ネタバレ感想【騎士竜戦隊リュウソウジャー】第35話 地球最大の決戦

あれほど我が胸を打ったにも関わらず、売り上げ的には沈んだとされる『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ここで改めて思い知らされたことは、スーパー戦隊は大人ウケではダメなのか・・・という事実である。

仮面ライダーとセットで放映されて以来のスーパー戦隊で、最も玩具売上げが悪かった『未来戦隊タイムレンジャー』を更に下回ったとくる。

そこまで酷いとは思いませんでした。つくづく己れの見識の甘さを痛感します。

スーパー戦隊と仮面ライダーのセット放映から、特撮ヒーローが日常にあって絶えることのない存在へ昇華された。以前とは比べ物にならないほど、大人になっても受け入れられているようになっている、と思っていた。

だから初っ端に当たるタイムレンジャーは、戦隊モノの中でもアダルト向けの作風が玩具に結びつかなかったのは仕方がない。
しかしながらそれから20年近く経つルパパトにおいては、大人も巻き込む好評ぶりから、年齢層高めの人でも手を出してくれているのではないか。現にここで書いている人は、パトカイザーは外せないコレクション化した。

ダメか、ダメなのか。一般的な評価では、ヒーロー番組にとっては足枷でしかないのか。

現行作品『騎士竜戦隊リュウソウジャー』がこうした前作の状況を無視するなど出来るわけがない、とした目で見ると、製作スタッフの苦しさが多少窺えてくるような気がする。

作品としては素晴らしいとしながら同じ轍を踏まずに挑戦しなければならない実情である。もどかしく感じる時の原因はそこに発しているのかもしれない。

グループ全体の売上げとしては、どうやら前作を下回る予想がされている。けれども国内玩具の売上げ予想は上向きときている。

なんにしろ苦闘の時代へ入ったような『スーパー戦隊』である。でもだからこそ目が離せないと言えるのである。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

地球最大の決戦

脚本は荒川稔久に、監督は加藤弘之といった前回に引き続きのコンビです。

冒頭

コテンパンにやられた前回の流れから、コウ・アスナ・メルトカナロが龍井家で落ち込んでおります。

そんなリュウソウジャーの面々を励まそうと、龍井の父ちゃんが娘を引き連れて一芸を披露しようとします。いや居候たちがどうこうより、ただ芸をやりたいだけかもしれません。

なんとなくノッているように見える龍井の父ちゃんですが、途中でセトーが出現です。たぶんこのリュウソウ族の大賢者は、おかしな格好をされるのがイヤだったのかもしれません。けれども憑依している相手の人格からの影響が多少なりとも見受けられます。
そのアオりはカナロが受けるところが、リュウソウジャーのお約束となっています。後に受ける試練で、誘惑してきた女性が実はセトーの化けた姿だったオチは見せない。それが大賢者というものだと思いますが、そうした配慮は現在のセトーにはなくなったようです(笑)

前半

「カフェケボーン」です。今回も、長老を演じる団時朗が登場です。たぶんウェイトレスのバイトは続かないだろう、と演じる田牧そらが申しておれば、オトちゃんのメイド姿も今回で見納めかもしれません。
お腹いっぱいな貴重なショットからの開始です。

訪れたコウたちはレベルアップのために「試練の崖」へ行くことにします。
次いでとばかり騎士竜が「陸・海・空」揃えば最強の力を発揮できる話題が挙がります。けれども強大すぎる力ゆえに、海の騎士竜モサレックスが難色を示しているようです。

その件について、カナロモサレックスと兄弟と呼び合うディメボルケーノへ相談しに訪れます。カナロとしても、話しに行ける騎士竜はディメボルケーノくらいっぽいです。頼りにしたいところですが、最終的判断はモサレックス自身ということです。

先に「試練の崖」へ訪れたバンバトワが乗り越えたところで、コウを始めとする4人がやってきます。
バンバは卵を割らないように敵を倒すことでした。乗り越えれば手元に卵は残る、ということを気づかせてくれた茹で卵を食べて待っていたバンバトワの兄弟です。

入れ替わりでやってきた4人が試練の崖へ挑む。
メルトは空から伸びるポールに捉まっている状態から脱出をする。
アスナは飛び回る嫌いな虫を捕まえる。
カナロはトランプタワーを組み立てることだが、美女の誘惑に晒される。
コウは倒す相手を発見しろ、と放り出される形である。

これらの試練にメルトアスナは汗びっしょり、カナロは美女にキスを迫られて危ないところだったが切り抜ける。3人とも、とても大変であっただろうとは思う。思うものの、試練を与えているセトーがどうも楽しんでいるように見えてならない。
少なくともコウとは、ぜんぜん厳しさが違うような気がする。

もっともこの試練は、コウのために行ったような節が見えた。

後半

1人だけ試練から帰ってこられないコウ。なにせ乗り越えたくても、乗り越えるべきものが現れない。これはなかなか堪らない状況だ。原因が突き止められない問題ほど焦ったいものはない。

けれども弟子の状況を見かねたのか。マスターレッドが出現する。兄弟子のナダではなく、師匠自ら登場すれば問題点を指摘する。コウが最強を自認している限りレベルアップできないと告げ、マックスリュウソウレッドへ変身して向かってくる。

コウはリュウソウレッドになって対峙するなかで、必殺技「エバーラスティングクロー」の弱点に気づく。連続では少しパワーが落ちるところを突いて試練を乗り越えることに成功する。

「限界は越えるためにある」マスターレッドが消滅する寸前の言葉を重ねるように紡いだコウのシーンはいいです。グッときます。

強敵プリシャスを前に、試練を乗り越えた5人は迎え撃つものの苦戦である。けれどもやってきたコウがマスターレッドとの戦闘で発見した弱点を元に、プリシャスがマックスリュウソウレッドからコピーした必殺技「エバーラスティングクロー」を連続で繰り出したことで撃ち破ってみせる。

プリシャスが呼べ出すは100以上の星を滅ぼしてきたとされるスペースドラゴン。瞬く間に街を破壊する強烈な巨獣である。

対抗すべく究極の騎士竜合体したいところではある。ティラミーゴは当然やってくるし、プテラードンの時は無口になるのねピーたんもくる。
問題のモサレックスだったが、ディメボルケーノと合体「スピノサンダー」でやってきた。遺恨の相手だったリュウソウ族でも、若者たちは信じることが出来るようになったみたいである。

リュウソウ族の若者、それは何歳から何百歳までを指すのだろう?そこは今後において解明できればしたい、ぐらいの問題ではある(笑)

「頼んだぞ、兄弟!」送り出すディメボルケーノに、やはり個人的にはもっと活躍して欲しくなる。

こうして究極の合体を果たしたキングキシリュウオースペースドラゴンを圧倒する。
オープンセットで組まれた市街戦から、合成加工のスピード感から、海中戦へ、そして宇宙にまで飛び出すバトルアクションの数々。ここ一連のシーンは、もう観て確認してもらうしかない。

《次回》超速のボディガード

プリシャスがやってきたことで、幹部連中のガチレウスワイズルーの出番が減るのは分かるとして、クレオンまで手持ち無沙汰のご様子です。
新しくやってきたプリシャスが今後どういった策を打ち出してくるかが注目どころです。もしくは功を焦った他の幹部連中が何かを仕出かすか。どちらにしても心臓を握られているガチレウスワイズルーが、ただで済ませないか。敵の内紛が終盤を盛り上げてくるかもしれない。

今回もまた長老に間違えて「ルミちゃん」と呼ばせております。いいのかよ、こんなに帰マンのネタやって!東映の番組だよな、これ!といったノリに、どうしても喜んでしまう自分がいます。

呼び間違えられたオトちゃん。リュウソウジャー全員を交えた8人で勝利の乾杯です。配られたグラスの中で、メルトのブルーハワイだけがやたら豪華というか、オトちゃんの紙人形みたいなものまで刺さっています。見返した際に気づけました。

スタッフのこだわりは徹底しています。ブログを書く側としては有り難い限りです(笑)

次回は、恋といえばカナロを差し置いたトワのエピソードとなるようです。ギャグながら、ほろりとさせてくる?観る前からあまり余計な妄想は差し控えるべきですね。