ネタバレ感想【騎士竜戦隊リュウソウジャー】第30話 打倒!高スペック

台風一過の地域に住んでおります。
災害の爪痕などほとんどない近所の様子に、我が身の幸運を噛み締めて・・・とはならないのが、ヲタの困ったところ。

うむむむ、災害情報で画面が削られておるじゃないか!特撮ヲタのことを考えて週末にくるなよ、どうせ来るなら平日の真ん中くらいにしてくれよ、と台風に言いたい。

次いでに続ければ、今回MacのOSアップデートは不具合が多すぎてダメダメだぁー。

無事にすむと手前勝手な不平ばかりで困ったものです。少し冷静になれば「観れて良かった」「パソコンが開けて良かった」一番に怖れていた停電はなく、最悪としか言いようがない避難ということもなかった。

こうしてブログへ向かえるだけで幸せなことであります。

とはいえ、今回のリュウソウジャー。シリアスベースにほどよくギャグが絡まって、見応えある回となりました。やっぱり災害情報で画面が削られたことが残念と思わずにはいられません(笑)

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

打倒!高スペック

脚本は、下亜友美(しもあゆみ)定期的に担当しています。いつかシリーズごと任せられるようになるんじゃないか、と睨んでいます。
監督は、坂本浩一。この頃は仮面ライダーをやらないのか、なんて思う暇もないくらい、あちこちやっております。円谷までやっているのですから、企画を幾つ抱えているのでしょう。今後の特撮動向が分かるくらい予定が詰まっているでしょう。坂本監督の予定表が見たいものです。

冒頭

今回の敵幹部はワイズルーの模様。今度のマイナソーに当たりをつけたクレオンが驚く登場です。どうした、うざいほどいつもやる気満々のガチレウスは!けれどもクレオンワイズルーで嬉しそう。ちょっと泣けます(笑)

ついに結婚アドバイザーに相談するカナロです。アドバイザーを演じるは、長澤奈央。いくつになっても一目で分かる、ハリケンブルーを始めとした特撮ゆかりの女優さんです。やはりヒロインは忘れられないものです。

長澤奈央の役どころである結婚アドバイザー。一族の未来がかかっている、とカナロはトンデモナイことを口走っているような気がしないでもないですが、デキるアドバイザーなのでしょう。相手が少々おかしなことをほざいても、まずは受け止める。メガネが似合う見た目通りの優秀さんです。

前半

龍井家にて、衆目を集める「騎士竜ピーたん」連れてきたオトちゃんは、メルトなら何か分かるはずといった期待を込めてである。

もちろんメルトが分かるはずもなく、それでも必死に調べようとするお尻をティラミーゴに噛まれる。もしオトちゃんに想いを寄せられていなければ、ただの悲惨なキャラである。けれども気の毒なメルトこそ魅力的なのだから難しい(笑)

久々に龍井の父ちゃんが、祭りの手拭いを頭に巻く。セトーに変身である。
このセトー。あらゆる騎士竜を封印し続けた、けっこう曰くあるリュウソウ族の1人である。海のリュウソウ族との争いなど、陸のリュウソウ族も単純に正義とは言い切れない側面がある。その辺りを、どこまで踏み込むか。期待しているところが、さぁどうなるだろう。

騎士竜ピーたんセトーの登場で空飛ぶ騎士竜であることが判明する。封印を逃れ宇宙で気楽に過ごしていたところを、別の者に封印されて地球へ落ちてきた。封印した者は、誰か?先走れば、宇宙まで鎧を探しに行ったナダだろうか。

のんびりした雰囲気の中であるし、名前も「ピーたん」とくるから気が緩みがちになるが、この騎士竜に心許した様子はない。

現れたマイナソー、今回のはやたら強い。高スペックのためらしいが、得てして能力に恵まれたものほど内面は弱いものである。
高スペックだからって結婚できるの?とアスナに突っ込まれたら、マイナソーが放つ光線は目潰しとくる。しかも女性のみに効くという、低スペックな効力である挙句に、逃げ出す情けなさである。
やはり男は中身が大事だ、と思いたい(笑)

龍井家にて、マイナソーを生んだ者が婚活中の外科医であることを突き止める。
同じく婚活中のカナロはその気持ちに理解を示します。高スペックと同等の位置に立つ兄にどうよ?といった具合でオトちゃんが可笑しさを堪えつつ指摘し、それを止めるメルト。ついつい妹の指摘に同調してしまいそうになりますが、カナロはリュウソウゴールドです。リュウソウ族の中では高スペックな存在なはずです。ただ結婚相手となると、少々難ありになってしまうだけであります。
少々難あり・・・どう捉えるか、難しいところです(笑)

やってきたバンバトワの兄弟から、現在のガイソーグの正体がナダであることを告げられます。
けれどもコウはそんなナダを信じると言い切ります。

中盤

ガイソーグの鎧を振り払うような仕草を取るナダが、時間がないと呟きます。気になる様子を見せてきます。

そこへトワが1人で現れます。片手に剣を持つ臨戦体制です。

そんなトワへ打ち明けるナダの話しは衝撃的です。
数百年前にドルイドンの一部が地球に戻ってきていた。それを撃退するため出陣したマスターグリーンはガイソーグの鎧を身に付けて戦っていた。ドルイドンを撃退したのちは、自らの村を襲うほどガイソーグの鎧に意識を呑み込まれていた。
ドルイドンとの戦闘で亡くなった。そう偽らざる得ないほど、リュウソウ族にとって汚点であり、リュウソウグリーンを引き継いだトワにも真相が知らされることがない理由も判明します。

マスターグリーンはどこか宇宙の涯でひっそり亡くなったとのことです。その後にガイソーグの鎧は渡りに渡って、「宇宙、死ね」のリタの後にナダが手にしたという流れのようです。
『スーパー戦隊最強バトル!!』の最後へ繋がりました。今回は一気に解明回になりました。

リュウソウジャーになれないその挫折感は相当なもののようです。かつて総理大臣として登場したリュウソウ族の女性も騎士になれなかったことが遠因で村を出たようなところがありました。

複雑なリュウソウ族です。だから真っ直ぐな気性を見せるコウは稀少な存在なのかもしれません。

ガイソーグの鎧は着用したものの弱い心を突いて乗っ取りをかけてきます。強くありたいと願うナダにとっては、満たされぬ力への渇望をもたらしているようです。鎧に取り込まれるのも時間の問題かもしれません。

後半

モテない腹いせに女性を襲うマイナソー。なんだか、とても他人事とは思えない設定です(笑)。ただこっちはモテるはずがないスペックであるため、変なコンプレックスが生まれません。それが幸か不幸かの判断は他人に譲ります。

マイナソーの生み元である男性と、それにストレスと与える役目として捕らわれた結婚アドバイザーを救いに向かうは、バンバカナロです。

マイナソーを生む男を説得するのは、もちろんカナロです。

「もてないのはツラい」カナロのこの言葉に笑いたくても笑えない。それがこの世の大半の男性だと信じたい。結婚とはお互いを尊重し認め合ってこそ、と力説する姿はフラれ続けたからこそ出せる迫力がありました。当初は演技力に難があったカナロ役でしたが、特撮ヒーロー番組の醍醐味である成長ぶりを見せてきます。
はい、と頷くマイナソーを生んだ高スペック男性もかわいいくらいです。カナロさん、成長しましたね〜と手を叩く結婚アドバイザーに役柄を越えて同調しております。

「モテない男は内面がやたら打たれ弱い」強敵には違いないマイナソーの弱点を、カナロが指摘します。大活躍ですが、今回は活躍すればするほど悲しくさせてきます。
優しさがなければ、とアスナは言いますが、優しさって難しい。そして優しさだけでは、どうにもならんのよ、と言いたい。

と、個人的な想いはともかく、苦戦しながらも「ガイソーグ」が手助けに入ってくれたおかげで撃破に成功する。今回は巨大化する前に、という珍しいパターンである。

一件落着かと思いきや、ナダは背中を見せたコウを斬りつける。

【次回】空からのメロディ

今回はカナロの気持ちが痛いほど分かる・・・は散々に言ってまいりました。

カナロだけでなく、ナダの気持ちもまた深く染み入ります。普段、調子いい感じでうまく周囲に溶け込んでいるような人ほど、精神的病いに陥りやすい。
ここで書いている人の実体験です。人間とは本人が考える以上に外見を取り繕ってしまうものなのです。

そしてナダコウの背中を斬りつけた気持ちも分かるような気がします。あの屈託さは屈折した者にとって毒でしかありません。とても自分が惨めになる、卑しい性根から発していることを自覚しつつも抑えきれるものではない。

見応えがあった回でした。それゆえに災害情報で画面が削られたことが、惜しい。ヒトとして間違っていることを分かっていながらも、しつこく訴える。これこそモテない男の典型ですが、直せそうもありません(笑)

さぁ、面白くなってきました。しかもオトちゃんが活躍中に加え、ピーたんも見せ場を作ってくるでしょう。次回は世が平穏であるなかで観たいものです。