ネタバレ感想【ウルトラマンタイガ】第21話 地球の友人

そろそろ今年の終わりに向けて準備する心持ちになります。ここ数年に渡る傾向です。

はっきり時期を申せば『ウルトラマンオーブ』からです。ニュージェネのウルトラマンが定着しだしてからです。物語りの佳境が窺えると、差し迫った気持ちになります。

本来なら仕事や生活等で感じなければいけないのですが、現況はウルトラシリーズ次第となっております。困ったものです。けれどもそれが本能なのだから仕方がありません(笑)

タイガにおけるメイン監督は、市野龍一です。最終回とその前、24・25話を担当するでしょう。その市野ですが、前作のR/Bにおいては最終回直前の22・23話を担当しています。

タイガの22・23話を担当するのは、辻野貴則です。そうなると次のメイン監督は、辻野かな?などと考えてしまいます。

作品を純粋に楽しめるよう事前情報は出来るだけ入れないようにしよう、と思っています。いますが、スタッフのチェックを欠かさないことは、こうした主義に反するものではないか。ブログをやっているうちに思い至りました。

できれば、まっさらな状態で作品と相対したいものです。けれど、もう人間として白とは真逆な汚れた黒なれば、土台ムリな話しなのかもしれません。

こうした偏見だらけのうるさいファンのために、スタッフにはこれからも頑張っていってもらいたいものです(笑)

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【今回のゲストは】幽霊怪人

前回の悪者宇宙人は「宇宙帝王」でした。
今回は悪者どころか良い宇宙人ですが「幽霊怪人」です。公式で謳われておりますので、話しを盛り上げるため都合よく引っ張ってきたわけではありません(笑)

ゴース星人です。幽霊のゴーストをかけて「ゴース」なのか?そうだとしたら、少々釈然としないネーミングではありますが、オリジナルとなる初登場ウルトラセブンのエピソードにおいて、観測不能なことから「幽霊惑星」の異名を持つ「ゴース星」からきたということなので、やはりそうなのかもしれません。

ウルトラセブンで初登場としましたが、その後はてんで出てきていない模様。ライブショーには出演していたものの、ウルトラシリーズへの再登場は初登場以来と言う。

51年振りですか!使い回しを基本とする巨大特撮において、これは気の毒な扱いとしか言いようがない。

確かに地味なキャクターなら仕方がない。けれどもゴース星人が登場したのは、ウルトラシリーズで人気の『ウルトラセブン』しかも屈指の最終回とされる『史上最大の侵略(前編・後編)』2話に渡って繰り広げられた有名なエピソードの敵役です。

ウルトラシーリーズを愛するものならば、語らずにはいられないウルトラセブンの最終回。さほど興味はなくても、ウルトラセブンであるダンが、ヒロインのアンヌへ自分の正体を告げるシーンのインパクトは特に取り上げられており、何気によく知られているのではないと思っています。

突如として、燦然と輝く背景となり、シルエットで浮かび上がるダンアンヌ。流してくるは普段のBGMではなくシューマンのピアノ協奏曲を使用してくる。これぞ映像クリエイターといった演出である。既存の観念に捉われ、ただの仕事としてこなしている演出家であったならば、とうてい生み出せない名シーンです。

とはいえ、このシーンに使用するシューマンのピアノ協奏曲をカラヤン指揮にもとディヌ・リパッティのピアノ演奏を選曲したのは、ウルトラセブンの音楽監督である冬木透であります。
どうやら不治の病で余命知らずのリパッティが弾く渾身な演奏が、ダンアンヌの別れのシーンに合うとして選出してきたらしい。
ネットのない時代において、事細かな情報を得ているのだからヲタ者からすれば尊敬しかない。先人を偉大とする理由がここにあります。

やはりジャズやクラシックなど歌なし音楽は演奏家次第だと、つくづく思わされます。そして自分がインストゥルメンタルを多く聴いているのは、特撮番組を観てきたおかげであることは間違いないです。

ウルトラセブンの最終回におけるダンアンヌの別れシーンについて触れてきましたが、今回は脱線してきたつもりはありません。正確に言うならば脱線を含みつつも、タイガの今回におけるテーマへ繋がると思うからであります。

ダンから自分たちとは違う宇宙人だと聞かされてもアンヌは、受け入れられること揺るぎなく答えます。
タイガの世界における根幹のテーマ、特に今回において如実に取り扱われた内容は、ダンアンヌのやり取りへ集約されるように考えられたからです。

【宇宙人いろいろ】役割もいろいろ

主人公ヒロユキの後輩としてE.G.I.S.(イージス)に、取り敢えず試験的な意味で入社してきた田崎修。実は母親が怪獣の襲撃に巻き込まれて生死をさまようようになったことから、宇宙人を敵視するようになります。
単純な思い込みが今回における騒動の源になります。

根は、とても素直な良い子です。ただこの良い子というのが曲者で、人間としての器が出来ていないため判断基準が「善悪」の二通りしかない感じです。だから悪巧みを企む者の口車に乗りやすく、自分が分からないことは悪とする。

けれどもまだ未熟なだけだから、きっかけを与えれば考え出す。固執する思考も頑ななままではない。素直に事態を呑み込み出せば、自ら判断を下せるまでに成長を見せます。

田崎修という役を演じたのは、東 将司(あずま まさし)たった1話の中で説得力ある熱演でした。今回の出来はゲスト・キャスト如何にかかっていたように思われます。まだまだ良い俳優さんは眠っているようです。

ゲストキャラ・田崎修の標的にされながら、最後は心通わせるようになったゴース星人。テレビ出演は51年ぶりなれど、あるライブステージでは主役を張るほどです。
ライブステージにおいては、ウルトラセブンの最終回で地球侵略に失敗したゴース星人の1人が、ゾフィーの力によって生き返る(ゾフィーはすごいなw)。
タイガに出てきた今回のゴース星人は地球侵略に失敗した際の生き残りか、その末裔なのか。それとも新たにゴース星からやってきたのか。

ライブステージのゴース星人はゼットン星人を育てる良心的な宇宙人として描かれています。
今回タイガに登場したゴース星人も、双頭怪獣パンドンから親と思われるくらい慈しみ育てていたようです。

かつて地球人類を壊滅させかけるほど無慈悲な侵略宇宙人であったが、以後は「見た目は不気味だけど、実際のところは良い宇宙人」路線へなりつつあります。宇宙帝王とされながら、ギャグキャラまっしぐらのバド星人とはえらい違いであります。

両宇宙人とも、出自をウルトラセブンとし、ニュージェネレーションズシリーズで半世紀ぶりに復活したという共通点ながら今後の扱いはだいぶ変わりそうな予感がする今回でした。

とはいえ、今回のゴース星人。トレギアの申し出は断ったとはいえ、星をダメージを与えるほどの地底ミサイルを所持していた事実に変わりはない。いったい、なんのために?護身用で抱えていたとして好意的に解釈しても、だ。そんな物騒なモノを手放さないせいで、地球はカウンドダウンが入るほど危機的状況になってしまった。

まったく、扱いきれないモノなど持たないに越したことはない。

《次回》タッコングは謎だ

次週は、特撮ファン向けへの演出があからさまな(笑)監督の辻本です。
タイトルもまた凄いです「タッコング」は「謎」ときますか。解りやすい言葉が内容を不可解へ持っていきます。単なる「謎の少年」が登場することに引っ掛けているのか。それは来週のお楽しみです。

そしてこのタッコングもまた、これまでまるきり再登場がなかった怪獣です。しかも監督いわく、ザザーンと戦いながらアーストロンと絡まずにいた無念から、凶猛怪獣ギーストロンを登場されたとのことです。

新規のファンを多く輩出することが、これからのヒーロー特撮番組の命題とするべき!そうした信条がありながら、過去のネタに振られるととても弱いファンであります。
もうまっさらな気持ちで作品は観られないということが、年齢を自覚すべきということなのかもしれません(笑)