ネタバレ感想【ウルトラマンタイガ】第17話 ガーディアンエンジェル

ドラマは滅多に観ません。観なくなったというほうが正しいでしょうか。かつては週に何本か、あとご多分に漏れず海外ドラマにハマったりした時期がありました。

近年は、さっぱりです。内容どうこうより、特撮+アニメを追うのに忙しい。ネット上に展開する再放送を知り、またブログを始めたせいもあり「観返し」を頻繁に行うようになりました。

再見はいいです、当時において理解しきれずにいた未熟な自分を発見できて(笑)。後は、たぶん製作スタッフもそこまで考えていなかったかもしれない、自分勝手な、言い換えれば「手前勝手」な深読みが楽しくて仕方がありません。
それは深読みではなく、妄想では?と思わんでもないですが、そうした余地を許す特撮やアニメ作品がやはり個人的嗜好に合っているようです。

それでも久々に『まだ結婚できない男』を観ております。そして、おもしろい!と思っております。
ここで書いている人も「結婚できない男」です。とはいえドラマに共感を覚えるといったことではありません。単純に、主人公男性の空気を読まず妙に理屈をこねたがるくせに性根は善良という、ヘンテコなキャラクターが素敵で観てしまいます。なんだかドラマというより、アニメの主人公になり得る性格づけのように思えます。

ともかく話題性もあって好評なようです。

その第3話において、主人公男性の近くある女性に絡むゲストとして、平田雄也が出演しておりました。ウルトラマンR/Bの「カツにぃ」です。ドラマにおいては昔のカノジョへ付きまとうヒーローの面影はない(笑)役どころでしたが、むしろそれゆえに上手さを感じます。

特撮好きの視聴者からすれば熱心な追いかけは終わっておりますが、本人は俳優としてこれからです。東映出身が大ブレイクする輩出していますから、円谷のほうでもそろそろと思ってもおります。
しかし、あまり売れすぎるとオファーが叶わなくなってしまいます。かといって、俳優を辞めてしまわれても可能性がなくなります。

オファー?可能性?何を言っている、と言われれば、もちろん『ウルトラマンR/B』における外伝の話しです。ツルちゃんの物語り、ツルちゃんの復活をそう簡単に諦めてはおりません。もういい加減に、そっとしといてやれよ、との声も聞こえてきそうですが、聞く耳持てないことがあるのです。

つまり番組が終わったらこれっきりとせず、応援というほどではありませんが、ブログをやっているわけですから騒いでいたい。そう思っております。

役者さんばかりは、製作できるものではあらず、発掘していくしかない。極端な話し、作品の内容が弱くても役柄にハマってくれる出演者によって出来が上がっていくものです。またその逆も然りであります。
役者さんは大事だなぁ〜、と良い演技もしくはハマり役を演じているところを見せられるたびに改めて感じます。

今回のタイガはそれを強く思わせてくれました。

ネタバレ及び独自解釈による偏見が含まれる内容であることをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【ガーディアンエンジェル】上尾

特撮において実景を表現するための手段が、ミニチュアワークです。実際と見紛う街並みを模型で表現する。

特撮映画黎明期において、本物として観客も捉えておりました。ジャスギタリストの渡辺香津美など、1961年公開『モスラ』を鑑賞していて近所が消し飛んだのではないかと心配になったそうです。もちろん作品に対する愛情からのリップサービスもありますが、それだけ精巧に製作されたミニチュアであったわけです。

ただやはり実景とまではいきません。あくまでよく出来た街並みであり、現代のCG製作における現実的な表現には及びません。

もっともモスラやゴジラといった特撮黎明期のスタッフはその点は心得ております。
本編の本多監督は、どうしても拭えない作り物感を補うために音楽をより効果的に使用するよう心がけたそうです。
特撮の円谷監督も、カラー・パノラマになったことでカメラを上げて迫力を重視したようです。付きのスタッフがミニチュアの見映えとして寄せたカメラワークにしたほうがいいとした意見をしたそうですが、映画として観るならばこうした方がいいとしたようです。

実際とまで持っていくには限界があるミニチュアワーク。それでも作品において、実際にある風景を模して製作されます。例え作り物に見えても、現実にある光景を目指して作り上げます。

どこの街か特定できないのは、毎週において放送されるテレビ作品か、昭和における製作会社倒産寸前のガメラくらいではないでしょうか。

今回のウルトラマンタイガ。監督のコメントによると、ここは「アリオ上尾」だそうです。劇中では破壊の限りでありますが、現実は無事息災みたいなことを言っております。

ウルトラマン・ニュージェネレーションズにおけるミニチュアの街並みは、言い方悪く表現すれば「適当」だと思っておりました。どこにでもありそうでいて、どこにもない架空の光景だと思っておりました。

現実にある光景の再現など、それこそ大変です。下見は必須になりますし、一からの作り上げになります。タイガに至ってようやくミニチュア舞台のオープン撮影を可能にすることとなったくらいです。とてもそこまで余力があるように思えなかった。

けれども今回において、疑問となりました。

どうやら実景に合わせたミニチュア製作を行っているようです。それは今回だけの話しなのか?実は以前からやっていたかもしれません。架空と自分が思い込んでいただけで、これまでモデルの街並みがあり、ほぼ再現していたかもしれない。

もしかしてウルトラマンを製作していたスタッフを舐めていたのは、かく言う自分こそかもしれない。深く反省・・・とまでいかなかったのは、今回はともかく他の回における確認が取れていないせいです。もしかしたら、これまでは自分の推察が当たっているかもしれない。

確認する術は現在のところありません。そんなことを聞きたがる酔狂なインタビュワーが出現することを待つしかない現状です。もしくは自分自身で聞きに行けるような立場になれるよう、野望を抱くか(笑)

何にしろ、もし近くに行くことがあれば「アリオ上尾」は寄る場所となりました。

【ガーディアンエンジェル】トレギアが始まる

今回のメインは、E.G.I.S.の創設者であり社長でもある佐々木カナ。演じるは新山 千春(にいやま ちはる)個人的には『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』へ出演した時が絶頂でした。
現在は少々イタい人間性を見せられ引いて以来のままです。けれども元ダンナである黒田哲史は埼玉西武ライオンズで実に良い三塁コーチャーをしています。この逸話はちっとも新山千春に寄与してませんね(笑)

そうです、中の人なんて、どうでもいいのです。大事なのは、カナさんです。このたびE.G.I.S.を立ち上げたきっかけとなった、セミ人間の少女の顛末について触れられていました。
事件に巻き込まれ家族が殺害され、1人だけ残ったセミ人間の少女。カナが当時所属していた外事X課は、保護ではなく研究所送りへしたようです。

カナがこれをきっかけに退職するくらいです。セミ人間の少女は送られた研究所で、どのような扱いを受けたのか。ぜひ知りたいところでありますし、物語りに深みを与える逸話へなり得ると思えます。
真実に人間は守るほどの価値があるのか。身を寄せるようにして地球へやってきた異星人に対し侵略宇宙人と同様な行為を行っていないか。

ウルトラシリーズの卓越している点は「正義」を平面に捉える危うさを正面から切り込む時があることです。

カナが経験した「とある事件」は非常に重要な要素ですが、これ以上を踏み込むかは不明です。過去の経緯について、外事X課・佐倉警部が握っているかなと予想していましたが、近頃はさっぱり姿を現しません。

語られたのはカナの昔馴染みというか、何度も逮捕したセモン星人ミード。これがとても良かった。悪党だけど悪人じゃない、と言われるキャラクターをこれ以上にないくらい演じておりました。

結局、出演者というのは人脈頼りになります。
ウルトラの監督たちは、テレビ演出家にはない繋がりを持つ人が多いようです。ゲストなど裁量が利く場合は、おもしろい俳優を連れてきます。

ミードを演じた竹森千人はそれなりにキャリアはあるものの、その特性を活かす土壌となると多くはないように思われます。ただ特撮作品ならば、力を発揮できる機会が比較的ありそうな気がします。もしくは事件ものの犯罪者か。
一癖あるバイプレーヤーとして、今後の活躍を期待したいところです。

そしてこちらは一癖では済まされない、まさしくヒーロー並みの活躍して欲しい、悪のウルトラマントレギア。人間態である霧崎は演技のみでは足りません。演じる当人が持つ天性の雰囲気がなければいけません。キャストの七瀬 公(ななせ こう)は、よくオーディションに受けてくれた!と言いたいほどハマっております。

後は、これからトレギアのストーリーがどう展開していくのか。悪としているが、本当に悪いウルトラマンなのか。闇に墜ちるだけの理由があったはずである。

ついに主人公であるヒロユキの前へ、はっきり姿を曝したトレギアがどう描かれるか。ウルトラマンタイガという作品の評価を決める重大なファクターが本格的に動き出した回でもありました。

《次回》新しき世界のために

ヒロユキの前に現れたトレギアは、映画における初登場を彷彿させるモニター画面越しの場面を見せてきました。
今回の監督は、武居 正能(たけすえ まさよし)ウルトラマンR/Bのメイン演出家であり、トレギア初登場の映画『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト 絆のクリスタル』の監督であります。
絶対に狙って組んだ監督のローテーションでしょう。

次回の監督は、辻本 貴則(つじもと たかのり)この監督もそろそろメインを任せられるのではないか、と睨んでいます。
そして出てくる怪獣が、宇宙恐竜ゼットンとくれば期待値は上がります。初代ウルトラマンを踏まえつつ別個体のゼットンとして登場させ、ミニチュア愛を爆発させた回となるそうです。
中華料理店「玉蘭」に注目しつつ、あまり注目しすぎないように、といったコメントであれば、むしろ楽しみでしょうがなくなっておるのです(笑)