ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】第4話 バスガイドは見た!アンナ真実

令和の第1弾となる『仮面ライダーゼロワン』において、平成からの変更点としてライダースーツがある。
これまでのスーツはイメージフォルムを鋳型で生成していく鎧とでもいうか。ライダーに限らず見られた「着ぐるみ系」である。

ゼロワンは装飾系とでも言おうか。スーツを基本にしてパーツを貼り付けていく、発想転換の作りである。アクションはしやすく、平成の頃とはまた印象が異なるフォルムとなった。

鎧のように身を覆うは、むしろAIロボットであるヒューマギアを演じる役者のほうかもしれない。

アンドロイドゆえに汗はかけない。肌は焼かないようにしなければならない。着る衣装は薄手などへ変えようがない。しかもウィッグまで被っている。
がんじがらめな条件下で、ゼロワンのヒロインは演じられている。撮影は初夏から開始されており、熱中症にならない配慮は常にしているようである。

そうした裏側を踏まえて、今回の「バスガイドは見た!アンナ真実」を観れば、苦労が偲ばれる。ロケも多ければ、もっとも撮影時間を多く要したであろう湖端は陽射しからの逃げ場がない。しかもリズミカルに歩かなければいけないヒューマギアであるが、石が転がる足場は悪い。

身体的にも大変であるに違いないなか、飛行能力を身に付けたゼロワンこと或人を「いってらっしゃいませ、社長」と、微笑したのか?なんとも解釈を悩ませる表情をしてみせる。

仮面ライダーゼロワンの秘書を務めるAIロボ・イズがかわいい!と反響を呼んでいることは、報われているようで良かったと思う。

前回で副社長付きの秘書ヒューマギア「シェスタ」が話すシーンがあった。その演技が劣るというより、イズが上手いのである。

イズを演じる鶴嶋 乃愛(つるしま のあ)は、これが初めての演技だというから末恐ろしい。本当ならシェスタ程度の演技力から徐々に腕を上げていく。特撮ヒーロー番組のお約束といってもいい成長は、イズにおいては別次元での話しになるであろう。

ゲストのバスガイド型ヒューマギアの演技には、イズが女性型ヒューマギアの今後における姿の指針となったように見えた。鶴嶋 乃愛が今後の重大な鍵として任せるに足りる存在であることは疑いようもない。

期待していい作品として重要な要素である「キャストの魅力」はすでに備わっている。

もちろんキャストとしてヒロインばかりでは成り立たない。

夏場の暑さで苦労するなか、或人もまた絶対に夏物ではないパーカーに上着を羽織っている。しかもお笑い芸人を目指していた名残りでテンション高い演技も要求されてくる。

イズに毎度に渡って指摘される微妙なお笑い芸を披露できる社長兼仮面ライダーの役を、当初から演じられなかったら?こちらのほうが想像するだけで寒気がする。高橋 文哉(たかはし ふみや)が来てくれて本当に良かった。

季節感無視の衣装で頑張る社長とその秘書に絡む二人の仮面ライダー。こちらの男女二人はA.I.M.S.(エイムズ)という公的機関に属している。だから正装や戦闘服で暑いのは仕方がない(笑)。それに今回の正装は、或人イズよりも涼しそうではある。

だったらA.I.M.S.の2人はもっと頑張れといきたいところである。前回において初お披露目し、番組当初から登場する女性仮面ライダーとして喧伝されたバルキリーは、大した活躍はせずである。
その仮面ライダーバルキリーに変身する刃 唯阿やいば ゆあは、デイブレイクタウンに向かう不破 諫 (ふわ いさむに仮面ライダーバルカンの強化となるプログライズキーを渡す。
かつての自分に重なる少年の心を救う意味でもプライベートで向かうの心意気を感じてではないだろう。唯阿が諜報活動にも積極的に身を投じているところから、意図のない行動はしないと見るべきである。

ヒューマギアを利用して或人の秘密を多少なりとも掴んだ沈着な唯阿に対し、真っ向からヒューマギアの存在を否定するは直情的な性質である。ヒューマギアは夢とする或人とは正反対の意識を持ち、策略する唯阿とは真逆の性格をしている。

仮面ライダーとなる3人「或人・諌・唯阿」絶妙なバランスでキャラクター作りが為されている。期待を寄せる一つの理由でもある。

しかも今回において、4番目の仮面ライダーが現れた。正体は滅亡迅雷.netの(ほろび)である。敵の司令塔である。ヒューマギアを消滅させるだけの力を有しているようである。

しばらく仮面ライダーゼロワンは「お仕事編」としてエピソードを重ねていくようである。平成の頃と違って、1話完結のスタイルが続くようである。
ただし全体の展開としては、そこは大森プロデューサーである。予断を許さない早さで進んでいくことだろう。

或人がゼロワンであることを、もうが知ることになろうとは!しかも自然な流れで認めさせてしまう。エグゼイドを思い出せば、のんびりはないようである。

次回もまたどういった展開になるのか、そしてイズの活躍に期待しましょう(笑)