ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】#20 ソレが1000%のベストハウス

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

不満があります。

不破さんがやられっぱなしなのです。
唯阿に去られてからは、A.I.M.S.(エイムズ)で1人で頑張っているような感じです。謎の女を追い、に喰ってかかり、マギアの反応があれば駆けつける。

いくら唯阿がいなくなったとしても、他のA.I.M.S.連中はどうした、連絡するだけで不破さん1人に全部を押し付けているのではないかと言いたくなります。

しかもマギア反応を出す今回の相手であるスプラッシングホエールレイダーへ、「力づく」と不破さんらしい立ち向かい方するものの、押されっ放しです。仮面ライダーサウザー相手ならまだしも、マギア同レベルの相手です。
後からのこのこ現れた天津垓こと仮面ライダーサウザーにも、良いように利用される始末。こんなバカな、不破さんは仮面ライダーといった強敵相手に、或人らと一緒にとはいえ、勝利した熱い男なのであります。

というか、どうして不破さん。今回はアサルトウルフにならない。ただでさえ、この頃は冴えないうえ最強パターンを取らないなんて、玩具販売のため他パターンも見せておく大人の事情が、とても勝利へ結びつくとは思えない。

挙句に、謎の女を追ったままフェイドアウトとくる。どうなったのか、とても心配になるではありませんか。

この頃、唯阿自体もさっぱりです。A.I.M.S.へと言いませんが、不破さんの元へ戻って欲しい、と誤解を招くような言い方をしたりします。

不破さんの見どころといえば、飛電に訪れた時に或人の頼みを聞き入れるシーンくらいか。コンテナの溶けた穴越しに互いのライダー姿を初めて認めた、痺れずにはいられないシーンが懐かしい。

やはり不破さんには笑いが必要なのであろう。或人のギャグに唯一ウケる感性を取り戻した時に強さも復活するに違いない、と予想するというより願わずにはいられない感じです。

早く或人のギャグに笑いを堪える不破さんへ戻って欲しいものです。

ただし劇中では笑う唯一が不破さんとなっておりますが、お茶の間ではどうなのでしょう。

告白させていただければ、オープニングの「アルトでナイトー」へ繋がる親方を混えた一連のギャグに笑っておりました。普段はお笑い番組なんぞに全然ウケないくせにです。
きっと劇中では笑いを取れなくても、視聴者にはウケていると信じたいです。でなければ笑いのツボが「リアル不破さん」だったとしたら、それはそれで釈然としません。

面白かったといえば、前回ちょこっとだったにも関わらず印象的だった親方ヒューマギア。今回は人間の悪意に触れマギア化し、破壊されるものの、五人衆で復活。それぞれが服装だけでなく、個性も与えられています。
数秒シーンのみの登場ですが、手間隙がかかっていることは容易に想像がつきます。別に同じ5体を並べるだけでも良いシーンであり、実際そうした演出も多い。僅かな場面においても手を抜かない演出は、監督のこだわりばかりでなく演じた俳優の力量を信じてのことでしょう。

今回にゲスト俳優は、ヒューマギアの女性とザイアスペックを装着した男性の2人です。

住田スマイルを演じた女優は、それこそハマっておりました。初めての映像作品らしいですが、笑顔が素敵なスマイルを演じるために俳優になったような方に見受けられました。今後、他の役柄をどう演じていくか。頑張って欲しいものです。

新屋敷達己を演じた俳優も映像作品の経験は少ないそうです。正直なところ、前回は微妙な感じがしました。今回は、そんな態度でモノが売れるわけないだろっ、と言いたくなるようなイヤミ全開できます。
たぶん前回の力量から鑑みて、敢えて振り切った演技へ舵を切らせたのかもしれません。おかげで正気に還った際の表情が活きました。

スマイルは適材でしたが、新屋敷は演出に助けられたかな、と思います。

演技といえば、或人イズが出してくれたホットアップルジュースを飲んだ際に見せた一瞬の表情がとても良い。いかに、ほっと心が温まったかが伝わってきます。カップに浮かんだ星形に、悩む或人に対するイズの気遣いを感じます。
見逃しそうな細かいところに、心を通わせていく仕掛けを積み上げていく。当作品が着実に完成度を上げていることが窺えます。
まったく気を抜いて観てはいられません。

このたびはヒューマギアの存在にではなく、社長として悩む或人でした。ある程度の結論は自分の中で出したものの、やはり天津垓の社長としての指摘は突き刺さってくるようです。

なにせ或人は社長を始めたばかり。ヒューマギアに対する想いから先代社長の祖父は任命へ至ったと思われるが、実務経験はなしです。部外だったからこそ生まれる発想が貴重なのですが、当人としては裏付けないだけに迷う部分も多いでしょう。
しかも指摘してくるのが、一代でのし上がってきた「永遠の24歳」という実業家としては脂の乗り切った40代ときます。
太刀打ちするなど難しい。

しかしながら、この天津垓。わざわざ勝負を仕掛けなくても、さっさと会社を買収できる状況にあります。ただ作劇上の都合かもしれないが、ゼロワンだから間を置くような真似にも隠された本意あるのでは、と探りたくなります。

今回のゲストである、家の購入を求めた資産家を演じるのは、中田 博久(なかた ひろひさ)東映特撮のバイプレーヤーであり、ちょうど東映公式で配信中『仮面ライダーアマゾン』においてゼロ大帝の姿を拝見できます。
出演も配信に合わせてのキャスティングでしょうか。どうでもいいことなのかもしれませんが気になります(笑)

中田博久が演じる資産家が高層マンションの一室から外を眺めます。
海面が輝いている光景が挟み込まれます。ここに、石田監督らしい〜と感じてしまいました。水際シーンだけでなく、きらきら光る水面もまた加えてくる。監督お帰りなさい、と言いたくなる場面満載でした。

『仮面ライダークウガ』のメイン監督として、平成ライダーの礎を築き支えてきた監督して、石田秀範の名は外せません。
しかしながら今回の演出において、平成ライダーよりむしろ『仮面ライダーアマゾンズ』を経てきた意味合いを強く感じました。レジェンドとして祭り上げるにはまだ早い、進行形の演出家であります。令和も剛腕と言える監督ぶりを発揮していって欲しいです。

レジェンドといえば、次回『異議あり!ソノ裁判』で戦隊のメインキャラだったキャストがゲストで登場します。
ヨーコは二十代半ばとなりましたか、でもまだまだカワイイ感じです。
そしてもう1人は、ツルギときます。ずいぶんとまぁ濃いキャストを持ってまいりました。既に弁護士役として話す美声が聞こえてくるようです(笑)

お仕事5番勝負も、あっさり連勝のZAIA側。後がなくなった或人は巻き返せるのか。それともあっさり片が付いてしまうのか。メインプロデューサーが大森敬仁なのでわかりませんが、楽しみであるには違いありません。

そういえば、今年になって初めて仮面ライダーゼロワンが勝利しました。これまもまた凄い構成です。
そして冒頭へ戻りますが、不破さんの仮面ライダーバルカンがカッコよく決める日を待ちたいものです。とはいえ、結果の出せない不破さんもまた魅力的といえば言えるかもしれません(笑)