられないさ、といった具合です。

遠回りしましたが、続くタイガはコメディを前作ほど強く打ち出すことはない、といった話しです。

市野 龍一にとって、誰かからではない自分の意向が強く反映される作品となったタイガです。
前作でプロデューサーが途中において暗に路線の見直しを求めるほど、これまでにない作風の下、非常に力になった評価を受けています。新しい風にも対応しきれる監督としての期待があったように思われます。

タイガ開始直前の監督インタビューで、今回は1話完結スタイルに戻す、みたいなことを答えておりました。
「戻す」これほどニュージェネには相応しくない言葉はないように思われます。しかもこの「戻す」が、ニュージェネ世代内における話しではないようです。

市野龍一は、1962年生まれ。もろ旧ウルトラマン世代です。当人の視聴具合がどれほどであれ、子供の頃から第1作『ウルトラマン』放送されている空気に触れて育ってきています。

旧年代のなかにおいては進取の感性があったかもしれません。

しかしながら、やはり坂本浩一田口清隆といった新進気鋭ほどまで振り切れない。田口と同世代の武居正能くらいに新しい地平を望めない。

ウルトラマン世代と言える子供時代を過ごしています。
取り上げられる題材が、セブンや帰マンといったところに感じます。

本当なら、タイガの父が『ウルトラマンタロウ』であること。タロウ本放送のエピソードは牧歌的な緩い内容であるからこそ逆に、きっちり仕上げられる余地を残しています。
感銘を受けたハードな内容もいいですが、せっかくのウルトラマンタロウです。当時の突け込む隙のあるエピソードこそ検討して欲しかったです。

これこそ会社において、視野を入れて欲しかった。せっかくタロウ関連で、演じてくれた篠田三郎もコメントや対談などで協力してくれています。
肝心の内容において、ただタイガタロウの息子であっただけだったことが非常に残念です。
放映終了後も、タロウのあれとかこれとかといったエピソードを持ってきていたらどうだっただろう、と妄想が止まらず困っています(笑)

タイガは残念だったなぁ〜、もうその一言です。

その残念さが、映画動員に影響しないか、懸念材料になっております。

ここまで市野龍一、加えてタイガのシリーズ構成担当者たちに対して残念無念としてきました。
けれども市野龍一の演出力は高いものと思っております。ここで脚本が間違わなければ、確かなモノへ仕上げられるでしょう。

テレビは残念でしたが、映画はまたそれはそれで違ったものになるのではないか!期待が多分に含まれておりますが、独立した作品として応えてくれると思っております。