ネタバレ感想【騎士竜戦隊リュウソウジャー】第32話 憎悪の雨が止む時

たまたまだと思います。

珍しくドラマを観ています。『まだ結婚できない男』阿部寛主演で、第3回まで放送されています。13年ぶりの続編です。ボウケンジャーの続編なんか、やらないかなと余計なことを考えたりしますが、ともかく久々です。

長い間を置いた当時との違いを実感したのは、ネットでスピンオフを配信しているところです。本編では描かれないストーリーが観られます。
ドラマ自体とても楽しく拝見しております。さらに観せてくれるとは、なんて有難い・・・とは、ならない。
チェインストーリーと表して、ショートストーリーが展開されているわけだが、これがつまらない。せっかく上手な役者が起用できているのに、イタいと言いたくなる演出である。

いや、もしかして特撮番組のスピンオフがよく出来ているのかもしれない。短い尺の中における上手さは通常ドラマの演出家では難しいのかもしれない。

特撮番組を観続けているとつい不満など噴出してしまう。が、たまにこうして別ジャンルを観れば、いかに短い時間の中で押し引きある波を作り出せているか。多少ストーリーが平坦でも、シリアスとギャグを混ぜる上手さは特撮番組全般に行き渡っている。

東映や円谷といった枠など関係なしで特撮には腕利きの演出家が集まってきていることを感じ、嬉しい限りである。でもそのくせ文句を言うのだから、ニンゲン贅沢馴れるとは恐ろしいものである(笑)

なんだか今ひとつふたつな出来なチェインストーリーなるもの。けれども今週分を受けたこのサイドストーリーにである。
観たことがある顔が出てきた。阿部寛演じる主人公に絡む女性の1人で、アイドルから女優を目指し奮闘中しているところへやってくる後輩女優の卵である。

後輩女優の卵・・・アップの顔を観た時に閃く。なんと、宇宙死ね!もといリタではないか!そうか、こんなところにまで出演していて、頑張っているんだなぁ。はっきり言って、レギュラー張っているこの女よりも、リタのほうがぜんぜんかわいいぞ!と個人的想いが爆発した次第である(笑)

けれどもリタ・リタと言っている時点で、演じた浅川梨奈に失礼な気がしないでもない(笑)

そんなリタが活躍した『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』において、登場をしたガイソーグの鎧。それがリタを演じた淺川梨奈が出演したドラマ配信を受けるようにその週末の放送で、ある決着を見るとは、なんてドラマチック!ただの偶然とは本当に恐ろしい(笑)。

同じ放送局なら、多少は狙ったのかなと疑いところなのですが、ましてやフジですから。もういっぱいいっぱいでしょう。

また、リタ、でないかなぁ〜。ヒロインに対する思い入れは止むことがないのです。

ネタバレ及び独自解釈による偏見が含まれる内容であることをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【憎悪の雨が止む時】

脚本は山岡潤平で、監督は上堀内佳寿也。パイロット担当コンビであります。タイトルからして重い回ですから、今回はターニングポイントとなりそうです。

冒頭

なんとかガイソーグへ完全に取り込まれる前に、ナダを救いたい。しかしながら妙案などあろうはずもなければ、いつもの龍井家で苦悩するコウ・アスナ・メルトの幼馴染み3人組であります。

珍しく重苦しい感じですが、カーテン越しから顔を覗かせるティラミーゴピーたんに難癖を付けています。まさしく難癖です。どうも封印されていたトラウマなのか、かまってちゃんになる騎士竜たちです。

かまってちゃんと言えば、ディメボルケーノが思い出されますが出番がありません。出番がないといえば、もの凄い能力を有していそうなコスモラプターも全くです。
やはり可愛げがないとダメなのか。この頃、呼び出される騎士竜は愛嬌があるやつばかりです。玩具として売れそうな、といった大人の事情までは考えたくないところであります(笑)

一方、外で語り合うのはバンバトワの兄弟。ナダは倒すしかないのか、と思うトワは泣き出しそう。健気な弟の姿が全開です。
そしてバンバが回想するナダとのやりとり。本気でやり合う姿に、二人がかつて仲間であったことが窺えます。その仲間が挫折し去っていく。それを必死に止める声。ちょっと泣けます。

「また逃げるのか」バンバにそう評されている相手は今まさにガイソーグへ取り込まれようとしています。

前半

深刻な雰囲気で開始された今回ではあります。

ドルイドンの作戦もまた人類根絶やしといった具合に、なかなかハードな今回です。
ですが絶滅計画を画策している場において、正座させられているクレオンにドルイドン兵。なんだか気の毒です。ワイズルーに踊らされているから失敗するんだ、ともう一人の幹部であるガチレウスに説教されます。いえ、説教というより難癖です。冒頭のティラミーゴと変わりません。
自分を棚上げして他人を責めるなどタチが悪いにもほどがあります。

けれどもおかげで優れもののマイナソーを生み出せるから皮肉です。だからブラック上司をのさばらせる要因になってしまうのですから、世の理は理不尽である。

バンバトワの兄弟は、幼馴染み3人組に呼び出された模様。けれどもキレの悪いコウに、期待が大きかっただけに落胆するトワである。また見切り発車かよ、と普段から思っていることは、こうした場面で出てしまうものです。

鎧だけ破壊すれば、とメルトが提言します。その通りでありますが、あまりに困難な方法です。けれどもそれしかないのか。

街の異変を察知します。同時にカナロから連絡が入ります。

龍井家に戻れば、オトちゃんです。憎い、と言いながら掴みかかってきます。コウには憎いで済ませれますが、メルトに対してはです。チャラチャラで笑顔が超ウソくせぇ、だそうです。お約束とはいえ、エラい言われようです。

ただ、このオトちゃんの言葉。取り方によっては、恋する女の子が見せる、ちょっとした独占欲に思えます。女性を近づけかねないメルトの笑顔に対する嫉妬か、と。真面目なメルトにチャラチャラとは、そんな真似をしないよう牽制したい気持ちの表れでしょう。
いちおう123歳であるオトちゃんの難しい女心としたいところです。

尋常でないオトちゃんを、アスナがひょいっといった感じで肩に担ぎます。役どころでなく、本当にアスナの中の人は力持ちなのか、と思いたくなるような軽々さであります。

どうやら七色の雨に打たれると、人々は憎悪の塊となってしまうようです。

後半

このままマイナソーをのさばらせては人々が殺しあうところまで憎み合うようになってしまう。

立ち向かうリュウソウジャーを塞ぐように、ガイソーグが現れます。

あくまでナダを救いたいコウは目を覚ますよう訴えますが、バンバがそんなコウに向かって「お前こそ、目を覚ませ」この辺りのくだりは、ぐっと胸に迫ります。これまで経験したきたことに対する重さを感じさせるバンバのシーンはどれも良い。

トワがドッシンソウルを手にして向かっていく。滅多に強化型を取らないリュウソウグリーンだからこそ、覚悟が窺える場面になりました。
理想は鎧を破壊することだが、現実は難しい。だから中の人間を弱らせることで、強さを求めて彷徨うガイソーグの怨念を引き出す。ナダから引き離そうとする。

彷徨うガイソーグの怨念を引き受ける役を買って出るはコウである。とはいえ、取り込ませるわけにはいかなければ、他のメンバーが守るべく立ち上がる。

今回のマイナソーは憎悪の感情を吸い上げるところからか、ガイソーグの怨念も引き受けさせようという思惑である。

ティラミーゴピーたん合体の初お披露目としてやってくる。はりきってリュウソウジャーの皆へとばかりに「プティラミーゴ」と伝えるくるが、メルトは「どうでもいい!」早くマイナソーを捜してくれ」とくる。なんか笑ってしまう。こうした場面はもうメルト担当のようである。

ガイソーグの力を強く、リュウソウチェンジが解けてしまうほどである。

けれどもコウを取り込ませるわけにはいかない。
リュウソウジャーの姿でなくなっても、真っ先に立ち上がったのはバンバである。普段の冷静な態度はかなぐり捨てて、まさに昔からの友達へ対するように生の感情のまま叱責する。逃げるな、自分と正面から向き合え!

熱いバンバの背を支える他のリュウソウジャーたち。そしてガイソーグの鎧の一部を身に付けたコウが、ナダの記憶と共に背を支える手に加わる。

全員に共有されるナダの記憶。ここで記憶の映像が差し込まれるか、と思いましたが、演じる役者の表情が全てを物語る演出が取られました。これがとても良かった。

ナダもまたリュウソウジャーとしての気高い想いを抱いてきたことをコウが告げる声に、過去の経緯を描いた映像がくると予想した自分の浅はかさを思い知ります。ここは皆が受け止める姿だけの方が深くきます。

だからナダが呪縛から解かれてから叩く、いつもの憎まれ口がこれまでとは違った意味合いで響いてきます。

1週飛ばされて《次回》新たな刺客

騎士竜ティラミーゴとピーたんときて、パキガルーまで合体したキシリュウオージェット!もはやマイナソーが敵う相手ではありません。
人気もののトリオ合体という感じで、ますます他の騎士竜の存在が希薄になっていきそうです(笑)

正気に還ったオトちゃんに抱きつくカナロは、婚活が薄まった分だけシスコンへ走っているようにしか見えません。よりまずい方向へ舵を切ったように思え、ちょっと引き気味となっております(笑)

ナダがガイソーグの鎧を正式に掌中へ収めました。7番目の騎士として活躍していくのでしょうか。取り敢えず次回にリュウソウチェンジを決めるシーンがあるそうなので、期待大です。

また新たに登場すな刺客は、新しい幹部なのか?ドルイドンの全貌が見えてくるかもしれないそうです。

楽しみなんだけどなぁ〜、次週は放送休止。2週間後というのが、また寂しい。ブログのやり出し待ち構える気概が強まった分だけ、今から寂寥感に苛まれております(笑)